楓「プロデューサーって、やっぱりおっぱいの大きな娘がお好きなんですか?」
元スレ
高垣楓さんのちょっとえっちな話
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475230255/
P「あの」
楓「はい」
P「ええとですね、言いたい事は色々とあるんですが、とりあえず」
楓「はい」
P「昼下がりの事務所はちょっとあれなので、後ほど場所を変えましょう」
楓「すみません、気を遣わせてしまって」
P「いえ」
P「乾杯」
楓「かんぱーい♪」
P「……」
楓「んく……んくっ……ふぅ♪」
P「いつ見ても惚れ惚れする飲みっぷりですね」
楓「惚れちゃっても大丈夫ですよ?」
P「残念ながら大丈夫じゃないんですよこれが」
楓「世知辛いですね」
P「全くです」
楓「私は辛口も好きですけどね」
P「それで、何の話でしたっけ」
楓「プロデューサーって、やっぱりおっぱいの大きな娘がお好きなんですか?」
P「一応、聞き間違えだった事を祈ってはいたんですけどね」
P「そうですね、順番にいきましょうか」
楓「はい」
P「まず、『やっぱり』って何ですか?」
楓「えっ?」
P「えっ?」
楓「だってプロデューサー、お好きじゃないですか。おっぱい」
P「いえ、そう言われても根拠が」
楓「お嫌いなんですか、おっぱい?」
P「…………いえ」
楓「ほら」
P「楓さん。これ世間では誘導尋問って言われてるんですよ」
楓「根拠ならありますよ」
P「ほう」
楓「ウチ、アイドル事務所ですし、水着グラビアの撮影もよくありますよね」
P「そうですね」
楓「プロデューサー、他の娘を見過ぎです」
P「……」
楓「水着だけに」
P「言うと思いました。いえ、そりゃ見ますよ。仕事ですし、参考とか」
楓「あれはガン見のレベルだと思います」
P「……」
楓「脚とかは程々に、もっぱらおっぱいを」
P「……」
楓「……」
P「好きです…………」
楓「思ったより早かったですね」
P「いいじゃないですか……別に」
楓「よくないです」
P「何でですか」
楓「何で……って……」
P「……?」
楓「……プロデューサー」
P「はい」
楓「今日はプロデューサー持ちですからね」
P「えっさっき割り勘って」
楓「プロデューサー持ちです」
P「はい」
楓「大吟醸頼んでいいですか?」
P「はい」
楓「すみません、この寒梅さけ武蔵の冷やを二つ」
P「……美味しいですね、これ」
楓「はい。飲みやすいのに吟醸香が後を引いて……」
P「肴も何か頼みましょうか」
楓「ところでプロデューサーって、どんな娘がお好みなんですか?」
P「俺はモツ煮にしますけど、楓さんはどうします?」
楓「ところでプロデューサーって、どんな娘がお好みなんですか?」
P「……」
楓「……」
P「え、この話まだ続けるんですか」
楓「もちろん」
P「今日はどうしたんです、楓さん」
楓「思う所があったんです。私と、プロデューサーの関係について」
P「……聞きましょう」
楓「プロデューサーと私の仲は、良好だと思っています」
P「俺も同意見です」
楓「でも、それだけだとも思っていて」
P「……」
楓「これからも二人三脚を続けていく以上、もっと踏み込むべきなんじゃないかな、って」
P「……一理、あるかもしれません」
楓「気の置けない間柄というのは、さっきみたいな……」
P「ええ」
楓「その、あまり品のよろしくない……下世話な話も出来るような、そんな関係じゃないかなと」
P「そういう事、でしたか……」
楓「すみません、もし気を害されたのなら」
P「いえいえ、構いませんよ。俺と楓さんの仲じゃないですか」
楓「よかった……それで、どんな娘がストライクゾーンど真ん中なんですか?」
P「楓さん」
楓「はい」
P「余韻に浸る時間も大切だと思うんですよ」
楓「すみません」
P「いえ」
楓「それで、どうなんでしょうか」
P「……ええと」
楓「順番にいきましょう。じゃあ、年上と年下、どちらがお好みですか?」
P「そうですね……どちらかと言うと」
楓「プロデューサー」
P「どうしました?」
楓「私たち、生まれ年が同じで、誕生日も一日違いですけれど」
P「そうですね」
楓「これって、けっこう運命的な出会いだと思いませんか?」
P「確かに。最初は惜しい! ってはしゃぎ合いましたよね」
楓「じゃあ次の質問ですけど」
P「はい……ん?」
楓「どうかしましたか?」
P「いえ、まだ答えていませ」
楓「プロデューサー」
P「はい」
楓「運命的ですよね」
P「そうですね」
楓「ふっくらしている方とすらっとしている方では、どちらが?」
P「あぁ、それならすらっとしている女性の方が、断然」
楓「プロデューサー」
P「はい」
楓「やっぱり今日は私が持ちます」
P「いいんですか?」
楓「はい。それで、次の質問ですけれど」
P「どんと来てください」
楓「高垣楓とそれ以外では、どちらが?」
P「……」
楓「……」
P「……」
楓「高垣楓と、それ以外」
P「……」
楓「高垣楓」
P「……」
楓「やっぱり今日はプロデューサー持ちでお願いします」
P「はい」
楓「話題を変えましょうか」
P「是非とも」
楓「私たち、年頃の男女じゃないですか」
P「そうですね」
楓「眠れない夜や、つい身体を持て余す夜だってあるじゃないですか」
P「楓さん」
楓「何ですか?」
P「話題を変えるっていうのにも色々あって」
楓「はい」
P「これは俗に悪化と言われています」
楓「なるほど」
P「はい」
楓「それで、自分を慰める夜もありますよね」
P「楓さん」
楓「何でしょう」
P「もう俺が折れるので、オブラートだけしっかりお願いします」
楓「分かりました」
楓「寂しい夜に手慰みをする事もありますよね」
P「……まぁ、いいでしょう」
楓「ぶっちゃけた話、そういう際にどなたを思い浮かべますか?」
P「……」
楓「肴、無くなっちゃいましたね」
P「そうですね」
楓「頼みましょうか、肴」
P「はい」
楓「私は鶏皮を。プロデューサーはどうされますか、肴?」
P「ほっけでお願いします」
楓「ほっけって、おかずにもぴったりですよね」
P「そうですね」
楓「どなたですか?」
P「……」
楓「あ、すみません。ほっけ一つと鶏皮を二本。あとこれのお代わりを」
楓「答えにくいですか?」
P「……まぁ」
楓「分かりました」
P「分かって頂けましたか」
楓「じゃあ、ウチのアイドルさんを一人ずつ挙げていきますね」
P「楓さん」
楓「私が観察しているので、特に反応する必要はありませんから」
P「楓さん」
楓「蘭子ちゃん」
P「楓さん」
楓「ふざけすぎました」
P「そうですよ」
楓「真面目に挙げていきますね」
P「うん、やめませんよね。分かってました」
楓「奏ちゃん」
P「あ、ほっけはこっちです。どうも」
楓「茄子ちゃん」
P「醤油、醤油……」
楓「あ」
P「……」
楓「じゃあ、美波ちゃん」
P「けっこう塩利いてるなこれ」
楓「……美優さん」
P「……うん。美味しい」
楓「そうですか。なるほど……」
P「……」
楓「この線を辿るなら……レナさん」
P「……」
楓「留美さん」
P「……」
楓「高垣楓」
P「……」
楓「私」
P「……」
楓「プロデューサーの担当アイドル」
P「……」
楓「そうですか」
P「……」
楓「プロデューサー、箸が止まっていますよ」
P「……塩、利き過ぎかなこれ」
楓「プロデューサー」
P「はい」
楓「どうぞ、お構い無く」
P「…………はい」
楓「そうですか……なるほど」
P「……楓さん」
楓「はい」
P「楓さんこそ、どうなんですか」
楓「私ですか?」
P「そうですよ。俺ばっかじゃ……」
楓「……?」
P「……」
楓「プロデューサー?」
P「……よく考えたらこれ、完全にセクハラじゃないですかね」
楓「女性の谷間ガン見については議論が必要、と?」
P「……」
楓「まぁ、私は気にしませんので」
P「……はい」
楓「そうですね……例えば、肇ちゃんの担当さん」
P「……」
楓「凛々しくて、ちょっとだけ危ない雰囲気もあって、魅力的ですよね」
P「……」
楓「夕美ちゃんの担当さん」
P「……」
楓「絵に描いたような美男子ですよね。実は元アイドルだったりして」
P「……」
楓「卯月ちゃんの担当さん」
P「……」
楓「人当たりが素晴らしいですよね。隣に居ると安心出来そうです」
P「……」
楓「美優さん達の担当さん」
P「……」
楓「最初は少し軽そうな人に見えましたけど、本当はとても誠実な人でしたね」
P「……」
楓「プロデューサー」
P「……」
楓「飲み過ぎじゃないですか?」
P「……」
― = ― ≡ ― = ―
「プロデューサー……」
この世の全てが揺れていた。
視界は時たま思い出したように揺れる。
背負った楓さんが揺れる。
あるべき矜恃が僅かに揺れる。
胸の内側が狂ったように揺れる。
「プロ……デュー、サー」
楓さんは普通に飲んで、普通に酔って、普通に潰れた。
酔い潰れる楓さんを見るのは出会ってから初めてだった。
「プロデューサー」
一段、また一段とマンションの階段を昇る。
麻薬なんて打った事も無いし、吸う予定だってない。
ただ、この香りには到底及ばないだろう事だけは何となく分かった。
五階の一番奥。
誤解だ何だといいようにしてやられた一件が蘇る。
楓さんの鞄から拝借した鍵を差し込んで、そっと扉を開けた。
「お邪魔します」
「プロデューサー……」
足だけで靴を脱ぐ。
ガラスの靴でももう少し慎ましく散らばっただろうが、そこには目をつぶった。
居間のソファーへ歩み寄って、山になった洗濯物に溜息をつく。
「楓さん、着きましたよ」
「プロデューサー」
寝室に失礼し、ベッドの横でそっと膝を折る。
楓さんを静かに寝かせると、不意に強く身体を引かれた。
重力に逆らえず、揺れていた視界が横倒しに固定される。
「……」
神秘の雫を湛える二粒の瞳が、俺の奥底を覗き込んでいた。
アルコールともまた違う、空気ごと酔わせるような匂いがした。
「プロデューサーの番、ですよ」
「何が、ですか?」
「質問を。さっきは私からだったので、今度は貴方の番です」
「……」
「今夜は無礼講ですから、何でも構いませんよ?」
言うべき事も訊くべき事も幾らだってあった。
楓さん、貴女はアイドルじゃありませんでしたか。
火遊びがお好きなんですか。
シンデレラを目指しているのでは。
「楓さん」
俺は、一番重要な事を訊いた。
「お酒くさくても大丈夫ですか」
返答が空気を振るわせる事は無かった。
少しだけ乾いた体温が唇に触れて、それに納得するしかなかった。
「ん……っん、ぅ……」
酔っていたんだと思う。
場に、酒に、彼女に。
苦さと後悔と甘さとがちゃんぽんになって、胃の奥底に沈んでゆく。
「……は、ぁっ……プロ、デューサー」
頬に触れる。
首筋を伝う。
肩を抱いた。
「……」
吐息がいちいち熱くて、いちいち酒の匂いがした。
これじゃあ、ひどく酔ってしまうのも仕方が無かった。
抱き寄せると、ただ柔らかさだけが感じられた。
キャミソールの裾から手を差し入れて、シルクじみた肌を撫でる。
温泉巡りの効果、なのだろうか。
「……っ」
指先が膨らみに掛かって、楓さんの身体が震える。
静かに沈み込ませた指が心地良い弾力を感じていた。
「んっ、っう……ん……」
彼女の声をこの夜にすら聴かせたくなくて、再び唇を塞いだ。
五感が伝えてくるのは、もう甘さと柔らかさだけだった。
「は、ぁ…………」
楓さんが長く息をついて身を起こす。
上気した頬に笑みを浮かべると、俺の顔を間近で見つめてきた。
そして、言葉を紡ぐ。
「今度は、私の番ですね」
キャミソールの裾に手を掛けて、頭から引き抜いた。
緑なすボブカットが揺れて、健康的なおへそが月の光に晒される。
「プロデューサー」
ぷつり。
精緻な刺繍の施された、黒。
フロントホックを解いて、後は指を離せば落ちるだけだった。
楓さんが笑う。
その笑みは信じられないくらい蠱惑的で。
その問いは、答えなんて決まり切った誘導尋問で。
それはきっと、女神の戯れだった。
「プロデューサーって、やっぱりおっぱいの大きな娘がお好きなんですか?」
51 : 以下、名... - 2016/10/01 12:37:18.37 YSbgRLQZo 26/26
おしまい。
アーニャちゃん来ないって嘆いてたら一緒に連れて来てくれたからやっぱり楓さんは女神だよ
10連一回分の寒梅純米大吟醸を買って来た甲斐があったよ
前作とか
渋谷凛「一行足らずの恋」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1474447702/
http://ayame2nd.blog.jp/archives/6704854.html
モバP「楓さんも泣いたりするんですか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465903923/
http://ayame2nd.blog.jp/archives/3979763.html
神崎蘭子「大好きっ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472300122/
ちなみにデレステへの課金額が遂に30kへ達してしまいましたが
所属している限定アイドル2名が楓さんと楓さんで楓さん本当に女神だから