1 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 04:55:26.76 B2ZnbMxbO 1/120

注意事項
・初投稿 初書き込み 初SS 、わからないことだらけ
・モブが出しゃばります(オリキャラ注意)
・地の文が痛い
・一部(ひっかかりそうな)表現をぼかしている
・完成済み

完成したから・・・出したいんだ!!!

元スレ
小鳥「春香ちゃんがケダモノになった」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475178926/

3 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 04:59:23.18 B2ZnbMxbO 2/120


??(まさかここまで凶暴化なんて・・・)



ーーーーー    一刻後 事務所前

亜美「んっふっふー今日は早ーく来ちゃったYO→」

真美「兄(c)とピヨちゃんは残って仕事してたからね→」

亜美「疲れてぐっすりな所を」

真美「元気づけ・・・じゃなくて、イタズラしちゃうんだYO!!」バーン




テクテク
(扉の向こう)
P「~めて~~~」小鳥「~るかちゃ~~おね~」??「う゛ぁい!う゛ぁい!!」


亜美「ありゃりゃ、起きてるみたいだね」

真美「なーんだ、がっかりー」

亜美「?動物の声がするよ」ヴァイヴァァァァァイ

真美「ホントだ、ひびきんも来てるのかな?」

ガチャ

双海姉妹「おっはようございまーす!!」

小鳥「は、春香ちゃん・・・正気に戻って・・・」

春香「ヴァイッ!ヴァイッッ!!」グググ

P「嫌アアアアアアアアアアアアアアアアア」パキパキ

亜美「」

真美「」

5 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:06:06.64 B2ZnbMxbO 3/120

プロデューサーは必死に助けを乞い、

音無小鳥は部屋の隅で震えている、

そして、中心の『それ』はーーーーーー



ーーーーーーー



『それ』は、猛獣が人を食べる様子となんら変わらなかった。

猛獣がヒトを完全にチカラで押さえ込み、捕食している

不意に春香が首だけで振り向く

双海姉妹「!!」

亜美(口が)

真美(血で塗れてる!?)

亜美「ッヒ、兄Cの足!」

真美「ッヒ、噛み切られてる!!」ガタガタ

春香が息を吸う

春香「ア”ア”ア”ア”ア”!!!!」


咆吼。ーーージャマ シタラ コ○ス


P「亜美ぃ真美ぃぃたっ助っけっって!!」

Pは手を押さえつけられていない腕を弱弱しく伸ばす

それは年端もいかない幼女に向かって救いを求めるものである

藁にすがる手とはこのことを言うのだろう

春香(ッス)

真美(はるるんが手を上げた・・・?)

6 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:10:09.89 B2ZnbMxbO 4/120

ビターンッ!ゴギャンゴ!!

亜美(そんなっ・・・腕を叩き付け・・・っ折れてる!!)ガタガタ

しかしそれは、圧倒的力の前には当然無意味である

P「っう・・・っう・・・」



ーーーーーーーーー



ひびたか「おはようございまーす(だぞ)」

春香「ToBuuuuu!!!」

「」

貴音「」

真美「は、はるるん?やめよう?ハンザイだよ?」テクテク

勇気の行進

亜美「何やってるの真美!死んじゃうって!」

小鳥「真美ちゃん!?そこは春香ちゃんの射程よ!!逃げて!!」

真美「兄Cから離れよう・・・ね?」グググ

勇気の接触

その他アイドル「おは(ry」

春香「ヴァイッ!ヴァァイッッ!!(真美、止めて)」

春香「ア”ア”ア”ア”ア”ア”(殺しちゃうかもしれないよ?予告したからね)」

真美「そ・・・そんなこと、はるるんができるわけ無いモンね」ガタガタ

勇気の対話

その他アイドル「」

そして、命を刈り取る、無慈悲な左手が振り上げられた

7 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:13:20.84 B2ZnbMxbO 5/120

「真美!!」

振り上げられた左手
それは少々いびつな鈍器。
否、死ニ神の鎌そのもの

真美「あっ・・・あっ」(逃げられなーーー)ジョワアアア

ッヒュ
ン ペッッタァアアアアアアアーーン

真美「・・・?生きてる」

千早「見損なったわ、春香」

亜美「千早お姉ちゃん・・・!」

小鳥「!?」(薬を飲んだ春香ちゃんの一撃を防いだ!??)

春香「・・・ッチグルルル(何?邪魔するの?千早ちゃん)」

美希「いけるっ千早さん!その害獣をやっつけちゃうの!」

「いや、無理だよ」

美希「え」

やよい「うー、今の一撃で確実に千早さんのろっ骨板が割れてますー・・・」

律子「そして、春香への攻撃手段は全くない」

伊織「依然として絶望的・・・ね」

小鳥(千早ちゃんのろっ骨って板だったのね、すごい)

千早は大きく吐血して倒れ込む

千早「っく、真美、下がるわ」

はいずりながら、『悪魔』から離れる千早

真美「ごめん千早姉ちゃん、私を置いていって」

その幼女は絶望的な顔でほほえむ

真美「腰。やっちまいました」

8 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:15:14.48 B2ZnbMxbO 6/120

こんな感じで書き込んで行けばいいんだろうか

9 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:19:52.66 B2ZnbMxbO 7/120

千早「そんなの私が運べば・・・痛っ」

真美「無理しないで、千早姉ちゃん
   肋骨が肺に刺さっちゃうよ?歌。歌えなくなっちゃうよ?」

人生で一番の演技。最高の笑顔を作りながら言う

真美「もとより、覚悟はしてたんだYO」

既に鈍器は振り上げられていた

真美「亜美。元気でね」

雪歩(動けっ動けっ・・・私のカラダ)ガタガタ

あずさ(・・・でも)ガタガタ

アイドル達(『近づいたら殺される』)ガタガタ

(そんな覚悟自分にはないぞ・・・)ガタガタ

「春香ぁすす好きだ!!」

春香「!?」

小鳥「ピ!?」

アイドル達「!?」

止まる時間。止めた時間。たった一瞬。
それで十分だった。
何かが真美を突き飛ばす

ズドンッッッ

えぐり取られる地面
雪歩の掘削に耐えられるようブ厚いタングステン鋼で作られた事務所の地面に
クレーターをこさえる
そのすぐ横で抱き合う双子

真美「な、なにやってんのさ!亜美もまきぞえになるところだったんだよ!?」

10 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:23:59.05 B2ZnbMxbO 8/120

亜美「んっふっふー、兄(c)ならわかってくれるって信じてたのさ!」ジョワアアア

亜美「逃げるなら、今のウチだよっ真美!」グイ

2人を見て安心したPはすぐさま絶望する
代償の時間は待ってはくれない

春香(ニィィイイヤア)
「ッヒ」
春香の顔が暗黒微笑に包まれてゆく・・・

ギギギギギギギギギギギギ

「モウヤメテエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」

状況は悪化の一途をたどるだけである

貴音「私達は何をしているのでしょう」

「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

貴音「あのような弱き者達の死力を傍観するのが、正義の筈がありません」

「タスケテエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」

「でもっ、今行ってもムダ死にするだけだぞ!!」

貴音「そうでしょうか?『これ』とみなの力が有ればがあるいは・・・」

美希「!これは」

ーーーーーーーーーー

一年前

律子「ハイみんな集合ー」

社長「今日はみんなに防災訓練をしてもらう」

「防災訓練?避難でもするのか」

社長「いやいやもうちょっとアグレッシブなことをしてもらうよ」

律子「暴漢が入って来たときのために『これ』の使い方を覚えて貰うわ」

伊織「ップ何コレ?馬鹿みたいな形ね」

雪歩「あのぅ・・・本当に意味があるんでしょうか『これ』」

美希「美希はパスなの、ダルイだけなの」

「そんなのボクの空手で撃退してやりますよ!」

律子「コラッしっかりやりなs・・・」
春香「みんな待って!!」

小鳥「『これ』は自分以外を守る道具なんですっ!それはつまり」
小鳥「プロデューサーさんを 暴 漢 から守れるかもしれない道具なんですよ!! 」

アイドル達「!!」

社長「?」

11 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:28:03.59 B2ZnbMxbO 9/120

伊織「しょ・・・しょうが無いわね、ちょっとだけならやってやるわ」

社長「!?」

美希「美希は最初からヤル気満々だったの」

「転ばぬ先のなんとやらっですねっ!」

小鳥「社長はプロデューサーを狙いに来た暴漢役をお願いしますピヨ」

社長「」

美希「プロデューサーの後ろは絶対守るの!」

アイドル達「オーーー!!」

小鳥「社長!がんばって下さい!!」

社長「」

ーーーーーーーーーーーー


現在


律子「采配通りになったわね」

アイドル達「ッハイ!!」

小鳥、千早、真美、そして春香を除く10人がサスマタを構える

律子「765プローーーーー」

12 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:30:28.07 B2ZnbMxbO 10/120

アイドル達「ッファイ!!!」

ガチッッッ

春香「!!!ア”ア”ア”ア”ア”ア”」

一人一人は弱い765プロによる、ぴったり息の合った全方位攻撃
リボンを付けた大型のケダモノは拘束されたまま『上へ』持ち上げられる

「上がれ!」

雪歩「上がれ!」

美希「上がるの!」

伊織「プロデューサーに手が届かないっ!」

貴音「虚空にっっ!」

春香「kyisyaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

しかして上空に持ち上げられたケダモノの抜けださんとする力は
765プロの団結力に匹敵するものであった!

律子「音無さんっ捕縛をっっ」

小鳥「無理ですよ、あの足に当たったら死んじゃうじゃないですか」

やよい「うううっ長くは持ちませんっ」

千早「・・・わかったわ、一瞬だけなら止めてみせるわ」

千早がロッカーから取り出したのはスタンガン

千早(春香、あなたのことならなんでもわかる)

春香の金属バットのフルスイングの様なジタバタの隙をぬい、

千早(あなたの・・・弱点も!!)

体液で塗れた『弱点』にあてがう
バチチッチチ!!
瞬間おぞましい雷光が唸る
春香「HOMEEEEEEEEE」

「・・・72が起きたんだ?」

「機械音痴である千早がスタンガンを使ったから、
 内部バッテリが一撃で消費されたんだっ!!  」

真美「機械音痴ならちかたないね」

小鳥(機械音痴って、すごい)

13 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:34:35.56 B2ZnbMxbO 11/120

春香の体が虚脱する。

あずさ「時間が無いわっ音無さんっ」

伊織「ことりっ」

真美「縛ってぴよちゃんっ」

小鳥「まかせて!」シュシュシュシュッッシュのシュ

春香「う゛ぁいっう゛ぁいっっ」ギギギ

「シクシク」

貴音「終わりましたね・・・」

律子「ええ、でもプロデューサー殿は仕事に復帰できるまで3日は掛かりそうね」

「うっ・・・うっ・・・」ポロポロ

小鳥「大丈夫です!プロデューサーさんの有給休暇はまだ残ってますから!!」

雪歩「良かったですぅ」

「モウイヤダ・・・モウイヤダ」ポロポロ

あずさ「あらあら~」



小鳥(春香ちゃんに飲ませた薬・・・使えるっ!!)
小鳥「フフフ」


「ボク達ならどんな困難でも怖くないですね!」

雪歩「だって私達」

765「仲間だもんげ!!!」

つづく?

14 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 05:38:08.00 B2ZnbMxbO 12/120

続きもあるんですけど
誰も見てないっぽいんで
まあ三日以内に要望があれば書きます、でなければ落とします

15 : 以下、名... - 2016/09/30 06:38:12.69 6+6Gs6zLo 13/120

おつ
はやくつづき

16 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 06:59:02.47 B2ZnbMxbO 14/120

やった!リアクションだ!
貼るぞ!

17 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 07:03:51.68 B2ZnbMxbO 15/120

第2・3・4話の入り口パート
ぶっちゃけ2と3はほとんど同じ構造で飽きるのでどっちかにします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
前回までのあらすじ
野獣化した春香に、Pは太ももを噛みちぎられた。
さらに動けなくされたトコを
レ○プされながら、骨を折られた。
その後、765プロに助けられた。

Pは有給を消費しながら自宅休養する!(予定)


春香「もー正気ですよ!正気!拘束外してくださいよー」ギギギ

美希「腕の筋肉をふともも並にパンクアップさせながら言っても説得力無いと思うな・・・」

亜美「はるるんの腕がキッレキレで気持ち悪いYOー・・・」

Pガタガタ

雪歩「プロデューサーさん落ち着いて下さぃ、お茶を入れましたよぉ」

「ッヒィ!ちちち近づかないでくれ!!」ガタガタ

雪歩「!?」

「もう・・・帰らせてくれ・・・」ガタガタ

律子「これは」

「・・・だね」

亜美「まあ→」

真美「当然っすなあ」

雪歩(・・・そうか)
雪歩(拒絶されるのは傷つくけど・・・)
雪歩(『この恐怖』は『私しか』プロデューサーさんをわかってあげられない!)
雪歩(つまり『弱みに漬け込んでわたしのモノにするべき』ということですぅ)
雪歩「・・・お茶、置いておきますね。私は離れますから」ススス・・・

「雪歩・・・」ガタガタ

Pはおそるおそる、テーブルに近づき、
紅茶を口に含む
「・・・暖かい」
765プロが息を飲んで見守る中、Pは泣き始めた
恐怖の涙ではない
安心の涙である

「ごめん・・・気遣いに答えてやれなくてっ」ポロポロ

「みんなも、ありがとう」ッグス

美希「ハニーはなにも悪く無いの!美希が慰めるの」テクテク

「ヒイイイイイイ来ルナアアアアアア」ガタガタ
「うわああああああ!!」ドンガラガッシャーン

美希「」

(離れながら)「ご・・・ごめん、でもっ俺っ」

律子「コラ!美希!プロデューサー殿の半径1m圏内に入ること禁止」

美希「なんでなのっ!」

千早「おそらくプロデューサーさんは女性恐怖症になったと考えられるわ」

美希伊織「女性恐怖症!!?」

伊織「じゃあ私は事務所のどこに座ればいいのよっ!?」

「なでられないなら自分は何でアイドルをやってるんだ!?」

美希「それじゃあ事務所に寝に来るだけになるの!」

小鳥(どうして潰れないんだろう、この事務所)

18 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 07:05:14.38 B2ZnbMxbO 16/120

貴音(・・・これは好機では?)ニヤ

あずさ(プロデューサーさんの『唯一心を許す女性』になれば)フフ

千早(難なく『一番』の座を得られる)フフフ

やよい「うーなんか怖い笑顔ですー」

亜美「真美これは『マズイ』よ→」

真美「『出し抜く』闘い、足の引っ張り合い、ロクなことにならないYOー」

パンパン

律子「はーいはいみんな聞いてー」

律子「このままだと、事務所でまた、バトルロワイヤルをしなければなりません」

律子「な の で プロデューサー殿の看病を
   三日に振り分けた完全シフト制にします!」

小鳥(さすが律子嬢。利害の調節、実に優秀ぴよ)

小鳥(しかし・・・むしろ私に有利に働いている)ニヤリ

やよい「初日がいいですー」

美希「美希は最終日でいいの」(そのころにはいっぱい甘えられるの)

伊織「スーパーアイドル伊織ちゃんが一日で真人間に強制しちゃうんだから☆」


小鳥「あっ私はいいです」

律子「じゃあ、アイドル達でシフトを決めて」(・・・ッチ)

律子「いい?『自分のシフト以外には参加してはダメ』よ」

アイドルワーワー

律子「・・・これでいいわね」

初日 やよい 伊織 亜美 真美 (チーム幼女) 
二日目千早 あずさ  貴音  (チーム胸)
三日目雪歩  美希 (チーム騒音)

美希「よくないの、後半になるほど名前が酷いの」

律子「後半組の方がプロデューサー殿とイチャコラ出来るでしょ?」

美希「なるほどなの!」

春香「おかしいですよ!私!私!」

美希「文句ないの!」

千早「ええ・・・文句はないわだって二日目のチーム名はこれ以上無いほどのいいネーミングだと
   思いますしなんっていうか粒ぞろい?って感じがとても・・・」

やよい「っううう」アワレミ

伊織「やよい、見ちゃダメ、直視したら胸が縮むわ」

19 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 07:10:04.54 B2ZnbMxbO 17/120

ここで安価してもらおう
初日 (チーム幼女編)→真美「ボロボロの兄(c)を看病する・・・?」(二話目)
二日目(チーム胸編)→千早「自分の胸に聞いてみなさい!!っく!」(三話目)

どっちか、一番早く書き込んだ人!

20 : 以下、名... - 2016/09/30 07:20:04.36 B/VY/2jAO 18/120

キモいから依頼してこい
つかアイマス知らないだろ適当すぎだ

21 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 07:43:30.76 B2ZnbMxbO 19/120

キモいのはわかる、申し訳ない
キャラ性が口調に出ないのは文章力の問題です、やっぱり申し訳ない

22 : 以下、名... - 2016/09/30 07:43:35.92 8vNLOg0Ao 20/120

いやこういうネタだろ
ネタだよな?ネタであってくれ

23 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 08:13:59.51 B2ZnbMxbO 21/120

ネタ抜きに、キモイ文章を書き、
ネタ抜きに、キモイ喋り方をしております!

二話目か三話目かの安価をくださいっ

24 : 以下、名... - 2016/09/30 10:53:40.69 C7ZEzvnYO 22/120

ノリがキモい
そんなに心配しなくても誰かかしら見てんだから黙って書くか消えろ
必要異常に絡んでくんな

25 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:28:00.64 x8lI55P0O 23/120

こういうノリじゃないのか・・・
まあ二話目貼ります

26 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:30:06.60 x8lI55P0O 24/120

翌日
チーム幼女 ミッション

ガチャガチャ
やよい「うー?プロデューサー開けてですー」トントン
ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ

伊織「二時間ドアガチャするやよい。けなげカワイイわ」

真美「そろそろ隣人に通報されちゃうYO?」

亜美「そろそろ開けてやって下さいよ→いおりーん」

伊織「そうね・・・やよいどいて」

やよい「あ!伊織ちゃんおはようございますー!」

伊織「おはよう。といってもまだ午前2時だけど」ゴソゴソ

伊織「三人とも離れて、後ろを向いて、目をつぶって、耳を徹底的に塞いで、口を大きく開けて、なるべく舌を引っ込めなさい」

やよい「ああ!ANFO爆薬ですー!・・・でもその火薬の量じゃこの扉は壊せませんよー?それにその入れ物?はなんですかぁー?」

プロデューサー宅は、これまでの幾度のアイドルの進入を経て、戦車装甲素材に作り替えられている。

伊織「・・・モンロー効果を使うのよ、爆轟を集中させるの」
伊織「アイドルはスマートでないと!ニヒヒッ!!」


伊織「3・・・2・・・1・・・トップアイドール!!」ドーン

やよい「うっうー!いきますよぉー」テッテッ

真美「待ってよ→やよいっちー」テテテ

ッス
律子「フフ・・・『私にシフトは存在しない』」
律子「よって全てのシフトに参加させて貰うわ」ッドン
コツッコツッ

27 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:36:13.88 x8lI55P0O 25/120

小鳥(・・・ふふふ、無事チーム幼女はプロデューサーさんの家に招き入れられた様ね)

小鳥(看病といったら、料理!
   そこでこの薬の出番よ!765アイドル全員に一度は襲わせて、プロデューサーさんを完全な女性恐怖症に落とし込む!そして私と逃避行!一ヶ月でも二ヶ月でもかけて信頼を勝ち取れば、もう一生他の女に振り向くことは無い・・・カンペキねコレぴよへへへ)


「はは・・・みんなには迷惑かけてるな」(カエッテホシイ)

伊織「気にするんじゃないわよ・・・もっと必要として欲しい位なんだから///」

真美「玄関にブ→ビ→トラップを用意しといたから安心して寝られるよ?兄(c)」

亜美「亜美もパンジステ→クを玄関前に用意しといたよ!」

律子「コラ!ご近所さんがひっかかたらどうするの!」

亜美「り、リッチャン!なんでここに!」

律子「何か悪さをしてる気配を感じたのよ・・・」(ということにしましょう)

ーー外

小鳥(・・・毒を塗った金属串に鉄鋼スパイクボール・・・本当にウチの事務所はアイドルを目指しているのかしら・・・?)

小鳥(まあ『今の私』にはこんなもの)

ーー中

ppppppp
律子「もしもし」

『律子!大変だぞ!春香が逃げ出した!』

律子「え」

『見張りのワニ子、クマ咲、トラ奈、さんごへび香、
  サメ加が戦闘を始めてその隙に逃げられたぞ!あと社長が消えたぞ』

律子「・・・まずいわね、伊織!」

伊織「相手は所詮けものよ?・・・PMCを用意すれば問題ないわ」

伊織「それに、『これ』」

サスマタ「オッスオッス」

チーム幼女day午前8時


やよい「うー!もやし料理でぇすー」

28 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:38:55.19 x8lI55P0O 26/120

「すまない・・・やよいでも近づかれると痙攣嘔吐失禁じんま疹が出てしまうんだ・・・」

伊織「そんなことだろうと思ったわ!もう!はい!」(小皿 on サスマタ)

律子「サスマタって便利ね」

かくれ小鳥(こんなこともあろうかと大皿の方には薬を塗っておきました)

律子「・・・これは!」パクパク
真美「おお!ちょーおいし→」パクパク
亜美「えヘヘこれはいいヨメになりますな→」パクパク
やよい「亜美ちゃん真美ちゃんうれしーですー」パクパク
「・・・」パク
「すごい、どうやったんだこれ」パクパク


やよい「ありがとおございます!」ドクンッ

亜美「いやいやー『これだけ』じゃあ駄目なんだろうけどねー」ドクンッ

真美「やっぱり女の子にホントーに必要なのは」ドクンッ

伊織「・・・力ね」ドクンッ

律子「じゃあ子供が大人に勝てないから必然的に私のもの、ね」ドクンッ

「?嫌な予感が」

やよ双いお律「ごちそーさまでした」
「ご馳走様」

ピカッ バチィッ BBBバゴン

「!??」(四人が壁に叩き付けられたっ!?)

やよい「」ズルズル
亜美真美「」ズルズル
律子「」ズルズル

伊織「・・・ふぅ」

かくれ小鳥(・・・筋力では律子、耐久ではやよいちゃん、が上回っていた)
かくれ小鳥(しかし、伊織ちゃんには生まれつきおでこに光を貯蔵する才能があった)
かくれ小鳥(初手で一斉解放、そして全身全霊の一撃。お見事・・・だが765アイドルはこの程度ではない)

伊織「さて」

「ッヒィ」ガタガタ

伊織「喜びなさい」ッテ
伊織「この伊織ちゃんが勝ち取ったことを」ッテ

ガルーン ッドン
伊織「んぎゃっ」

やよい「不意打ちするなんて酷いですよぉ!伊織ちゃん!」ガルーン

伊織(あの姿勢、発射準備だったのね)パラ

ッドン

律子「・・・ッチ」ギギギ

やよい「だまし打ちも良くないですよ!律子さん!」ガルルーン

真美(次、こっち来るよ!亜美)

亜美(タイサクしよう!真美)

やよい「2人で組むのもズルいですよ・・・」

ッドドン

亜美「」バタリ

やよい「ってあれ二発分とも亜美ちゃんが?」


真美「酷いよ、やよいっち」ッス

やよい(あ、後ろーーー)

29 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:42:35.57 x8lI55P0O 27/120

ズドンッ

やよい「あううっ」ガゴン


真美「兄(c)」ガンガンガン
やよい「っうっうっう」ガツッガツッガツッ

真美「後でちょっと」ガンガン
やよい「うーうー」ガツッガツッ

真美「体、貸してね///」ガンガンガン
やよい「っうっうっうーーーー」ガツッガツッガツッ

「ヒイイイイイイ」


伊織「律子・・・あなた、私の初撃もやよいの追撃も『守った』わね」
伊織「生まれつきの分析・予測力・・・私のおでこの使用も予測して、『守った』その上でわざと吹き飛ばされた」
伊織「まるで『自分が多くダメージを食らっている』様に見せるタメに」

律子「・・・やりづらいわね、伊織なら視力を奪う光量、一分も有れば集まるでしょう」

伊織「『次の一撃』を『予測』されて目をつぶられたら、私の負けが確定するわ・・・」

いおりつこ「・・・・・・・・・ゴクリ」

 
真美「???どーいうことだYO」
真美「『やよいの怪我が増えない』!!」

かくれ小鳥(やよいちゃんの生来の頑丈さ、適応力、『かける』ことの薬の身体強化)
かくれ小鳥(真美ちゃんだけ、かつ、生身で看破は不可能・・・)

律子(・・・『二分経った』、これで二発分!)

律子(『今』よ・・・っ、伊織は必ず『一度目の隙』『二度目の隙』に半分のパワーのフラッシュをかまし、
   『三度目の隙』で本命の一撃をかますっ!!!)

律子(一、二撃目は全力で目を守る『フリ』でいい!『見えてなかったが上手く守った感じ』の動きをすればいい!!)

律子(それこそが最も少ないダメージで伊織に勝利する方法!次の戦闘へ繋がる最適解)

伊織「・・・隙っ」ピカッ

律子(ッ!そんなっ『何も見えない』)

ドドドッバァン ガクッ

伊織「私は『一撃』と言ったはずよ?」
伊織「律子・・・打算では。打算では、トップアイドルにはなれないのよ・・・」

かくれ小鳥「そんなっ!!『伊織ちゃんの誠実さ』が『律子の才能』を上回った!!!」

ーーーー秋月 律子 リタイヤァッ

伊織「・・・意外ね、やよいが勝つと思っていたわ」

真美「真美だけじゃ→無理だったよ?」
亜美「亜美もいた、だけでも無理だったね→」

伊織「ああ・・・『私のせい』ね」

亜美「亜美が予備の指向性ANFO爆弾をやよいっちの顔面めがけて打ってやっと・・・だからね」
真美「ま→それでもやよいっちのツインテで爆轟焦点をズラされちゃったから、
  長くて三十分もしたら起きちゃうケドねー」

やよい「ごまえーごまえー」ムニャ

伊織「・・・残弾も無い。あったとしても、一人の目を一時的に潰すのが限界。
   双子のコンビネーションにはかなわない。ここまでね」

亜美真美「じゃあ、私達の勝ちねーやった!やった!やった→」

伊織「・・・私を潰さなくていいの?」

亜美「いおりんは『高潔』だからね→」
真美「『負けを認めて不意打ちするようなゲス』じゃないもん」

伊織「・・・そう」

ーーーーやよ伊織 リタイヤ

30 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:46:35.50 x8lI55P0O 28/120

伊織「ニヒヒッただし、お互い万全で、再戦を挑むわ」
両手ッス


亜美「んっふっふーSOでないと面白くないよ!」アクシュッ
真美「いーよ!SOまでしないといおりんは一生あきらめないだろうかんね!」アクシュッ

伊織「ああ新堂?全員撤退。私も帰るわ、後レーザー室を発振させておきなさい
   ・・・ええ、『完全体を目指す』」

ヘリBRRRRRRRRRR

伊織「敗北者は回収しておくわ・・・明日まであななたちだけのもの、よ」

真美「ありがとーいおりーん」
亜美「でこちゃん輝いて見えるYO!」

ヘリBRRRRRRrrrrrrr・・r・・r・・デコチャンッテイウナー・・r・・・・

亜美「さぁて」

ベットの下Pガタガタガタ

真美「兄(c)ンンー出てきてよー」ガシッ、ズルズル

亜美「真美ショックリョーホーって知ってるー?」

真美「ああこ→するんだよね!」モニャッ

P「うああああっ」(胸で腕を挟まれた!!なんて力だ!!)

真美「兄(c)?嫌だったら離れてもいーんだよ?」両手ハナシー

真美の胸 グググググググググッッ
P「おああああああああああっっっ!!」

亜美「真美は甘え方が下手だなー、こう!するんだ!YO!」
P(腕ひしぎ十字固めっ!!!)
亜美「からのっ」
P「や・・・やさしいっっっ」ッガーン


亜美「これまで私達は愛が深すぎてチカラが入ってしまった!」
亜美「この全身触れる姿勢なら最低限の圧力でスキンシップできるっ」
亜美「そしてっ、もしチカラが入り過ぎても腕を折るだけで済む!!」

真美「う・・・上手い!!」

亜美「この攻撃的な姿勢で破壊しない安心感が女性恐怖症を吹き飛ばすっ!」

かくれ小鳥「・・・まずい、ここで助けに入ると私が悪役に!!」

真美「これが・・・攻めの愛情ッッ!!」

31 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:48:42.34 x8lI55P0O 29/120

「づあああああっ」
亜美「あ、折れてる方だった」

小鳥「なにやってるの!亜美ちゃん真美ちゃん!!」

亜美真美「ピヨちゃん!?」

「音無さんっ助けて」ガタガタ

小鳥「ガッテン」ふわっ

亜美真美「!!????」ガバッ

小鳥「『あななたたちの番』は終わったわ」

(あっさり離れた?)

亜美(あれはほんとーにピヨちゃん?)ガタガタ
真美(殺気、覇気・・・違う・・・)ガタガタ

小鳥(『結婚への気持ち』略して婚気よ)
小鳥(あななたちとは『心』から違うのよ)

小鳥「ペナルティよ帰りなさい」

亜美「そっそりゃないよ!!ピヨちゃーん」

小鳥「亜美真美ちょっとこっちへ」
亜美真美「顔近いよー」

小鳥「婚期ぃiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!!!」ッフワ

亜美真美「」ジョバァ

「」ジョバァ

小鳥「・・・よしっ」


チーム幼女 リタイヤ

32 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 11:57:07.36 x8lI55P0O 30/120

二日目もこんな感じなんでカット!三日目!

題名美希「才”能”な”ん”て”っク”ソ”食”ら”え”な”の”ぉ”」

前回までのあらすじ

Pが春香に暴行強姦暴行された。
Pを三日に分けて看病しよう。
小鳥は、凶暴化する薬を看病中のアイドルに与えて、
アイドルの信頼を無くそうとしている。
前々日はチーム幼女(伊織 亜美 真美 やよい 律子)
前日はチーム胸(響 あずさ 千早 貴音 律子)
そして次はチーム騒音(真 美希 雪歩 律子)

あとキャラの持っている能力のことをギフテッドと呼ぶようになった

ーーーーー前日  チーム幼女とチーム騒音  事務所

雪歩「そ・・・それは本当ですか!」

亜美「そーだよ」
真美「ボロボロの兄(c)を看病する・・・?そんなの成立しないのはわかってたけど・・・」

やよい「『凶暴化』する何かを盛られて、まさか、戦いになるとは思いませんでしたー」

「しかも話を聞く限り、黒幕は・・・」

雪歩「音無さん・・・」

亜美「だ、だから!行かない方がいいよ!」
真美「むしろ兄Cの信頼を無くしちゃうよ」

美希「・・・行くけど?」

伊織「!話を聞いてたの?一日我慢するだけで、
   プロデューサーから嫌われる・・・恐れられる危険が無くなるのよ?」

亜美「そーだよ!ちょーきてきなしてんをを持たないとー」

美希「長期的な視点なの」

雪歩「それはどういう・・・」

美希「凶暴化は一時的・・・身体強化はずっと、今日のチーム幼女は
   全員信じられない程キレッキレのダンスだったの」

「仮に・・・仮に・・・プロデューサーの事を抜きしても、
  『Aランクへの片道切符』だよ、その『なにか』は」

美希「ミキ達だけ仲間ハズレは酷いな・・・」

伊織「そ、そんな・・・雪歩、なんとか言ってやってよ」

雪歩『ああ、お父さん?『あの』パイルバンカーを蔵から出しておいて貰える?あと・・・
   ・・・地雷はもちろんだよ!え・・・亀の子しかないの!もう!それでいいよ!』

美希「ほら、雪歩なんて大日本帝国の対戦車地雷を用意するつもりなの」

雪歩『そんな古い小銃じゃダメだよ!・・・連射じゃなくて威力が欲しいの!
   こんなちんちくりんの私なんて、塹壕掘って狙撃するしかないんだから!』

美希「もう既に最強の風格が出てるの」

やよい「仲良くしないとダメですよ」

雪歩『もう!いいって言ってるでしょ!戦場でキめる薬は健康にいいのっ!
   もし私が友情に流されて後ろから刺されたらどうするの!?
   トリップって大事なの!そんなのもわからないの?何年8○3やってるの!』

「・・・ボクも体を、仕上げてくるよ、せめて死なない様に・・・」

伊織「そんなに喧嘩したいなら、もう好きにして!知らないわよ!わからずや!」

33 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:18:18.89 x8lI55P0O 31/120

チーム騒音day 

P宅前
Pの家は前日の進入がまるでなかったかの様に修復されている


雪歩「ええ・・・とプロデューサーさん・・・」・・・ゥゥゥウウ

ーーーーそれは、ドリル、というにはあまりに無骨

それは、雪歩の三倍は大きな『エンジンの付いた鉄塊』である


ウウウウウウウウウウウウウウウgggggggggggggg
バシュッッッウウウウゥゥゥゥゥウゥン・・・・・・・・・・・・・・・


ーーーー只、回転する金属を押しつけた、それだけである

雪歩「・・・入りますね///」



「」

美希「」

かくれ小鳥(戦車装甲素材、しかも厚さ0.5Mが一分も持たないなんて・・・なんなの!?アレ!)

コツッコツッ

律子「意外ね、もっと早く来ると思っていた」


春香「初日は伊織の雇ったPMCが、二日目は貴音と響の『友達』がこの辺一体を守っていた」
春香「蹴散らすことは出来ましたけど、私、戦うつもりはないので」


律子「ケダモノが、ずいぶんと大人しくなったのね」
律子「でも、貴方に参加されるのは喜べないわね」


春香「『覚醒されるから』ですか、『今の私にはほとんど意味がない』ですよ」

律子「・・・どういうこと?」ピタ

春香「私は、何者かに眠らされて、拘束され、薬を『数回』、使用されました」

春香「薬には、三つの特性があります。
   一つは使用直後の凶暴化。
一つは身体強化。
   一つは使用回数に応じて、最後の覚醒の身体強化量は『減って』ゆくということです。」

春香「元の強さを1とすると
   一回目では5強くなる、これで 合計6です
   二回目では2強くなる、これで 合計8です
   三回目では1強くなる、これで  合計9です・・・」

春香「次、私が覚醒しても、『誤差』ですよ『誤差』!」

律子「あなたの・・・目的は?」

春香「もちろん、プロデューサーさんを守ることです!あと、犯人にちょこ~と復讐すること。ですかね」

コツッコツッ

34 : 以下、名... - 2016/09/30 12:19:23.93 yp+Q7/O3O 32/120

亜美真美は基本自分のこと私とは言わんぞ

35 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:19:32.09 x8lI55P0O 33/120

「」ガタガタ

美希「雪歩っいくらなんでも殺気出し過ぎだと思うな!」

「何しに来たかわかってるのっ」

雪歩「戦争です」

「プロデューサーがかわいそうだよ」

雪歩「ええ、かわいそうなので・・・私一人にしてくださいっ」サッキ

美希「・・・雪歩、いい加減にするの」ミキィィィ・・・

雪歩「・・・ッ!!」
雪歩「・・・わかりましたっ!わかりましたからっっっ」
雪歩「『これ』止めて下さい」

「?」(何もしてないじゃん?)

美希「ふぅ・・・わかったらいいの・・・あふぅ、『がんばったら』眠くなっちゃったの」

雪歩「うう・・・」ヒューヒュー

ピロリン
美希「!」
美希「寝る前に・・・真君・・・『律子と春香が来る』から対応よろしくなの」ケムシモード

「え」
「ええええええええええ!春香だってぇ!
 ちょっと!!ボクだけじゃあ対応できないよ!起きてよっ美希っ」

ッドォン

雪歩「!?玄関辺りに置いておいた、地雷が発動しました!」

春香「もう!痛いじゃないですか!」

雪歩「」

律子「雪歩~~対戦車地雷をヒトの重みで発動するようにするなんて貴女・・・」

雪歩(人の踏みしめで起動するようには出来てない・・・んですけど・・・)
雪歩チラ

春香「ちょっと転んじゃって・・・」エヘヘ

36 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:21:29.05 x8lI55P0O 34/120


春香「ご飯できちゃいましたよ!ご飯!」

美希「ハニーもこっちに来るの」

「ごめん。まだ女性恐怖症が・・・」ガタガタ

「めずらしいですね、律子は『三日で治る』と予測したのに、全然治ってないみたいですね」

律子「イレギュラーが多かったのよ・・・」

雪歩「取り分けておきましたよ、プロデュサーさん」

「雪歩は気が聞くなぁ」

雪歩「えへへ・・・」

全員「いただきまーす!」

美希「・・・!!」

律子「すごいわね」

「『全く個性がない』よ、これ、可もなく不可もなく、
  それでいて懐かしいような、新しいような肉じゃがだ!」

雪歩「普通だった、以外が記憶に残らない味ですぅ」

春香「やりました!」

美希「やったね!春香!」

律子(喜ぶことかしら・・・?)

雪歩「・・・凶暴化の原因はこれ、ですか」ドクン

「外に出よう、ここは汚したくない」ドクン

春香「・・・!おさまれっ!私っっ!!」ドクンドクンドクンドクンドクンドクン

律子(外で戦う・・・そういう手もあるのね・・・)ドクンドクンドクン

美希(これで・・・ミキはもっとキラキラできるの・・・っ)ドクン

37 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:28:48.03 x8lI55P0O 35/120


外、採石場

美希「それじゃあ戦おう、春香」

春香「『やっぱり、私』なのね、美希」

美希「今なら、あの怖かった春香ともタイトウに戦えるの」

ーーーー

「・・・雪歩、どこかへ潜っちゃった・・・」

律子「真、悪いけど・・・ただの肉弾戦じゃ、貴方に勝ち目は無い、わ」

バチバチバチッッ

「・・・確かに、強い」

律子「・・・ッ」(覚醒三回の私と同等の筋力・・・っ、力だけなら貴音を凌ぐレベル)

「だが、ボクの方が強いですねっ!律子!」

律子「いいえ、ありえないわ・・・何故なら・・・
   私の『分析』がっ!貴方を看破するからよっ!!」

ーーーー

美希「どうしても、春香と戦いたかったの・・・」
美希「春香はやっぱり『使わない』んだね。『ギフテッドを』」

春香「美希みたいに『振り回される』のはごめんだから・・・『ギフテッドに』」

美希「ありえないのっ、覚醒をしてっっ!ミキはカンペキになったのっ!!」ミキィ

ズボォオオ

地中から『鉄塊』が引きずり出されるっ・・・!

雪歩「!!!!???」(ドリルが・・・っ勝手に動いて・・・っ)

美希「アハハハハッ、『私の武器』になにかおまけが引っ付いてるの!!」ミキィィ

雪歩「え・・・ここ、空中!???」

春香「・・・ッチ」
春香「ッヴァイ!!」

ッガァン

雪歩「っきゃあ」

美希(やっぱり、『重み』だけじゃ!春香には勝てないの!)
美希「雪歩!!ギフテッドを使うの!!!春香を掘り○すの!!!!」

春香「美希ぃいいい、能力の使い過ぎよっっ!!!!そのままだと・・・」

美希の体から汗のように血が滲み始める・・・

美希「能力の使用限界なんてっ・・・ク”ソ”食ら”え”な”の”」ミキィイィイ 

雪歩「ごめん!春香ちゃん!」・・・ウウウウウウウウウウウウウウウ

春香「美希のわからずやっっ!!ギフテッドに振り回されるなんてっ!!」

38 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:29:58.32 x8lI55P0O 36/120


雪歩「・・・そ、そんな・・・」

美希「ハァーハァー・・・2人分のギフテッドでも・・・勝てないっていうの・・・」チマミレー

春香「ハァーハァー・・・『なんの能力もない』アイドルとしてやって行くためにはこれくらいっハァー
   強くっハァー無いとっ」

美希「覚醒したチカラに頼りきっただけなの!!!アイドルとして努力してきたのはっっ!!
   『ギフテッドを飼い慣らした』ミ”キ”の”ほ”う”っ”っ”な”の”お”!!!」ミキィイ

ーーーーーーーーーー10年前 星井 美希の実家


みき「ぱぱ!お願いなの!もう・・・もう耐えられないの・・・」
みき「『しゅじゅつ』で、『これ』を取ってよ・・・っ!」

「・・・ダメだ」

「ミキ?ギフテッドって言うのは、神様から貰った宝物なのよ?それを捨てるなんて」

みき「『これ』のどこが宝物なの!?
   『これ』のせいでっっ、電車にもバスにも乗れない・・・っもう仲間ハズレは『ヤ』なの!!」

「・・・父さんも、昔は、『そう』だった
  しかし、その『磁気能力』は操作出来るようになると」

みき「そ”ん”な”こ”と”っ”出来るわけないのぉぉっっ!!」ッタシ!ッタシ!
みき「『ほんの少し操るだけ』で、すごく疲れるのぉぉぉ!!
   しかも!ギフテッドを明かすとミンナ嫌なカオするの!!『コイツがいると機械が壊される』って!」

みき「ミキはミンナと『普通に』生きていければ他に何もいらないのっ」

パチッ

みき「・・・ッ!??」

「いい?『普通になろう』なんて『底辺』の考えることよ!
  『自分を苦しめているものを利用』してまでも、『天辺』を目指すの!!」

「努力とは・・・『そういうもの』だよ、美希」

39 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:39:47.57 x8lI55P0O 37/120


ーーーーーーーーーー10年前 天海 春香の村

はるか「なんで?『変身』しちゃだめなの?おかあさん」

「・・・それは呪いだからよ」

はるか「?とっても便利だよ」

「『普通に生きていく』ために、使わないこと、が必要だからよ」

はるか「で、でも!有ったらもっと便利じゃん!便利!」

「はるか?強力なチカラに頼り切ってしまった人は必ず『堕落』するの!
  だから、強力なギフテッドは、強力な程、『呪い』なの・・・っ」

「パパはそれで死んだわ・・・
  はるか・・・『全力で普通として生きなさい』そして、『普通を極めた時』、その能力を使っていい・・・」

はるか「うん、わかった!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ドタドタ ガラガラ

村長「キモ春香が目撃された、その子は必ず『暴走して虐殺を始める』」

「・・・もう、使わないように言って聞かせました」

村長「前も聞いたよ・・・」

村人A「俺たちだって、極力、幼女は殺したくなんてネェ・・・しかし・・・」
村人B「『手におえる』のは今だけなんダァ、わかってクンロ・・・」

はるか「・・・おかあさん?」

「大丈夫よ・・・奥で待ってなさい?」

「村長さん?この子は、とっても強い子です。この子なら・・・この子なら・・・きっと、
  『呪い』を封じ込めることができる」
「・・・それに、あの子を亡くしても、数年もすれば、また『呪い』は転生するわ・・・」

村長「『生まれる度に殺す』のが一番安全な方法なんだ。
   アンタの夫はあの歳まで『呪い』を『抑えて』たんだ、俺たちの中では英雄だよ・・・
   お願いだ、何も言わず、引き渡してくれ」

「・・・『いいえ』私の答えは変わらないわ」

村長「・・・残念だ」ッス

村人AB「すまねぇ・・・すまねぇ・・・」

村長が合図をすると村人が母親を取り押さえて、猟銃を持った村人がわらわらと室内に入ってくる

そして、銃声
母親は自分を掴む村人を振りほどき、はるかの部屋へ向かう

「・・・っ!」


ホメはるか「HOMEEEE!?(何するのっ!?)」

村人A「あわわわわわわわわわわわわ」

村人B「が・・・顔面で弾丸を止めて・・・」

村長「ッチ、撃て、撃て、早くしないと俺たちの家族がやられるぞ!」

ッバアアアアン

ホメはるか(守りきれない!!)
・・・
はるかの前には、母親が立ちふさがっていた・・・
ホメはるか「HMEEEEEEEE!(おかあさん・・・っ!)」

「いーい、はるか?『全力で普通を目指しなさい』・・・
  『普通こそ、最も手に入らない、最高の幸福』なのだからっ」ッゴフ

キモはるか「ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!!!」(おかあああああさああああああああああん)

村長「撃てっ撃てっありったけをっっ撃ちこめっっっっ!!!」

40 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:41:11.02 x8lI55P0O 38/120

10年前 社長  音無小鳥  ・・・数時間前まで、春香の村だった場所

社長「数百人単位のギフテッド持ちが戦争してるかの様な、ティンと来る感覚・・・」

小鳥「・・・これ、全部、貴方がやったの?」

血、肉、瓦礫、火事、半死でうめく何か・・・まさに修羅と化した中に一人いや、
『一個』の虐殺機関が、ただ黙って存在していた

PEZはるか「・・・」ッピュンッピュン

首とおぼしき場所から、二発、特大の弾丸が放出される。正確に、目の前の二人の生命を奪うために・・・

小鳥「なんなの!コレ!!」ピヨォォォォォ

小鳥が『なにか』をすることで、弾丸は軌道を変え、2人の間をすり抜ける

社長「コレなんていうのは失礼なんじゃないかね?音無君。こんな年端もいかない幼女に」

小鳥「社長にはコレが幼女に見えるんですか!?」

社長「ああ、能力が暴走してはいるか・・・なかなかカワイイ子じゃないか」

ニコリ

社長「・・・君、アイドルにならないかね?」

PEZはるか「・・・」ッピュンッピュン

小鳥「」ピヨォ

社長「っふむ、この様な年寄りと話すのは、『無い』か・・・」
社長「頼んだよ、P君」

社長の後ろから、中学生程度の、少年が現れる

「え、えええ!い、いや、無理ですよ!ボボボクにはなんの能力も・・・」

社長「・・・君にはあの子がどう見える?」

「あの子っていうか、『あの子に乗りうつってる老害達』をどうにかしないと無理ですよ!
  あの子の耳を押さえつけてしまってる!
  ・・・あれ?あの人お父さんかな?あの子を守ろうとしている」

社長「・・・ふむ、そこまで観察できる、か」

社長「君ならなんて声をかける?」

「『許す』ですかね・・・
   あの子の体なんだから、あの子の先祖のモノじゃない・・・
   人を殺してしまって、自暴自棄になって、自分を捨てて乗っ取られた・・・ってところですかね
   だから、『許す気持ちを伝えて』『罪と向き合って生きる勇気を与えてやれば』あるいは・・・」

社長「それで?君なら・・・」ヒョイ

「社長?ボクを持ち上げて・・・」

社長「どう慰める?」ブゥン

Pはpezはるかの目の前に放り投げられる

PEZはるか「」

「」ジョバァ

小鳥「社長!あと二発しか止められないわっ!P君は10秒も持たない!!」

社長「音無君!見ていなさいっ!!その10秒を生かすのが、ウチの新しいプロデューサーだよ!!」

PEZはるか「」グチャア

PEZはるかの首が開く・・・弾丸を出すタメではない。目の前の生命を噛み殺すタメである

それに対し、Pの、恐怖のまわりきった、喉は、肺は、言葉を発するのを拒んだ。

PEZはるかの頭が近づく・・・

小鳥「・・・っ近接攻撃は私にはどうにも・・・っ」

社長「・・・」

41 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:43:23.23 x8lI55P0O 39/120

PEZはるかは止まっていた。
はるかは驚いていた。

はるか(だれかが・・・私の頭をなでてる・・・)

はるかが目を開けると、恐怖し、失禁し、震えながら、まるで母のように笑う、少年が、いた。

小鳥「・・・奇跡だわ」

社長「そうかね?P君は『こうする』つもりで、『手を伸ばした』んだ、そして、『こうなった』」
社長「・・・必然、だよ」

42 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 12:46:57.41 x8lI55P0O 40/120

用事があるので、一旦止めます

ほとんどアイマスじゃなくなって来てますが、この後アイドルっぽくなります
次は夜から書き始めます

45 : 以下、名... - 2016/09/30 13:47:14.77 l3xYj1REO 41/120

伊織はにひひだけどガチでにわかなんだな
もう書かなくていいから消えろ気持ち悪い

47 : 以下、名... - 2016/09/30 15:20:07.56 aOZeWAIXo 42/120

やよいは亜美真美呼び捨てだろ
どっちにしろ続きはいらない

49 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 22:38:40.43 lXOPcBSjO 43/120

呼び方関係は酷いですね
消えるにしても完成はさせてから消えます
再開します

51 : 以下、名... - 2016/09/30 22:46:23.15 MRm1BL+Do 44/120

安価するつもりがあったんならスレタイでそうとわかるようにしときゃよかったのに
というか完成したから出すんじゃなかったのか、今更だけど

52 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 22:53:03.18 lXOPcBSjO 45/120



ーーーーーーーーーーーーーーーー2年前 レッスン場


春香「もう・・・無理だよ・・・向いてないっアイドルなんてっ」

「あの社長がアイドルの才能のある人間を集めた結果、春香がここにいる
  間違いなくお前には才能がある!」

春香「アイドルの才能じゃなくてギフテッドの才能で選んだんでしょ?
   イロモノ集団のフリークショウを作りたかっただけですよ!フリークショウ!」

「そんなわけ・・・」

千早「春香・・・」


春香「千早はいいよねっ歌の才能があって!!」
春香「美希だって、『ベストショットに撮られる才能』っ本当にうらやましいわ!」

春香「・・・私にはないんですよ・・・そういうの」

美希「いいかげんにするの!春香を借りていくの!」

春香「・・・私も美希には言いたいことがある!!」

ガラガラ・・・ピシャ

「春香・・・」

千早「心配することないわ・・・あの2人はなんだかんだ言って似たもの同士」

千早「すぐ戻ってきますよ」


ーーーーーー二年前 道ばた 歩きながら




春香「ずっと言いたかった」
春香「美希は『自分のためだけにギフテッド』を使ってる!違う?」

美希「そうかもなの」

春香「『いつでもベストショットに撮られる能力』よね!」

美希「当たらずとも遠からずなの」

春香「その能力にあぐらをかいて、演技練習もっ、歌練習もっ、さぼって寝てばかりいる!!違う!?」

美希「寝ているのは事実・・・さぼっているのは違うの」

春香「じゃあ、どんな『意味』があるの!」

53 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 22:55:05.19 lXOPcBSjO 46/120

さっき書いた完成は、ここでとりあえず最後まで上げることです

54 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 22:57:33.23 lXOPcBSjO 47/120

美希「回復なの」

春香「は?回復???それを『さぼって寝てる』っていうのがわからないの!?」

美希「着いたの・・・私の家に入るの」

春香「本当に大きな家・・・美希はなんでも持ってていいわね!便利なギフテッド!お金持ちの家庭!」

美希「ここが私の部屋なの!!」

春香「っもう、いい部屋ね!!大きな本棚!無駄にたくさんのカメラ!
   こんなにお金があるのになんでアイドルなんて・・・」

美希「・・・なんか褒めてるよね?」
美希「『これ』はミキで努力の証なの」

春香「給料のこと?そんなに貰ってないでしょ?自分のお金と親のお金の違いもわからないの?」

美希「そこの本棚の本、全部読んだの」

春香「・・・だからどうしたっていうのよ、ファッション誌に、
   『カメラの本』ばっかり・・・アイドル活動を頑張りなさいよ」

美希「カメラさんの持ってるカメラ」ミキィ・・・

カメラ、ズズズズズz

美希「ミキが動かしてるだけなの」
美希「・・・それが、ミキのギフテッド『磁気操作』・・・と努力なの」

美希「・・・そして、この能力は・・・」ミキィ・・・

窓の外へ手をかざすと、車が少し、浮く

春香「・・・!?」

美希が口を押さえている、手の内側からは血が垂れている

美希「ハンドウが大きいの」

美希の目が目蓋より上を向く・・・・・・


春香「美希は大丈夫なんですか!?」

美希母「ハハハ、『いつもの』ことよ」
美希母「そう・・・いつも・・・気絶するまで能力を使うもの・・・ホント、いつか、あっさり死ぬわよ」

春香「止めないんですか!母親ですよね!」

美希母「無理ね、最初に『そうしろ』と言ったのは私だし」

春香「!?」

美希母「体を傷つけるくらいの覚悟でないと、『磁気』を『操作』する能力なんて身に付かなかったわ」

春香「・・・本来は違うんですか?」

美希母「ええ、『磁気が漏れて』周りの機械を壊したりする、やっかいなもの、よ」

55 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 22:58:27.77 lXOPcBSjO 48/120

美希母「あの子は、それを、逆に自分の『才能』にしてしまうまで、努力をしていた・・・」
美希母「だから、最早、親の私でも、止められないの」

春香「・・・」

っよろっよろ

美希「能力がもっとまともなら、
   ミンナのカメラ写りを良くできる・・・そのために今だって頑張ってるの」

美希「春香、自分だけが頑張ってると思わないで欲しいの
   ・・・そして才能は、自分で作り出すものなの。
   何故、春香は何かに特化せず、まんべんなく、努力しようとしているの?」

春香「それは・・・」

美希「言い方が悪い、カモしれないけど・・・千早さんみたいに、特化して練習した方が効率がいいの
   ・・・それに、春香にも何かギフテッドがあるんじゃないの?」


春香「・・・ギフテッドは『使わない』
   私は・・・私はまんべんなく、努力して、『普通』を才能にするつもりだもの」

美希母「!?」

美希「なんでそんな周りくどいこと・・・?」

春香「いいの、『普通を目指す』それが私の生き方なんだからっ!そしてそれを『才能』にしてみせるっ!」

美希母「そんな考え『底辺』の考え方・・・」

美希「ママは黙って!!」

美希母「!?」
美希母「私の生き方を否定するの?」

美希「違うの、『私が証明する』から、ママは何も言わなくてもいいの」

春香「?」

美希「春香・・・わかったの。春香の『普通』と私の『特別』どっちがキラキラできるか、勝負なの」

春香「うん!・・・美希・・・ありがとう」

美希「ライバルの1人や12人いないと張り合いが無いの」

春香「はは・・・美希にはかなわないなぁ」

56 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:01:22.06 lXOPcBSjO 49/120

ーーーーーーーーーーーーーー現在


美希「・・・」カツカツ

春香「・・・」カツカツ

雪歩(私のドリルがバラバラに・・・これじゃあ・・・)
雪歩「『美希ちゃんに』勝ち目は無い・・・」
雪歩「・・・!『砂鉄で文字が』!」

美希「『カメラの工夫』だけじゃ、アイドルとしてすぐ限界が来るのはわかってたの」

春香「・・・能力以外でも、たくさん努力してたね」


美希「ダンス、歌、ファッション、トーク・・・練習すればするほど、春香の孤独な努力もわかったの」
美希(何故・・・それだけの強さがあって、才能を捨てたの)
美希(使ったらなにもかもつまんなくなる位・・・便利で最強の『才能』だったということ?)
美希(それとも、やっぱり、悪い『才能』と向き合うこともできない弱虫だったの??)
美希(どっちにしても・・・ミキが、そんな奴、に負けるわけ無いの)
美希「『あなたを絶対に認められないの』」


春香「私もよ・・・だからこそっ『あなたがいたからがんばれた』」

美希「そこは美希も同じなの、『一人じゃ勝てなかった』・・・」
美希「なのぉっっ」ッシュ

春香(弱い・・・アイドルとしての基礎力の差、そして薬の効果・・・
   もし、薬の差が無かったら結果はわからなかった)
春香「ありがとう、美希は最高のライバルだったよ」

春香の命を刈り取る拳が振り上げられる・・・!
トップアイドルになるために流してきた汗、涙、それらが乗った拳は地球より重い・・・!
・・・それでも、美希は笑っていた、『まるで』勝ちを確信しているかのように・・・
春香( なんでそんな目ができるの?美希?
    何を見ているの?そんなに『私の後ろを見つめて』・・・まさか )












雪歩「下ですぅ~」

春香「っ『落とし穴』」

今更・・・っ

下に目を向けた瞬間、春香は『雪歩のおぞましさを理解した』、

地下に数トンの旧世代爆薬がキッチリ並べられた空間。
こんなものどこから・・・

春香(しかし、雪歩も落ちているっ)



雪歩はピンの抜けている複数の『それ』を春香に向かって投げる

春香(閃光音響手榴弾・・・萩原組は警察とも繋がっているっていうの!?)

ッキィン

春香・雪歩が気を失う、

美希「『計画どおりなの!』」

雪歩は磁力で持ち上げられる・・・正確には、雪歩の着ている防弾チョッキが引っ張られて、である
すかさず雪歩のドリルだったの鉄塊片を穴にブッ刺し、爆発物を一斉起動させる・・・

美希「765プロ、ファイヤ・・・」

57 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:04:40.76 lXOPcBSjO 50/120


ーーーーーーーーーーーーーーーー天海 春香 リタイヤ

ーーーーーーーーーーーーリタイヤ?

ーーーーー

ッガ

ボコォ

ホメ春香「HOMEE・・・(????)」ゼェーゼェー

美希「あれで意識が残ってるなんて・・・ギフテッドを使ってる?」

雪歩「もう弾薬がありませんよぉ!」
雪歩「美希さんん、無敵の『磁気操作能力』でなんとかして下さいよぅ」

「鉄☆山☆靠!!」

ドォン

ホメ春香「HOMEッ!!」ッズサアアアア

「きゃっぴぴぴぴーっん!みんなのアイドル、菊池真ちゃんなりよ~!」

雪歩「真君!あとそれ誰も得しないよ」

「これは三人がかりでも厳しい相手だね!」

律子「まぁ、四人なら・・・楽勝ね!」

美希「アナタ達戦ってたんじゃ無いの?」

「ボクの勝ちだよ☆」

律子「私の負けよ」(背後から倒すのが効率がいいタイプだし、真は)

ホメ春香「」ゴギゴギバキバキ
ホメ春香→キモ春香
キモ春香「ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!(????)」

美希「変身してるの・・・」


キモ春香は姿勢を低く構える

「タックルか・・・」

真も姿勢をより低く下げる、
まるでレスリングのカウンタータックルを狙うかの様に・・・

美希「そんなっ!いくら真君でも真正面から受けるのは無理なの!」

キモ春香「ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!!」(威嚇)

「まっこまっこりーーーん☆☆☆」(威嚇)

律子「☆が三つも・・・これはおぞましい・・・」

キモ春香「ッア”」ッダ

ーーーーー『レスリング』それは人類が肉体を最大限に利用するために生まれた
      極限の歴史を持つ格闘技である

ーーーーーしかし、それは『二足歩行の人間』の格闘技にすぎない、果たしてそれは
     『全力疾走する四速歩行生物』を止めることができるだろうか?

ーーーーーおそらく、否











雪歩「だから、穴掘って落としますぅ」


58 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:09:21.31 lXOPcBSjO 51/120

一気に瓦解する地面。落下するキモ春香。

しかし、弾丸の様に付いた速度は進行方向へキモ春香を投げ飛ばす!!

必然的に、キモ春香は『自分の全力で』壁に叩き付けられる!!

キモ春香「ア”ア”ア”!!!」ゴギゴギゴギ

衝突音

からの静寂・・・

美希「や・・・やっつけた・・・の?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

静寂・・・


おそるおそる、星井美希は穴をのぞきこむ、

中には、紫色の塊とリボン・・・春香の頭だろうか?・・・

美希「・・・お芋?」


芋ワ「    ♪ ヴァいっ! ♪     」

芋ワ「 ♪ まるで荒れる波濤のようにっ ♪ 」アマミィ・・・


律子「・・・っ!マズイ!そいつは『全員で攻撃しないといけない』っ」

「きゃるる~ん☆」ッドン

律子「ッガ!!」

雪歩「真君ッ!?」

律子「洗脳(オーバーマインド)よっ!誰かを洗脳する能力!真は操られているっ」


芋ワ「 ♪ パラダイムが一新さーれーてーくーのー ♪ 」


美希「これはっ!??」

雪歩「嘘・・・体が動かない!!」

律子「精神汚染(アンチマインド)!こんな強力なギフテッド二つ同時に使うなんて!?
   私達は特殊部隊でも相手にしているの!??」

「まっこまっこ・・・」ゆら

真は悠然と正拳を構える。近くの動けない律子に対し・・・

ッヒュ

その後頭部目がけ、『金属辺』が飛来するっ

「”」ガツン

美希「ギフテッドは使えるの!体もちょびっとは動く・・・」
美希「雪歩!春香をもっと地下深くに『落とす』の!雪歩しかできないの!」

雪歩「え、ええ、やってやりますぅ!」

ボコォ

芋ワが、赤リボンを付けた大量のふくろうを産卵する・・・
のワの、のワの、のワの、のワの、のワの、のワの・・・・・・




のワの「 ♪ (いいわきみ そうよまっすぐ ) ♪ 」

のワの「 ♪ (なけなしの 気合いを乗せて ) ♪ 」

芋ワ「 ♪ 告白こそ 罪だと教えるわ ♪ 」

美希「春香が何か生みまくってるの”っ!なにこれ律子さん!」

59 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:13:12.59 lXOPcBSjO 52/120

律子「おそらく肉塊女王(クイーン オブ グロテスク)と集中自我(ハイブマインド)よ!
   人型の鳥類のを生産する能力と
   蜂や蟻みたいな、集団性生物意識を共有する能力よ!」
律子(こんな強力なギフテッドが四つ!!
   一人の人間が持てるものかしら!?)



芋ワ「 ♪ どこまで おちる おちる このまま ♪ 」

一部のフクロウは地下へ、羽を使い掘り進んでいく、当然すぐ下には・・・



芋ワ「 ♪ ふたりで 行ける 行ける 高見へ ♪ 」
赤リボンを付けたフクロウは羽で本体を支え、少し浮く・・・これでは落下作戦は完全に無意味である



芋ワ「 ♪ どれだけ 燃える 燃える 一途に ♪ 」
雪歩「きゃああああああああああっ」



芋ワ「 ♪ 求めて 飛べる 飛べる どこまで! ♪ 」
美希「そんなっ雪歩ぉっ!雪歩ぉぉっ!
   律子さん、どうすればいいのぉぉっ!」



律子(成功する確率は限りなく低い・・・が・・・もうこれしかない)

律子「・・・美希、貴方は、『アイドル』よね」

美希「もちろんなの!」

律子「なら・・・伴奏・・・スタートゥッ!!!」

美希「この伴奏は!」


美希「 ♪ GO MY WAY!! GO 前へ !! ♪ 」

美希「 ♪ 頑張ってゆきましょう ♪ 」

美希「 ♪ 一番大好きな 私になりたい ♪ 」

     ♪ 3 2 1 GO ♪


芋ワ「!!!」

美希の自己中心さが、全員にアンチマインドに打ち勝つ力を与えてゆくっ・・・・・・


       ♪ ッフーーー ♪

律子「 ♪ 未来は誰にも見えないモノ ♪ 」

美希「 ♪ だから 誰もが夢を見てる ♪  」


律子の冷静さが、真のオーバーマインドを解体してゆくっ・・・・・・


「 ♪ GO MY WAY!! GO MY 上へ !! ♪ 」

美希「 ♪ 笑顔も 涙でも この世界中が ♪  」

律子「 ♪ Wander Land な Never Land ♪ 」


真の勇気がハイブマインドを蹴散らしてゆくっ・・・・・・


雪歩「 ♪ GO MY WAY!! GO 前へ !! ♪ 」

「 ♪ はりきって ゆきましょ ♪ 」

律子「 ♪ す べ て の輝き ♪ 」

全員「 ♪ この指にとまれ ♪ 」


兵器レベルの思念波を完全無効化
気がつくと、美希達は芋ワの精神攻撃に完全勝利していた

60 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:19:24.70 lXOPcBSjO 53/120


芋ワ&のワのs「」ドロドロ
芋ワ&のワのs→タコ春香
タコ春香「・・・」ヌルゥ・・・

雪歩「ま、まだ、続くんですかぁ・・・!」

「戦いにくそうな相手だなぁ・・・」

美希「・・・」

美希「あなたの目、やっと『本物の春香のモノ』になったの
   ・・・でも、あなたはまだ『私の知ってる春香』じゃないの
   まるで『何かを知ってしまった』か『何かの感情に襲われている』様なの・・・」

タコ春香「」っひゅ

春香は美希の頭に乗り、その触手を耳に浸食させていく・・・

「美希っ」

美希「いいの!」

律子「何故ッ!」

美希「『私も春香には言いたいことがある』の・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー


ざぁ、ざざぁ、、、ざぁ、ざざぁ、、、

美希「ここは?」

春香「『私達の記憶』ですよ、記憶!」

美希「私達?」

死者・狼「ああ、『賢者』達の世界だ」

死者・仮面の男「死を恐れた精神寄生型能力持ちは力を合わせ、『霊体』を形成した」

死者・漁師「『霊体』を宿した能力者、は精神力を『霊体』に供給するかわりに、莫大な恩恵をいただく」

死者・少年「先代達のギフテッドの使用、自分も死後『霊体』に全てを統合してもらえる・・・」

死者・仙人「・・・たとえ本人の精神力が薄弱であったとしても、霊体に敵対的でも、かまわない、
   我々の『死』を教えれば、どこまでも心は力を出す、
   『死』を回避するためなら何でもするようになるからね」

春香「・・・美希、怖いよ・・・私。
   私、いつか死んじゃう」

美希「・・・あふぅ、くだらないの」

美希「ただの恐がりさんの集まりなの」

死者・赤子「君は」

死者・少年「死を  知らないんだね」

死者・仙人「よかろう。死を  見よ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


美希はたくさんの、死ぬ時の思いを経験する・・・
人生が夢半ばで朽ちてゆく、悔い、後悔、執着、絶望・・・
おぞましい夢が美希の中を流れてゆく

美希は目覚めて、一言、仙人に問うた

美希「『で?』」

仙人「!??」

61 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:23:04.74 lXOPcBSjO 54/120

春香「美希?『美希も死ぬ時こう思う』んだよ!」


美希「春香?『そんなくだらないことを心配する』の?」
美希「こんな心配『いつも持ってる』の
   だから・・・『だから努力している』
   そしてミキの努力は『絶対生きてる間に夢を叶えられる』って『自信』をミキにくれるの」

美希「春香はこんな『夢半ばで折れた臆病者』に流される様な弱い女だったの?」

仙人「春香、そいつを殺しなさい」

美希「『春香はまだ、生きてる』の」

仙人「そいつを殺せっっ春香っっっ『殺せるのはお前しかいない』っっ」

春香「・・・」

春香「・・・」ッニコ

春香「えへへー『嫌』ですよぉ~、だって大事な『ライバル』なんですもんっ」

仙人「お前・・・霊体との契約を・・・」

美希「全く、迷惑なオジサン達なの。帰ろう、春香」









仮面の男「・・・それでいい・・・成長したな、春香」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


タコ春香が美希から、離れてゆく・・・

地面に落ちたタコ春香は普通の少女に姿を変える。

「新しい形態!?終わった??」

美希「終わったの」

美希「まだ、戦う気がある人は?」

全員無言、満身創痍だけが理由ではない、ライブによって薬の凶暴化も解けたのだ

律子「・・・プロデューサー殿の家でゆっくり休みましょう」

雪歩「それがいいとおもいますぅ」

美希は気絶している春香を持ち上げる
小声でささやく

美希「『今回は』美希の勝ちだね☆」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーーーP宅前

美希「そこをドイテ」

律子「・・・小鳥さんっ」

62 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:27:47.33 lXOPcBSjO 55/120

小鳥「」ニタ




全員「・・・ッッ!!!」ッブル

律子(この殺気、人間のものではない・・・)

「・・・ここは下がろう、美希、春香」ギリ

美希「今日はミキ達の日だよ?」

春香「凶暴化を使って・・・なにを企んでるの?小鳥さん?」

小鳥「ははは、ナンノハナシかしら~」っふわわ

春香「『言わないと一生そこから動けなくなりますよ?』」

小鳥の足の下のアスファルトが壊れ、赤リボンのフクロウが四体現れる
のワの、のワの、のワの、のワの
二匹は小鳥の足を掴み
二匹は小銃を構えている

律子(春香個人の能力は肉塊女王(クイーン オブ グロテスク)だったの・・・)

しかし、音無小鳥に一切の焦りはない

小鳥「あららぁ・・・春香ちゃん酷いわぁ、」ピヨォ・・・

春香「!?」

突如、フクロウは2人一組を作り『交わり』始めた

のワの・のワの

美希「・・・」ミキィ

Ban!!

のワのが放り出した銃が、磁気の力によって引き金を引かれるっ!

カランカラン

弾丸は小鳥に触れることすら出来ずに地面へ落下する・・・

雪歩「邪魔だから、落としますね・・・」

小鳥の足下の地面が無くなる、
と同時にすさまじい数の同人誌が『発生』し足場が形成されてゆく・・・

「やるんだね!いいんだねっ!!
  もうっ!逃げた方がいいのにっ!!」

真の前蹴りが小鳥の顎をとらえる、が、ノーダメージ
真はすかさず、横へ回避行動をおこなう
後ろから、律子の操縦する、三トントラックが迫る・・・っ

小鳥「ッフン!」

小鳥が婚気を全面に展開し、トラックを吹き飛ばす、
吹き飛ばされたトラックは数メートル上空に上がり、着地と共に爆発炎上を始める

音無小鳥は、初期位置から動いていない・・・

小鳥「戦いにもならないわ、帰りなさい」

春香「嫌・・・プロデューサーさんを癒さなければならないのは私ですよ!」

小鳥「」っふわわ

春香「・・・っ」ッブル

小鳥「見せしめよ・・・ごめんね、『美希』」ッス

63 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:30:16.64 lXOPcBSjO 56/120

ちゃんづけですね

64 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:32:10.64 lXOPcBSjO 57/120

小鳥の婚気を込めない、手加減を加えた一撃・・・

美希「っな”の”の”ぉ”」

しかし、上空に吹き飛ばされ、地面に何度かバウンドし着地する

美希「」

小鳥「『あなたの空気の読めなさ』はすこしやっかい・・・すこしだけね」

「・・・ここまで、か」

律子「まだ、私達の戦い方が残っているっ・・・伴奏スタートォッッ」

律子「 ♪ 「始め」は皆一瞬の刺激 ♪ 」
律子「 ♪ 銃弾に 撃たれた様(よう)だった ♪ 」
律子の冷静さが、のワのに伝わる・・・が、小鳥の洗脳は『解けない』



春香「 ♪ 熱く燃えてく火花みたく 思いに焦がれてる ♪ 」
春香       「 ♪ 想い立ち向かえ ♪ 」
春香の熱い想いが、美希にチカラを与える・・・



小鳥「 ♪ 「終わり」は皆一生の悲劇 地獄に堕とされる様(さま)だった ♪ 」

小鳥「 ♪ 友が世界が敵になるが 願いとは絶対叶えるモノでしょう ♪ 」

小鳥の婚気が全員を圧倒する・・・

小鳥によって曲は強制終了された・・・

「そんな・・・『アイドル力』で負けた・・・」ガタガタ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

プロデューサーが家から現れる

春香「プロデューサーさんっ!!」

「・・・プロジェクト・・・ID:OL」

小鳥「!そんな、何故それを」

「貴女は元・対ギフテッド用実験特殊部隊第一課通称ID:OL所属軍人、そうですね」

小鳥「・・・できれば、普通の女の子として見て欲しかったけれど、そこまでバレていたのね・・・」

(普通のォ!?)

雪歩(女の子!???)

「じゃあ・・・」

小鳥「そう、アイドル力・気・ギフテッド・ガーナード・覚醒・銃・爆・毒・刃・その他あらゆる
   チカラを用いて人を傷つける、お仕事よ」
小鳥「・・・で、でも・・・!今はプロデューサーさんを守るために使ってるんですよっ!」

「・・・日高舞の血液から抽出した鬼神化因子を盛った上で、
  『カップリング』の『ギフテッド』でアイドルに俺を襲わせておいて『守ってる』ですか・・・」

小鳥「そんな・・・そこまで・・・」

律子「とんだ策士ね」

春香「でも『ここまで』みたいですね・・・」

美希「マッチポンプがバレちゃなんの意味も無いの」

小鳥「ふ・・・ふふ」

65 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:33:55.48 lXOPcBSjO 58/120


雪歩(笑ってる?)

小鳥から出る婚気が空間をゆがめ、蜃気楼の様な力場を生み出す・・・っ
しかしこれは、『ただの婚気』である、
『ただの高濃度の無色透明の婚気』が『光を歪めて』いるのだ

「!?マズイ『殺気が膨らんでいる』!!!流石に逃げるよう!」

美希「いやなの!!『ここで逃げたら一生ハニーと会えなくなる』」

小鳥「まー、そりゃ、こうなったら実力行使しかないわね・・・
   大丈夫、『抵抗しなければ不可逆な傷は付けないわ』」ユラァ

春香「・・・『その言葉』は『プロデューサーも含んでる』んですね・・・」

「・・・っ!」(もし、今の小鳥から、プロデューサーが逃げだそうとしたら・・・?)

雪歩(きっと、両足を切り落としますぅ)

美希「きっと、ここで逃げて次に会う頃には、ハニーは『ハニーじゃなくなってる』の・・・」

律子「戦うしか・・・ないじゃない・・・」

小鳥「そう、全員残るの、残念だわ・・・」っふわ

「『小鳥さん、賭けをしましょう』」

アイドル「!?」

小鳥「今の状況わかってるの?」

「三ヶ月後、765プロクリスマスライブが日本一武道館であります
  ・・・そこで765プロアイドル全員と戦って貰います」


小鳥「・・・私にメリットがないんだけど」

「貴女が勝ったら、『俺は完全に小鳥さんの物』です・・・一生を捧げましょう
  貴女が負けたら、『765プロのアイドルとしてデビュー』してもらいます」

小鳥「・・・」

「ここで俺をさらっても、全力で抵抗します・・・
  そこで貴女がどんなに拷問しても屈服しないでしょう、その前に命が消えるだけです」

小鳥「・・・チ
   いいわ、それまで『生きていられた』全員の765アイドルと戦いましょう?
   『それまで私は手出しを一切しない』こともついでに約束するわ
   ・・・せいぜい婚姻届けを用意して待っていなさい」ッシュ


・・・圧倒的強者の去った空間・・・そこに残った者達は例外なく、失禁していた

66 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:44:00.00 lXOPcBSjO 59/120


これまでのあらすじ

強くなる上に凶暴化する薬を盛られてPを取り合い765バトルロワイヤル

なんだかんだで仲良くなった美希・雪歩・真・律子・春香

そこで登場した黒幕小鳥さんに全員手も足も出ず・・・

小鳥さんがアイドルを傷つけるのを先延ばしにするために、Pは交渉し

三ヶ月後のクリスマスライブ、日本一武道館で765オールスターvs小鳥さんを約束した

ちなみに、バトルロワイヤルで仲が悪くなったり、不可逆な怪我は全くない

そして、三日後




真美「いや→最高のパフォーマンスだったね!」

美希「ミキ達はもっともっと!キラキラできるの!」(この程度ではピヨちゃんに勝てないの・・・)

千早「ええ、美希のいうとおりね」
千早「美希はアピールのタイミングを焦りすぎ、リズム感がないわ
   私は声量の強弱が上手くつけられていなかった、感情表現が死んでいたわ
   そして真美、体が軽いのはわかるけれど、出過ぎ
   おそらく美希のミスは貴女が原因よ」

真美「で、でも!今までにないキッレキレの動きだったジャン」

千早「で?」

真美「うー!」オコリ

千早「・・・」

真美「・・・」
真美「・・・ごめんなさい」

千早「いいえ、
   個人の動きだけなら最高のパフォーマンスだったわ、今後は周りを意識しましょう」

真美美希「うん!(なの)」

67 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:45:48.98 lXOPcBSjO 60/120

千早「次のレッスンまで二時間・・・」

真美「えっふえふ」ゴホゴホ

千早「『美希』先にレッスンを始めましょう」

真美「さ、えふ、先に始めるなら真美も」

千早「ダメよあなた、睡眠不足と疲労が出てるわ」

美希「・・・風邪?」

真美「すごいね、ミキミキはまだ『発症』してないんだね」

美希「!真美!血が出てるの!!」

千早「仮眠したら来なさい・・・『そして、私に追いついて頂戴』」

美希「え?え?」

真美「少しだけ寝たら行くからね、絶対だかんね!えふえっふ」


ーーーーーーーーーーーーーー


「鬼神化因子薬をアイドル全員に使ったって・・・」

社長「ああ」

最強の女は眉毛をクイッと上げ、訝しげな顔をする

「折角育てたアイドル達がほとんど死ぬわ」

社長はただ、黙って首を横に振る

「・・・本当に何を考えているかわからないわね、あなたは」




ープロジェクトID:OL

音無姉妹、日高舞、高木、黒井による、アイドル力に重点を置いた混成能力者部隊、
優秀な国家の駒であった

しかし、上層部の不手際でID:OLは不利な条件下、諸外国の連合精鋭特殊部隊と戦わされる
結果、音無姉妹の姉が死亡、高木、黒井は全身黒化をしてしまう・・・

そのためID:OLは解散、日高舞は別の部隊として今もなお現場に立ち、
黒井は特殊部隊、プロジェクトジュピターの総指揮として暗躍している

68 : 以下、名... - 2016/09/30 23:47:53.83 MRm1BL+Do 61/120

これも今更だけど、giftedてのはgiftを貰った側(一般的には人)を指す言葉な
本当に突っ込むべきはそんなとこじゃない気がするけど、そこはまあいいや

69 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:49:19.64 lXOPcBSjO 62/120

ー第一次1000人の日高舞計画

上記ID:OLの最後の戦闘において、致命傷を受けた音無小鳥は
日高舞の血液を摂取することによって
その能力の一部を継承し生きながらえたことから

日本国内外から、金のためなら危険な実験の被検体になる者達を買い取り、
日高舞の血液を摂取させ、日高舞並の戦士を量産しようとした

結果、全員死亡



ー第二次1000人の日高舞計画

上記第一次計画において、アイドル力が高いと見られた者の生存時間が比較的長かったこと
日高舞・音無小鳥は類い希なるアイドル力を有していることから

諸外国および国内からアイドル、およびその候補生、またそれに準ずる者(ネットアイドル等)を
回収し、覚醒をおこなった

結果、998名死亡、2名生存、両名とも日本人であった



ー対765プロ特殊部隊育成計画

高木、音無小鳥が不穏な動きを見せている
アイドル適性かつギフテッド持ちを、国家組織より上位の未知の育成方法を用いて13名仕上げている。

1000人の日高舞計画においても、アイドルの提出を拒否。

そして国家精鋭並の私兵を利用した妨害を用いられたため
765プロからの回収は一人も出来ていない

第二次1000人の日高舞計画の二名に、日高舞の実子、日高愛を加え、876プロとし
これと黒井率いるプロジェクトジュピター、と組ませ765プロと戦闘させることにより

765プロを解体、洗脳、兵器利用を最終目標とする。

第一回交戦は20xx年12月25日日本一武道館ライブ中に行うものとする。




高木「わからないのはこちらの方だよ、君は我々の『敵』の筈だが・・・」
高木「何故、国家の攻撃計画のリークをした?」

「不意打ちで勝っても、『面白くない』からよ」

高木「全く、実に君らしい」

「・・・仮に、
  765から鬼神化因子をモノにできる子が、『1人』出たとして、
  こちらとの戦力差がありすぎるわ、できれば全力の貴方たちと戦いたかったわ」

高木「ははは、こちらは戦闘のプロではないからね、
   『数人』鬼神化因子をモノにした程度では勝てないだろうね」

「ふふふ、まるで、『全員』生き残る『妄想』をしている様に聞こえるわ」

高木「妄想・・・妄想ね。たしかにウチには信じられない程優秀なプロデューサーがいる。
   彼なら、全員プロデュースする。当然に、全員生き残る」

「っぷアハハハハハハハハッッ
  あの男が貴方の最終兵器ってこと!?」
「ハッキリ言うわ、『そんなに優秀な人間はいない』貴方の『見る目不足』よ」

70 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:53:52.63 lXOPcBSjO 63/120

レッスン後

伊織「な・・・治った!治ってるわ!」

やよい「伊織ちゃんっおめでとー」

ッダキ

伊織「辛かった・・・やっとやっと・・・」

やよい「よしよーし」ポタッポタッ

伊織「ご・・・ごめんなさい、やよい・・・あなたまだ」

やよい「大丈夫だよ伊織ちゃん!すぐ追いついちゃうから待っててね!!」

伊織「ええ!やよいならすぐよねっ!ニヒヒ!」

ーー

オーディション後

貴音「美希、先刻の おーでぃしょん の時、何かを感じませんでしたか」

美希「これは!『治った』!実感なの!!」

「二人とも、途中からまるで別人の様だったぞ!」

審査員から765アイドルの勝利が告げられた

貴音「ふふ、とてもいい気分です」


ーー


ライブ後

ッアンッコールッアンッコール

「えへへ、じゃあまた行ってきますねプロデューサー!!」

P「体調は大丈夫なのか?」

雪歩「最高になりましたぁ!」

美希「やっと真君の全力のダンスが見られるの」

ーー

事務所にて

真美「だから→真美の方が早く治ったんだって→」

亜美「いやいやおかちいっしょ、亜美の方が遅く発症してたから、
   ケガしてた期間は亜美の方が短いもんね!」

律子「あんたたち、何下らないことで喧嘩してんのよ」

やよい「そうですよぉ喧嘩は っめ ですよー」

あずさ「あらあら懐かしい話ですねー」

伊織「っふん、ほんと、くだらないわね」


ーーー

小鳥「アイドル歴の短い子達は少し心配だったけど
   ・・・やっぱり『全員』『乗り越えた』みたいね」
小鳥「ってダメよ小鳥!
   今のあの子達は敵なんだから!
   万全なあの子達を、打ち破って、プロデューサーさんを奪うのよ!絶対に!絶対に!」
小鳥「そのために私も『仕上げないと』いけないわね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

高木「さて、君たちに集まって貰ったのは他でもない、きたるクリスマスライブについてだ」

律子「社長!」

「生きてたのか!」

71 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/09/30 23:57:10.02 lXOPcBSjO 64/120


高木「さて、君たちに集まって貰ったのは他でもない、きたるクリスマスライブについてだ」

律子「社長!」

「生きてたのか!」

高木「・・・オホンッ、クリスマスライブについてだ」

美希「・・・それについては私達が言うの」

高木「貴音君から聞いたのかね?」

美希「クリスマスライブでピヨちゃんが襲撃しに来る
   それに私達が勝てなければ、ハニーは一生ピヨちゃんの奴隷になるの」

「え?え?どういうことだ?」

春香「あの薬を全員にバラまいた犯人は小鳥さんで、凶暴化させてプロデューサーさんを襲わせて
   そこに助けに入ることでプロデューサーさんの信頼を得ようとしていた」

律子「でもプロデューサー殿は全て見抜いていた、
   知られた小鳥は私達を倒して、プロデューサーを誘拐しようとした」

雪歩「プロデューサーさんは、戦いをクリスマスライブまで延ばす代わりに、
   『もし負けたら一生小鳥さんの奴隷として捧げる』ことを約束したんですぅ」

「ちなみにボク達が勝ったら、小鳥をアイドルデビューさせる・・・らしい」

伊織「ホント、プロデュースジャンキーね、プロデューサーは」

高木「」

美希「社長、安心してなの、765のミンナならきっとピヨちゃんに勝てるの」


高木「・・・もう二つ、クリスマスライブに襲撃してくる組織を知っている」

やよい「もー!なんでそんなに765のライブなのに来ちゃうんですかっ」プンスカ

高木「音無君と同等かそれ以上のアイドル兵士、日高舞が率いる四人の特殊部隊と
   ウチのプロデューサー並のプロデュース能力を持った男の作り上げた特殊部隊だ」

美希「」

春香「」

72 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:00:08.46 FYOMQ227O 65/120

高木「ウチは戦闘屋では無い、アイドルとしての力を、アイドルとして使っているだけだ
   ただそれがお国は目障りで仕方ないらしい・・・」

社長は一息おいてゆっくり言う

高木「これは、平和と自由のための戦いだ、逃げることは許されない」

高木「そして誤解を解いておこう、あの薬をバラまくよう指示したのは私だ」

アイドル達「!?」

高木「全てはこのクリスマスの戦いで勝つため・・・だったが、
   音無君に関して相当こじれてしまったようだな、音無君とは話を付け、共に戦って貰う
   P君。」

P「はい」

高木「君なら音無君がどこにいるか検討が付いているんだろう?」

P「はい」

高木「交渉して今までどおりに戻ってきて貰うことは可能だね」

P「はい」

高木「では、そうしなさい」

P「お断りします」

高木「!??何故だ」

P「『765のアイドル達が力を合わせれば、
   小鳥さん、その他特殊部隊を打ち負かして、クリスマスライブも成功させられる』からです」

高木「・・・正気かね」

千早「プロデューサーが『あなた程度』の尺度で測れると思わないで下さい、社長」

貴音「私達は『あなたの知っている あいどる兵士』ではないのです」

あずさ「私達は、ちゃんとプロデュースされた『アイドル』なんですよー?」

亜美「『本物のアイドル』ってやつを思い知らせちゃうもんね!真美!」

真美「『本物のアイドル』はヤリもテッポも効かないって教えちゃうもんね!亜美!」

高木「・・・面白い、
   それでは、私からの指示はこうだ『自由にやれ!なんでもやれ!責任は全て私が持つ!!!』」

Pアイドル達「はいっ!!」

P「では、まず、国家の特殊部隊が『暗殺』しに来ることを大々的に広報します」

高木「!?」

P「もし、その日に部隊が参戦しなければ『逃げた』ことになってしまう・・・」
P「大きな組織ほどメンツを大事にするものでしょう?」

高木「それでは・・・観客が集まらないではないか!」

P「アイドルについても、ファンについても、わかっちゃいませんね」
P「信じてください・・・それだけです」

73 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:12:04.25 FYOMQ227O 66/120


12月25日日本一武道館クリスマスライブ開催


満杯の客席

ファン『ずわああああああああああああ』

ーー裏方

真美「す、すごい人数だね!!」

伊織「う・・・うろたえることじゃ、ないわ」ガタガタ

やよい「えへへ!『いつもどうりでぇ』行きましょう」

伊織「・・・ええ!」ニコ

春香「これだけの人が・・・私達のために集まってくれてるんだね・・・」ウルッ

千早「泣くのは早いわ、このライブを成功させてから、でしょ?」

春香「うん!」

P「みんな・・・準備はいいか」

アイドル達「はいっ!」

春香「765プロー!ファイトー!!!」

アイドル達「オオオオオオオオオ!!!!!」


北斗「チャオ☆」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ーーステージ

電気『バチンッ』

ファン\ナンダ テイデンカ/\ツイニ ハジマルノカ/ザワザワザワザワ



観客達の目が暗闇に少し慣れた所でスポットライトが付く

「みなさーーーーーんっっっ!!!こんばんわっっっ!!」

マイク無しで巨大なライブ会場を包み込む声、最早人間のソレではない

「このライブはああああっっっ!!!
  私達876プロでええええええ占拠しまあああああすっっっ!!!」


74 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:13:46.69 FYOMQ227O 67/120


ファン\カエレー/\緑ノコ カワイイ/\カエレー/ザワザワザワザワ

絵里「言ってもわからないなら歌えばいい?」

「そうだね・・・伴奏っスタート    "HELLO!!"    」

ーーーーファンにとっては知らないアイドルの歌う、知らない曲

しかし、


    「 ♪ 今 目指してく ♪ 」
   「 ♪ 私だけのストーリー ♪ 」
絵里「 ♪ BRAND NEW TOUCH 始めよう ♪ 」

876     「 ♪ SAY ♪ 」


876    「 ♪ "HELLO!!" ♪ 」



ファン\オ?/\イイナ!/\スゲェナコレ!!/ザワザワザワザワ


支配
アイドルにとって最も力となる、『場』を奪い始めていた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー裏方

あまとう「これからって時に申し訳ないけど」

北斗「ちょこっと☆俺たちのエスコートを受けてくれないかな」

翔太「・・・そういうこと」

美希「春香、ミンナ、一端ステージ、任せたの」

春香「うん!」

貴音「美希、一人では荷が重いでしょう」

「丁度、私たち(プロジェクト フェアリー)と同じ数さー」

美希「一人でいいの!」

貴音「そう言わずに」

「三人ならすぐさ!」

75 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:22:53.55 FYOMQ227O 68/120

ジュピター戦はカットで

76 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:24:28.32 FYOMQ227O 69/120

ーーステージ上



ファン「「「「 8・7・6!!  8・7・6!!  8・7・6!! 」」」」


「やりましたね!『場』を掴んじゃってますよ!」

ほころんだ3人の顔が一瞬で、固まる
広域照明が切れて
スポットライトが『10人』を照らし出す

春香「みんなー765のクリスマスライブに来てくれてありがとーっっ!!!」

ファン\マッテタゾー/\ゼンザハ シュウリョウ ダァアアア/\ワー/

「うええ!手のひらの回転力がすごいです」

「前座て・・・」

伊織「いまからぁ!乗っ取りに来たアイドル達をみ~んなコテンパンにしちゃうんだから、見てなさいよね!!」

ファン\ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!/

絵里「声依存の精神汚染系?」

春香(これ、最初に予定してる曲、全員いないと歌えませんよ?)

律子(・・・予定を変えましょう、伴奏、スタート)

伊織「貴女達にアイドルとはなんなのか教えてあげるわっ!」キランッ


伊織「 ♪ 先輩に告白されてダッシュで逃げた ♪ 」


ファン「「「「     全力アイドル!!!    」」」」

春香雪歩「」スゥ
律子千早亜美真美「」スス
やよい「」スワッ
あずさ「」フラフラ

絵里「『歌う役』と『戦う役』を分けてる?」

「まあ、どう来ても、私の相手は決まってるんだけど・・・」ットン


涼は律子&千早&亜美真美へ近づく、次の瞬間高速で律子へ接近するっ

千早が律子の前に立ちふさがり盾になる
ンッッペッタアアアアアアン
千早「っく」

律子「涼!!本当に涼なの!!あなた・・・生きてたの!!?」

「そりゃあ・・・」

左右から双子が迫る

亜美真美「お覚悟→」

亜美と真美が消失。
いや『つき飛ばされた』のだ、
涼は左右に手を伸ばした姿勢のまま停止する

「律子姉ちゃんを殺さずに、死ぬわけにも、いかないからね・・・
千早さん、そこをどいて下さい」

千早「おだやかじゃないわね」

77 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:26:50.82 FYOMQ227O 70/120

亜美「っ!飛ばされた!なんて威力なんだYO」ヒュー
真美「これがグーだったら終わってたYO」ヒュー

DTPN

亜美「あ、あずさ姉ちゃんありがと→!」
亜美「?誰もいない」

DTPN

真美「あ、あずさ姉ちゃんありがとう!」

あずさ「いえいえー」

真美「衝突音がしないってことは、亜美は自力で着地ちたんだ・・・」

あずさ「いえー」



「そんなもんですかっ!真さんっっ!!」

「まだまだぁ!!」

真は、仁王立ちする愛に、鉄山靠、膝蹴り、大きく振りかぶったフックをかますが
愛は一歩も下がらない!

「それじゃあっ」

真の次の手は『回避』であった
死角から突然、空を斬り飛ぶ弾丸やよいが現れる!!
やよい「うっうー」キィィィィン
不意の一撃!!
『これ』が決まってしまえば765の誰であろうと必ずノックアウトされてしまうだろう・・・

ッダァァアアアン

「私のおかーさんは、日高舞です」

「嘘ぉ!受け止めたっ!?」

ーー日高愛は何故ここまで頑丈なのだろうか

「だからですかね、生まれた時からみーんな『おかーさんの代わり』として見て貰るんですよ」
「『私は私』ですよっ・・・だから」
「『  おかーさんは避けるけど  私は絶対避けないって決めてるんです!!  』」ドンッ

ーーーそれは彼女が誰よりも『まっすぐ』で、誰よりも『強い』からに他ならない

「いやその理屈はおかしい」

78 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:28:41.97 FYOMQ227O 71/120

絵里「リアルアイドルとお手合わせいただくなんて光栄です」ニコ

春香「えっ、いえいえ!
   こっちこそこんな実力を持ってる子と共演できるなんてうれしいよ!」ニコッ

雪歩「春香ちゃん?敵だよ?」

絵里「・・・萩原さん
   能力は地底案内人、でも今日は巨大掘削機は持っていないんですね
   能力は肉塊女王、でもステージの上では使わないつもり、なんですよね」

春香「なんでそのことを」

絵里「さあ」

ギフテッド持ちは全人類の中でも希少であり、
障害とされるモノ以外は兵士、あるいは王として存在する
ーー当然876プロの中には、鬼神化因子を除いて、ギフテッドを持ち合わせている人間は『いなかった』

絵里「みなさん!!この雪歩さんが、なんと!モノマネをしてくれるそうですよ!!!」

雪歩「!?」

春香「?」

雪歩「・・・う、うほー・・・」

春香「雪歩!?こんな無茶ぶり従わなくていいよ!!?」
春香「って・・・あれ?嘘・・・・・・『体が動かない』」

絵里「洗脳(オーバーマインド)?精神汚染(ハイブマインド)?」

春香「え?まさか・・・」

絵里「『ひさしぶり』だね春香?」

かつて、精神寄生型能力を持った者達があつまり、不老不死を目指して『霊体』となった
『霊体』はそれが存在するための、精神エネルギーを奪う代わりに、
多くのギフテッドを使用可能にする。
しかし、『霊体』は使えば使うほど、あるいは所持するだけ、で狂気へと導いてゆく
三ヶ月前、狂気へ堕ちかけた春香は、美希の助けを借りて、その精神契約を打ち破った

その『霊体』がまた、春香の目の前に立ちふさがっている!!!


「?どーしたんですか」ピタ

「・・・あれ?動けない」


春香「おかしい!伊織の歌がこんなギフテッド破壊してくれる筈・・・っ」



伊織  「 ♪ 涙は我慢なの ♪ 」ポロポロ
伊織「 実はあたし・・・ アイドルなんです 」ッグス
伊織  「 なんて・・・ いえないよね 」


ファン『 J・A・M・A ジャマモノッ カエレ 』
ファン『 D・A・C・O ピンピンピーン ! 』


その光景は最早ライブではなかった
数万人が、たった一人をいじめている

この世の地獄がそこに広がっていた

79 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:35:45.43 FYOMQ227O 72/120

その光景は最早ライブではなかった
数万人が、たった一人をいじめている

この世の地獄がそこに広がっていた


絵里「愚民制作(シビリアンコントロール)?」
絵里「さすがのリアルアイドルもファンがいないとただのデコですね!」ニコニコ

伊織「 ♪ あたしは アイドル アイドル ♪ 」ゥゥゥ
伊織  「 ♪ キラキラのアイドル ♪ 」ゥエーン

人生最大最多のライブでの、公開処刑
プライドの高い伊織にこれ以上の苦痛があるだろうか?


絵里「春香さん見えますか、仲間の心がズタズタになっていくのが」ニッコ

しかし、水瀬伊織は絶対に、歌うのを止めたりはしない、
その気品が、どんなに『自分の首を絞めていた』としても・・・


伊織「 ♪ これが今の精一杯ソーリー ♪ 」
伊織「・・・」バタリ

歌い切ったところで伊織は事切れる
伊織は既に・・・脳死を起こしていた

春香「伊織!伊織ぃいい!!」

絵里「このままじわじわ、潰すのが最高かもしれない」ゾクゾク

無慈悲にも次の曲の伴奏が始まる・・・次の犠牲は・・・

ファン\キンパツケムシー/\ドウブツ モチコンデンジャネーゾ/\オタカク トマリヤガッテ コノヤロー/

春香「この煽り・・・この伴奏!・・・」



美希 「 ♪ カッコ悪いわよ ♪ 」
貴音「 ♪ あたしを堕とすの ♪ 」
   「 ♪ バレてるの ♪ 」

ファン「「「「  オーバーマスター なんて歌ってんじゃねーぞ !!  」」」」

絵里「ふふふふっ、この状況下で『あんな歌』歌っちゃったら
   『どう』なるかわかってないのね」

美希        「 ♪ カッコつけたところで ♪ 」
美希貴音「 ♪ 次に出るセリフ計画(プラン)Bね ♪ 」

ファン\アンダト ゴラ"/\ンナモンネーヨ/\ヒッコメー/

ぶつけられる野次・罵詈・罵倒・・・
当然である
数万人のいじめっ子にたいして、三人で挑発しているようなものだ

絵里『いづれ暴徒化したファンに袋だたきに遭う?』
絵里「それでも歌いつづけるでしょうね、そして、そうなったら・・・」

どんなに強くても数万人の暴力・数万人の圧力にかかれば死亡は避けられない
彼女達なら逃げることは容易いが、それをしてしまうと、
今後一生アイドルとしは生きていけないだろう

絵里「どっちにしろ・・・死?」


80 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:38:44.63 FYOMQ227O 73/120

「ははあ。絵里も性格がわるいなぁ」
「・・・律子姉ちゃん、よーく見ててね、そして知ってね
  アイドルなんて、追い求めてはいけないものだってことを」

千早「フフフ」ニコ

「あー、気が狂っちゃったかな?」

千早「ようく見ておきなさい、あれが『アイドルのしたたかさ』よ」



美希       「 ♪ やさしさ欲しいと思ってる ♪ 」
貴音      「 ♪ やっぱあんたには 高嶺の ♪ 」
貴音美希    「「「 ♪ 花ね ♪ 」」」
       「 ♪ ここに響き 渡らなくちゃ ♪ 」

貴音美希   「 ♪ 意味が無いのよ ♪ 」

ファン\フザケンナケムシー/\チクショウ ナンデ テガ トドカネーン ダヨ/\ヒビケ ヨォ/


絵里「!?」
絵里『炎上しながら人気を得ている!??』


「攻撃しなくて、いいの?」

「私は全力の貴女達と戦いたいんですっ」

愛は手に持った『それ』を大きく振りかぶり・・・投げる!!!


貴音美希    「「「 ♪ ジェントルよりワイルドに ♪ 」」」

貴音美希  「「「 ♪ ワイルドよりデ・ン・ジャ・ラス ♪ 」」」

貴音美希        「「「 ♪ 試してみれば ♪ 」」」

ファン        「「「    上等だオラァ!!!    」」」
ファン達が席から一斉に立ち上がる!!!

乱闘まであと・・・一歩!!!!

絵里「勝った!第5部完!!」

絵里の肩を春香が掴む、

春香「ほう・・・それじゃあ、」
春香「誰が、『私達の代わり』をするんですかぁ」


愛の投げたそれはまるで弾丸の様に飛ぶ!

ーーーー黄色い弾丸が、フェアリーの前に降り立つ

やよい  「「「 ζ*'ヮ')ζ ♪  ぐっと らっく とぅ ゆぅぅぅぅ ♪ 」」」

ファン   「「「      !!!!!???!!?????      」」」



一流の達人のみがたどり着けるという集中力の極み
”ゾーン”
やよいの辿りついたソレは、

”やよい ゾーン”
究極の”癒し”技巧である!!!

上げて・落とす・・・煽って・癒す・・・
圧倒的落差!!筆舌に尽くしがたい癒し力ッッ!!
この衝撃はファン達の精神を・・・


ファン\カワイイイ/\カワイイ/\カワイイイイ/

ーーー引き戻したっっ!!!


絵里「そんな・・・っ、アイドル力では勝っていたっ!
   何故!何故看破されたの!?」

春香「『チームワーク』は足し算だけじゃ・・・ないんですよ」


81 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:40:18.99 FYOMQ227O 74/120

春香は、アイドルとしての努力を乗せた、異常に盛り上がった腕を、
悠然と、振り上げる・・・っ

ーー本来、765勢より深く鬼神化している876勢は、腕力のみでは勝負にならない程強い
しかし、鬼神化の暴走を抑えるアイドル力も、
『霊体』の暴走を抑える精神力も似たような力であり、絵里は
自らの血を抜いて、日高舞へ輸血することで、一部鬼神化を返還していたのだ!!

そして『霊体』で大技を使い過ぎた代償で、現状、その弱まった鬼神化の暴走すら起こり始めていた

ーーつまり、今インファイトしたら絵里はめっちゃ弱い!!!

絵里(アイドル力を確保しなきゃ、殺される!!『霊体』ッ契約をーーー切る!!)
(死者・仙人『うっそ』)
絵里(って契約を切っても、こんな程度しかアイドル力が沸かないのっ!?)
絵里(体力を使いすぎた・・・っ、もうだめ・・・!!!)

春香「っふん!」ブゥン

寸止め。

絵里「っひぅ・・・」ショワァァ

春香「よしっ、『契約を切り』ましたね!それでいいんです!!」フンス




ペッタアアアアアン
胸の耐久・治癒も限界が来ていた
千早は膝をつく、
千早「律子、逃げて・・・」

コツコツ

「仲間の後ろにコソコソ隠れて・・・」ギリ・・・

律子「涼・・・」

「ステージの上で死ぬ価値もない」

涼は、律子の足を掴み
思いっきり上へ『投げる』

そして涼はその場で『待つ』
律子に落下速度がついてから迎撃の形で止めを刺すつもりなのだ

「させないぞ!」

「やめてくださいよ!私は貴女達とは戦う気ありませんから」

響は涼を掴み投げ、ようと、する
・・・動かない
「・・・男?」

82 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:41:13.96 FYOMQ227O 75/120

「もうっ」ッドン

涼は響を、ただ、押した
直線的な動きのソレを、響は避けられない、
響視点では『気がついたら吹き飛んでいた』である

「・・・何人来ても同じですからね」

亜美真美千早美希貴音「・・・」

次の曲の伴奏が始まる

ファン「「「「      隣に・・・ !!!!     」」」」

ファン\アレ アズササン ガ イナイゾ/\マタ マイゴ・・・/\マタ ライブチュウニ マイゴ カ/

亜美「ええこんな時にあずさ姉ちゃん迷子ぉ!!」
真美「ど→すんのさパンフレットに『誰が』歌うかも書いちゃってるよ!!」

「千早ッッ!!」

響が『涼から奪い取った』ソレを千早に投げる

千早「・・・これは!!」

パッド

「あずさの代わりは千早しかなれない!頼んだぞ!!」

千早とあずさの容姿はやや似ている・・・ある一点を除いて

千早「っく!」

ーーー上空10000m


あずさ「あら~奇遇ですね~律子さん」

律子「!?あずささん!」

あずさ「それにしても、ここ、いい眺めですね」

そこは
クリスマス深夜 
前日に積もった雪で白む町を一望できる特等席である
そのチケット代は命であるが・・・
しかしそれに見合うだけ

律子「綺麗・・・」
律子「次、あずささんが歌う番ですよ」

あずさ「そうですか~、じゃあ歌わないとですねー」スウ

あずさ 「 ♪ 空にだかれ ♪ 」
あずさ「 ♪ 雲が流れてく ♪ 」

あずさ「 ♪ 風を揺らして ♪ 」
あずさ 「 ♪ 木々が語る ♪ 」

律子(あずささん・・・ここで歌っても聞こえませんよ・・・)
律子(でも・・・)
律子(なんて澄んだ声・・・)

83 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:42:59.11 FYOMQ227O 76/120


ーーーステージ


千早 with 胸の詰め物 「 ♪ 目覚める度 変わらない日々に ♪ 」

千早 with 胸の詰め物   「 ♪ 君の抜け殻探している ♪ 」



千早ファン「(´;ω;`)ブワッ」

ファン「おいおい・・・なんだこりゃあ、
    あずさファンが黙っちゃいねぇぞ、戦争が起きんぞコレ」

あずさファン「?」
あずさファン「何言ってるんだ?あずさ様なら歌ってるじゃないか」

ファン「何故あずさファンはみんな上を見てるんだ?」

あずさファン「・・・耳を澄ませろ」

「さてそろそろ・・・」


あずさ「 ♪ 近づいてく ♪ 」

あずさ「 ♪ 冬の足音に ♪ 」


ステージからはずっと遠い、上空へ向け
涼は飛ぶ


千早「 ♪ 待ち続けた あの場所に君は ♪ 」

千早「 ♪ 二度と来ないと 知っていても ♪ 」

「美希!磁気操作で迎撃しないと」

美希「あの速度は無理なの」

貴音「それに・・・これは彼と律子の問題です故・・・」


「!!歌ってる」

あずさ律子「 ♪ why 待ってしまう ♪ 」

律子 「 ♪ どうして ♪ 」
律子「 ♪ 会えないの ♪ 」


遠距離の涼へ、律子が叫ぶ

律子「なんて声をかけたらいいか、わからなかった」

秋月律子は両腕を広げる、

律子「『生きててよかった』」

まるで抱き合うのを待つかのように

あずさ「 ♪ 嘘だよと笑って欲しい ♪ 」
あずさ 「 ♪ やさしくキスをして ♪ 」

ーーーかつて、涼は両親が亡くなり
叔父の家に引き取られた

叔父もその妻の叔母も、やり手のビジネスマンで、ほとんど家にはいなかった

いたのは秋月律子ただ一人、

養子という弱い立場を利用し、律子は涼を虐待した。

女装で学校へ登校させ彼の人間関係を崩壊させ、
『アイドル訓練』という名の拷問を加えた。
そんな日々の中で唯一の救いだった、夢子という同級生が居た。

彼女は彼を守ろうとして、律子に半殺しに合い、転校を余儀なくされた。
あと、律子は涼にパイプカットした。              

ある日、律子は勝手にアイドルオーディションに申請する

その実態は第二次1000人の日高舞計画であった

84 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:44:44.06 FYOMQ227O 77/120

計画候補者は一定数捕まり次第、順に覚醒処理を施す

数十人、暴走し、血達磨になり、発狂する者達に混じり、

ただただ律子への復讐を胸に誓い、生き延びた男、それが秋月涼である


律子「ごめんなさい・・・私、プロデュース、向いてなかったみたいで」

「『ごめんなさい』???本気で言ってる?」ビキビキ
「そんな・・・そんな、言葉で夢子ちゃんが帰ってくると思っているのかぁあああ」

涼が着弾

DTPN

しかし受け止めたのはあずさである

あずさ「辛かったね辛かったね」サスサス

「そんな!?僕はなんてこと・・・」

本質は虫も殺せない人間である
涼は、直前に減速しようとし
あずさは、その胸で衝撃を和らげたものの、致死の一撃

あずさが意識を維持しているのは奇跡である

あずさ「何があったのか?教えてもらえる?」ヨシヨシ

「・・・奪われたんだ、」

律子「・・・」

あずさ「何を?」ヨシ

「友達、恋人、幸せ全て奪われたんだ・・・たぶん両親が死んだのも・・・あいつが」フルフル

律子「・・・」

あずさ「・・・最低ね(本当だとしたら)」

「そうなんだよ!なんであんなヤツと」

地面が近づいてくる・・・


律子「確かに、私は失敗した」

律子は無言で二人を掴んでいた

あずさ「辛かったね」ッギュ

「あ、あずさ姉さん!どいて!そいつころせない」

律子は全力で、涼とあずさを上へ投げ飛ばす!

「いや、これは投げたというよりも」

律子は反作用で三倍速で落ちて行く!

「落下エネルギーを肩代わりした?」


グシャ!

致命傷だろう・・・激しい出血が起きている

「何故、はわからないけど、同情はしないよ」

律子「ねぇ涼?」

「・・・」

あずさ「聞いてあげましょう」

律子「1000人の日高舞計画対象者に、あなたは・・・
   あなたの家族丸ごと入っていた」

「だから?」

律子「ごめんなさい・・・『あなたしか守れなかった』」

85 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:45:51.70 FYOMQ227O 78/120

「・・・両親を殺したのは、国家だ、と言いたいの?」

律子「引き取ってからも、何回も襲撃があった・・・765のみんなで守れればよかったんだけど」
律子「ふふ、『なんの能力もない男は765プロには入れられない』って断られちゃったわ」
律子「・・・だから、必死であなたをプロデュースしようとした、
   『765にふさわしいアイドル』としてね」

「本当だとして、あそこまで厳しくする必要なかったじゃないか」

律子「時間も、余裕も無かったのよ・・・
   私だけで対応できるヤツが出てきてるうちに『結果』を出す必要があった」
律子「まあ、『結果』を出すためのオーディションが、
   1000人の舞計画犠牲者募集だったなんて・・・最低だわ」

「・・・もう一つ、何故夢子ちゃんを傷つけた?」

律子「工作員の一人だったから
   誰も信頼できないし、友達や恋人をつくっていい状況じゃなかったのよ・・・」

「夢子ちゃんはアイドル志望だった筈だ!しかもそんなことするような人間じゃない!!」
「律子姉ちゃんは狡猾で頭が良い、信じられないよ」

律子「それでいいわ、私は涼を守りきれなかった・・・ゴホ」

「・・・でも」
「歌、気持ちが籠もってた・・・まるで千早さんみたいに・・・」
「・・・」





「ハァーハァー」

春香「ハァーハァー」

やよい「ゥーゥー」

雪歩「手持ちの弾薬は使い果たしましたぁ・・・」



「まだやりますかー?」

春香「あきっ・・・らめるっ・・・わけにはいかないんですよ!!」

春香の全力の乗った一撃が愛の顔面に突き刺さる!!!

「生け捕りをしろって言われてるんですけど・・・死ぬまであきらめなさそうですねぇー」

無傷。
愛は春香に容赦の無いアッパーを食らわせる。
上空を舞う春香・・・
春香「」ドチャ

春香「・・・」

「おーい?あれ死んじゃいました?」
「あ!息がちゃんとありますね!!」
「そうか!気絶!!この手でいきます!!」

やよい「させません」ガルーン

やよい砲が愛の顔面に直撃、愛は鼻血を流す
が一歩も引かず、そのままやよいの頭掴み、地面に叩き付ける!

「(今の攻撃)セーブしたよーーー!!」ドォン

やよい「うっうーーー!!!」

「やよいっ」

やよい「うう・・・痛いです」

「すごいです!!やよいさん丈夫ですねっ!」

86 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:47:32.31 FYOMQ227O 79/120

美希「雪歩!スコップを構えるの!」ミキィ・・

雪歩「はいぃ」

雪歩の防弾チョッキが『磁気操作』で持ち上げられる
弾丸並みに加速された雪歩が『掘る』能力を乗せて愛へ突撃する!!
愛の肩にスコップが突き刺さる!

「くぅうう!!」

雪歩「・・・っ抜けない!!」

愛はレバーブローを雪歩にかます!

雪歩「かっは・・・」
雪歩「」

「雪歩!!」

「次はだれですか!」

美希「真君、やよい、集まるの!」

「お!作戦会議ですか!!」

美希「・・・もし、この作戦でアナタが倒れなかったら、私達の負けでいいの」

「!?」

美希「それだけ強い作戦なの」

「信じて・・・いいんだね」

真、やよいは作戦を聞く
愛は、その間何もせず待っている

「いくよ」
真が、雪歩の防弾チョッキを着たやよいの両足を抱える

やよい「おっけいです!」

真は渾身の力でジャイアントスイングをやよいにかます!

「うおおおおおおおおおおおおお!!!」

それに美希が磁気操作でさらなる回転力を加える!!

美希「なのおおおおおおおおおおお!!!」

やよい「うっうーーーーーーーーー!!!」ガルーーン

そしてやよいが羽ばたく準備を行う!!!

3人「765プローーーーフラァアアアアアアイ!!!!!!」

日高愛は避けない!それどころかなんと、弾丸やよいに頭突きをかます!!!!

「(攻撃を)セーブするよーーーーーーー!!!!!!」

ッッッガッッッッッッッツウウウウウウウウウ

『ただの戦車』なら貫通している威力。
しかし、日高愛はただの戦車ではないっ!!
『どんなことにもへこたれない、とつげき豆タンク!』であるっっっ!!!

やよい「うう・・・」バタ

「えへへ、私の・・・」クラァ・・・

「そんなっ!?あれで駄目なんて!!」

美希「・・・」

「負けっ・・・です」バタ

「か、勝った?」

美希「強かったの・・・物理的に」

「うん、これで絡め手も使ってくる相手だったら全滅していた」

美希「違うと思うな、ただ・・・ただ・・・正直に生きてきたからこその強さだと思うの」

87 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:48:52.83 FYOMQ227O 80/120

「・・・」シュタ

響亜美真美「!?」

貴音「・・・」

涼は虫の息のあずさと律子を抱え、ステージに降り立った

「・・・二人ともまだ死んでない、けど時間の問題だから」
「誰か、処置、しておいて」

貴音「折り合いは、ついたのですか?」

「事情、知ってるんだ・・・」
「『わからない』・・・でも・・・『戦う理由』を無くしちゃった」

あずさと律子をステージに置くと、今度は気絶している愛と、放心状態の絵里を拾う

「・・・『私たち』は負けでいいよ、お邪魔したね」

ットン

貴音(誰も信じられない、かわいそうな方・・・でも、貴方のやさしさならきっと・・・)


胸詰め物千早「 ♪ 側にいると約束をしたあなたは嘘つきだね ♪ 」

歌いきった千早は、重度の恥ずかしさで、気絶した

ファン達「「(´;ω;`)」」パパパパパパパパパパァァァァァア

惜しみのない拍手だけが会場を包み込んでいた




コツッ

次の曲の伴奏が流れる

ファン「「「「       ????        」」」」

黒井「・・・現状日本いや・・・地球最強の”兵器”を使うか・・・」

コツッ


重傷、死亡、気絶者8人、
死屍累々のステージ上に、絶望、人類の頂点が降り立つ

コツッ

ステージ上の生き残り達の体が震え始める

千早「巨人?」

貴音「鬼神?」

美希「悪魔?」

春香「・・・いや・・・この感じ・・・間違いないッ・・・アイドルッッッ!」


88 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:50:11.58 FYOMQ227O 81/120

日高舞     『          ALIVE               』

日高舞     「 ♪ ♪   ひとつの命が生まれゆく   ♪ ♪  」

日高舞「 ♪ ♪  二人は両手を握り締めて喜びあって幸せを噛みしめ  ♪ ♪ 」

日高舞     「 ♪ ♪   母なる大地に感謝をする   ♪ ♪  」


ファン「「「「          !!!!!!          」」」」

覇気の権化の様な女性のその歌は、

意外にも、慈愛の、歌であった

765勢「・・・」

聞き惚れていた

冷静に見れば攻撃のチャンス

そんなもの全くの意識外

ただ、聞き惚れていた


かつて日高舞は歌の力でICBMを空中で無力化させたことがある
機械に人の命を奪うことを思い止まらせたのだ

高木「聞く度にはっきりわかる
   もし・・・日高君が『純粋なアイドル』であれば・・・世界から戦争は消えていた」

小鳥「でもあれ、最終的には人殺しに使ってるんですよね・・・」

高木「目的が行動の瑕疵になると?」

小鳥「幸せを与える行動が、死と絶望を目的としているなら・・・それは嘘です」

高木「しかし、今のパフォーマンスは純粋にパフォーマンスだ」

小鳥「いいえ、彼女の手は血で汚れすぎています・・・『私達』もね」

高木「過去の行動も関係してしまうのか?」
高木「はは、それでは、まるで『私達』は一生、
   人を幸せにしても『嘘』になる様な、言い方だな」

小鳥「外道は善人になっても、外道だった事実からは逃げられない」
小鳥「・・・アイドル力で戦争をした人間が、アイドルになっていいわけがない」

高木「日高君はそんなこと気にしていない様だが?」

小鳥「・・・」

高木「765のアイドル達が日高君に勝ったら、次は君が戦うんだろう?」
高木「そして君が負けたら、君はアイドルになる約束をした。違うかね?」

小鳥「ああそんな約束もしましたね」
小鳥「あまりに、『ありえない』条件だとおもいませんか?」

高木「ああ、現状、既に負けが確定している様なものだ」
高木「音無君が今、『助けに入れ』ば、765勢の勝利が確定し、また、
   なしくずし的に、『音無君の勝利』も確定する」
高木「P君を奪うだけなら、それで十分な筈だ」
高木「何故だ?」
高木「何故君は・・・『今行かない』?」

小鳥「社長。眼鏡、変えた方がいいですよ?『まだ765アイドルは全滅していない』」

高木「全滅してからでは、君が日高君を倒している間に、
   876兵士が765アイドルを誘拐する可能性がある」
高木「・・・私としては『手遅れ』になる前にさっさと876を潰して欲しいんだがね」

小鳥「私の見立てでは『日高舞には勝ちます』そして・・・『私に負ける』」
小鳥「最小の力で勝ちたいだけですよ」

89 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:52:43.22 FYOMQ227O 82/120

日高舞「 ♪ ♪ この地球(ほし)に標(しるべ)はないけど ♪ ♪ 」 

日高舞     「 ♪ ♪ 素晴らしい世界がある ♪ ♪ 」 


ファン「「「「「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA」」」」」

感動が包み込む会場
彼女が誰であるのか、パンフレットには書かれていない曲であることは誰一人
として気にしていなかった


この場で、この曲を聴けたことへの、熱狂。

それ以外 考えられるわけもない


765アイドルですら、聞き惚れ、熱狂してしまう

日高舞「次、貴女達の曲を、聞かせて見なさい」ニヤァ

美希「な・・・っの・・・!!」

「グゥウ!!」

貴音「!!?」

亜美「え!」

真美「そんな!」

「血が・・・体が・・・」

鬼神化因子の暴走
全員のアイドル力が下がったわけではない

小鳥「ッチ、鬼神化因子を活性化させた?」

共鳴、日高舞の圧倒的呪いが、アイドル達の呪いを活性化させたのだ

日高舞「さあ!このハードルを越えてみなさい。さあ!さあさあさあ!!!」


90 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:54:39.76 FYOMQ227O 83/120



次の曲の伴奏が始まる

P『Nosytalgia』

美希   「 ♪ もし 目の前に ♪ 」
美希「 ♪ 押せば過去へ戻れるボタンが ♪ 」

ライブ状態になり、アイドル力が高まってゆく!

暴走は止まらない!!
体が勝手に崩壊してゆく・・・!
 
美希  「 ♪ でも 分かってる ♪ 」
美希「 ♪ それを押すことはできないと ♪ 」

美希の歌が他アイドル達にその心を伝える!

バックダンスを踊るアイドルも含め全員が不敵に笑い始めた!

高木(あれは・・・何度か見たことがある)

黒井(・・・『死ぬ覚悟』)

星井パパ『あの目は・・・!』
星井ママ・姉「」ギリッ・・・
星井パパ『止めてはダメだ・・・信じよう、勝つ、勝って生き残る、と』


美希     「 ♪ 今 この時を ♪ 」
美希  「 ♪ 全力で生きて後悔しない ♪ 」
美希「 ♪ あの日の自分見つめて前を向くだけ ♪ 」

美希以外が日高舞を取り囲む!

響が蹴りかかるが、当たらない
舞は回避の姿勢から信じられない柔軟さで攻撃を返す!
しかし、響もそれを回避!!
空振った足を貴音が掴む!
そのまま投げようとするも、『動かない』
逆に日高舞は貴音を投げ飛ばそうとする
その重心の動きに合わせ、美希の能力で地面の『鉄板がスライド』
バランスを崩した舞の腹に亜美真美が上下から蹴りをかます!!

美希     「 ♪ 静寂の中で ♪ 」
美希「 ♪ キラキラと流れ堕ちてる 砂の糸 ♪ 」
美希「 ♪ 少しづつ私の足下へ 降り積もり ♪ 」

日高舞は腹筋と背筋の力で亜美真美の足を弾く!
空中にいながら舞は、貴音に間接技をかけようとするも、
貴音は回避、離脱、受け身をとる
貴音離脱と同時に鉄片弾が舞を襲うが、全て迎撃される!!


が、そのせいで、舞は遙か上空から加速度と磁力エネルギーを付けて振り下ろされている
真のかかと落としに気が付くのが遅れる!!

直撃!!

美希     「 ♪ いつか見渡せば ♪ 」
美希「 ♪ 寂静(じゃくじょう)は白い雲と青い空 ♪ 」
美希「 ♪ さあ 勇気だして掴め 『空へと手を伸ばせ』 ♪ 」

黒井「何故あそこまで戦える!?体が崩壊状態にあるんだぞ!!!」

あまとう「あの舞さんと対等に戦うなんて・・・」

北斗「俺たちで手おえるレディじゃなかったかな?」

翔太「アイツらなら・・・」



91 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:55:25.96 FYOMQ227O 84/120

美希 「 ♪ あの時から心に芽生えた ♪ 」
美希 「 ♪ 誰にも負けない思いを ♪ 」
美希 「 ♪ 目の前の自分追いかけて ♪ 」
美希「 ♪ そのまま全速力追い越して ♪ 」

舞は顔面に、真の靴をめり込ませながら、
体をひねり、真の腹に蹴りをかます!!!
吹き飛ぶ真を貴音は衝撃を殺しながらキャッチ
しかし、内臓がはみ出す程の穴があいている!
ひるむ事無く、亜美真美真貴音響は同時に飛びかかる!


美希 「 ♪ 確かめるように踏み出す ♪ 」
美希「 ♪ 空へと伸ばされたこの手で ♪ 」

戦いながら、鬼神化の暴走で、血に染まっていくアイドル達・・・

最早、肉塊と呼べる状態の彼女達は血塗れた髪と『肉塊のサイズ』以外で見分ける事は出来ない


そんな肉塊達を叩きつぶそうとする『鬼神』が、皮肉にも歌に合わせ、美しく舞う・・・

美希 「 ♪ 引き寄せ 離さない ♪ 」
美希「 ♪ あなたの側に居たいから ♪ 」チラリ

P(!)

一瞬、プロデューサーは視線を感じた


美希「 ♪ どこまでも弱かった自分に ♪ 」
美希 「 ♪ 別れを告げたあの日から ♪ 」

美希の体が急速に崩壊してゆく・・・
巨大な影が舞の上にかかる

「!?」


美希    「 ♪ 迷わずまっすぐ進んでる ♪ 」
美希「 ♪ 大きなあのYggdrasil(ユグドラシル)まで ♪ 」

巨大な 剣

磁気で固めた数千tの金属の塊・・・

磁気操作能力の極


美希「 ♪ 決意を胸に走り出す ♪ 」

舞の近くの肉塊達が、取り囲んで押さえ込む
最早、どこからどこまでが『一人』なのかわからない・・・

美希「 ♪ 空へと伸ばされたこの手で ♪ 」

剣が落下を始める

美希 「 ♪ 引き寄せ 離さない ♪ 」
美希「 ♪ あなたの側に居たいから ♪ 」

プロデューサーは


星井美希
菊池真
双海亜美
双海真美
四条貴音
我那覇響


視線を感じた

日高舞「糞おおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!!」




直撃

92 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:56:27.49 FYOMQ227O 85/120





静寂



『あはっ』

『あはははははははは』

『すごぉい』

肉塊の中で、肩から脇腹まで巨大金属を刺しながら、なお、日高舞は倒れない

「すごいわ!ハァー、私って世界一の天才だと思ってたけど、ハァー」

日高舞は『巨大金属を抜いて』『ステージ場外まで投げ飛ばす』

「『私の若い頃』並の子って意外とたくさん居るのね!!!」

傷があり得ない速度で閉じてゆく!

呻く肉塊の上で笑う彼女は正に『鬼神』そのものであった!!!!!


小鳥「私の計算ミスだった・・・っ」
小鳥「舞は『いまだ成長している』!!」
小鳥「『昔の姿が、完成形』だと思いこんでいたっっ!」
小鳥「私が倒さないとっ」ガタッ

P『待ってください小鳥さん』

小鳥「止める気ですか!?」

P『はい』
P『あの子達はまだ終わっていない』
P「今から『いいところ』なんですよ。あと一曲。待ってください」

小鳥「『いいところ』!!??あなたはあの子達のこと、
   オモチャの兵隊とでも思ってるんですか!!?」
小鳥「事態は一刻一秒を・・・」

Pは土下座をする

小鳥「!??」

P『あと1分だけ・・・1分だけ待ってください!!』

小鳥「『それ』があの子達のため、になるなら、ね」


伴奏が、流れ始める。

93 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:57:36.62 FYOMQ227O 86/120

伴奏が、流れ始める。

日高舞「!?」
日高舞「まだライブをつづける気なの!?」


美希(『思い出をありがとう』)
美希「ゴボズスボ゙ズズ」
美希「!?」
美希は血液が喉にひっかかり歌えない!

「オ・・・リ・・・ウ・・・」
真は内臓が飛び出て、肺に圧力をかけられない!

亜美「」
真美「」
亜美真美は肺に血が溜まり、歌えない!

貴音「ヒューヒュー」
貴音は肺に穴が開いてしまい呼吸ができない!

「・・・ア・・・ゥゥ・・・」
響にはもう声帯がない!


日高舞「脆いわね・・・所詮アイドル兵士ではないアイドル『だけ』なんて、こんなもの」


P(ここに居るのが『アイドル、だけ』・・・なら・・・ね)


高木「・・・ここまで、だな」






地震だろうかという低音の合唱がステージを覆う!


ファン達「「「「 ♪ こんなにっ つらい気持っち!! ♪ 」」」」
ファン達  「「「「 ♪ はーじめて感じちゃった ♪ 」」」」

日高舞「!?」
高木「!?」
黒井「!?」
小鳥「・・・これが」

P(アイドルにあって、アイドル兵士にないもの・・・)

94 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 00:59:36.46 FYOMQ227O 87/120

ファン達「「「「 ♪ 映画やドラマみたいな ♪ 」」」」
ファン達 「「「「 ♪ キレイゴトと違う ♪ 」」」」

春香「これは?・・・」
千早「どういう・・・」


ファン達 「「「「 ♪ ホントにバカな俺ら ♪ 」」」」
ファン達  「「「「 ♪ 後悔先に立たず ♪ 」」」」

あずさ「あらー?」
やよい「うー?」

次々と、起き上がるアイドル達


ファン達 「「「「 ♪ 時間が戻せるなら ♪ 」」」」
ファン達「「「「 ♪ 少しはマシになれる? ♪ 」」」」

律子「生きてる・・・」
雪歩「・・・愛さんは?」


ファン達  「「「「 ♪ 広い世界で全員 ♪ 」」」」
ファン達「「「「 ♪ 765が好きでよかった ♪ 」」」」
ファン達  「「「「 ♪ そ・れ・だ・け ♪ 」」」」

美希「声がでるの!?」
「体が治っていく!!」


ファン達 「「「「 ♪ 思い出をありがとう ♪ 」」」」
ファン達  「「「「 ♪ 勇気までもらえた ♪ 」」」」

亜美「ウオェげっほげっほ」
真美「ウオェごっほごっほ」

・・・脳死した筈の伊織の手が・・・動く!!


ファン達  「「「「 ♪ 悲しみや切なさ ♪ 」」」」
ファン達「「「「 ♪ 今日ですべてサヨウナラ ♪ 」」」」

貴音「息が・・・」
「みんな・・・」

伊織が、ゆっくりと、立ち上がる


「こ、こんなの反則ですよ!
  とんでもない能力持ちが隠れているに違いない!!」

絵理「いや、『これ』も含めて、『リアル』アイドル?」

「・・・すごい、です」

高木「これが・・・『私達』の知らない・・・アイドルとファンの力、というわけか、P君」

日高舞「ッッチィィ・・・」
日高舞「・・・876・ジュピター『全員』来なさい。『私一人では無理』よ」

黒井「行くな。負ける」

ファン達+あまとう+北斗+翔太「「「「 ♪ 吹き抜ける秋風 ♪ 」」」」

黒井「聞いていないか・・・」

ファン達+黒井+
あまとう+北斗+翔太 「「「「 ♪ 涙腺も枯れたし ♪ 」」」」


95 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:00:43.13 FYOMQ227O 88/120

日高舞が『傷つき』、狼狽え、『周りへの警戒が弱まる』、
その瞬間を待っていた者が居た。
観客に混じった第三国の暗殺者はこの瞬間を見逃さず『シグナル』を出す

小さな島程のサイズの軍事衛星がそれを受信、
その内部構造の『全て』のエネルギーを『弾丸サイズ』の『光弾』に圧縮する。

理論上、地球を貫通後も殺傷能力を維持出来る破壊兵器。
ただ『日高舞を殺す』ためだけに作られた使い捨て軍事衛星が機動する・・・

万全の日高舞であれば、たとえ機械であろうと殺気を感じ『回避』しただろう

しかし、致命的に遅れた。
765アイドルという強敵を前に、周りへの集中力が途切れてしまった

数億分の一秒という単位で、舞は抵抗が無駄なことを悟った
数秒の思考停止・・・
死んでいない。
目を開けるとそこには

伊織 「 ♪ ♪ 行き慣れた通りを ♪ ♪ 」
伊織「 ♪ ♪ 胸を張ってあるいてみる ♪ ♪ 」

伊織「今の気持ちを今あえて言葉にするなら・・・・・・」
伊織「んもーあんた達!次、洗脳なんてされたら許さないんだからねっ!」

ファン「「「「ごめん いおりん」」」」

伊織「いおりん言わないの!!」


ファン達「「「「 ♪ 愛嬌でゴマかす ♪ 」」」」
ファン達「「「「 ♪ 恋愛はできない ♪ 」」」」

伊織  「 ♪ ♪ 次こそは上手にヤレる ♪ ♪ 」
伊織  「 ♪ ♪ そんな気がするのよ! ♪ ♪ 」

振り向いて水瀬伊織は舞にウインクをする。
舞は直感的に、彼女が光弾を防いだことを理解した

「助けにきたよ!!!おかーさん!!!」
絵理「ここは下がって不意打ちをした方がいい?」
「・・・」キョロキョロ

日高舞(この戦力差じゃ勝ってもギリギリ・・・)
日高舞(んでもって、そこに第三国が割って入って負ける・・・ここが引き際ね)
日高舞「あー・・・白けた、帰るわ」


「えええええ!!!!!負けを認めちゃうの!!!!!!!!」
絵理「愛ちゃん声。声大きいよ」
「おかーさんが!!!??負けを!!認めちゃうの!!!!」
絵理「声」

96 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:01:45.75 FYOMQ227O 89/120

「・・・見つけた」キョロ・・・

「舞さん?ちょっといいですか?」

日高舞「文句なら聞かないわよ?」

『私の鬼神化因子を最大まで活性化させてください』

絵理「!??」

日高舞「却下、今のあなたじゃ死ぬだけだわ」

「じゃあ今から強くなります・・・いくらでも」

日高舞「・・・わかったわ、来なさい」

「?はい」

日高舞「」チュゥゥゥ・・・

ズキュウウウウウウウウウウン

絵理「!!!!!??」
765アイドル「!!!??」
ジュピター「流石舞さん!俺たちに出来ないことを平然とやってのける!!そこに(ry」

「ふぇ」
「ぎゃおおおおん!こんなやり方ですかああ!!!」
「エ、ッゲッホ、ゴボ」

涼は盛大に血液をまき散らす

日高舞「さて、帰るわよ」

「ええ!!!この涼さんを置いていくんですか!?」

日高舞「何を考えてるか、知らない。
    でも漢の目をしてた、それを邪魔するのは『無粋』ってもんよ」

絵理「涼さんは女・・・」

日高舞「無粋よっ!!」ダンッ

舞、愛、絵理が離脱する

「伴奏っっっ!!スタートッッッ!」

ファン達「「「「     ?????      」」」」

律子「みんな!この曲!涼に歌わせってやって!お願い」

あずさ「私からもお願いします~」

千早(何か・・・理由が・・・?)

絵理「・・・あの曲『765の曲でも』『私たちの曲でも』『無い』?」

日高舞「これは・・・面白いわね」


あずさ( Dazzling World・・・貴女の曲よ・・・ )

あずさ(  夢子ちゃん  )

97 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:04:51.37 FYOMQ227O 90/120

ーーーー  三十分前   律子、落下、独白後

「夢子ちゃんはアイドル志望だった筈だ!しかもそんなことするような人間じゃない!!」
「律子姉ちゃんは狡猾で頭が良い、信じられないよ」

律子「それでいいわ、私は涼を守りきれなかった・・・ゴホ」

「・・・でも」
「歌、気持ちが籠もってた・・・まるで千早さんみたいに・・・」
「どういうことなんだよ・・・っ」

あずさ「こういうのは夢子ちゃんに聞くのが早いと思うわ~」

「!?知ってるんですか」

あずさ「私ね~、こっそり夢子ちゃんのアイドル師匠?みたいなことやってるの」

「て・・・ことは夢子ちゃんはやっぱりアイドル志望・・・
  いや、あの実力なら現役アイドルかな?」

あずさ「いえ?彼女は軍人よ?」

「!??」

ガサガサ
周りの茂みから銃を持った黒服達、
その中には女性もいる・・・桜井夢子も

兵士長「涼様、お疲れ様です、対象者の身柄を引き渡してください」

「夢・・・子・・・ちゃん」

夢子「・・・」

兵士長「ははは、雑談は後にしていただけますか?
    その、触覚が一本の方は、移動系のギフテッド持ちですし
    二本の方は、小狡さそのものがギフテッドでありますから・・・」

「なんでっ!そんな所にっ!いるんだよっ!」

夢子「1000人の日高舞計画」
夢子「・・・怖かったのよ」

兵士長「私語をするんじゃぁない馬鹿者!」

夢子「」

あずさ「えぇとね、夢子ちゃんのお父さんが軍人さんでぇ~
    計画の候補者から外す代わりに
    彼女を軍人にしたってカンジかしらね~」

夢子「『アイドル兵にしようとして、どうせ、死ぬ』
   よりも『軍人として雇う』方が国とってはメリットがあるから・・・」

「そんな!あの時、僕よりもアイドルの実力はあった!!
  それより実力のある今の夢子ちゃんなら必ず生き残れる筈だ」

夢子「あなたの様な才能は私にない、
   それに『あの風景』を事前に見て、鬼神化を望む人間なんていると思っているの!?」

『あの風景』とは鬼神化因子を取り込んで暴走し、
肉がめくれ上がり、発狂する人々の映像だろう
それがどれだけおぞましいかは、直で見た涼が一番わかっている
わかっている上で・・・

「この・・・弱虫!!」

夢子「なっ」

兵士長「涼様の様なバケモノでは無いんです、
    『ただの凡人の見る夢』を焚きつけて、生き急がせないでください」

夢子「・・・そういうこと」

「なんだよ・・・なんだよ・・・それっ」

兵士長「では、引き渡しを・・・」

あずさ「あら~ピンチかしら~」

涼はあずさ、律子を持ち上げ
あずさ「あららー?」
兵士長「涼様!!?」
ジャンプする
もちろん、ステージへ向けてである。

98 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:06:31.01 FYOMQ227O 91/120

静寂・・・

兵士長「桜井隊員」

夢子「・・・はい」

兵士長「アイドルを目指し、
    あまつさえ、あずさからアイドル教授を受けていたとは本当か」

夢子「・・・」

兵士長「今でもアイドルの夢は捨てていないか?」

夢子「・・・はい」

兵士長「そうか・・・じゃあ行け」

夢子「は?」

兵士長「日本一武道館へ、行け。
    そしてお前よりもショボイ奴がステージの上に立っていたら、
    鬼神化しろ(アイドルになれ)、以上」

夢子「はい・・・あ・・・ありがとうございますっ!」

タタタタ

別の隊員「これは、懲罰を受けるような判断ですよ」

兵士長「いや、部下の才能を後押ししただけ、だ」
兵士長「おそらく・・・アイドルの能力はアイツには、ある」
兵士長「ここに、一人、ファンを作っているんだからな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

夢子「あんなこと言われたけど、私よりレベルの低い人なんて居ない!」
夢子「届くビジョンすら、浮かばないレベル・・・」
夢子「涼だって、短期間でドンドンアイドルとしての実力を得ていた天才。
   だから生き残っただけのこと」

夢子「私は一生、こっち側なのね・・・」

「 ♪ So I love you , my darling. ♪ 」
   「 ♪ And stay forever. ♪」 
「 ♪ It's dazzling like a star, ♪ 」
  「 ♪ I'm falling for you. ♪ 」

夢子「!!?この曲は、『私が涼に教えた』曲・・・!」


「 Dazzling World!!!覚えていってね 」

「っとぅ!」

涼は目にも止まらぬ早さで会場へ向かい、飛び、
間髪入れず
一人の少女をお姫様抱っこ状態で、戻る

夢子「え?」

観客席の端も、端、。
立ち見席から、気がついたらステージ上・・・

夢子「ええええええええ!!」

99 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:09:46.90 FYOMQ227O 92/120

「 ♪ 前に 進めない これ以上 そんな時には ♪ 」
「 ♪ いつも 心で 叫ぶよ あなたの名前 ♪ 」



ーーーー過去・学校

夢子「あなた・・・女装して屋上で歌って・・・よく捕まらないわね」

「・・・」

夢子「あら、無視?いい根性してるわね」

「ほっといて下さい!!もう嘲笑はやめてください!!」

夢子「嘲笑・・・」

生徒A「お?キモオーラ全開カマ野郎が来たぞww」
生徒B「おいwwお前ちょっと掘られてこいよ」
生徒C「はぁぶっ殺すぞてめぇ、あんなキモいヤツの話すんじゃねぇよ」

夢子「・・・」

夢子「オラァ!オラァ!オラァ!」

生徒A「痛ってえな!」
生徒B「うう・・・ってお前桜井じゃねぇか!」
生徒C「ッチ、コンゲツ ブン デス」

「!?」

夢子「嘲笑?違うわ、『私もアイドルを目指している』の」
夢子「あれだけ上手い歌、どうやって練習したか気になっただけ」


ーーーーーーーー

 「 ♪ 抱いた 憧れ 今も 変わらないわ ♪ 」
「 ♪ 過ごした 日々は 優しく 溶け出して行く ♪ 」

夢子「って凄い怪我じゃないですかっ!?涼上官!」

涼は困った様に笑う


「昔みたいに、呼び捨てにしてよ」

夢子「・・・」
夢子「私をどうするつもりですか?涼上官・・・」

「夢子ちゃん・・・ごめん」

チュ

涼は夢子に口づけをする・・・
血を含んだ唾液が、少し、夢子に混ざる
ーーーつまり、活性化している鬼神化因子の感染である

絵理「!!!!」

日高舞「ヒュー」

夢子「!!!!!!!!!」
夢子「・・・え?・・・きききききききき、キスを・・・え?」

顔が真っ赤になる、が
夢子の口から血が漏れる
それに気づいてすぐに赤い顔が真っ青に変わる

夢子「・・・え?嘘?そんな・・・」
夢子「っう!!」

口を押さえる、手の中に何か固い物と柔らかいものが出る

奥歯と、歯茎。だったもの

活性化状態の鬼神化因子は、まるで強塩基水溶液の様に体を溶かしてゆく・・・

100 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:11:24.51 FYOMQ227O 93/120

夢子「痛っ・・・うううう・・・」

激痛

頭の中をよぎる、死。


夢子「嫌、嫌、そんなっいやああああああっっ!!」

「落ち着いて夢子ちゃん!!!」
「・・・落ち着いて・・・僕の目を見て」

優しく笑う

(鬼神化因子は末期まで行かない限り、アイドル活動を邪魔する様な損傷を与えられない・・・)
「大丈夫・・・大丈夫だよ」

楽しい誘いをするように、笑う

「歌おう?僕は『この歌を歌って』生き延びたんだよ」

暴走しながら、全くそれを恐れない少年

少年からの『歌おう?』の誘いは
夢子がかつて何度も聞いた、
ある少年との楽しい記憶の『それ』となんら変わらなかった

夢子「全く」

急に心を支配する 『安心感』 からか、懐かしさからか
あの頃の様な口調になってしまう

夢子「もっとやさしくできないの!涼!!」
夢子「・・・いいわ、歌いましょう」


   「 ♪ 転んで 立てない これ以上 そんな時には ♪ 」
夢子  「 ♪ 褒めて 撫でて ギュっと 抱きしめてよね ♪ 」
    「 ♪ 抱いた 夢は 今も 変わらないわ ♪ 」
夢子「 ♪ 過ごした 日々は 優しく 溶け出していく ♪ 」




ーーーー過去

1000人の日高舞計画 試験場

研究員A「はは、『アレ』見てみろよ」

鬼神化因子を摂取した、被検体達は一人の例外なく、

重度の出血、嘔吐、組織の崩壊、そして凶暴化が起こっていた

その痛みで叫び、のたうち回り、殺し合う肉塊の中でも、

ひときわ目立つ被検体が居た

被検体n416「えへ、へへへへ♪」ッドンッドン
被検体n416「もー♪ミンナ、女の子として情けないぞ♪」
被検体n416「そうよ、ふあいと、私!ガッツでGOGO!」

研究員B「酷いもんですね・・・体だけじゃなく心まで壊れてる・・・」

被検体n416 男性・・・男性の被検体は、死亡までの時間が短い

彼は、男性被検にしては驚異の生存時間を有している
性同一性障害の兆候が見られることが、おそらく『長くもった』理由だろう

被検体n416「え・・・う・・・うええええええ!!」

大量の嘔吐
胃の内容物とは思えない量である

研究員A「ケケケ・・・アレ、『肉』だ、溶けた消化器官が『出ちゃった』な・・・」

被検体n416「あ・・・・・・あ・・・・・・助けて・・・助けてぇええええ!!!
      夢子ちゃああああああんんnえへ、えへへへへ♪」

被検体n416「あ♪夢子ちゃん♪」
被検体n416「ねぇ・・・歌おう・・・いつもみたいにさ・・・」
被検体n416「一緒に、ねえお願いだよお願いしますお願いだから」
被検体n416「え♪いいの♪ありがとう♪りゅんりゅん♪」

被検体n416「行きマース♪Dazzling World!!」

101 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:12:46.36 FYOMQ227O 94/120


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー現在


夢子「 ♪ いつか二人は 星になる ♪ 」
夢子「 ♪ でも過ごした日々は 永遠よ ♪ 」
夢子「 ♪ 現在・過去・未来 全ての ♪ 」
夢子「 ♪ あなたを 愛し続けるわ! ♪ 」





ーーー過去


研究員A「!!???」

研究員B「そんな・・・『傷が治ってゆく』・・・っ!??」

研究員A「嘔吐で凹んだ腹が膨らんでいる・・・!?内蔵が回復しているのか!」

研究員B「彼のギフテッドですかアレ!!?それとも、鬼神化因子の作用の一つ??」

研究員C「被検体n416改め、日高舞候補n2に対する、洗脳ギフテッドが看破されました!!制御出来ませんっ!!」

研究員A「本部に連絡!我々は全員退避!!
     再生し切った後、『俺たちに友好的』である可能性は低い!!!!早く!!!!」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー現在

夢子  「 ♪ 二人が逢えた 人生も ♪ 」

夢子 「 ♪ 一度きりだと 知ってるわ ♪ 」

夢子 「 ♪ 手と手つないで 歩き出す ♪ 」

夢子「 ♪ あなたと生きる 素晴らしい世界! ♪ 」



拍手・拍手・拍手・・・



二人の暴走は終了。

愛の籠もった歌は、現在の涼、夢子、そして過去の涼すら救い、
祝福の拍手の中で終わる


拍手・拍手・止まない拍手・・・

102 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:14:53.73 FYOMQ227O 95/120


夢子「これが・・・アイドル・・・」ポロリ・・・

「なななな涙!泣くほど痛いの!!まままま、まだ治って無かった!??」
「どどどどどうしよう!!!??」ポロポロ

夢子「~~『嬉しいから泣いたのよ』」
夢子「いちいち言わせるんじゃないわよ、もうっ」

夢子「ちょっとは成長したかと思ったら、全然変わってないのね・・・あんた」

「ええー、これでもがんばって成長したんだよ、こう・・・わからない?」

夢子「全っ然わからないわ」

「ううう、そんな程度だったのかなぁ、」

夢子「フフ、そうね『元々イケメンだから』全ェーン然・・・違いがわからないわ」チュ

夢子からのキスを受けて、涼の顔がどんどん赤くなる

「え?・・・え?」

夢子「これで、おあいこね」




「涼さんって心は女の人じゃ?」

絵理「女の子の心を持った同性愛?の男性?」

「???」

「はぁー、複雑にすんじゃないわよ」
「『秋月涼は男。男の中の男』それだけよ」
「愛」

「何?おかーさん」

「涼を寝取りなさい」

絵理「!?」

「ねと・・・?わかった!!やってみる!」

絵理「!!?」

意識すれば、ある程度制御できるものの、
性交すれば確実に鬼神化因子は感染する。
また、鬼神化因子の母子感染もまた、避けられない

死産の可能性の少ない、かつ、パートナーの死亡リスクの無い
『男性の』鬼神化因子抵抗性個体は、貴重である。

夢子「帰るわよ!涼!!」

「・・・いや、『今なら』勝てる」
「ここを『僕達のステージ』にしようっ」

ぐい

「痛たたたたたやめて、夢子ちゃん!引っ張らないで!」

夢子「か・え・る・の・!このライブは765さんのでしょ!」

夢子「・・・『私達のステージ』は『私達の手で』掴みましょう?」

「・・・・・・うん!」


ファン「「「「    楽しみしてるぞー!絶対行くからなー!!!    」」」」

765アイドルを暗殺に来た、軍隊。

その事実をファン達は知りながら、なお、彼らを心から祝福する。

伝わったのだ
『軍隊である』という情報以上の『涼と夢子』が。

貴音(心をさらけ出し、信頼を得る・・・これ以上難しいことがありましょうか)
貴音(・・・尊敬致します。心から)

103 : ◆jPpg5.obl6 - 2016/10/01 01:23:35.86 FYOMQ227O 96/120

ここで切ります
誰も見て無くてもいちおう・・・明日の夜に再開します

104 : 以下、名... - 2016/10/01 01:58:09.04 OKiVvWfNO 97/120


次も書くつもりならキャラの特徴はしっかり把握して、安価取るならスレタイに安価と分かりやすくな
スレ立てたなら最後まで書くって気持ちをこれからも忘れずにね
始めの変なノリさえなければ良かったのに残念だ


105 : 以下、名... - 2016/10/01 02:22:01.97 Gq5lTRWdo 98/120

世界観が全く分からない上に読み込もうにも文章が支離滅裂で苦痛
後、雪歩はプロデューサー呼び、響はあずさ呼び
間違ってるって指摘されてるんだから投下する前に呼称表見直して推敲しろ

107 : 以下、名... - 2016/10/01 05:45:25.99 sYgXyqH6O 99/120

>>105
響はあずささん呼びだよ、これは指摘する側が間違うとは恥ずかしいな

111 : 以下、名... - 2016/10/01 17:07:26.87 twPibWWdo 100/120

読んだけど何で戦ってるのかが解らなかった

114 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:31:33.73 40bMTbz2O 101/120

「あ!あと・・・」

「・・・『ありがとう』律子姉ちゃん」ットン

律子「涼・・・っ」ウルッ

涼、夢子、退場

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




小鳥「さて、行きますか」





小鳥「と、その前に・・・プロデューサーさん?」


P「なんですか?」

小鳥「『逃げない』で下さいね」

P「・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


伴奏・・・

知らない曲であるが、『誰』かは、感じていた

結婚をしたい気と書いて婚気
ただ、これは漏れ出したものに過ぎない。

婚気を練り、物理現象を起こすことのできる、数少ない選ばれし喪女・・・

音無小鳥 能力1婚気
効果、多様

小鳥 「 ♪ 空になりたい 自由な空へ ♪ 」
小鳥「 ♪ 翼なくて飛べるから ステキね ♪ 」

亜美「そ・・・空を・・・」

真美「飛んでる・・・」

「翼なくて飛んでるじゃん」

小鳥「 ♪ 空になりたい 好きな空に ♪ 」
小鳥 「 ♪ 雲で 夢描けるから ♪ 」

煩悩を無くすと悟りを開ける・・・それならば、煩悩がカンストすればどうなるのだろうか・・・?

音無小鳥 能力2 カップリング
効果、恋愛感情の激化又は、物体を近づけさせる


小鳥「 ♪ 始まりは どこになるの ♪ 」
小鳥「 ♪ お終いは どこになるの ♪ 」

やよい「??」

千早「・・・」ッキ
バチバチ
伊織「・・・」ッキ

「やよい、離れてた方が安全だぞ」ッス

春香「私がいるよ!千早ちゃんっっ私!!」

恋愛感情が暴走し、内ゲバを始める765!

小鳥 「 ♪ 上を見て あなたに聞いてみたら ♪ 」
小鳥「 ♪ 始まりとお終いなんて 繋がってる巡るモノ ♪ 」
小鳥     「 ♪ 大事なのはやめない事と ♪ 」
小鳥       「 ♪ 諦めないこと ♪ 」



115 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:34:24.65 40bMTbz2O 102/120


雪歩「真君から離れてっ」
雪歩「美希!」グイッ

美希「うじうじ潜ってるヤツの言葉なんて聞こえないの」グイッ

「ええと、どっちとも距離を置きたいっていうか、
  適切な距離感よりなんか近いっていうか・・・」

小鳥(やはり、貴音、律子、あずさ、亜美真美の足止めにはならんか・・・)
小鳥(まあここまで減らせれば十分か)

脅迫圧倒、婚気展開!!

亜美「メチャクチャ必死な女性特有のアレがするYO!」ガタガタ
真美「関わっちゃいけない感、が凄いYO!」ガタガタ

あずさ「あらあ?これは・・・ふふふ」
あずさ!婚気展開!拮抗!

貴音はゴミを見る目で小鳥を見ている・・・

律子は哀れみの目で小鳥を見ている・・・

小鳥(流石。強くなったわね・・・でも)

放出系、婚気展開!!

貴音「!!!」ッシュ
貴音は『なにか』を回避する

あずさ「!!!」ペチャッ
律子「!!!」ペチャッ
律子あずさは『なにか』に被弾した!!

律子あずさ「あ、これ!私・・・もう・・・一生結婚・・・できない・・・!」
二人は膝からくずおれた!


貴音「面妖なっ!」


小鳥「 ♪ だって巡ってまた春は来るから ♪ 」
小鳥    「 ♪ 繋ぐレインボー ♪ 」

小鳥「さて、残るは貴女だけね、貴音ちゃん?」

強化系、婚気展開!!

小鳥「・・・ごめんね」ットン

貴音は心読で『どこを殴られるか』先に知ることが出来る
わかっていて・・・避けられない

貴音「!」ッガアアアアアアアン

高木(P君・・・君は知らなかった様だが・・・音無君は昔、『アイドル殺し』を自称していた)
高木(『女を捨てた者』にアイドルは絶対に勝てない!!絶対に!!!)

116 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:39:33.76 40bMTbz2O 103/120


小鳥「今日は何の日?」

亜美「え?え?ク・・・クリスマスだけど?」ガタガタ

真美「それがど→ちたの」ガタガタ

小鳥「一年に一回最も婚気が強まる時に・・・貴女達は私に挑戦してしまったってことよ」

音無小鳥はこの前日に一人でディズニーランドへ行き、修行を行っている!
容赦のない、カップル収容施設で鍛え上げられた孤独感は
音無小鳥をかつて無い次元へ押し下げていた・・・っ!!!

次の伴奏が始まる

小鳥(これは・・・亜美真美の曲・・・!!悪いけど潰させてもらう!!!)

ステージ上での唯一のタブー!!『歌手を殴り飛ばす』を実行する!!!!!

小鳥「ピヨォ!!!」

亜美「あうっっっ」ッガアアアン

ファン\ナンテ サイテイ ナンダァー/\ヒッデエナ/\ステージ ニ アガルンジャネェー/

小鳥「ピヨヨヨヨヨ(笑)反省してま~す」フザケ アヘガオ!

律子「でも真美が歌える筈・・・」
律子「!!」

真美(し~ん)

律子「どうしたの!真美!」

小鳥「双子だからね・・・ダメージを共有してしまうのよ・・・」

伴奏が停止された!

小鳥「誰にも歌わせないわ」
小鳥「ライブが出来なければアイドルなんてただの少女、さて、ただの兵士として処理させてもらうわ」

律子「・・・アイドル複数人をギフテッドで洗脳しつつ、鬼神化を維持、それに加えて婚期で身体強化・・・」
律子「どういう精神力してんのよ!」

小鳥「ふふ、煩悩の極地はこんなものではないわよ」

ットン

小鳥の一撃が迫る

律子(あ、負けた)



あずさ「極地、ねぇ?」ッフワ

小鳥「・・・!??なんで!?婚期を使った防御が使えるの!?」

あずさ「技、見せ過ぎよぉ」
あずさ「手の内を見せるのは一度だけよ」

あずさのアホ毛が空間を切り裂く!

小鳥「!?アホ毛で移動をしてたの!」

117 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:43:52.82 40bMTbz2O 104/120


瞬間、向こう側へすさまじい吸引力が発生する!

あずさは律子を押し飛ばす!

あずさ「戻ってくるまでに・・・対策、お願いね」

あずさは小鳥に組み付いて共に向こう側へ飛ぶ!

小鳥「この吸引力!!まさかうちゅ・・・」ッヒュ


律子「行っちゃった・・・」

春香「っは!私はなんてことを!」

春香は千早をお姫様抱っこしている

千早はやよいを抱っこしている

周りには気絶状態のアイドル達

雪歩「あー・・・やっちゃっましたぁ♪」コツッ

雪歩は気絶している真をバックに詰めて帰ろうとしていた

そしてその周りには自らの血に沈む美希、意識はあるようだが、虫の息だ。
所々肉がえぐられている、内臓が出ないようにお腹周りには金属外骨格を形成している、が、
意識を失ってアレが無くなったら長くは持たないだろう。

律子「洗脳は解けたみたいね」(雪歩はどうやって美希に勝ったのかしら・・・?)

ファン\アノ サイテイ ジムイン ハ ドウシター/ \ブッコロセー/

律子「・・・これは、ちょっとまずいわね」

ファン\ヤッチマエー/ \ユルセネェゾー/ \ミドリ ハ ドコダー/

律子「今のファン達、私たちが見えてない」

炎 上 商 法

雪歩「私たちの様に清純で売ってない分、怪我も旨みとして利用できる」


千早「・・・何の問題も無いわ」
千早「一発屋から取り戻せない程、私たちのアイドル性は安くないでしょ?」
千早「最初に歌う筈だった歌、まだ歌えてないわよね?」

雪歩「でもそれは全員そろって無かったから・・・今はあずささんが・・・」

千早「揃うわ、歌のチカラってそういうものじゃない?
   むしろ全員を揃えなければならないピンチじゃなかったから使わなかったと理解していたのだけれど」

律子「わかったわ、歌いましょう」

118 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:48:37.00 40bMTbz2O 105/120

律子は懐から小型爆弾を取り出し上空に投げる
ドォン
そのサイズからは考えなれない程の爆発、しかし手榴弾の様に内部に鉄片が入っているわけでは無い
客席には風と轟音だけが届く

文字通り爆音にファンのざわめきが止まる、無音になるステージ



春香千早 「 ♪ ♪ CHANGEIN'MY WARLD!! ♪ ♪ 」

やよい美希  「 ♪ ♪ 変わる世界輝け ♪ ♪ 」


美希がプロ根性で起き上がる!


亜美雪歩  「 ♪ ♪ CHANGEIN'MY WARLD!! ♪ ♪ 」

貴音     「 ♪ ♪ 私の世界 ♪ ♪ 」


ッハとしたように起き上がり
伴奏、合唱の声を聞いて脊髄反射で歌う、アイドル達!


伊織     「 ♪ ♪ 私のまま ♪ ♪ 」

真美律子    「 ♪ ♪ CHANGE!!!! ♪ ♪ 」


ファン\WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA/

アイドル達の傷が完治!

日高舞「(精神的消耗無しの回復・・・)ッチ、ゾンビかっての」

絵理「ツッコミ待ちかな」

119 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:52:18.84 40bMTbz2O 106/120

何も無いところからアホ毛が出現!空間を切り裂いて現れる、気絶状態のあずさとそれを持った小鳥

小鳥(歌、やっかいね。)

小鳥        「 ♪ きらめくSTAGEwwww ♪ 」

小鳥      「 ♪ イベント・グラビア・CMwwww ♪ 」

ファン\・・・/



765プロALL STAR「 ♪ ♪ TVでSHOW TIME ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ 始まり続くSTORY ♪ ♪ 」

ファン\ウーーッア!/\ウーーッア!/\ウーーッア!/

あずさは小鳥の懐からいつの間にか移動していた!

小鳥「ッチ」

春香の喉を狙い加撃!

・・・できない!

小鳥「何故ッ」

美希の首を刎ねようと手刀を作る!

・・・しかし、腕が上がらない!

小鳥「この私がッ圧倒されるなんて!!」

高木「『アイドル殺し』すら魅了してしまう・・・なんというアイドル力・・・!!」

日高舞「私が歌で噴火を戻した時より粘ったわね」
日高舞「でもここまで」

小鳥(いいえ、ここまで来て引き返しなどしないわ)

小鳥は地面を破壊、ステージの床が崩壊してゆく

夢子「そんな!歌いながら・・・浮いている!!」

「ファン達も浮いている、空間を操っている!!」

小鳥「アイドルのライブ維持能力はここまでだとというの!?」

「これが・・・アイドル・・・」

日高舞「一人の兵士としての強さじゃダメなのよ・・・」スゥー
日高舞「見てられないわ小鳥!!!!!歌で戦いなさい!!!!」

小鳥「・・・」

小鳥「・・・そうね」ギュンッ

あずさ(婚気を引いた?)

(婚気は本来アイドル力と真逆のチカラ・・・
  打ち消し合うモノ同士をよく今まで・・・)

小鳥「スゥ」

黒井「ジュピターよ、よく見ておけ、あれが私達が求めたアイドルだ」

120 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/01 23:55:44.04 40bMTbz2O 107/120


765プロALL STAR「 ♪ ♪ CHANGEIN'MY WARLD!! ♪ ♪ 」

音無 小鳥   「 ♪ ♪ ARE YOU READY!! ♪ ♪  」

音無 小鳥   「 ♪ ♪ I'M LADY!! ♪ ♪  」

765プロALL STAR 「 ♪ ♪ 変わる世界輝け ♪ ♪ 」


「!?別の曲!」

絵理「!?アドリブで編曲しながら歌ってる?」

春香(すごい!)

美希(楽しいの!)

千早(こんなに強いライバルと戦えるなんて!!)


小鳥(!編曲技術を奪った!いや・・・『改良した』!!)

小鳥(素晴らしいわっ!踊りましょうっっ!!あなたたちが付いてこられる限り!!!)


雪歩(私の歌い方・・・)

(したかと思ったらボクの、いや、千早っぽさも足した!?)

伊織(数の有利もチームワークの有利も、全く感じさせないなんて、そんなことって・・・っ!!)


少女達の努力と

一人の天才の戦い・・・拮抗している様に見えたのは少しの間だけ

その時はすぐに訪れた



プツ
小鳥(!!?)バタッ


突然に小鳥の歌が停止、本人はその場に倒れ伏してしまう

日高舞『精神力不足』

小鳥(そんな・・・そんな・・・)ダラァ



765プロALL STAR「 ♪ ♪ 私らしい未来追いかけながら ♪ ♪ 」

小鳥(私じゃ、私じゃ、届かなかったっていうの!?)

日高舞『・・・おそらく、足りないアイドル経験を、妄想で補ったのね
    ッザっと見積もってこれまでに2000時間分の訓練を妄想したってところかしら』 

765プロALL STAR「 ♪ ♪ 私らしい私で  ♪ ♪ 」

小鳥(プロデューサー!!!)

P(よし!プロデュースするぞ!)

121 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:00:56.34 Lmn19t9qO 108/120

765プロALL STAR 「 ♪ ♪ DREAM COMES TRUE ♪ ♪ 」

765プロALL STAR 「 ♪ ♪ I LOVE ALL ♪ ♪ 」

ファン  ファアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

日高舞『アイドルとして純粋な訓練不足を集中力で補おうとしたことが原因、
    最初から歌勝負に持ち込んでいればあるいは・・・』


ステージの巨大モニターがジャックされる、そこには巨大な黒い女性の影

????「素晴らしい、ええ本当に」

ファン「お・・・おい、『あのお方』って」
ファン「馬鹿!!『あのお方閣下様』だろ!」
ファン「石川国家元首閣下!!!!」

石川「さて、単刀直入に言います」
石川「貴女達に世界を救っていただきたい」

ファン「?」
プロデューサー「?」
日高舞「は」
日高舞「話が違うだろぉぉおおおおおおおおおああああああ!!!!」

会場が揺れる程の轟音、まるで愛の地声である

「ど、どうしたのお母さん!?」

日高舞「『その犠牲』はっ!『私』の筈だっ!!」

石川「貴女単体では成功率が低すぎる・・・
     成功確率0.1%以上の『駒』が出てきた以上、使わない手は無い
     もとより、総力戦以外の選択肢なんて無いのよ」

日高舞「スパコンなんてくだらねぇもん信じるんじゃない!!私一人で解決できる!!!
    私を信じろ、馬鹿女!!!
    『犠牲は』っ!『私一人』で十分だ!!!!」

春香「え、ぇーっとどういうことですか?」(この人も閣下を名乗るんだぁ・・・)

石川「まずは空を見上げていただきたいわ・・・」

夜空、星々

やよい「星きれいですねぇー・・・って、えええええええええ!!!」

消えてゆく星達

石川「あれらはダミー・・・ただの光る人工衛星よ」

「じゃ・・・じゃあホンモノの星は!?」

石川「超巨大ブラックホールの発生により地球から見た星の多くが失われている」

石川「あと十年で、太陽系・・・地球も吸い込まれるわ」

会場「「「!!!!!!!!!!!!」」」

122 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:03:30.39 Lmn19t9qO 109/120

石川「現状、切り札である日高舞はバランスを崩して衝突してくる恒星を
   はじく『だけ』でボロボロ、日に日に消耗しています」


石川「彼女のことだから、命を捧げればあるいは奇跡は起こせるかもしれない、
     しかしそれでは、人類の命運を握らせるにはあまりにも心許ない・・・」

石川「しかも、仮に、特攻に成功したとしても、その後、
   隕石達から、地球を守りきれるだけの戦力すら危うかった」


「お母さん・・・そんなことを背負ってたの・・・!」

日高舞「私がブラックホールをぶっ壊して
    生きて帰ってきて、地球を守ればいいだけでしょ!!」ッギュ

石川「いいえ、貴女は地球の防衛に専念してください、
     もしブラックホールの消滅に成功した場合、恒星隕石は現状の比じゃなくなりますから」

石川「765の皆さん。地球の維持は876に任せて特攻してください」

亜美「め・・・めちゃくちゃじゃだYO!!」

真美「真美達たちは、カワちゃんの『兵器』じゃないんだよ!?」

ファン「オイ、『カワちゃん』って閣下の事だよな?」
ファン「現代唯一の権威主義の権化とまで呼ばれた閣下をそんな呼び名で・・・」

石川「ッッッ」ッッッッッダァン

ファン「!!!??」

石川閣下、土下座。・・・失禁をしながらの土下座である
さらに頭をかち割る勢いで地面にぶつかっている
国家元首の全てを投げ打った土下座
人類を双肩に乗せた、お願いの極み・・・!!
これが、土下座!!!!!

石川「765の皆さん!!!地球の維持は876に任せて特攻してください!!!!!!」

「そんなぁ」

あずさ「・・・」



沈黙、自然と765アイドルの視線は一人の男へ集まる


プロデューサー「・・・
        ・・・・・・・・・
        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・できる」

高木「!!」

765プロALL STAR 「「「     やりますっ!!      」」」

黒井「!!!!」

ファン「!!!!」

伊織「ふんっ、私達とファンのためなんだから、ただのアイドル活動よ!」

律子「全く、アイドル業の多様さには、やってられないわね、」

春香「それじゃあ!『今すぐ』ロケットを用意してください!!」

石川「え!?『今』『すぐ』??」

春香「はぁい!」ニコ

石川「・・・ええ、まあ、『ある』には、『ある』わ
     何時でも攻められるようにアイドル専用超高速ロケットは・・・あるわ」

123 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:04:32.52 Lmn19t9qO 110/120

千早「武道館ライブの最後に人類を救う。それってとってもロマンチックじゃない?」

貴音「実に、美しい『〆』でございますね」

やよい「月の石とかおみあげにしたいですねぇー」

貴音「それくらいであればいつでも差し上げられますよ?」

黒井(どういうことだ?数秒前まであった迷いが、
   『勝つという確信』に変わっている、なんなんだこれは!!)

高木(これが・・・プロデュース・・・か)

美希「ミキ達の姿を撮れるカメラも搭載しといて欲しいな、データは『ここに』私が送るの!」

ットン

日高舞「させない!貴女達より私個人の方が・・・強い」

最強が降り立ち、一気に覇気がステージを包む
消耗を計算する気は無い。
ここで勝って彼女達を止めなければ本当に行ってしまう
全員合わせて日高舞と同レベル、程度では、死ぬだけだ。間違いなく

小鳥「あの子達にまかせてあげなさい、舞」

舞の腕が掴まれる
それだけで、舞の腕は動かない

日高舞「貴女!精神力を使い果たしたんじゃ・・・」

小鳥「ええ、使い果たして、ほぉーーーんのちょっと回復した、
   『それだけ』の力に抵抗出来ていないのよ、貴女は」

日高舞「こんな力があったなら、あの子達に勝ってた筈じゃ・・・」

そこまで言って青ざめる、舞達が虐殺し、ファンの応援で完治した時、
彼女達は完治以上に『成長』していたのだ、個々人が、今の、日高舞を遙かに超える程に・・・

小鳥「あの子達はね、歌う度、歌う度、強くなっている・・・」

小鳥「貴女も地球を守る戦いで消耗していなかったら、
   私と同じくらいの力が出たかもしれない、でも、『それだけ』よ」

日高舞「・・・そう・・・ッチ」

日高舞「貴女達!!!!生きて帰って来るのよ!!!絶対に!絶対に!!」

765プロALL STAR「はい!」

日高舞「ならば良し!!!!ミュージック!スタート!!!」

ファン『『『『『 ALRIGHT !!!!! 』』』』』

石川「発射準備OKよ、舞、その子達を発射地点まで誘導して」

日高舞「しゃらくさいわね、飛ばしなさい」

石川「?何を言ってるの?」

日高舞「宇宙船ってのは、飛び乗るくらいが丁度いいのよ」

石川「・・・わかったわ、
     私達の常識が通じない相手だからこそ、希望を託すのだからね」

124 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:07:05.99 Lmn19t9qO 111/120



雪歩   「 ♪ ♪ READY SET GO!! ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ 行きたいトコ行ってみようよ ♪ ♪ 」

岡本まなみ防衛相「・・・これでよかったんでしょうか」

石川「あなたねぇ・・・責任のある立場、
     それも軍事トップが一番言っちゃいけない言葉よ」

まなみ防衛相「むむ、では、彼女達の発言を全て棄却、ロケットの打ち上げを中止、
       第三次千人の日高舞計画の始動、および
       対765プロ特殊部隊育成計画の完遂を進言します」

石川「765への敵対を維持しろって?
   今までのライブを見て・・・本気で言っているの?」

まなみ防衛相「現状は舞さん型兵士量産を目指すことが先決かと」

石川「あなたの計画に執着し過ぎよ、
     これ以上どうやってアイドル候補を集めろっていうのよ」

まなみ防衛相「海外に攻め込んで捕虜をつくって、片っ端から鬼神化薬を投与します
       ・・・『水面下での戦争準備は整っています』」

石川「最近諸外国からの圧力が強いと思ったら、あなたね・・・
     もうツッコミ所しかないビジョンだけど一応聞くわ
     そこまでして鬼神化した子をどう制御するつもり?」

まなみ防衛相「涼君も絵理ちゃんも日高舞の武力を持ってして服従をさせることに
       成功しています、むしろ相互監視が強まって安全性が上がるんじゃないでしょうか」

石川「理論上、ブラックホールの破壊に、現876の20倍以上の戦力を必要としている、間に合うと思う?」

まなみ防衛相「ええ、世界には日本の50倍の人口があります!
       今から数年で半分も制圧すればいい、我々ならやりとげて見せます!!
       閣下、どうかご決断を」

石川「ええ・・・
     わかったわ、今日この瞬間を持って国家元首権限において
     岡本まなみ防衛相を公務から解任する」

まなみ「!?」

125 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:11:29.91 Lmn19t9qO 112/120


雪歩   「 ♪ ♪ ALRIGHT ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ 明日はきっと幸せ ♪ ♪ 」

雪歩  「 ♪ ♪ 大丈夫!! ♪ ♪ 」

夜空へ放たれるロケット


雪歩「 ♪ ♪ どこまでだって ♪ ♪ 」

一瞬手を振る、そしてアイドル達は浮き始める


雪歩「 ♪ ♪ さあ出発オーライ ♪ ♪ 」

ヒュゥゥ


雪歩「 ♪ ♪ 例えばいつか今日が懐かしく思う日が ♪ ♪ 」

雪歩      「 ♪ ♪ 来ても ♪ ♪ 」

アイドル達がロケット外部に掴まる



雪歩「 ♪ ♪ この気持ち色褪せないで ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ ずっとずっと忘れないで ♪ ♪ 」

ロケットの前の空間が歪む!

ロケット運転手「超光速移動、発動」

超光速で歪んだ空間をリアルタイムで映し出す会場モニタ
当然、物理学的に起こせる物ではない

小鳥「・・・もうっ、あの子達ったらまた物理学を無視する」

彼女達はロケット外部に掴まって内部に入っていない


雪歩  「 ♪ ♪ ALLRIGHT ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ 明日はきっと幸せ ♪ ♪ 」

雪歩(さすがに宇宙は息苦しいですぅ)

ファン   「「「 宇宙で・・・! 」」」
ファン「「「「   歌ってる !!   」」」」

プロデューサー「肺活量、成長したな!雪歩!!」



雪歩  「 ♪ ♪ 大丈夫!! ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ 初めの一歩踏み出そう ♪ ♪ 」

前方に広がる、ただただ、黒

ロケットの推進機能が停止する

126 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:13:14.93 Lmn19t9qO 113/120

雪歩  「 ♪ ♪ ALL LIGHT ♪ ♪ 」

雪歩  「 ♪ ♪ 笑顔の光で ♪ ♪ 」

美希「・・・」ミキィ

『道中拾ってきた』金属製の星々を『投げ込む』

美希「駄目なの」

雪歩  「 ♪ ♪ ALL LIGHT ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ 夢に太陽を上げよう ♪ ♪ 」

伊織「っん!」

伊織は保存していた光を全て、叩き付ける!

伊織「・・・無意味、ね」

雪歩  「 ♪ ♪ 今すぐ ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ どこまでだって ♪ ♪ 」

雪歩「 ♪ ♪ さあ出発オーライ ♪ ♪ 」

目配せをするアイドル達、

全員でロケットを蹴って闇の方へジャンプする!

ロケット視点の映像は急速に小さくなってゆく闇13人のアイドルを映す

そして、美希の能力による映像の中継が途絶える


ロケットの運転席、たった一人の運転手は

地上のファン達と同じく、ただ黙って拍手を送っていた

ロケット操縦席の一部が開く、

ロケット運転手「・・・」

石川の声が再生される

石川「お疲れ様・・・『片道ロケット制御任務』の完遂を祝して、
     私からの簡単なプレゼントを用意したわ」

操縦席からでた入れ物には、タバコ三つ、強い酒の小瓶、そして自害様の銃があった

運転手は迷わず酒をあおると愚痴る
ロケット運転手「・・・石川閣下も気が効かないな、つまみがないじゃないか、
        あと、コレ、なぁ・・・」

タバコを三つとも床に落とし、踏みつぶす

ロケット運転手「明日の朝、子供にパパタバコ臭~いって言われたらどーしてくれんだっての」

モニターに映る闇を見る

ロケット運転手「『生きて帰らせてくれる』くらいの非常識、見してくれんだろ・・・」



春香「暗い、何も聞こえない、寒い・・・」

手を繋いで、ブラックホールへ向かった彼女達であったが、突如ライブ維持作用を上回る
圧倒的重力場で、離ればなれになってしまう

春香(自分の声すら聞こえない・・・今私は喋ってるのかな)

春香「・・・っていか、もう死んでたりしてー、アハハ」
春香(ハハハ・・・あれ、『手がない』?)

正しくは全ての触覚が無い、感じるのは『寒さ』だけ

春香(できることは・・・歌うことだけ、ですね)

春香『ー?』

春香(え?あれ?一曲も、歌詞が思い出せない)

現状に理解が追いつくと同時に、絶望が春香を襲う

今の自分は魂だけの状態であると

127 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:15:48.47 Lmn19t9qO 114/120




ライブ会場のモニターが切れてから既に30分、会場は静寂だけが支配していた





涼と夢子の前に、石川国家元首が現れる

石川「『宇宙空間で生きられる』程の奇跡を起こした彼女達は間違いなく世界最高峰のアイドル『だった』」

「・・・」

石川「でも、『あれ』はそれ以上のもの用意しなければならない様ね」

夢子「・・・」

石川「これより『ディアリースターズ計画』の実行を宣言する
   国家の全力をもって、貴女達を、『純粋なアイドル』としてプロデュースする」
   
「・・・うるさいです、今『聞いている』んだから黙っててくれませんか」

石川「何も聞こえないでしょ?
   どれだけ耳を澄ましても一緒よ
   愛も絵理も、ずっと『聞こえる筈』『聞こえる筈』って・・・」
石川「星井美希の送った映像の最後の瞬間を解析したところ、最後に重力場で体が破壊されていく映像が入っていた
   ・・・一瞬だけね
   直後に星井美希の脳が破壊されて中継が止まったみたいね」

「・・・」ポロ

石川「・・・お願い、私たちは止まるわけにはいかないのよ
   泣くのも、後悔するのも、
   世界を救ってからするべきなのよ」


128 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:19:20.55 Lmn19t9qO 115/120

「・・・私、お母さんが世界最強だと思ってた
  でも井の中の蛙?だったんですね・・・」

絵理「うん、世界は広いね」

「もっともっとがんばらないと追いつけないですね!」

絵理「・・・」

「追いつきたいです
  でも、遠いですね、本当に、気が遠くなるほどに」

愛は遠い目をする

「手、届きますかね?」

絵理「・・・じゃあさ手を伸ばしてみよ?」

「え?」

絵理「歌を、歌おう?・・・そしたらさ
   ・・・届くかも、しれないし」

「なるほど、いいですね!」



ステージに降り立つ、愛と絵理

日高舞「ハア・・・お開きね、帰るわよ」

「まだ終わりじゃないよ、ミュージック」

小鳥「え?」

絵理「スタート?」









「 ♪ もう伏目がちな 昨日なんていらない ♪ 」

絵理 「 ♪ 今日これから始まる私の伝説 ♪ 」

ファン『『 これは・・・ THE IDOLM@STER? 』』ザワザワ

ファンA「なんだ?ずっと上を向いて」

ファンB「・・・応援、してるつもりか?」

ファンA「おいおい、ここから歌っても届くわけないじゃないか」

小鳥(それでも貴女達は・・・これが若さ・・・)「フフッ」

日高舞「・・・私もヤキが回ったもんね、
    届くに決まってるじゃない、歌よ?」



     「 ♪ 一 歩 を 大きく ♪ 」

絵理    「 ♪ 進もう毎日夢に向かって ♪ 」

日高舞 「 ♪ ♪ 漠然とじゃない意図的に ♪ ♪ 」

絵理「 ♪ ♪ 泣きたい時には涙流して ♪ ♪ 」

小鳥   「 ♪ ♪ ストレス 溜めない ♪ ♪ 」



(美希「・・・『聞こえる』けど、なんだろう?アレ?
    『思い出せない』、とっても大事な何かだった気がするのに・・・」)


(律子「ずっと遠くから聞こえる、あそこはどこかしら?ここは?・・・わからない」)


129 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:21:04.41 Lmn19t9qO 116/120

石川「加わらないの?」

「律子姉ちゃんが死んだの、なんとなくわかっちゃったんだ
  ここで歌っても無意味。きっとそれでも全力で歌ってしまうだろうから・・・
  『そのあとの気持ち』が怖くて仕方ないんだ」

夢子「・・・」

石川「私から言うのは野暮ね、夢子」

夢子(パチッ)

「え、え?何するんだよ夢子ちゃん」

夢子「私の知ってる涼はそんな言わないわ、
   そして私の知ってる歌は奇跡を起こせる」

「・・・」

夢子「私たちがここにいる、それが十分な証明よ
   失敗なんて、無いわ」





(真「ああそうか、ボクの居場所は」)

(貴音「ここではない」)

(やよい「ファンの皆さんも、プロデューサーも社長さんも小鳥さんもみ~んな待ってる(う)!」)

(千早「ごめんね優、まだ、まだ!そっちに行く気は無いわ」)

(春香「ここで死ぬわけにはいかない!!!!」)




夢子「 ♪ ♪ 男では耐えられない痛みでも ♪ ♪ 」

「 ♪ ♪ 女なら耐えられます 強いから ♪ ♪ 」




(あずさ「手が!体が!戻ってる!!」)

雪歩「手があるなら何だって掘ってみせますっ!」

真美「声が出るよ!亜美!」

亜美「いやー流石にもう無理かと思ったけど何とかなるもんだね!真美!」

「・・・重力がある、明かりがある、しかもみんな居るぞ!!」

薄暗い光、少し遠くにポツポツと仲間が見える

やよい「みんな怪我無くてよかったです!」ッタッタッタ

しかし全員が触れ合おうとしたときに、何かに阻まれる

千早「見えない・・・壁?」

貴音『貴方方はどこまで私たちを馬鹿にすれば気が済むのですかっ』ギリッ

そしてほの暗い空間の光量が一気に増して周りがよく見える様になる

律子「!?」

美希「ッキャ!」

足場はよく見ると黒色昆虫の死骸と半死で蠢く肉塊の固まりであり、
そして遠くには、眼球触手眼球触手眼球触手眼球触手・・・

130 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:23:47.78 Lmn19t9qO 117/120

貴音「あれらは私たちをどこまでも冒涜せしめるつもりです!
   剣をとりましょう!私たちにはその力があるはずです!」

千早「ええ、そうね、『アイドルらしく』行きましょう」

「私たちの戦いは、歌と踊りでないとな!」

やよい「でもここステージというより・・・」

春香「皿の上、いや、俎上と言った方が良いかな」

伊織「馬鹿ね・・・アイドルが踊る場所がステージなのよ」

律子「ミュージック」

美希「スタートなの」



会場

ファン「!?」

小鳥「アイドル波共鳴BGM発生装置が音楽を出した!!」

「・・・これは!」

絵理「つまり」

小鳥「まだ・・・戦っている・・・!?」

「そんな!律子姉ちゃんは『死んでいる』筈だ」

「じゃあ『死後の世界』で生きてるってわけね!」

石川「えぇ・・・(困惑)」

「えへへ負けないくらい私達も歌っちゃいましょう!!」




765プロALL STAR 「 ♪ ♪ 恋したり 夢描いたりすると ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ 胸の奥に複雑な気持ち生まれるの ♪ ♪ 」


131 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:27:52.76 Lmn19t9qO 118/120

765の全員の足下から黒色昆虫の群れが這い上がる!!


765プロALL STAR「 ♪ ♪ 今 大人になる道の途中 ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ あふれる初体験 毎日を飾る ♪ ♪ 」


全員が『春香のギフテッドを発動』体からクリーチャーを繰り出し抵抗する!

巨大甲殻生物が出現、丸呑みにしようとそのおぞましい口を開く!!


765プロALL STAR「 ♪ ♪ だけど この空がいつも私のこと見守っている ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ もっともっと強く 励ましてる ♪ ♪ 」


全員『貴音のギフテッドで先読み』
『あずさのギフテッドで回避』し
『雪歩のギフテッドを使用した手』によって甲殻に穴を開ける!!

しかし甲殻生物は不死の様だ!
禍々しい触手群と甲殻生物の追撃がおこなわれる!


765プロALL STAR「 ♪ ♪ だから 怖くないどこまでも行きたいところに行ける ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ 輝いた未来 まっすぐにね ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ きっとうまく超えられると ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ Happyな思考回路でLet`s Go! ♪ ♪ 」


『響のギフテッドで一部の触手を味方に付け』甲殻生物を押さえつける
『伊織のギフテッドで狙撃』
『美希のギフテッドで雷撃』
『千早のギフテッドで致命傷をそらしつつ』
『真のギフテッドで触手を叩く』!!!

しかし空間を埋めつくさんばかりに触手が増えてゆく・・・

アイドルとして歌いながら、踊りと戦闘と間の様な動きを繰り返す

踊れど踊れど状況は苦しくなるばかりである

さらに心読によって、

個々の触手による、暴虐と陵辱を望む心の声が嫌と言うほど聞こえる。

それでも、

アイドル達はパフォーマンスに手を抜くような事はしない!!


『律子のギフテッドによる空間解析完了、この空間の構造、弱点把握』

律子( ここはブラックホールの向こう。あえて言うなら『外宇宙』ってところかしら
    さらに細かく言えば、ここはそこに住んでいる、
   『何か』の腹の中か、別世界から口だけ現世に出して巨大ブラックホールと化していた・・・と)

美希(メーワクな話なの)



765プロALL STAR「 ♪ ♪ 決めた!今すぐに笑顔しかない私になって ♪ ♪ 」

765プロALL STAR「 ♪ ♪ 最高の未来突き進む ♪ ♪ 」


『亜美真美のギフテッドにより動きを完全同期』
『やよいのギフテッド発動』


765プロALL STAR「765プローーーーー」

765プロALL STAR「ッファイ!!!」


弾丸と化したアイドル達はアイドル達を分かつ壁の合流する線、それが天井へと接する点にある巨大眼球へ
体当たりをかます!!
眼球は彼女達に見とれて目をつむることが出来ない!!!!


132 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:28:59.69 Lmn19t9qO 119/120


ーー
ーーーー
ーーーーーーー


石川国家元首「ええ・・・ええ・・・わかったわ」

石川国家元首「たった今、超巨大ブラックホールの消滅および、
       それによる物理的影響の中和を確認された」





石川国家元首「あの子達の、人類の、勝利をここに宣言するわ」





ファン  WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA


「今度こそ帰るわ、全員よ!」

「え?ステージ空になっちゃうよ?」

「シメくらい765さんだけでやらせてあげなさい」

「・・・うん!!」

(まあ、あの人達なら帰ってくるか・・・)

絵理「えぇと、覚えてろー?」

「ずいぶん安っぽい退場になっちゃったな」

夢子「目下のライバルは876ね」

「負けませんよ!」



空間が切れて宇宙船が上空に現れる







???「ミュージックスタートですよ、スタート!」


133 : ◆3NFA8aQ7oc - 2016/10/02 00:29:38.23 Lmn19t9qO 120/120

はいおしまい

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