1 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 10:46:33.21 np0Nbn5DO 1/13

――海

――誰もいない砂浜を二人歩く

千枝「Pさんと、こうして海を一緒に歩くのは初めてですね」

モバP(以下P)「あぁ、いつもは撮影か、L.M.B.Gのみんなと一緒だからな」

P「ま、明日から学校も始まるし、夏の海ともしばらくお別れだな」

千枝「そうですね……」



千枝「あの……Pさん」クルッ

P「ん?」

千枝「千枝がこうやってアイドルになってなかったら、千枝はあなたの隣をこうして歩いていられたのでしょうか?」

千枝「……もし、千枝がアイドルに……もし、Pさんじゃない人に出逢っていたら……」

P「……それはわからないな」

千枝「……」

千枝「……むぅ」プクー

千枝「そこは嘘でも、一緒だって答えてください」プンプン

P「ははっ」



P「でも」

P「俺の隣は千枝がいて、千枝の隣には俺がいる。そんな現実じゃ駄目かな?」

P「ま、実際問題、担当の子に手を出している最低な」

ギュウゥゥ

P「お、おい」



千枝「えへへ……ここにいる間。この海岸を歩いている間だけでも、Pさんの左腕は千枝のモノですよー!」



千枝(ありがとう……ございます)



――少女の目にうっすらと浮かぶのは涙であろうか

元スレ
【デレマス】半熟娘、夏の想い出を下さい
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1535679992/

2 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 10:49:01.01 np0Nbn5DO 2/13

31日だけど、街中を子ども達がよーさん歩いているのを見て思いつきました。

書きとめはありませんので、ゆっくり投稿していきます



こちらは、L.M.B.G全員+晴+こずえに手を出したプロデューサーである等、独自の設定がありますので、よろしくお願いいたします

3 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 11:00:06.05 np0Nbn5DO 3/13

――30日



麗奈「♪宿題は~」

みりあ「NO!」

美由紀「♪やらないよ~」

仁奈「YES!」

くるみ「♪そうさ「約束は日曜日まででしたよね」

麗奈「うっ……そ、その声は」オソルオソル

ネネ「ちょうど晴ちゃんと梨沙ちゃんも捕まえましたし、みんなで一緒にやりましょうか」ゴゴゴ

「」チーン

梨沙「」チーン





ありす「どうしたんですか?たしか夏休み入ってすぐに、終わったって本人が」

「その……感想文と自由研究がまだ……」

桃華「……で、事務所内のあちらこちらで騒いでらっしゃるのですね」



ユズハヤラナイヨー

ユズチャン、ニゲタライチゴパスタノケイデスヨ!

ユイモニゲルヨ

ニョワー、サテハオメーアンチダロー



千枝「あはは……」



ガチャ

P「よぉ、宿題完了組はどれだけいるか?」

みんな「プロデューサーさん!?」

P「急で悪いが、宿題未完了組で穴が開いてしまってな。今から……数箇所に別れての収録だがやれるか?」

みんな「はいっ!!」

5 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 18:34:26.79 np0Nbn5DO 4/13

―代役はすぐに決まった

「悪い、ありす。感想文さえ終われば……」

ありす「いいんですよ。それに急いで読んだ本の感想文なんて、読まれた本がかわいそうです」

「お、言ってくれるな。ならぎゃふんって言わせるぐらいのモノを書いてやる!」

ありす「ぎゃふんって……でもその意気です」



梨沙「もーっ、パパと遊ぶ日を増やしていたらこうなっちゃんだから!」

桃華「あら?そんな言い訳に使われるなんて、梨沙さんのお父様もさぞかしお嘆きでしょうね」

梨沙「な……」カチン

梨沙「……」

梨沙「……そうね。パパのせいにするなんてアタシらしくないわ。こうなったら全力でいくわよ!」

桃華「そうですわね。つねにその姿でしたら、Pちゃまもきっと喜ばれますわ」

梨沙「ぶっ!……アンタ、今それを言う?」

桃華「さぁ?……ふふふっ」



P「どうやら行き先は決まったみたいだな。ネネはここを頼まれてくれるか?」

ネネ「はい、任せてください!」グッ

P「じゃあ、本当に急ですまないが現場の方をよろしく頼む!」



みんな「わかりました!」

6 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 18:40:04.42 np0Nbn5DO 5/13

―海

―撮影終了後の海辺は、夏休み最後ということで夕方には人もまばらであった



こずえ「ふわー、おわったのー」

千枝「はい、お疲れ様でした」

カタカタ

千枝「片付けも終わりましたし、忘れ物はありませんね」

こずえ「ないよー、ぬらしたしたぎはもったー」

千枝「わわっ、それは隠してくださいっ!へ、変な人に見つかると大変なんですからね」

こずえ「んー?あとはないよー」

千枝「じゃあ、後は帰るだけですね」

こずえ「……」

こずえ「ちえー」

千枝「はい、何ですか?」



こずえ「このままー、かえるだけでいいのぉー?」

千枝「えっ?」

7 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 18:48:48.95 np0Nbn5DO 6/13

こずえ「ぷろでゅーさーもくるしー、いっしょにいるのー」

千枝「えっ、で、でも、それじゃあPさんに迷惑が……それにこずえちゃんも」

こずえ「だいじょうぶなのー」



こずえ「二人の想いは私にはわかります」

こずえ「ここは私に任せて、千枝ちゃんはPと一生の想い出を作ってください」

千枝「えっ?え?こずえちゃん……?」ドギマギ

こずえ「それが……私たちの…プロデューサーを想う人からのあなたへのプレゼントです」

千枝「えっ、えっと……」

こずえ「みんながPに想いを伝えられず、尻込んでいる際に、一番先に伝えて結ばれたこと。感謝しています」

こずえ「それから……私たち全員がPと結ばれるきっかけになったのですから」

千枝「こずえちゃん……みんな……」

こずえ「私は、若葉さんと帰りますので……」



オーイ

チエチャーン、コズエチャーン

こずえ「さぁ……」



千枝「は……はいっ!」

千枝(ありがとう……みんながPさんを想う気持ち、大切にするからね)

タッタッタッ

8 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 18:58:18.47 np0Nbn5DO 7/13

千枝「Pさぁん!」ダキッ

P「おっ、撮影も終わって元気だな。じゃあ……」

千枝「あの、あのっ、ご迷惑じゃなければ……」

P「ん?」







若葉「こずえちゃんはいいの?」

こずえ「Pは一人、私たちは20人……想いは違ってもやっぱり一人に」

若葉「そっか……でもおこぼれを貰うぐらいは罰は当たらないよね」

こずえ「それは大丈夫。Pもそこまで度量の低い男じゃないよ」

若葉「そっか……そうだね」

ギュッ

こずえ「……」

若葉「こずえちゃんもいいのよ。お姉さん、なんか涙を流したくなっちゃったし」

こずえ「ん……ありがとー」

若葉「あ、喋り方、元に戻るんだ」

こずえ「この方が……」

こずえ「なきたいと…きは……えうっ……うっ……うぐっ」

若葉「うん……うん……ぐすっ」



―二人、慰め励ましながら海に流すように、溢れる想いを、心の底の熱い言葉をすべて涙に変えていった

9 : 以下、名... - 2018/08/31 19:19:18.96 np0Nbn5DO 8/13

ザクッザクッ

千枝「……」

P「……」

千枝「……」

P「……」



P「千枝……何か…」

千枝「見てください、Pさん。月があんなに」

P「ん……正に月が綺麗ですねっていうそのものだな」

千枝「Pさん……それは改まっての告白ですか?」

P「あ……いや、い、今のは偶然。偶然だからな」

千枝「ふふっ、そこは言葉で大好きって言ってくれますと、女の子的にポイントは高かったですよ」

P「おいおい、どこでそんな言葉を」

千枝「悪い女の子の方が、ヒミツがあって素敵ですよね」

P「奏か文香辺りか?まったく、俺の千枝を変な方向へ染めようとしやがって」

千枝「ふふっ、それも内緒ですよ」

P「その仕草、奏だな……まったく」



P「で、急にどうした?夏休みは終わるが、またいつでもこれるだろ?」

千枝「……毎日」

千枝「あの日から毎日会っていたのに……夏休みが終わったら、そう毎日、すぐには会えなくなったらと思ったら……」

千枝「急に目の前が真っ暗になって」

千枝「千枝がPさんに告白して……」

千枝「結ばれて、愛してもらったのは嘘だった……そう思っちゃうんです」

千枝「もう千枝は、Pさん中毒の患者さんです」

10 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 19:25:53.47 np0Nbn5DO 9/13

千枝「だから……いつか……いつになるかわかりませんが」

千枝「千枝と……千枝と一緒になるために……千枝と結婚してください」

P「千枝……」

千枝「そのためならなんでもします。千枝のすべてを捧げます。料理だって裁縫だって得意です」

千枝「あ、まず千枝がトップアイドルになればPさんだって」



P「千枝!」

千枝「っ!」ビクッ



千枝「ゴメ…ナ…イ」

千枝「ごめんなさい……ごめんなさい」

千枝「謝って許してもらおうってわけじゃありません……」

千枝「でも、千枝はPさんが大好きで、大好きで……」

千枝「だから……」



P「……すまない」

11 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 19:38:16.79 np0Nbn5DO 10/13

千枝「っ!」



千枝「……そう……ですよね」

千枝「千枝はまだ……」

千枝「Pさんにも人生がありますから……」

千枝「ごめんなさい……」

千枝「でも……Pさんを……あなたを想う気持ちは……誰にも負けたくなかったです」

千枝「だから……あなたを好きだったアイドルとして」



P「そうじゃない!」

千枝「え……」



P「俺の方こそ……こんな……まだ11歳の……小学生にいつ妊娠させてもおかしくないことをさせ」

P「自分の趣味でアイドル達の衣裳や仕事を決めたり」

P「怖いんだ……まだ自分の中でただ今まで通りのやり方でいいのかって」

P「たまに爆発しそうになるんだ……みんなを幸せにできるだろうかって。こんな俺が」

P「こんな……まだ一人ですらトップアイドルにしていない男に、千枝の将来を付き合わせるなんて……そんなの」



千枝「それでも……それでもPさんがいいんです!」

千枝「Pさん一人でも、千枝一人でも、いつかは倒れるかもしれません」

千枝「でも、横に誰かがいれば……千枝がいなくても他の誰かがいれば、Pさんは絶対に大丈夫です」

千枝「だって、私たちを……こんな風にした人なんですから」

12 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 19:45:24.97 np0Nbn5DO 11/13

P「こんな……風?」

千枝「だって、だって……そうじゃないですか」

千枝「千枝を……私を……みんなをこうやって導いて」

千枝「みんな、素直な気持ちでPさんを好きって言ってるんですよ」

千枝「Pさんに心から……精神的な面でも頼りにしてますから」

千枝「時々、何気ない一言で心のやわらかい所が傷ついちゃってますけどね」

P「す、すまん」



千枝「でもよかった」

ズイッ

千枝「千枝もPさんにも心にやわらかい所があるって知ることができて」

ズズズィ

P「千枝?」

千枝「だから」

グイッ



千枝「今から、Pさんの心、食べちゃいますね」



チュッ

13 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 19:56:33.20 np0Nbn5DO 12/13

―事務所

オハヨー

オハヨーデスヨ

アラ、ピーサンハ?



バタバタバタ

P「お、おはようございます!」ゼーゼー

千枝「おはようございます!」ツヤツヤ



みんな「…………おはよう」ギラリ

千枝「あ、あれ?み、みんな?」タジタジ



ありす「Pさんはここに待機していてくださいね」

ネネ「ふふっ、私が見張ってますよ」

千枝「えっと……そうだ、学校の書類を」タジタジ

桃華「今はそれはいいですのよ」ガシッ

梨沙「さぁ、洗いざらい」ジリジリ

麗奈「昨日の出来事を」ジリジリ

美由紀「話してもらうよ」ジリジリ



千枝「ふぇ……ふぇぇぇっ!」

千枝「えっと、えっと……は、初めて…中に……出してもらいました……えへっ」ポッ

桃華「死刑」

ありす「意義無し」

千枝「うわぁーん!」

ギャーギャー





ネネ「で、実際は?」

P「海岸で朝まで20回以上は……」

仁奈「で、ちゃんと避妊したでごぜーますか?」

P「その……七回目でゴムが…」

若葉「……ぎるてぃ!」

「意義無し」



ギャー







こずえ「おわりだよ~」

14 : ◆K7qLUv4H.Lbp - 2018/08/31 20:02:37.38 np0Nbn5DO 13/13

はい、ありがとうございました。こちら、毎度おなじみ妊娠エンド間違い無しのお話ですみません

しかし、何度見ても千枝ちゃんはかわいいです……♪一生小五でいてくれや~と思わず歌いたくなりますぐらいにはね



ではありがとうございました……早くラブリーチカを終わらせて、薫と雪美の18禁を作らないと

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