1 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:56:02.98 fYvYbMrr0 1/33

花とたれ目が出てこないので清楚成分は抑え気味。
抑え気味ですとも。

元スレ
文香「先輩と呼ばれたいです…」キリッ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1531634162/

2 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:56:28.64 fYvYbMrr0 2/33

(3月1日・事務所)

文香「先輩と呼ばれたいです…」ド-ン!

「…」

「文香先輩♪」ニコ-

文香「ふふふ…何ですか…後輩♪」

「呼んだだけだよ~♪」

文香「用もないのに呼びかけるんじゃない…」クワ-

「理不尽ッ!!」

3 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:56:54.03 fYvYbMrr0 3/33

(少しして)

「…で、今日はどうしたのカナ? 文香サン? 変なのはいつものことだけど、いつも以上に変なことを言って」

文香「…文香先輩、です」キッ

「あ、はい。文香先輩」

文香「よろしい…柚ちゃんは中学校でバドミントン部の副部長をしているのですよね…?」

「うん。副部長という名の、ただのムードメーカーだけどね」

文香「それです…」ピッ!

「どれです?」

文香「私は…恥ずかしながら私は小中高と…部活動やサークル活動に勤しんだ経験がありません…なので…人間関係は…クラスメイト…読書仲間…あるいは叔父の知人に限られてきました…」

「うん」

文香「その人間関係は…決して希薄ではなかったものの…『縦』の繋がり…つまるところ…先輩、後輩を意識するような関係はただの1度も築いたことがありませんでした…」

「うちの事務所の人たちも(アダルト組を除いて)あんまり歳を意識しないもんねー」

文香「そうです…『ジャニーズ事務所』と同じように…我々は芸歴や歳に関係なく…対等な関係です…が、しかし…先輩と呼ばれたことのないままでいるのも…寂しいと思いまして…」

「それで先輩呼び?」

文香「それで先輩呼びです…」キラ-ン

4 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:57:21.19 fYvYbMrr0 4/33

「ふーん…その気持ちはあんまりわからないけど、呼んで欲しいならこれからは柚が文香先輩って呼んであげるよ♪」ニコ-

文香「…ありがとうございます。さすが柚ちゃん…346プロダクション『後輩にしたいアイドルランキング第5位』だけのことはありますね…」

「そんなランキングあったんだね。初耳だよ」

5 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:58:19.32 fYvYbMrr0 5/33

【後輩にしたいアイドルランキング】(15~19歳の男女1000人による回答)
1.乙倉悠貴
2.本田未央
3.多田李衣菜
4.橘ありす
5.喜多見柚

6 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:58:45.29 fYvYbMrr0 6/33

文香「さぁ…先輩と呼んでください…!」

「せーんぱい♪」

文香「親しみのある関係性を感じられていいですね…次…」

「まったくもう文香先輩。何やってるんですか」プンスカ

文香「後輩に叱られる先輩はよいものです…次」

「せんぱーい。またエラーですかー? しっかりしてくださいよー。あはは」ペチペチ

文香「後輩に舐め切られている先輩…ゾクゾクします…次…」ゾクッ

「先輩…///」

文香「禁断の愛は言わずもがな…次…」

「鷺沢先輩。よろしくお願い致します」キリッ

文香「インテリ系…次…」

「押忍! 先輩!」

文香「コテコテの体育会系…いいですね…いいですね…しかしながら、私はまだ満足してません…さぁ…もっとカモンです…」キラ-ン

「よーし! どんどんいっくよー♪」

キャッキャ♪

7 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 14:59:22.04 fYvYbMrr0 7/33

(しばらくして)

文香「ふぅ…先輩呼びを…堪能しました…」ニマニマ

「満足したカナ♪」

文香「ええ…とても…ありがとうございました…柚ちゃん…」ペコリ

「いいえ。どういたしまして。もう他にはないよね♪」

文香「ええ…ただ最後に一つだけ願いが叶うならば、ですが…」

「うん?」

文香「後輩を…奴隷のように扱いたいです…」キラ-ン

「いきなり何を言ってるの!?」ガ-ン!

文香「誤解なきよう…何も私は…産業革命時代の資本家たちが…労働者階級を馬車馬のごとく働かせたように…後輩たちを非道に扱いたいわけではないのですよ…」

「そ、そうなの?」

文香「ええ…しかし…体育会系にありがちな『あんぱん買ってこいよ』という命令や…『なんか面白いことやれよ』というような理不尽な要求をして…ミニ王様気分を味わいたいのです…」フフフ

「ウワァ。非道ではないけど、ろくでもないね」

8 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:00:54.97 fYvYbMrr0 8/33

文香「踊れ…」

「踊れじゃないよ。踊らないよ。インド人じゃないんだから」

文香「踊れ…カルメン…ッ!」ブチッ!

「『ペルソナ5』っぽくしても駄目ですぅ~。柚はやりません~」ヤ-イ

文香「ぬぅ…」

「残念だったね文香サン。今の時代、年功序列なんて古いんだよ。先輩も後輩も仲良くウフフが基本方針なんだよ」

文香「…仕方ありません」フゥ

「うんうん。その願いは諦め」

文香「後輩を奴隷扱いできるような機械が作れるかどうか…晶葉ちゃんと…志希博士に相談してみましょう…」キラ-ン

「なしてそうなるの!?」ガ-ン!

9 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:01:29.58 fYvYbMrr0 9/33

(5分後・ラボ)

晶葉志希「「任せておきたまえ!♪」」グッ!

10 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:01:59.62 fYvYbMrr0 10/33

(さらに5分後)

晶葉志希「「出来たぞ!!♪」」ジャ-ン!

「発明ってインスタント食品並みのお手軽さでできるんだね」

文香「ありがとうございます…親愛なるマッドサイエンティストたち…」

晶葉「気にするな。私も文香には世話になっているしな!」

「あら意外。理系と文系で対極的なイメージだったのに」

晶葉「SF小説仲間なんだ。SFはいいぞ」

志希「うんうん。困った時はお互い様。アタシも文香ちゃんたちには定期的にプロデューサーのシャツを補給してもらってるからね~♪」

「待って志希チャンそれってどういう」

志希「それでは発明品の紹介!」

「志希チャ」

晶葉「今回、我々が作ったのはこれだ!」

【年功序列マシーン】ジャ-ン!

11 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:03:25.63 fYvYbMrr0 11/33

志希「説明しよう! この機械のスイッチを押すと霧状の薬が噴射されて、事務所の中を満たすのだ!♪」

晶葉「そして薬を嗅いだ者は『歳上には逆らうことができない』ようになるぞ!」

文香「ふむ…歳が同じ場合は…?」

志希「その場合は何の効力も発揮しません」

晶葉「逆に誕生日が1日違いの差であっても、歳さえ違えば逆らうことは出来ないぞ」

文香「なるほど…うだるほどの暑い日が続いているというのに…わざわざ冒頭に『3月1日』と記述されていたのは…何かの伏線なのですね…」フフフ

志希「どうかにゃ~♪」

「うんうん。すごい発明品だね。ところで志希チャン、プロデューサーサンのシャツって」

晶葉「それでは早速いってみるか!」

志希「文香ちゃん。スイッチどーぞ♪」スッ

文香「ええ…それでは…」

「ねぇ志希チャン聞い」

文香「ハレルヤ…チャーンス…」クワ-

ポチッ!
プシュゥゥゥゥゥ!!

モクモクモクモク...

12 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:04:03.18 fYvYbMrr0 12/33

4人「「「…」」」ケホッ

「思った以上に煙が出たね…『パルサン』で燻された気分だよ」

晶葉「しかしこれで事務所中に薬が行き渡ったはずだ」

文香「これで…何か変わったのですか…?」

志希「試してみたらどう?♪」

文香「…では…柚ちゃん」

「アタシ?」

文香「私の…靴紐がほどけそうなので結び直してください…」

「はい先輩!」シュタ!

ムスビムスビ...オンドリャ!

「できたよ! …って、何コレ! 身体が勝手に!?」ガ-ン!

文香「ほほう…」ニタリ

志希「柚ちゃん。抱きついてハスハスさせて~♪」

「かしこまりました!」ギュム-

志希「ん~、いい香り~♪ 名前と一致させるために柑橘系の香水を使ってる柚ちゃんの努力が垣間見えるよ~♪」ハスハス

「努力とかじゃないって…んもー、もう離してよ///」グイッ

志希「ああん。いけずぅ♪」

文香「…押しのけることは出来るのですね」

志希「あくまでも命令に逆らえないようにするだけの効果だからね。人の心を変えることはできないし、命令したこと以外なら本人の自由は残っているんだよ♪」

文香「…『永遠に抱きついていろ』という命令などをした場合は?」

晶葉「それも無理だ。話していなかったが命令には持続性がないからな。命令しても実行し続けられるのはせいぜい1分なんだ」

志希「例えば、『鬼ごっこやろう!』ってたくさんの後輩を集めて遊び始めてもね。人望がなければ、1分後には蜘蛛の子を散らすようにしてみんな遊ぶのをやめて逃げちゃうんだよ」

「それはとても切ないね」

晶葉「人望があればそのまま遊び続けてくれるだろうよ」

13 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:04:48.28 fYvYbMrr0 13/33

文香「ふむ…一見すると何でもできそうな機械ですが…完全なる支配はできないものなのですね…」

志希「そーゆうこと。アタシは日本にいなかったからよくわかんないけど、先輩後輩の関係ってそんな感じなんでしょ? 表面上は敬ってても、実はあなどられてるパターンもあったり。それより柚ちゃん、もっかいハスハスさせて~♪」

「かしこま!」ギュム-

志希「あはん♪ プロデューサーの匂いとはまた違った癖になる香りだにゃ~♪」ハスハス

「むぅ…ハスハスされるのに逆らえない…ところで志希チャン、プロデューサーサンのシャツを定期的に補給しているって話だけど」

志希「あ、ミートスパゲティのシミがカーディガンについてる♪」

「え、嘘!? って誤魔化さないでよ!」

文香「…柚ちゃん…次は私とハグしましょう…」

「了解です先輩!」ガシ-

文香「柚ちゃんは癒されますね…」ギュム-

志希「わかる~♪」

「悪い気はしないけれども」

14 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:05:46.36 fYvYbMrr0 14/33

晶葉「…」

晶葉「2人ばかりずるいぞ! 私も命令したい!」カッ!

「うん?」

晶葉「柚。私の発明したロケットパンチマシーンを装着してくれ!」バ-ン!

「お断りします」

晶葉(14)「何いっ!」ガ-ン!

(15)「こうみえて柚はおねーサンだからね。むしろ晶葉チャン。柚の肩を揉みたまえ!」

晶葉「任せてください!」ピッ!

モミモミモミ...

「あー…気持ち良い…♪」

晶葉「おのれ! 私をこのように使うとは! 直接揉ませるのではなく、肩叩き機を作らせろ!」カッ!

文香「憤る点はそこなのですね…」

晶葉「何たる! 屈辱!」モミモミ

「晶葉チャン。すごく肩もみが上手だね」

晶葉「そ、そうか…?///」エヘヘ

文香「ちょろいですね…」

志希「次アタシも~♪」

キャッキャ♪

15 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:07:01.51 fYvYbMrr0 15/33

(しばらくして)

志希「さて。みんな、薬の効果は理解できたかな」

文香「ええ…素晴らしい発明品です…これは…」ガシ-

「文香サン! ソファに座りながら!」カッ!

晶葉「我々を両手にはべらせるのはやめてもらおう!」カッ!

文香「両手に花ですね…いい女を隣に座らせるのは気分が良いです…志希ちゃん…ココアシガレット…」

志希「はっ! かしこまりまり~♪」シュタッ

文香「ご苦労…」パクッ

「こ、この人…王様気分を満喫してる…!」

文香「晶葉ちゃん…本のページをめくりなさい…」

晶葉「はっ!」ペラリ

文香「ふはは…余は満足じゃ…」キラ-ン

晶葉「ぐっ! いまに見ていろよ!」

志希「お楽しみのところ申し訳ないんだけど、事務所のみんなに何の説明もしてないからさ、見回りがてらラボから出てみよーよ♪」

文香「ここが私のパラダイスなのですが…」

志希「恐れながら王よ。柑橘系とロボは今にも反旗を翻そうとしております」

「命令が解けたら…文香さんの控えめな色のストールを奪って…ド派手な金色に染めてやる…」ゴゴゴゴ

晶葉「文香の自宅に『青空文庫』のアプリがインストールされたタブレット機器を送って…読書の沼に引きずり落としてやる…!」ゴゴゴゴ

16 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:07:38.95 fYvYbMrr0 16/33

【青空文庫】
著作権の切れた文学作品、または公開の許可を取った文学作品が無料で好きなだけ読める電子図書館。現在公開されている作品は約15000点。権利の関係上、日本文学が大半を占めているが、ユゴーの「レ・ミゼラブル」やカフカの「変身」など、有名な海外文学の一部は収蔵されている。作品はKindleでも無料ダウンロード可能。読みたい古典があったら買わずにまずは検索。

17 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:08:08.68 fYvYbMrr0 17/33

文香「…」

文香「さ、さて…冗談はここまでにして外に出ましょうか…柚ちゃん…晶葉ちゃん…ごめんなさい…」ソロリ

「許さぬ!」

晶葉「覚悟!」

ガバッ!
コショコショコショコショ!

晶葉「口を塞げ柚! 口だ! 命令をさせるな!」

「よしきた晶葉チャン! 文香サン! 覚悟ォ! くすぐり地獄だよ!」

文香「ふーっ! ふっ! ふふふふふ! ふーっ///」ジタバタジタバタジタバタ

志希「にゃはは。酸欠にならないようにほどほどにね~♪」

晶葉「「はーい♪」」コショコショコショ

文香「ふーっ!!!」ジッタンバッタン!

18 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:08:35.31 fYvYbMrr0 18/33

(事務所)

テクテクテク...
カチャ

志希「おっはよー♪ 誰か犠牲者はいないかにゃ~♪」ニャフフフ

「あからさま過ぎるよ志希チャン」

晶葉「私よりも歳下のアイドルはいないか!」バ-ン!

「いても優しくしてあげてね」

ありす(12)「なんだか騒がしいですね…どうかしたんですか?」ヒョコリ

4人「「「…♪」」」キラ-ン

ありす「いま背筋が寒く」

「よーしよしよしよし。ありすチャン。柚先輩に甘えてきたまえー♪」

ありす「はい先輩! お言葉に甘えて♪」ギュ-

ありす「…」

ありす「あれ!?」ガ-ン!

晶葉「ありす。白衣を着てカッコいいポーズを取ってくれ」

ありす「お任せです!」バサッ!

ありす「クールサイエンティスト・タチバナです!」シャキ-ン!

ありす「…」

ありす「あれ!?」ガ-ン!

志希「ハスハスさせて~♪」

ありす「どうぞ。志希さん」スッ

志希「んふふ~♪ いつも拒否られるのに新鮮だにゃ~♪」ハスハス

ありす「…」

ありす「あれ!?」ガ-ン!

文香「…」スッ

ありす「甘えさせていただきます。文香先輩♪」ギュム-

「あれは素カナ」

晶葉「ありすの女子大生盲信はいささか行き過ぎているからな」

19 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:10:14.15 fYvYbMrr0 19/33

ありす「まったく! 一体何なのですか!」ギュム-

「実はかくかくじかじかでね」

志希「今日の事務所は年功序列が物を言う世界なのさ! ヒャッハァ!♪」

晶葉「能力主義なんて糞食らえだ! ふははは!」

ありす「時代を逆行してますね」

文香「年功序列も一概に悪しき文化とは言えないのですけれど…」

ありす「私は反対です。歳が12歳だからといって子供扱いされるのは不服ですし、女性として見られないのもおかしいと思いますし、結婚しても構わないと思います。今すぐにでも結婚したいです」キリッ

「何の話をしているのか柚にはまったくもってわからないけど、ありすチャンが何と言おうと今日は歳上がエライ日です♪」

「とゆーわけで! ありすチャン! もう一度ハグをカモン!」カッ!

ありす「はい。柚先輩♪」ギュム-

「あー、ストレートに甘えてくるありすチャンって新鮮だね~♪」

ありす「はっ! や、やめてください/// 柚さん!」ペチッ!

「痛い! 拒否をされるのは悲しい!」

晶葉「ふむ…しかし困った…せっかく私よりも歳下のアイドルと出会ったのに。命令したいことがもうないぞ?」

「わかる。ハグしたら満足しちゃったよ」

ありす「しなくていいですよ。もうっ」

志希「ありすちゃん。このお薬飲んで~♪」

ありす「はい先輩…グァァァァァ!!!」

「ありすチャン!?」ガ-ン!

ボ-ン!
パツ-ン!

20 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:10:50.27 fYvYbMrr0 20/33

ありす(22)「…一体何なのでしょうか…って服が弾け飛んでます!?」ガ-ン!

志希「今のは10歳老ける薬だよん♪」

文香「さも当たり前のようにとんでもない薬を使いますね…」

「すごい、すごい。すごいけど、全裸になっちゃったね! ありすチャン!」

ありす「だ、誰か服を貸してください…///」オロオロ

晶葉「ありす。いまの22歳のお前なら誰かに命令すれば確実に服を借りられるぞ」

3人「「「!!!」」」

ありす「服…」ジ-

文香「…やめてください」ボイ-ン

志希「いやん。剥かれる~♪」ボイ-ン

晶葉「わ、私はやめろよ!」スト-ン

「柚はないよね。柚はやめてよね」チョウドイイ!

ありす「柚さん。服を貸してください」

「なしてぇぇぇぇ!!!!」ガ-ン!

ヌギヌギ…

「うわぁぁぁ! 逆らえない! 逆らえないんだけどっ///」ヌギヌギ

ありす「私の22歳ボディに服がピッタリそうだったので。長身なので少し丈が足りない気もしますが」ハキハキ

「胸の部分は余裕が」

ありす「ピッタリです!!! B80くらいあります!!!」キッ!

「てゆーか! 誰か服をプリーズ! 下着まで取られて完全に痴女だよ…///」カァァァァ

志希「生まれたままの姿だねぇ♪」

「こんなところ誰かに見られたら生きていけーーー」

カチャ

P「おはようございます」

「」

P「」

キャァァァァァァァァ!!
スパ-ン!!

21 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:11:34.69 fYvYbMrr0 21/33

(しばらくして)

P「ほっぺたが痛い…」ジンジン

「ごめんなさいプロデューサーサン。不意打ちで来て反射的に手が」サスサス

P「目の保養にはなったからいいけど」

「忘れるんだ! 柚チョップ!」スト-ン!

P「デコが痛い!」

「まったくもう! 人の裸を見たんだから罰として今度の日曜日はデートね!」プンスカ

P「不可抗力では」

「デート!」

P「はい」

「よし♪」ニッコニコ

ありす(22)「何をさらりと得をしているんですか。柚さん。いけませんよ。抜け駆けはいけませんよ」キッ

文香「そうです柑橘系…2人でいちゃついている場合ではないのです…」クワ-

P「ところでそちらの20歳くらいのスレンダー美人の方はどちら様?」

ありす「大人っぽくてカッコいい橘です♪」フンス!

P「ありすかよ!」

晶葉「だいたい想像はつくだろうが志希の仕業だ」

志希「犯人でーす♪」

P「笑顔で言ってんじゃないよ。問題児。持ってる薬を全部出しなさい。没収するから」

志希「はーい♪」ジャラジャラジャラ

P「多い! 白衣のポケットにどんだけ詰まってんだ! …ん、というかやけに素直だな。今日は」

志希「んふふ~、歳上の命令には逆らえないからねぇ♪」

P「?」

22 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:12:37.30 fYvYbMrr0 22/33

文香「…実はかくかくじかじかでして…今日の事務所は年功序列がものをいう世界なのです…」

P「またすごいものをつくったなぁ」

晶葉「プロデューサーは25歳だったな。今日は王様気分を味わえるぞ!」

志希「あんなことやこんなこともし放題♪」

「したら軽蔑するけどねー」ジト-

P「しないよ」

志希「えー、美女をはべらせたり、どことは言わないけど柔らかい部分を揉んだり、踊らせたり、無意味にアイス買わせに行かせたりしたくないのー?」

P「しないっつの。志希。肩揉んで」

志希「つまんにゃーい」モミモミモミ

P「気持ちいい」

晶葉「1分くらいしか命令は続かないぞ」

P「ほう」

志希「解・放!」バッ!

P「短いなぁ。『今日1日大人しくしてなさい』みたいな命令もできないわけね」

文香「それは出来ませんが…私にドスケベな命令などをすることは可能です…♪」キラ-ン

P「うん。キッズ(柚、晶葉、ありす)の前では控えような。本」

文香「…」クワ-

晶葉「元々、文香の『ちょっとした先輩気分を満たすため』に開発した薬だからな。おおごとにならないように調整してあるんだ!」

志希「そういうこと。でもね、お茶を淹れてもらったり、ものを取ってもらうことももちろんのこと、その他もろもろの素敵なハプニングにも使えなくはないんだー♪」ニコニコ

P「嫌な予感がする」

「柚も」

志希「例えば…そこにノーブラノーパンの上からレッスン用の長袖ジャージを着ている柚ちゃんがいるでしょ?」

「改めて言わないでよ志希チャン。この格好恥ずかしいんだから」

志希「で、歳上のあたしは…♪」

志希「柚ちゃん。ジャージの前のチャックを全開にしてよ♪」

「はい! 先輩!」ジジジ-

P「」

「」

志希「こんな命令も出来ちゃうわけ♪」

イャァァァァァァァァ!
スパ-ン!

23 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:13:23.18 fYvYbMrr0 23/33

(しばらくして)

「ごめんなさいプロデューサーサン。反射なんです。ごめんなさい」サスサス

P「うん。わかってるからいいよ。全部志希が悪い」ヒリヒリ

志希「んー! んー!」ジタバタ

晶葉「口にガムテープを貼って、両手を縛っているといかがわしいことをしているように見えるな!」

P「仕方がないでしょうが。剥がしたら変な命令するんだから。晶葉。この薬の特効薬とかないの?」

晶葉「すまない。作る楽しさに夢中になってしまいその後のことはまるで考えていなかったんだ。1日経てば自然と効果が切れるから我慢してくれ!」

P「後先もきちんと考えようなぁ!」グリグリグリ

晶葉「あいたたたたァ!! 痛い! 『うめぼし』は痛い! すまなかった助手ゥ!!」ジタバタジタバタ!

文香「まったく…困ったものですね…」フフフ

「まるで他人事のような顔をしているけど、そもそも文香サンが『後輩を奴隷扱いしたい』だなんて言わなければ平穏だったんだよね?」

文香「ええい…後輩のくせに生意気ですよ…胸を揉ませなさい…」ワシッ

「ひくんっ///」ビクッ!

P「やめんか。本」グリグリグリ!

文香「うめぼ…し…ぃっ…」ジタバタジタバタ!

24 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:14:52.96 fYvYbMrr0 24/33

「なんで今日は柚ばっかりこういう目に遭うのさ!/// 恥ずかしい目にあうのは美波チャンとか夕美チャンの役回りじゃなかったのー!」ヒ-ン!

P「最近のあの子らには恥じらいなんてほぼないから。消去法でサービスカットは柚に…」

ありす「プロデューサーさん! 今の私ならできますよ! 22歳のセクシーボディですから!」クネクネッ!

P「確かに美人だけど目測B75くらいだから色気はーーー」

ありす「美脚タイキック!」スパ-ン!

P「尻が痛い!」

文香「」

晶葉「」

志希「んー! んー!」ジタバタジタバタ

25 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:15:38.57 fYvYbMrr0 25/33

(しばらくして)

P「はい。復唱『ワタクシは今日の事務所で後輩を虐げることはしません』」

文香「ワタクシは今日の事務所で後輩を虐げることはしません」

P「よろしい」

文香「…」プク-

P「不満げにしないの」

ありす「柚さん。いちごが食べたいです」フンス

「買ってきます! ありす先輩!」タッ!

P「やめんかキッズ。行かなくていいぞ柚」ペチコン

ありす「痛いです!」

P「もういっそ全員の口にガムテープを貼っておこうか」

「賛成」

晶葉「致し方ない」

ありす「断固! 反対です!」カッ!

文香「横暴です…この権力の犬め…」クワ-

志希「んーんーん」ジタバタ

文香「未だに口にガムテープを貼られていますが…志希ちゃんも『反対だ!』と叫んでいます…」

志希「んん」コクリ

ありす「では同票ということで保留で」キリッ

P「ったく…なら後輩には優しくしなさいよ?」

ありす「無論です!」フンス!

26 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:16:20.93 fYvYbMrr0 26/33

カチャ

周子「おはよー。あら、今日はトラブルメーカーばっかりの面子だねー♪」

P「かくかくじかじかの年功序列がまかり通っていてね。周子も後輩には優しくするように」

周子「んー、シューコちゃんは後輩に厳しいことで有名なんだよねぇ。一応、気をつけるよ」

P「本当に頼む。この場にはまともな先輩が1人もいないんだ」

ありす「私がいます!」カッ!

文香「私もいます…」クワ-

P「ダメな先輩筆頭だろうがァ」

「周子チャン。タスケテ」

晶葉「うむ。そろそろ柚と助手の胃に穴が開きかねないからな」

周子「よーし。後輩達ちゅーもーく♪」

「はい!」ピッ

晶葉「はい!」ピッ

P「一体何をーーー」

周子「余は腹ペコじゃ! 至急菓子を用意せい!」カッ!

晶葉「「イエッサー!」」ピシッ!

P「周子ォ!」

周子「…で、その間にアタシがお茶淹れたげるから。ソファで着席して待つように♪」ニコリ

「!」

晶葉「!」

P「!」

27 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:17:00.56 fYvYbMrr0 27/33

周子「ひーふーみ…ここにいるのはアタシ含めて6人だね。せっせ…と」

サッサッ...
コポコポコポ...

晶葉「周子。私も手伝ーーー」

周子「お菓子用意してくれたんだからいいよ。着席して待ちなさい。先輩命令だよ♪」

晶葉「…!」

周子「ほーい。お待ちどう様」コトリ

P「…最高の先輩だ」ズズズ

「周子先輩…!」

晶葉「これは惚れるな…」

周子「どーもどーも♪」ニコニコ

ありす「…」ゴゴゴゴ

文香「…」ゴゴゴゴ

「柚。周子先輩のためなら喜んでジュースを買いに行くよ!」

晶葉「私も無償でロボットアームを作るぞ!」

周子「んふふ。いーよ、無理せんでも♪」

P「この先輩は慕われるなぁ。後輩限定で」

文香「おのれ…女狐め…私の後輩を奪いおって…」ゴゴゴゴ

ありす「私の威厳が…!」ゴゴゴゴ

P「はなから慕われてないからね。キミたちは」チョップ!

文香ありす「「ふぐっ!」」

P「…ったく。ところで志希はどこ行った?」

周子「志希ちゃん? 最初からいなかったよ?」

P「ん…? あ! 縄解けて落ちてるし!」

文香「志希ちゃんなら…つい先ほど…ウキウキした様子で…出て行きましたよ」

「…プロデューサーサン。アタシすごく嫌な予感がするよ」

P「うん。俺も」

28 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:17:27.57 fYvYbMrr0 28/33

(その頃)

志希「かくかくじかじか。プロデューサーの誕生日は3月4日。つまりまだ25歳なんだよね~♪」

「…♪」ハイライトオフ

29 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:18:50.89 fYvYbMrr0 29/33

(夕方)

P「…ふぅ。結局、大したこともなく夕方になったな」

「アタシは散々酷い目にあったよ」

P「いやぁ。よかったよかった。ははは」

「見たこと、忘れてないからね?」ジト-

P「わ、わざとじゃないから」

「ふぅん…」ジト-

文香「いちゃついていると…今度は私がチャックを下ろす命令をしますよ…柚ちゃん…」クワ-

「嫌~。そんな風に脅してくる文香先輩嫌い~」

文香「!」ガ-ン!

ありす(12)「なんてことを言うんですか! 柚さん! 文香さんの心はガラスのハートなんですよ!」

「脅すほうが悪いんですー。それよりありすチャンは12歳児に戻ったんだから服を返してよ」

ありす「ま、待ってください。しかしそれでは…私の服が…」

「そういえば成長した時に弾けとんじゃったんだね」

ありす「は、はい! なので今日だけは…」

「ジャージを着て帰りなさい! 脱げェ!」ピッ!

ありす「アァァァァァァッ!!!」ヌギヌギ

周子「賑やかだねぇ」

晶葉「だなぁ」

30 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:20:16.30 fYvYbMrr0 30/33

(その後)

P「やっとみんな帰ったか…書類だけ整理して俺も帰ろう」クッタリ

文香「最後に私にどすけべな命令を…」ニュッ

P「まだいたんかい。帰れ」

文香「…」プク-

スタスタスタ...
カチャ

P「さて…仕事するか」ハァ

P「…」カタカタカタカタ

カタカタカタカタ...
カチッ

カタカタカタカタ...
カチカチッ

ガチャ!

P「…誰か入ってきたかな?」

コツコツコツ...

美優「こんばんは。プロデューサーさん♪」

P「美優さん? どうしました? こんな時間に?」

美優「いえ。プロデューサーさんが残っていると聞いたので寄ってみたんです♪」

P「なるほど?」

美優「ふふふ…♪」ハイライトオフ

P「…」

P「あ、あの。誰に聞いたんです?」

美優「志希ちゃんですよ…♪」

P「」

美優「それよりプロデューサーさんは…私と同級生ですよね…?」

P「え、ええ。そうでしたね」

美優「ただし…プロデューサーさんの誕生日は3月4日。まだ25歳ですね♪」ハイライトオフ

P「あ、あの。美優さん?」

美優「ふふふ…歳下…つまり後輩…先輩の命令には絶対ですよ…♪」ジュルリ

P「ま、待ってください」

美優「さぁ…順番に済ませていきましょう♪ まずは婚姻届から。次は合鍵の譲渡。携帯の暗証番号の開示…ふふふふ、やることはたくさんありますよ。後輩さん♪」ハイライトオフ

P「」

イャァァァァァァァァァ!!

31 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:21:02.31 fYvYbMrr0 31/33

(後日)

志希「よーし! 完成! 今度の薬は1分間じゃなくて丸一日でも歳上の命令を聞き続ける効果にパワーアップしたよ~♪」

志希「んふふ…これでアタシの年齢を上げる薬を飲んで…プロデューサーに命令すれば…♪」

(マストレ)「ほう。面白いものを作っているな」ヒョイッ

志希「にゃ!?」ビクッ

「ふむ。ここを押せばいいのか」プシュッ!

志希「!?」

「一ノ瀬! 起立!!!」カッ!

志希「はっ!」ピシッ!

「ほほう…いい薬だなぁ。これは」ニタリ

志希「あ、あの…先輩…?」

「プロデューサーくんから話は聞いているさ。どこかの化学者がいかがわしい薬を所持している、とな」

志希「い、いかがわしくなんて…」

「あるとも。わかっているだろう。さぁ…その性根を据えてやろう! 限界ギリギリを見定めて特別レッスンを施してやる! 覚悟しろ!」

志希「」

ギニャァァァァァァァァァ!!!

終わり

32 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:21:53.61 fYvYbMrr0 32/33

(おまけ)

「プロデューサーさん。私、命令されたいです♪」ド-ン

P「同い年だからできませんよ」

「んぅ…同い年でもいいです。命令してみてください」プク-

P「何をです?」

「何でもいいです♪」

P「…」

P「では、お酒を飲むのを控えなさい」

「そうではなくて」

P「今日は早く帰って寝なさい」

「そうでもなくて」

P「おつまみばかり食べてはいけませんよ」

「いけず…」プク-

終わり

33 : ◆hAKnaa5i0. - 2018/07/15 15:25:21.35 fYvYbMrr0 33/33

以上です。
お読みいただきありがとうございました。

文香と違って美波と夕美は後輩の扱いに慣れてそう。

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