亜美「食べるー!」
真美「いいの?ピヨちゃん?」
小鳥「えぇ、お客さんにいいバナナを貰ったの…とその前に…」ガサゴソ
元スレ
小鳥「亜美ちゃーん、真美ちゃーん。バナナあるけど食べるー?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1454122344/
亜美「何してんの?」
小鳥「うふふ、ただ食べるだけじゃ味気ないでしょ?カメラを回すから食レポの練習をしましょ?」
真美「えぇ~、練習ぅ~?」
小鳥「あら?自信がないのかしら?」
亜美「むかっ!今のはイラッときたよ、ピヨちゃん!」
真美「かっちーん!そうだよ!真美たちにできないことなんてないんだかんね!」
小鳥「じゃあいいわよね?カメラ回してても」
亜美「いいよ!亜美たちのウルテクな食レポを見せてあげるよ!」
小鳥「じゃあカメラ回すわよー」ポチッ
真美「そんでバナナはどこにあるの?」
小鳥「バナナはここよ」ドサッ
亜美「うわぁ!大っきいバナナだね!」
真美「すっごく長いよぉ!」
小鳥「そんなんじゃダメよ!」
亜美真美「「へ?」」
小鳥「すでに食レポは始まっているのよ!もっと簡潔に視聴者に情報を伝えなくっちゃ!」
亜美「でも亜美たち結構短く言ったよ?」
小鳥「あれくらいじゃ全然ダメよ、こんな風に単語で…」ゴニョゴニョゴニョ
亜美「ふむふむ…」
真美「ほうほう…」
小鳥「わかった?じゃあいってみましょう、テイク2よ!」
亜美「大きーい!」
真美「太ーい!」
小鳥「いいわよ!じゃあ次は交互に言ってみましょうか?」
亜美「大きーい!太ーい!」
真美「長ーい!デッカーい!」
小鳥「おっけぇぇぇぇえい!!いいわよぉ、ほら、その黒いところにも着目して!」
亜美「ん?この黒い斑点みたいなやつ?」
真美「これがどうかしたの?」
小鳥「これはシュガースポットって言ってね。これがあるほど甘くて美味しいとされてるの」
亜美「へー、そうなんだー」
小鳥「だからほら、黒いこともアピールしないと!」
真美「黒ーい!」
小鳥「さっきのと合わせて!」
亜美「大きーい!太ーい!」
真美「長ーい!デッカーい!黒ーい!」
小鳥「おっけぇぇぇぇえい!じゃあ食べてみて」
亜美「はーい」ムキッ
小鳥「カァァァァァァァット!!」
亜美「うぇぇぇ!?またダメなの!?」
小鳥「当たり前じゃない!剥く時は『剥きます』ってちゃんと言わないと!」
真美「それってそんなに大切かな?」
小鳥「亜美ちゃん、真美ちゃん…貴女達のファンの中にはね、忙しく働いてらっしゃってテレビの画面を見ずに作業をしながら番組を見ている方だっているのよ?」
亜美「ん?それがどうかしたの?」
小鳥「そうした方達はね、貴女達の声が癒しになって今日も頑張れているのよ!そんな人達にこそ伝わるようなレポートをしないでどうするの!」
亜美「うぅぅ…ピヨちゃぁん…」ウルウル
真美「真美達、そんな兄ちゃん、姉ちゃんのために頑張るよぉ!」ウルウル
小鳥「わかってくれたらいいの…じゃあ皮を剥く時はこう言ってくれるかしら?」ゴニョゴニョゴニョ
真美「わかったー!」
亜美「はーい、今からむきむきするよー!」ムキムキ
小鳥「そう!口で剥くのが通の食べ方よ!」
真美「んっふっふ~!これでズル剥けだよぉ!」ムキムキ
小鳥「ピヨっほぉ!?いいわ!いいわよ、亜美ちゃん!真美ちゃん!」
真美「え?そうかなぁ?」
小鳥「えぇ!貴女達には食レポの才能があるわ!」
亜美「えへへ~。まぁ、それほどでもあるかなぁ~」
真美「じゃあ剥いたところでいよいよ食べよっか」
小鳥「待って!いいバナナには食べ方にもこだわりがあるのよ!」
亜美「え?そうなの?」
小鳥「えぇ、そうよ。真美ちゃん?貴女は今どんな風にバナナを食べようとしたの?」
真美「どんな風にって…そりゃ普通に噛み切って…」
小鳥「それがダメなのよ、このバナナはね?歯で噛み切るのではなく、あえて繊維を潰すように唇で切った方が甘味が増すのよ?」
亜美「へぇ、そうなんだー!」
真美「ふぉんなふぁんひ?(こんな感じ?)」モゴモゴ
小鳥「そうよ!そのひょっとこみたいな感じよ!」パシャァパシャァパシャア
亜美「ふぁんへひよひゃんひゃひんひょるひょ?(なんでピヨちゃん写真撮るの?)」モゴモゴ
小鳥「インサートよ、インサート!」
亜美真美 ゴックン
亜美「うん、とっても美味ちいね!」
真美「うん!滑らかさがあって甘さも…」
小鳥「あ、そこはいいわ」
亜美「えぇぇぇぇぇ!?ここが一番大事なとこっしょ!?」
真美「そうだよぉ!視聴者の人達に味を伝えなきゃ!」
小鳥「亜美ちゃん?真美ちゃん?言葉で伝えられることなんて所詮たかがしれてるの…本当に美味しいことは貴女達の美味しそうに食べる姿ですでに伝わっているわ。そこに言葉を足すのは野暮というものよ?」
亜美「え?忙しくて画面を見れない人に伝わるようにするんじゃ…」
小鳥「それはそれ、これはこれよ」
真美「うあうあー!?わけがわかんないよぉ!」
小鳥「この辺で貴女達のファンはもう我慢出来なくなって仕事や用事をほっぽりだして画面を見るようになるから大丈夫よ」
真美「そんなファンの人嫌だよ!」
小鳥「それよりゴックンをもう一回撮らせて…」
亜美「えー…」モグモグ
真美「ふぉーふぁふぁいふぁー(しょーがないなー)」モグモグ
亜美真美 ゴックン
小鳥「いいわ…いいわよぉ…」
亜美「基準がよくわかんないよ…」
小鳥「他にも冷凍したアイスバナナ、ココナッツオイルで温めたホットバナナもあるわよ?」
亜美「うわー!美味しそう!」
小鳥「ほーら、さっきの要領で食べてみて?」
亜美「じゃあ亜美はアイスバナナを…うわぁ、硬ーい!カッチカチになってる~!」ジュポジュポ
小鳥「凍ってるから最初は舐めて溶かさないとね~」
真美「じゃあ真美はホットバナナを…うわぁ、熱ーい!トロットロになってる~!」ハムハム
小鳥「いいわよぉ!ハムハムしてるところがなおいいわ!」
亜美「大きーい!太ーい!硬ーい!」
真美「長ーい!デッカーい!黒ーい!熱ーい!」
小鳥「ピヨっほぉ!完璧!完璧よぉ!」
亜美「んっふっふ~!そりゃ亜美たちだもんね」モグモグ
真美「ひびきん並に完璧だよぉ!」モグモグ
小鳥「じゃあ次は…これと一緒に食べるっていうのはどう?」
亜美「ん?これって…」
真美「練乳?」
小鳥「そうよ、練乳と言えばイチゴっていうイメージかもしれないけど、実はバナナにも合うのよ?」
亜美「へー」
真美「そうなんだー」
小鳥「かけて欲しい?」
亜美「うん!」
真美「かけて!かけて!」
小鳥「ぶっかけて欲しい?」
真美「ん?うん!」
亜美「ぶっかけて!ぶっかけて!」
真美「ちょっとピヨちゃん!何で亜美の顔にかけちゃうのさ!」
小鳥「ごめんなさい、手が滑って亜美ちゃんの顔に出しちゃったー(棒読み)」
小鳥「えぇ~、どうしよっかな~」
真美「も~、ピヨちゃん焦らさないでよぉ!」
亜美「早くかけてぇ!」
小鳥「じゃあ、かけてあげ…ああ!?手が滑ったー(棒読み)」ビュルッ
亜美「うわぁ!?」
真美「ちょっとピヨちゃん!何で亜美の顔にかけちゃうのさ!」
小鳥「ごめんなさい、手が滑って亜美ちゃんの顔に出しちゃったー(棒読み)」
亜美「なんかベタベタするぅ…ピヨちゃん、拭いてよぉ…」
小鳥「あいにく拭くものが何もなくて…真美ちゃん、舐めとってくれないかしら?」
真美「えぇ…もう、ピヨちゃんったらちかたないなぁ~」ペロペロ
亜美「うへ!?うへへへ…ちょっ…真美ぃ、くすぐったいよぉ…」ジタバタ
真美「もう、暴れないでよ。真美だって好きでやってるわけじゃ…あ、でもこれ美味ちい…」ペロペロ
小鳥 ジ-
亜美「ピヨちゃん?」
小鳥「はっ!?だ、大丈夫よ!『あみまみわっほい』とか思ってないから!『こだわりの平仮名表記!』とか全然思ってないから!」
亜美「ん?何言ってんの?」
真美「変なピヨちゃん」
ジュゥゥゥゥゥウ
亜美「ん?なんか焦げ臭いような…」
ジュゥゥゥゥゥウ
真美「あ、あれだ!作りかけで置いてたホットバナナが焦げそうになってる!」
小鳥「あらあら、大変ね~」
亜美「『大変ね~』じゃないよぉ!」
真美「早く火から外さないと焦げちゃうよぉ!」
小鳥「なら、真美ちゃんが外してくれない?」
真美「真美たち中学生組はりっちゃんに『危ないから高校生になるまでコンロを弄ったらいけません』って言われてるじゃん!」
亜美「ピヨちゃんも知ってるっしょ?」
小鳥「そういえばそうだったわね~」
ジュゥゥゥゥゥウ
亜美「あぁ…もう…これ以上は…ダメェ…」
真美「ピヨちゃん…早く!早くぅ!」
亜美「あぁぁ…もう…ダメ…ダメェ…」
小鳥「ピヨッホッホッホ、そうね、そろそろ火を止め…」
カチッ
小鳥「ん?なんで私が止めてないのに止まった音が…」
亜美「ありがとう、りっちゃん!」
真美「危うく美味しいバナナが焦げちゃうところだったよ!」
律子 ニッコリ
小鳥「…」
律子「小鳥さん?」
小鳥「は、はい!?」
律子「ちょっと話があるんですけど?」
小鳥「わ、私はこの映像を…」
律子「ちょっと話があるんですけど?」
小鳥「は、はい…」
亜美「ピヨちゃん連れてかれちゃったね」
真美「なんで連れてかれちゃったのかな?」
亜美「多分食べ物で遊んでたからだよ!だからりっちゃんに怒られてるんだ!」
真美「なるほど~、そうだね、食べ物で遊んじゃいけないもんね!」
雪歩「はぁ…はぁ…んっ…亜美ちゃ~ん、真美ちゃ~ん」
亜美「あ、ゆきぴょんだ!」
真美「どったの?」
雪歩「お父さんの取引先の人から貰い物をしたんだけど…はぁ…私1人じゃ食べきれないから…んっ!…一緒に…はぁ…食べてくれない?」
亜美「わーい!食べる食べるー!」
真美「何を貰ったの?」
雪歩「ん?アワビだよ」
終わり