1 : 以下、名... - 2015/07/05 22:19:55.02 AGpTSVKj0 1/21

シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ


本編
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第125回」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1435671085/
http://ayame2nd.blog.jp/archives/7599132.html

外伝
杏「あんこずのだらだらふわぁず 第4回」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1433771055/
http://ayame2nd.blog.jp/archives/7532741.html

元スレ
杏「アサリの柚子胡椒蒸し 杏の甘煮を添えて」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436102384/

2 : 以下、名... - 2015/07/05 22:22:31.91 AGpTSVKjo 2/21

―事務所―

「あぁー……」

「こうやって冷房がガンガンに効いてるとこでだらだらしてると」

「夏だなぁって感じがするなぁ…」

「……いや、全然嬉しくないけど…」

「寝てる間に夏が終わればいいのに…」

「おはよーございまーすっ!」ガチャ

「おー、柚ー、おはー」

「杏サンおはよー!すっごいだらだらしてるっ」

「夏だからねぇー」

「夏じゃなくてもだらだらしてるような…?」

「気にしない気にしない」

4 : 以下、名... - 2015/07/05 22:23:33.94 AGpTSVKjo 3/21

「ところで杏サン、夏と言えばっ」

「え…暑い?」

「暑いと言えばっ」

「…夏?」

「夏と言えばっ」

「暑い」

「暑いと言えば……って、無限ループしてるっ」

「他にないもんー」

「暑い以外でもう1回!」

「えー」

「はい、夏と言えばっ」

「うーん…カキ氷?」

「あ、カキ氷おいしいよね!」

「夏の数少ない楽しみだよね」

「えーっ、他にも楽しいことたくさんあるよー?」

「そうかー?」

「ほら、海とか、プールとか!水着とか!」

(なるほど、そこに話を持っていきたかったのか…)

6 : 以下、名... - 2015/07/05 22:25:03.22 AGpTSVKjo 4/21

「水着と言えば、新しいお仕事、随分楽しんでたみたいだねぇ」

「えっへへー!楽しかったよー!」

「シャボン玉で遊んだり、プールで泳いだりぷかぷか浮かんだり!」

「それだけ聞くと本当に遊んでるようにしか聞こえないね…」

「ちゃんとお仕事もしたからダイジョーブ!」

「ほー?」

「柚の水着写真集、楽しみにしててね!」

「え、杏も?」

「もっちろーん!」

「お、おう…まぁ、見せてもらおうかな」

「うん!」

七海「あら~?何のお話をしてるのれすか~?」

「七海チャンだ!」

「やほー。ちょっと、この前の柚のお仕事の話をね」

七海「そうれしたか~!柚さん、クラゲさんみたいにぷかぷか浮いてて楽しそうれした~♪」

「でしょでしょ!アタシもクラゲの気分で浮いてたんだ!」

(何か凄い意気投合してるぞ…)

7 : 以下、名... - 2015/07/05 22:26:40.33 AGpTSVKjo 5/21

七海「七海も、今年こそは泳げるようになりたいれす~」

「あれっ、七海ちゃん泳げないんだっ」

七海「そうなんれすよ~」

「意外だよねー。魚とか釣りとか好きっていうから、泳ぎも得意なものかと」

七海「よく言われます~」

「じゃあじゃあ、プールに練習しにいこっ!アタシも練習に付き合うよっ」

七海「いいんれすか~?」

「もちろん!アタシもまたプールに泳ぎに行きたいしっ」

七海「わー!ありがとうございます~♪七海、頑張るのれす!」

「頑張っといでー」

「杏サンも一緒に行くんだよ~っ」

「へ?」

「3人でプールに行くの♪」

「いやいやいや、何で杏も!?」

「だって、この状況で杏サンは誘わないってありえないよ~!」

七海「れすね~」

「いや、別に杏の事は気にせずに…」

「ダメー!杏サンも来るのっ」

七海「来るのれすよ~!」

「えー…やだよー、面倒臭いよー」

8 : 以下、名... - 2015/07/05 22:28:00.33 AGpTSVKjo 6/21

「シクシク…杏サンは柚達と遊びたくないんだって…」

七海「悲しいのれす…」

「ちょっ」

「柚達と遊ぶより、涼しいお部屋でだらだらしてる方が良いんだって…」

七海「杏さんにとって、七海達はクーラー以下なのれすね…」

「そ、そこまで言ってなーい!わかったわかった、行くから!」

「やったー!」

七海「わーい♪」

「ぐぬぬぬ…どうしてこうなった…」

「じゃ、今度3人の時間が合う時にプールに行くぞー!」

七海「おーっ♪」

「はぁ…」

9 : 以下、名... - 2015/07/05 22:30:26.22 AGpTSVKjo 7/21

―数日後―

「プールだー!」

SGaTXE5


七海「プールれす~!」

4l3vfBt


「本当に来てしまった…」

6m6qU2k


「よーし、早速…」

七海「泳ぎの練習れすね!」

「準備運動をしよー!」

七海「なるほろ!準備運動は大事れす!」

「うん、それじゃ、準備運動開始ー!1、2、3、4!」

七海「いち、に、さん、しー♪」

「…まぁ、確かに足が攣って溺れたりするのはイヤだし…」

「1…2…3…4…」

12 : 以下、名... - 2015/07/05 22:32:01.80 AGpTSVKjo 8/21

「よし、準備運動終わり!」

七海「これでバッチリれすね!」

「みんな、浮き輪の準備はオッケー?」

七海「はーい!」

「あるよー。まぁ、杏は浮き輪っていうかボートだけど」

「よーしっ、それじゃ入るぞー!うひゃー、冷たっ!」

七海「気持ちいいれすーっ!」

「よいしょ…っと」

「杏サン、早速ボートで寝てる!」

「あー、楽ちんだー」

七海「七海も浮き輪でぷかぷかするのれす!」

「じゃあアタシも!」

「ふー…この浮いてる感じが気持ちいいね」

「だよねっ」

七海「クラゲさんになった気分れす~」

「泳ぐ練習する前に、少しこのままのんびりしてよっかー」

七海「賛成れす~」

「杏はずっとこのままでいいよー…」

七海「あー……」

13 : 以下、名... - 2015/07/05 22:33:05.95 AGpTSVKjo 9/21

―――――

「ふぅー……」

「ふはー……」

七海「ほぇ~……」

グー

「…何か、今音しなかった?」

「えへへ、アタシのお腹の音ー」

七海「そういえば、ちょっとお腹空いてきましたね~」

「んー…今何時?」

「えーっと、時計時計…あった、12時半だね!」

「1時間も浮いてたのか…」

七海「このままだと本当にクラゲさんになってしまいそうれすね~」

「じゃ、ちょっとお昼ご飯にして、お腹が落ち着くまで休んでから、泳ぐ練習しよっか!」

七海「は~い♪」

(杏は2人の練習風景を眺めながらまた浮いてようっと…)

14 : 以下、名... - 2015/07/05 22:34:15.98 AGpTSVKjo 10/21

「何食べよっかー!」

「フードコートがあるんだっけ」

七海「お魚さんが食べられるお店はありますか~?」

「うーん、どうだったかなー?」

「フードコートで魚料理ってあんまり見かけない気がするなぁ」

「あ、イカ焼きなら売ってるよ!」

七海「イカ焼き!いいれすね~♪」

「アタシはタコ焼きにしようかなっ」

「うーん…杏はどうしよ…焼きそばでいいかな」

「じゃ、買ったらまた集合ねっ」

七海「分かりました~っ」

「迷子になるんじゃないぞー」

七海「えへへ、大丈夫れすよ~♪」

15 : 以下、名... - 2015/07/05 22:35:33.97 AGpTSVKjo 11/21

―――――

七海「いただきまーす!」

「いただきまーす」

「もぐもぐ……おいしーっ!」

七海「れす~!」

「こういうとこのご飯とか、お祭りの屋台のご飯って、なんか美味しく感じるよねぇ」

「わかるかもっ」

七海「きっと、みんなでわいわいしながら食べるから美味しいんれすよ~♪」

「そういうもんなのかねー…もぐもぐ」

「七海チャン、たこ焼き1個とイカ焼き一口、交換しよっ」

七海「いいれすよ~♪」

「じゃあ、杏も紅しょうが1本ずつあげるから、たこ焼き1個とイカ焼き一口交換して」

「えー!紅しょうがっ!」

七海「紅しょうがより焼きそばがいいれす~っ」

「冗談冗談」

16 : 以下、名... - 2015/07/05 22:36:46.44 AGpTSVKjo 12/21

―1時間後―

「よーしっ、ご飯も食べたし、休憩してお腹も落ち着いたし」

「今度こそ泳ぎの練習だーっ」

七海「コーチ、よろしくお願いします!」

「うむ!」

「頑張れー。杏は見てるから」

「杏サンも七海チャンの練習につきあってよ~!」

「えー」

七海「そういえば、杏さんは泳げるんれすか~?」

「ご想像にお任せしよう」

「…杏サンが泳いでるところ、想像できないかも…」

「でしょー。ほらほら、杏は2人を見守っておくから、練習頑張れー」

七海「は~い!」

「よーし、まずはプールに潜ってみよう!」

七海「分かりました~っ」

17 : 以下、名... - 2015/07/05 22:38:01.18 AGpTSVKjo 13/21

七海「………」ブクブク

「………」ブクブク

七海「………ぷはーっ!」

「ぷはっ…どーお?潜るの大丈夫そう?」

七海「はいっ!大丈夫れすっ」

「よーし、じゃあ、次は浮いてみよう!」

七海「おお~っ」

「じゃあ、ちょっと見ててねーっ。とうっ」

七海「丸くなってぷかぷか浮いてます!」

「だるま浮きって言うんだっけ」

七海「だるま浮きれすか~。メダイの別名に、ダルマって名前があるんれすよ!」

「へ、へー…流石、詳しいね」

七海「えへへ~♪」

「ぷはっ!こんな感じで、まずは浮けるようになってみよう!」

七海「分かりました~!」

18 : 以下、名... - 2015/07/05 22:38:54.78 AGpTSVKjo 14/21

七海「七海、いきます~!」

「頑張れー!」

七海「すぅー……んっ!」

「おー、浮いてる浮いてる」

「七海ちゃん出来てるー!」

七海「…………………ぷは~っ!」

七海「ふぅ…ふぅ…どうれしたか~?」

「よかったんじゃないかなー?」

「ちゃんと浮けてたよ!」

七海「えへへ~、よかったれす~♪」

「こんな感じで、まずは浮く事に慣れていこう!」

七海「は~い!」

19 : 以下、名... - 2015/07/05 22:41:16.08 AGpTSVKjo 15/21

―――――

「よーし、次は蹴伸びをしてみよう!」

七海「蹴伸び…壁を蹴って、びゅ~んって進むんれすね!」

「うん、蹴伸びで進んだら、その後は立って大丈夫だからね!」

七海「分かりました~!」

「じゃあ、いってみよー!」

七海「はい~!すぅー………んっ!」

「お、上手上手…すっごい進んで…って、あっ!杏サーン!」

「んー…?なんだー?って、おわー!?」

七海「わっぷ!?」

「ぎゃー!?」

「七海チャンが杏サンのボートに激突したー!」

「な、何事だー!?」

七海「ぷはっ…何かにぶつかっちゃいました~…って、あれ~、杏さん~?」

「転覆するかと思った…」

七海「あ、凄いれす!七海、蹴伸びでこんなに進んでます~!」

「確かに、すっごい進んでるけど、途中から斜めになってたね!」

「どうやったら、あの位置からスタートして杏のボートに激突するんだ…」

七海「おかしいれすね~…まっすぐ進んだつもりだったのれすけろ~」

20 : 以下、名... - 2015/07/05 22:42:53.90 AGpTSVKjo 16/21

―――――

「よーし、じゃあ、次はバタ足で進んでみよう!」

七海「ごくり…!」

「アタシが手を持って支えるから、ゆっくり進んでみよう!」

七海「ぜ、絶対手を離さないでくらさいね!絶対れすよ~!」

「だいじょーぶだよ!離したりしないからっ」

七海「そ、それじゃあ…やってみます…!」

「足をしっかり伸ばしてね!それで、バタ足バタ足~!」

七海「はい~…!バタ足…バタ足…!」

「良い調子だよ!そのままそのまま!」

七海「あっぷ…あっぷ…!」

「頑張れー」

「そのまま、顔を水につけて、離してってやってみよう!」

七海「はいっ!すぅっ…んむっ!………ぷはっ!」

「その調子その調子!」

「この短時間で結構変わるもんだねぇ」

「七海ちゃん、一生懸命頑張ってるから!」

「だねぇ」

21 : 以下、名... - 2015/07/05 22:44:03.43 AGpTSVKjo 17/21

―――――

「ん、もうこんな時間かー」

「わー、早いっ」

七海「もうそろそろ帰らないとれすね~」

「よし、じゃあ七海ちゃん、最後にテスト!」

「1人でどれぐらい泳げるようになったか、試してみよう!」

七海「1人で…!分かりました、やってみます~!」

「泳げるようになってたりして~」

「だといいね!」

七海「ちょっとイメージトレーニングを~」

七海「えーと、壁を蹴って…足をしっかり伸ばして…」

七海「大丈夫れす~っ。やってみますっ」

「七海チャンがんばー!」

「頑張れー」

七海「いきます~!すぅ……んむっ…!」

「お、いった…」

七海「がぼごぼがぼごぼ」

「七海チャーン!?」

「ありゃー…」

22 : 以下、名... - 2015/07/05 22:44:43.79 AGpTSVKjo 18/21

「七海チャン大丈夫ー?」

七海「大丈夫れす~。七海、沈没船になってしまいました~」

(タイタニック?)

(レディ=クリサニア号?)

七海「う~ん、七海、まだまだれすね~」

「でも、最初よりすっごく良くなってたよ!」

七海「はい~!次こそは泳げるようになるのれす!」

「うん、まだまだ夏は始まったばっかりだもんね!」

「んじゃ、そろそろ帰るか~」

七海「はーい!」

23 : 以下、名... - 2015/07/05 22:45:55.80 AGpTSVKjo 19/21

「えへへ、今日はとっても楽しかったね♪」

七海「はい~!」

「うん、浮いてるの気持ちよかったし、よかったかなー」

「次は海に行こ!海!」

七海「海~!行きたいれす~!」

「ビーチバレーとかもやろ!」

七海「やります~!」

「杏は海でもずっと浮いてていいかな…」

「海でずっと浮いてたら、いつの間にか沖の方まで流されちゃってるかも…?」

「そ、それは困る…」

七海「その時は、お魚さんが助けてくれるのれす!」

「え~、そんなまさか~」

「でも、そういうのいいよねっ。お魚と一緒に海を泳いだりとかーっ」

「あー、なんかファンタジー的な」

七海「いつか、お魚さんと一緒に泳いでみたいのれす~」

七海「その為にも、七海は絶対に泳げるようになるのれす!」

「がんばろーね!」

七海「はい~!」

「頑張れー」

25 : 以下、名... - 2015/07/05 22:46:54.91 AGpTSVKjo 20/21

―次の日―

「う~ん…昨日の疲れが残って動けない…」

小梅「そ、そんなに沢山泳いだの…?」

七海「杏さん、ずっとボートでぷかぷか浮いてただけれすよ~?」

輝子「そ、それで疲れが残るのか…?」

幸子「残る残らない以前に、それで疲れるのがおかしいですよね!?」

「ぷにぷに……この杏サンのほっぺは嘘をついてる柔らかさだっ」

「なんだそれー。いやまぁ、確かに嘘なんだけど」

小梅「う、嘘だったんだ…」

幸子「またレッスンをサボろうと、適当な事を言ったんですね!」

輝子「い…いつものだった…フヒヒ」


おしり

26 : 以下、名... - 2015/07/05 22:47:59.07 AGpTSVKjo 21/21

ギャラクシーエンジェル風のタイトル


見てくれた人ありがとう

記事をツイートする 記事をはてブする