あやめ2nd

A「このプロジェクトは、我が社の社運が掛かっている。わかっているだろうが」

B「ああ…本当に大変だったな…」

C「街中でスカウトして、断られることも数多く…。よくやったと我ながら思いますよ」眼鏡ｸｲｯ

A「そりゃそうだろ。『アイドルになりませんか？』ってスカウトする馬鹿がどこにいんだよ。俺たちがやろうとしてるのはアイドルのそっくりさんとして男優とお〇んこするビデオだろうが」

B「名刺渡した瞬間ぶん殴られたりしたよなお前。人間ってあそこまで飛ぶんだって思ったわ」

C「名刺だけでも」

B「それ外で言うなよ？あの目つき悪いプロデューサー、そこそこ人気あるみたいだからファンにリンチされるぞ」

A「…まぁいいや。んで、俺たちが言うのもなんだが世も末だな。今回の企画で5人も女優を確保できた。手元に写真はあるな？」

B「ああ」

C「これですね」ﾋﾟﾗｯ

A「うむ。まず最初に、企画そのものの名前なんだが『アイドルスマターチンフェラガールズ』でどうだろうか」

B「いいんじゃないか？最低だけど」

C「最低だと思うけどいいと思います」

A「うるせえ。そういう仕事なんだから仕方ないだろ」

B「そうだな…あ、一つだけいいか？」

A「なんだ？」

B「『アイドル』の部分を『パイドル』に変えてみるのはどうだ？」

C「あ、じゃあ僕もついでに。せっかくならパイ〇リをもじって『パイズルスマターチンフェラガールズ』にするのはどうでしょうか」

A「最早原型がねえな」

A「あー、でもダメだな。一枚目の子おっぱい無いだろ」ﾍﾟﾗｯ

B「あ、ほんとだ。じゃあ没で…」

C「いや、入れましょうよ。残りの子は無い乳ではないじゃないですか」

B「無い乳じゃないったって、パイズルできるくらいデカいのいないじゃん」

C「入れましょうよ」

A「なんでそんな頑ななんだよ。好きなのか？パイズル」

C「それのためにこの会社に入ったといっても過言ではありません」

B「マジかよ。確かにまあ大なり小なり変態しか来ない業界ではあるが」

A「……わかったよ。とりあえずそれで決定な」

A「そしたら次だ。さっき出した一枚目の子の女優名を考えるぞ」

B「…これ誰のそっくりさん？」

A「え？渋谷凛だけど」

C「…苦しくないスか？黒に近い茶髪のロングってだけじゃないですか。ケバいし」

A「この子スカウトしたのお前だろが。誰のそっくりさんのつもりだったんだよ」

C「髪ピンクにさせて美嘉ちゃんに」

B「女優が嫌がるから却下だ」

A「ピンクに染めるってのも、本家からして結構攻めてるよなあ」

C「…わかりましたよ。この子がしぶりんのそっくりさんということは納得します。さて、女優名はどうします？」

A「新宿凛ってのはどうだ？」

B「あ、そっちに変えていく感じなんだな」

C「しぶりん風に言ったらしんりんですね」

B「緑たっぷりみたい」

A「新宿凛がダメなら品川凛とか足立凛とか練馬凛とか…」

C「しなりん、あだりん、ねりりん」

B「本家の完成度の高さをこんな会議で知ることになるとはなぁ」

A「そこまで考えて親御さんも名付けたわけじゃないだろうけど」

A「とりあえず、一人目の子の案はそんなところだ。次、二人目」ﾍﾟﾗｯ

B「お、これはわかるぞ。しまむーだな」

C「肌と手に年齢が表れてるし顔もよく見ると全然似てないけど尻はちゃんとデカいですね」

B「お前しまむーをどんな基準で見てんだよ」

A「この子が島村卯月のそっくりさんってとこに異論はないようだな」

C「ええ。で、女優名は？」

B「島村皐月とか水無月とか？」

A「いや、ユニクロ卯月だ」

B「バカじゃねえの」

A「なんでだよ。インパクトは絶大だろ」

B「インパクトは確かにたっぷりだけど怒られるってんだよ」

C「そうですよ。ユニクロ卯月じゃハーフみたいじゃないですか」

B「そういう問題じゃねえ」

A「そうか…じゃあ洋服の青山卯月とかは？」

B「長えし問題点が解決できてねえし。もういいだろ島村皐月とかではい終わり終わり」

C「この流れだと…あ、やっぱり三人目の子は本田未央ちゃんなんですね。上沼恵美子のが近いと思うけど」

B「……トヨタ未央とか言うんじゃないだろうな？」

A「当たり！」

B「当たり！じゃねえ」

A「残り二枚は、北条加蓮と神谷奈緒になってる」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

B「ただのケバいギャルと床屋行くのがめんどくさくて伸ばし放題のだらしない女じゃないのこれ」

A「そこは衣装と化粧と設定だよ」

C「あとはパッケージを加工すればオッケーですね」

B「俺たちって男の味方なのか敵なのかわからなくなってくる」

A「自分の財布の味方でいいんだ。名前なんだけど、南条加蓮とハメ谷奈緒でいいよな？」

B「お前大喜利考えるのめんどくさくなったんだろ」

C「南条はダメですよ。346さんに既にいらっしゃるので」

A「じゃあほうとう加蓮でいいや」

B「なんて投げやりな…」

A「じゃあ最後に、ユニット名を考えるぞ」

B「ユニット名？」

A「乱〇物の撮影でユニット名乗らせようと思ってな」

C「……この子たちも小さい頃はアイドルに憧れたりしたんですかね」

B「よせ。そういうこと言うな」

A「ま、AVの中であろうと夢が叶うだけ幸せだろ。ニュージェネを表すNGから『ノーゴムネーション』なんてどうだ？」

B「いいなそれ。採用！」

C「あ、じゃあ僕からも意見を。トライアドプリムスをもじって『オナニアンドプリケツ』なんてどうですか？」

B「プリケツ入れるならしまむーも参加させなきゃだめだろう！」

A「言葉の響きは好きなんだけどな。あ、でもどうせAVだしユニクロ卯月も混ぜちゃうか」

B「その名前は没って言ったろ。でもいいかもな。ごちゃ混ぜにしちゃうの」

C「じゃあこういうのはどうですか！」………………

A「お、なんだなんだ？」………

……………
………
……

P「…『おち〇ぽくだサイッ！ゲーム』なる企業が、我がプロダクションのアイドルそっくりさんAVを大量に出しているようですが」

常務「そうか。潰そう」


短いけど終わり