1 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:28:05.64 sDWZdAxI0 1/35

キャラ崩壊注意

百合レズ注意

大した解説はしない注意



@某楽屋



幸子「はい。ちょくちょく聞きますけど、詳しくは分からないんです」

幸子「なので、教えてもらえれば……と」

乃々「勉強熱心なのは良いと思いますけど……」

乃々「どうして私なんですか?」

乃々「そういうことはむしろ、比奈さんとか百合子さんとかに聞いた方が良いのでは……?」

幸子「身近にいたから、というのもありますが……」

元スレ
【モバマス】乃々「百合とレズの違い?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1469284085/

2 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:29:23.98 sDWZdAxI0 2/35

幸子「乃々さんって少女漫画がお好きですよね?」

乃々「あ、はい、そうですけど……」

幸子「それなら百合とレズの違いも詳しいと思いまして」

乃々「なるほど……」

幸子「お願いします! ボクに百合とレズの違いを教えてください!!」

乃々「えっと……私程度の知識で良ければ」

幸子「ありがとうございます!!」

3 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:30:54.81 sDWZdAxI0 3/35

乃々「まず幸子さんは、百合やレズをどのくらい知っていますか?」

幸子「どっちも、女の子同士でキャッキャウフフ……くらいですね」

乃々「なるほど、そのくらいですか」

乃々「正直なところ、この2つの違いは、媒体や個人の思考によって大きく異なるので……」

乃々「残念ですが『これで完璧』と言えるものはないと思います」

幸子「そうなんですか……」ションボリ

乃々「ただ、私の経験上、最も納得したもので良ければお教えしましょう」

幸子「本当ですか! ぜひお願いします!」

4 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:31:24.15 sDWZdAxI0 4/35

幸子「それで、どんな基準なんですか?」

乃々「ズバリ――」







乃々「『1人でも成立すればレズ、2人いて成立すれば百合』です」

幸子「成立……人数……?」

幸子「えっと、それはどういう意味でしょうか?」

乃々「それでは、具体的に説明しますね」

5 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:32:05.11 sDWZdAxI0 5/35

乃々「ものすごく極端に説明しましょう」

乃々「まずはレズです」



――
――――

美玲(はぁ~……やっぱりここの景色は最高だなッ!)

美玲(さすがはアイドル事務所、可愛い子ばっかりじゃんか)

美玲(おっ! あれはカワイイアイドルの幸子だ!)

美玲(ややっ! 今事務所に帰って来たのは、オカルトアイドルの小梅じゃん!)

美玲(ふふふ……どの子を食べちゃおうかな~?)

乃々「ヤメタイ警察ですが一体何してるんですか?」ズイ

美玲「あ、いえ、別になんでもありませ~ん」ソソクサ

美玲「ふぅ……やっぱり帰って、恋人の輝子を抱くか……」トボトボ

――――
――



幸子「何ですかこの茶番は」

6 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:32:44.23 sDWZdAxI0 6/35

乃々「まぁ、偏見に満ちたところもあるとは思いますが……」

乃々「極端なところ、出てきた名前を誰に変えても、特に問題ないですよね?」

幸子「確かに……この美玲さんにとっては、女性であることが大事でした」

乃々「そうなんです。誰が相手だろうと、彼女1人ですでにレズが成立しているわけです」

幸子「これがレズですか」

7 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:33:34.82 sDWZdAxI0 7/35

乃々「次に百合です」



――
――――

美玲(はぁ……ちっとも気持ちが落ち着かない)

美玲(ここには、ウチを愛してくれる子がたくさんいるっていうのに……)

美玲(生意気だけどウチを慕ってくれる、カワイイアイドルの幸子)

美玲(寂しがり屋で甘えん坊な、オカルトアイドルの小梅)

美玲(2人とも絶世の美少女なのに、恋愛とは違う気がする……)

乃々「それはきっと友情なんですよ」スゥ

美玲「2人は友情……それじゃ、愛情は……」ダッ

美玲(やっぱりウチは、輝子と一緒じゃなきゃ……!)タッタッタッ...!

――――
――



幸子「だから何なんですかこの茶番は」

8 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:34:11.19 sDWZdAxI0 8/35

乃々「この例の場合、出てきた名前を変えると、問題がありますよね?」

幸子「確かに……この美玲さんにとっては、輝子さんであることが大事でした」

乃々「そうなんです。美玲さんと輝子さん、この2人がいるからこそ百合が成立しているわけです」

幸子「これが百合ですか」

9 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:34:58.35 sDWZdAxI0 9/35

乃々「どんな作品にも例外は存在するので、分類というのは難しいのですが……」

乃々「私が思うに、カップリングの重要度だと思います」

乃々「カップリング……つまりカプは、そのキャラである必要がありますよね」

乃々「それを強く出すと百合、弱いとレズ……その程度ではないでしょうか」

乃々「ちなみに、人によっては『この条件さえ守れば何をしても百合だ』という方もいるそうです」

乃々「つまり『百合の体裁を維持していれば、どれだけエロエロでも百合なんだよ!!』ということですね」

乃々「個人的には、そんな性描写が強すぎる作品は『レズ』と呼んだ方が似合ってると思いますが……」

幸子「むむ……難しいんですね」

幸子「でも、百合かどうかの違いは、なんだか分かった気がします」

乃々「拙い説明で、果たして役に立ったかどうか……」

幸子「いえ、ボクにはよく分かりました! ありがとうございます!」

乃々「どういたしまして」

10 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:35:27.00 sDWZdAxI0 10/35

幸子「……」

幸子「……あの」

乃々「はい?」







幸子「もう少し、例を聞きたいんですけど……///」

乃々「おやおや」ニヤァ

11 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:37:16.54 sDWZdAxI0 11/35

乃々「茶番じゃなかったんですか?」

幸子「最初はそう思っていたんですが……」

幸子「なんだか楽しくなってきまして」

乃々「幸子さんも、こちら側の世界に足を踏み入れたようですね」フフフ

乃々「……で、誰で百合っときますか?」

幸子「そうですね……」

幸子「まずは『しょうこうめ』でお願いします」

乃々「オーソドックス且つ王道できましたか」

12 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:40:42.72 sDWZdAxI0 12/35

――
――――

【しょうこうめ】

@輝子の部屋



輝子「ホラ、こんなに元気に傘を開いたんだ……」

小梅「わぁ……おっきいね」

輝子「研究の成果が出た、フヒ……」

輝子「コツは毎日……や、優しく頭を撫でるんだ」

小梅「のびのびと育ったんだね」

輝子「私たちも、もっと大きく、のびのびと育とう」

輝子「よろしくな、小梅」ナデナデ

小梅「……エヘヘ」ニヘラ

――――
――

13 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:41:23.87 sDWZdAxI0 13/35

乃々「はい百合」

幸子「短いですね」

乃々「そもそもカプの時点で百合が成立しているようなものですので」

乃々「これだけ短くしても大丈夫なんですよ」

乃々「ちなみに>>1はもっと『///』とか『ドキドキ』とかを入れようと思ったらしいですけど、敢えてやめてみたそうです」

乃々「でも、十分百合してると思いますよ?」

幸子「確かに」

14 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:42:31.86 sDWZdAxI0 14/35

幸子「そう考えると、カプってすごく強力なんですね」

乃々「そうなんです」

乃々「だからこそSS作者たちは、様々なカプを研究・発展させるわけですよ」

幸子「その先に、最高の百合が存在すると信じて……ですか」

乃々「その通りです」

乃々「幸子さんも、百合が分かって来たみたいですね」ニヤァ

乃々「……で、次はどなたですか?」

幸子「次は『みれうめ』でお願いします」

乃々「滾りますねぇ……!」

15 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:45:04.29 sDWZdAxI0 15/35

――
――――

【みれうめ】

@街中



小梅「今日は、本当にありがとう」

美玲「気にしなくていいって。ウチも買い物したかったからな」

小梅「でも、たくさん荷物をもってもらっちゃって……」

美玲「これでも、輝子と乃々を抱えてライブしてるんだぞ? これくらいヘーキだって」

小梅「フフ……そうだね」

美玲「……そうだッ。せっかくだから、オマエの部屋でファッションショーするぞッ!」

小梅「えっ?」

美玲「オマエの部屋まで寄るだろ? だから遊びに行きたいんだけど……ダメか?」

小梅「ううん。嬉しい」

美玲「よーしッ! それじゃ帰るぞッ!」

小梅「おー」

――――
――

16 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:46:01.10 sDWZdAxI0 16/35

幸子「言いそうです」

乃々「そうでしょう」

幸子「お2人は似たファッションセンスしてますからね」

幸子「こういうときの相性はバツグンですよ」

乃々「私もよく、美玲さんに服の相談をしています」

幸子「ボクたちでは、主に輝子さんが注意されていますね」

乃々「輝子さんは美玲さんにも注意されていますよ」

幸子「しょうこうめサンドイッチを味わう輝子さん」

乃々「……あれ? すごく羨ましく思えてきました……」ハッ

幸子「あの……その『みれのの』をオーダーしたいのですが……」

乃々「本人を前によく言えますね」

幸子「あ……やっぱりダメですか?」

乃々「かまわんよ」フッ

17 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:53:24.54 sDWZdAxI0 17/35

――
――――

【みれのの】

@楽屋



美玲「あぁッ!? また服が乱れてるぞッ!?」

乃々「え? あ、本当だ……」

美玲「さっきまで机の下にいたな? ダメだぞ乃々ッ!」

乃々「うぅ……むーりぃー……」

美玲「まったく……」

美玲「ホラ、こっち向いて。ウチがネクタイ締めるから」

乃々「あ、はい……」クルリ

美玲「……よし、これでオッケー」キュッキュッ

美玲「オマエだって、こうすりゃ可愛いんだから」

乃々「え……///」

美玲「もっと自信持てよ……な?」

乃々「あ、かわ、その……む……///」マッカッカ

乃々「むーりぃー……!!」ダダダッ

美玲「あ、おいッ!? もう本番だぞッ!? 逃げるなッ!!」

――――
――

18 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/23 23:59:30.31 sDWZdAxI0 18/35

幸子「乃々さんカワイイ」

乃々「うぅ……ちょっと美化しすぎました……///」

幸子「いいえ、すごく乃々さんらしかったです!」

幸子「そして、すごく美玲さんらしかったです!」

乃々「あ……ありがとうございます」

幸子「それじゃ、今度は『さちこうめ』で良いですか?」

乃々「とうとうご自分の登場ですね」

幸子「最初からいくと、肉食と思われるかと思いまして……」

19 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:08:37.25 TLGdjyUS0 19/35

――
――――

【さちこうめ】

@お化け屋敷



幸子「ひ、ひぃぃぃぃ……!」ガクガクブルブル

小梅「幸子ちゃん……顔色悪いよ?」

幸子「そ、そそ、そんなことないですよ……!」ガクガクブルブル

小梅「すぐそこに非常出口あるから、そこから――」

幸子「だ、ダメです!!」

小梅「え?」

幸子「せ、せっかく小梅さんといるのに……」ガクガク

幸子「小梅さんと楽しめないなんて、嫌なんです……」ブルブル

小梅「幸子ちゃん……!」

幸子「うぐぐうぅぅ……!」ガクガクブルブル

小梅「……ふふ」クスッ

小梅「はい……手を握ろ?」ギュ

幸子「……あ、ありがとうございます……」ギュ

小梅「うふふ……」

――――
――

20 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:09:17.56 TLGdjyUS0 20/35

幸子「ボク、格好悪くないですか?」

幸子「結局小梅さんのお世話になってますし……」

乃々「でもあの幸子さんが、小梅さんのために頑張ってるんですよ?」

乃々「そこがとても格好いいんじゃないですか」

幸子「そ、そういうものですか……?」

乃々「そういうものです」

幸子「……よく分からない世界ですね……」

乃々「他はどうですか?」

幸子「それでは『しょうみれ』をお願いします」

乃々「おっチュートリアルの焼き直しをご所望ですか?」

幸子「そういうところです」

乃々「……なんで美玲さんが多いんですか?」

幸子「偶然ですが何か?」

21 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:10:05.80 TLGdjyUS0 21/35

――
――――

【しょうみれ】

@ステージ裏



美玲「ふぃ~! お疲れ~!」

輝子「お疲れ……」

美玲「最後のオマエのパフォ、良かったぞッ! やるじゃんッ!」

輝子「フヒ……ど、どうも」

美玲「いやホントに良かったッ! 最高ッ!!」ダキッ

輝子「あ」ギュ...

美玲「……練習のためとはいえ、いつも厳しいこと言ってたのに……」

美玲「ウチと一緒にいてくれて……ありがとうな」

輝子「別に……イヤだとは、思わなかった」

輝子「み、美玲は私の……親友、だからな」ニコッ

美玲「……」ギュウ

美玲「しばらくこうさせて」

輝子「わ、分かった」

美玲「……」ギュウ

輝子「……」ナデナデ

――――
――

22 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:10:48.69 TLGdjyUS0 22/35

幸子「いいですね~」

乃々「いいでしょ~」

幸子「……でもこれ、明らかにインディヴィのライブですよね?」

幸子「乃々さんはどこにいるんですか?」

乃々「必要であれば、いるはずの人間すらいなくなる――」

乃々「それが百合です」

幸子「ふむふむ……勉強になります!」カキカキ

乃々「……どうします?」

幸子「こうなったら、最後までいきますよ!」

幸子「次は『しょうさち』でお願いします」

乃々「承知した」

23 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:25:12.53 tuVIt+9l0 23/35

――
――――

【しょうさち】

@CGプロ



幸子「はい! ここでカワイイポーズ!」

輝子「こ、こうか……?」

幸子「それじゃダメですよ」

幸子「目線はしっかり、ポーズは自信をもって、清純さとエロさは半々を意識して……ハイッ!」ズビッ

幸子「……という感じです」

輝子「む、難しいな……」

輝子「……はい!」ズビッ

輝子「どうだ?」

幸子「んー……微妙……」

輝子「そ、そんなぁ……」ウル

幸子「~~!?」ドキッ

輝子「……? どうした幸子?」

幸子「///」ドキドキ

幸子「な、なんでもありません!」

幸子「ホラ! 今のポーズをあと20回!」

輝子「お、おう……!」

――――
――

24 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:26:22.14 tuVIt+9l0 24/35

幸子「ギャップ萌え的な?」

乃々「ギャップ萌え的な」

幸子「いやぁ……輝子さんを分かってますねぇ!」

幸子「彼女はむしろ、ふとした素の表情が、一番可愛いんですよ」

乃々「ええ、そうでしょうとも、そうでしょうとも」

幸子「だからボクたちも、気を付けないといけませんね」

幸子「うっかり萌え地雷を踏まないように」

乃々「……お次は?」

幸子「では『ののうめ』でお願いします」

乃々「む……なかなか難しい注文がきましたね」

幸子「敢えて後半に持ってきました」

乃々「こやつやりよる」

乃々「仕方ありませんねぇ……ここらで力技を披露しましょう」

25 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:27:06.19 tuVIt+9l0 25/35

――
――――

【ののうめ】

@水族館



小梅「あ、ごめんなさい……待ったよね?」

乃々「このくらい、待ったのうちに入らないんですけど」

小梅「でも……本当にごめんなさい……」

小梅「せっかく2人で出かける時間を作ったのに……」

小梅「うっかり寝坊をしたせいで……」シュン

小梅「私、なんでもするから……」

乃々「なんでも、ですか?」

小梅「……うん……」フルフル

乃々「それなら……決めました」

乃々「今日はずっと笑っていてください」

小梅「えっ……」

乃々「その代わり、いつもの可愛らしい笑顔以外は認めませんから……」チラッ

小梅「……!」

小梅「うん!」ニッコリ

――――
――

26 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:28:32.46 tuVIt+9l0 26/35

幸子「出ました秘密のデート!!」

乃々「出しました秘密のデート!!」

幸子「でもこの乃々さん、ちょっと大人すぎじゃないですか?」

乃々「うるさいですー、私も年上の意地があるんですー」ンベー

幸子「まあ、それは分かりますよ。小梅さんの前では、頼れる年上でいたいですよね」

乃々「そういう意味では、常にリーダーシップを発揮する幸子さんを、私は尊敬してるんですよ?」

幸子「そ、そんなに褒めても、カワイイしか出ませんよ!?」

乃々「よっ幸子さんっ!」

幸子「フフーン」~カワイイ

乃々「……まだいきますか?」

幸子「当然! お次は『しょうのの』です!」

27 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:29:48.60 tuVIt+9l0 27/35

――
――――

【しょうのの】

@机の下



乃々「……」グスッ

輝子「あの……」

乃々「……」グスッ

輝子「お隣さん……?」

乃々「……」ヒッグ

輝子「ずっと見てたけど……」

輝子「私は、乃々の味方だから……な?」

乃々「……」グスグス

輝子「……」

輝子「お邪魔します」ゴソゴソ

乃々「……」エグエグ

輝子「……」

輝子「……」ギュ...

乃々「……」グスッ

――――
――

28 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:30:44.71 tuVIt+9l0 28/35

幸子「いい! これは、いい!」

乃々「なんだか、照れますね……」

幸子「無駄な言葉なんていらない! 無駄なふれあいなんていらない!」

幸子「素朴ながら、全てが伝わる労わり! 相手を尊重した思いやり!」

幸子「百合道初心者・輿水幸子! 感動しました!!」

乃々「そこまで褒められると、考えた甲斐がありましたよ」フフ

幸子「つまり、乃々さんはこうして慰められたいt――」

乃々「さあ最後ですよ幸子さん!!!!!!!!」

幸子「最後は……『みれさち』ですね」

乃々「来ましたか……」

乃々「お互いアクティブなので、とても動かしやすいんですよねぇ」

29 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:33:03.87 tuVIt+9l0 29/35

――
――――

【みれさち】

@CGプロ・小会議室



幸子「だから! あの瞬間はカワイイポーズでキメるのが究極ですよ!」

美玲「いいや! あそこはカッコイイポーズでキメるのが至高だぞッ!」

幸子「もう! 美玲さんは本当に頑固ですね!?」

美玲「その言葉、そっくりそのまま幸子に返すぞ!!」

幸子「大体、さっきから続くカッコイイ押しは何なんですか!?」

幸子「せっかく5人で、カワイイクインテットで出演するのに……!」

幸子「詳しい説明を要求します!!」

美玲「えっ……あ、その……」

幸子「絶対に答えてもらいますからね?!」ズイッ

美玲「ぁ……だって、それは……」

美玲「……」

美玲「カッコイイ幸子……見たくてさ……」

幸子「え」

美玲「……」

美玲「……な?」ウワメヅカイ

幸子「……」

幸子「///」

美玲「///」モジモジ

――――
――

30 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:37:14.01 tuVIt+9l0 30/35

幸子「これはストレートですね!」

乃々「美玲さんはツンデレですけど、色々な面で幸子さんと相性いいので、ここは素直にしてみました」

幸子「いやでもホント、美玲さんに突然こんなこと言われたら……」

幸子「ちょっと……我慢できませんね」

乃々「私も無理です」

幸子「衝動的に抱きしめやしないか、心配です」

乃々「私は無理です」

幸子「乃々さんって、美玲さんのこと結構好きですよね?」

乃々「リードしてくれる人って、素敵じゃないですか」

幸子「わかる」

31 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:38:34.01 rNg+6vCh0 31/35

乃々「……あ、もう時間ですね」

幸子「衣装は大丈夫ですか?」

乃々「幸子さんのお墨付きですよ」

幸子「……うん、ボクたち、バッチリカワイイですよ!」

乃々「そっち方面は、任せます……」

幸子「分かりました」

幸子「その代わり、ちゃんと前に出てくださいよ?」

幸子「今日は4位の乃々さんが主役なんですから」

乃々「うぅ……緊張する……」

幸子「安心してください! あなたのすぐそばには、トップアイドルがいるんですから!」

幸子「困ったら全部投げちゃってくださいね!」

乃々「幸子さんの背中が大きく見えます……」

幸子「なんなら、惚れても良いですよ?」

乃々「あっいえ大きく見えるだけですので(冷静)」

幸子「その余裕があれば何でもできますよ!! えぇ本当に!!」ナミダメ

32 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:39:43.16 rNg+6vCh0 32/35

@CGプロ・談話室



美玲「……お、そろそろ乃々たちの出番か」

小梅「2人とも、すごいよね」

輝子「特に乃々は、ランキング急上昇だったから……」

小梅「乃々ちゃん、プレッシャーに押し潰されなきゃいいんだけど……」

美玲「んー……まぁ大丈夫じゃないか?」

美玲「アイツ、やると決めたら肝座る方だし」

美玲「それに今日は、たくさんステージをこなしてきた幸子も一緒だからな」

輝子「幸子がそばにいると、すごく楽にステージに立てる……なんでだろう」

小梅「あっ出てきたよ!」

33 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:40:25.60 rNg+6vCh0 33/35

【ののさち】

@スタジオ



幸子「乃々さんは、本番前の緊張が尋常じゃないくらい酷いんですけど……」

幸子「それ以外の時は、すごくのびのびしているんですよ」

乃々「ちょ、幸子さん、それ言っちゃダメなんですけど……?!」

幸子「いえいえ、本当に優秀な子でして……」

乃々「私のイメージが崩れるんですけど……?!?!」

乃々「本当はできる子とか思われたくないんですけど……?!?!?!」

幸子「良いじゃないですか……ギャップ萌えですよ、ギャップ萌え」

乃々「本番で発揮できないギャップ萌えとか意味ないんですけど?!?!?!?!」

幸子「まぁ、それだけ努力家なんですよ」

幸子「ボクはそういう子が、昔から大好きでして」

幸子「だから乃々さんからの頼みは、断れないんですよねぇ……」

乃々「え……この間、断ってましたよね……?」

幸子「そりゃ『トレーニングから連れ出して』なんて頼み、誰がきくんですか!!」

乃々「いや、だって、ほんと……」

乃々「むーりぃー……」

34 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:40:58.26 rNg+6vCh0 34/35

小梅「あれって、百合っていうの?」

美玲「ウチはそう思ってるぞ」

輝子「2人とも……か、カワイイな」





『カワイイ!』

『むーりぃー』



終わり

35 : ◆Lobp3.0Tos - 2016/07/24 00:41:56.87 rNg+6vCh0 35/35

百合詰め合わせでした



百合とレズの違いが分からなくなったので、

とにかくたくさん書いてみたら分かるんじゃないかと思ったけど、

百合道はまだまだ奥が深いようですね……



以上です、ありがとうございました

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