1 : 書き溜めあり - 2013/04/07(日) 16:05:01.42 sdt4xNwK0 1/51


一週間前 

春香「あ、電子ノートなんてあるんだ。便利そうだし、安くなってるんなら、買ってみようかな…」

雪歩「電子ノート便利♪詩を書くのにも使えるし♪安くなってて良かったぁ」

律子「電子ノートかぁ…思い切って買ってみようかしら。あ、安くなってる。」

小鳥「電子ノートでBL書くのいいわぁ♪いい買い物をしたわ、音無小鳥!!」

5日前

春香「届いて使ってみたけど、使いやすーい♪うん、明日事務所に持っていこっと♪」

律子「意外と便利ね…利便性もあるし、事務道具に使えるかも。」

3日前

「春香、それ何?」

春香「えへへー。じゃじゃーん!電子ノートでーす。安かったから買ったんだけど、意外と使いやすいんだよー」

「へぇー。」



2 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:07:56.07 sdt4xNwK0 2/51


現在、朝

雪歩(初めて事務所に電子ノート持ってきたけど、やっぱり詩を書いたり便利~♪)

雪歩(とりあえず、『ソファ近くの棚の上』に置いて、コードで充電して、お茶の準備♪)
タタタッ

春香「やっぱ便利―♪これ」カチャカチャ

春香「あ、みんなの為のお菓子、冷蔵庫に入れてこないと」

春香「電子ノートは、『テーブルの上』に置いて…よーし。」

タタタッ

小鳥(ヤバいわ!危ないわ、音無小鳥!!)

小鳥(よりによって、BLイラスト満載の電子ノートを昨日忘れて帰るなんて!!しかも、パスワード掛けてないし…)

小鳥(色々、持ち歩いたから、どこにおいたかしら…!あった!『テーブルの上』!!良かった。急いでかばんの中に入れないと…セーフ!! さあ、仕事につきましょう。)ササッ

春香「~♪あ、あれ?電子ノートがない…どこに…あ、なーんだ、『テレビ下のラックの中』にある。でもどうしてだろ?」

春香(あ、テーブルの上に私が来た時ジュース置いたんだ。もしかしたら、誰かがひっくり返して電子ノートにこぼれないように移動させたのかな?ま、いっか。)


5 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:10:54.53 sdt4xNwK0 3/51


現在の状況
①春香のノート(内容は日記&手書きメモ) 
→ 音無小鳥が自分のかばんの中にin
②雪歩のノート(内容は知られたら雪歩が恥ずかしさで死ぬと思ってるポエム集)
→ ソファの横の棚の上 。誰も存在に気づいてない。
③小鳥のノート(BLイラスト満載) 
→ 春香の手に

※使っている電子ノートはセールで購入された外見が全く同じタイプ

春香「さ、続きやろうっと♪ …うわあ!?」

雪歩「ど、どうしたの!?春香ちゃん、大声あげ…て…」

春香雪歩「!?」

雪歩(何で春香ちゃんが私の詩集電子ノート見てるの!? 知られた!? 私の…きゃあああ!!)

春香(電子ノートの内容が…男の人がものすごく絡み合ってる内容に変わってる…何で!?…急いでノート電源は切ったけど…雪歩来ちゃった…あ、ていうか不味くないこの状況!?)

春香(この前真に見せたばっかりだから、真は、雪歩に電子ノートのこと言ってるかも…そしたらこれ、私のものだってわかるよね…けど、内容が…こんなの人に見せられないよ…何で!?何でこんなことになったの!?こんなの見られたら、うわあって引かれちゃう…)

※真は雪歩に電子ノートのことを話していません。

春香雪歩(き、切り抜けないと…)


6 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:13:57.14 sdt4xNwK0 4/51


春香「あ、ゴメンね雪歩。ゴキ○リが出てきて、つい叫んじゃった…逃がしちゃったよ…」

雪歩「あ、そ、そうだったんだ…春香ちゃんそれ…」

春香「あ、こ、これ? いや、これはその…つい手に取っただけだよ…あはは。」

春香「よ、余裕がなくて、ついとっさに取っただけだから」

雪歩「そ、そーなんだ。(よかったあ。とっさに取っただけか…)」ホッ

春香「うん、変な声出してゴメンね。じゃあ私、これ持ってあっち行くね。」

雪歩「何で持っていくの!?」

春香「!?」

雪歩(それ、私のなのに…もしかして、読んだ!?誰かに見せたいから…持っていってる!?)

春香(え、何でそんな持っていくのに反応したの?…もしかして、見たいのかな…?真には見せびらかしたから、見せてもらいたいってこと…?)

雪歩春香(…内容なんて…誰にもみせれないよおおおおおおお(ですぅ))

春香(何としても、雪歩から逃れないと…)

雪歩(に、逃がしちゃだめですぅ…)


7 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:16:58.05 sdt4xNwK0 5/51


春香「…も、もーどうしたの雪歩、別に持っていってもいいでしょ、これ?」

雪歩「そ、そんなことはないと思うよ…。とりあえず、置いて。」

春香(置いてって…見る気満々だよ…どうしよう…)

雪歩(持っていってもいいでしょって…見せる気満々だよ…やっぱり見てる…どうしよう)

春香「だだだ大丈夫だよ、あっちに持っていくよ、これ」ススッ

雪歩(だから何で逃げるの!?そしてなんで動揺してるの!?全然大丈夫じゃないよ!怪しいよ!)

雪歩「ううん、ここに置いておいていいんじゃないかな」ササッ

春香(何でそんなここに置いていかせたがるの!?絶対見る気じゃん!)

春香「あはは」ササッ

雪歩「エヘヘ」ササッ

春香(え、何このディフェンス力。虫一匹通さないって感じ…)

雪歩(何このオフェンス力…もう突破しか頭にない感じだよね)


8 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:19:07.86 sdt4xNwK0 6/51


春香雪歩(あれ…? 待てよ。)

雪歩(…あれ?もしかして、春香ちゃん)

春香(…あれ?もしかして、雪歩)

春香雪歩(まだ持ち主が誰か知らない…?)

春香(良く考えてみたら…真、雪歩に仕事の関係で今週会ってないよね…そうだよ。私はたまたまこれを取ったってことになってるから、これの持ち主が私だって気付いてないんじゃ…)

雪歩(良く考えたら、電子ノートを持ってきたのは今日が初めてだし、これが私のだって気付いてないよね…)

春香雪歩(…赤の他人の物ってことにして誤魔化して、あとで回収すれば…)

春香「んーわかったよ雪歩。でも、それ私のじゃないから、見ちゃだめだよ?」

雪歩「へ、春香ちゃんのじゃないんだ。そうだったんだ。じゃあ、どうしてあっちに持っていこうとしたの?」

春香「ああ、ここってジュースとかあるから、こぼして水がかからないように、非難させとこうかなって。これ、雪歩の?」

雪歩「へ!? い、いいや私のじゃないよ。誰のなんだろうね?」

雪歩春香(やっぱり、誰が持ち主か知らないんだ)


9 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:22:16.18 sdt4xNwK0 7/51


春香「じゃ、雪歩のでもないし私のでもないから…誰のなんだろ?」

雪歩「さ、さあ?真ちゃん辺りじゃない?」

春香「そうなんだ…悪いことしたなあ、私中身見ちゃったんだよね…(実は私のだから知ってるも何もないんだけど…ああああどうして内容変わってるんだろう…?)」

雪歩「!(や、やっぱり…充電から外すと、電源つくから、見ちゃうよね…)」

雪歩「へ、へえ、見えちゃったんなら仕方ないね…ど、どんなふうなの?内容…」

春香「内容は…なんていうかすごい性的だったけど…」

雪歩「性的!?」

雪歩(せ、性的!? そんな詩書いてないんだけど…ていうか、春香ちゃんがそんな受け取り方するんだったら…なおさら人には見せられないよ…!)

春香「う、うん。なんていうか、その…男の人をものすごい理解させられたよ」

雪歩「ええっ!?」


10 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:24:54.38 sdt4xNwK0 8/51


雪歩「そんな部分あるの!?」

春香「いやもうありまくりだったよ。欲望を心のままに開放してたと思うよ」

雪歩「いやそんなことないよ!! むしろ閉じてる方だと思うけど!?」

春香「あれで閉じてたら、すごすぎだよ!! アレに比べたら地獄のふたもフルオープンレベルだよ!!」

雪歩「ええっ!?」

春香(さっきからこの反応…もしかして雪歩…中身、見てる?あり得るよね…つい見ちゃったのかな…男の人が絡み合ってるあれ…ていうか、『そんなことないよ』って、見たから言えるセリフだよね。)

春香「も、もしかしてーなんだけど、雪歩、これの中身…見てたりする?」

雪歩「!!…ええっと、その、あの、この、」

春香「見ちゃったんだね…」

雪歩「うん…(というかもともと私の持ちモノなんだけど)」

春香(やばいよ、あの内容見られてたよ。間違いなく持ち主のこと勘違いしてるよ。そりゃ動揺もするよ。そりゃ置かせたがるよ。私だって誰があんな思考の持ち主なのか気になるもん。置いてあるこれを取りに来る人を見張るよ。…これ私のなんだけど!?)


12 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:26:58.49 sdt4xNwK0 9/51


現在の状況説明
※春香 → BL電子ノートを自分のものだと勘違い。それを、雪歩に見られたと勘違い。
※雪歩 → 春香に詩集電子ノートを見られたと勘違い

春香「い、一体誰なんだろうね。あんな…エロいの持ち歩いてる人って」

雪歩「エロい!?(たしかに、詩集だから中には曲解をしたら、なるものもあるかもしれないけど)」

春香「そ、そうだよ。雪歩もそう思わない?」

雪歩「私はどっちかっていうと、なんていうか、ハーモニーを奏でてるみたいで」

春香「ハーモニー!?(いや確かに、ある意味ハーモニーだったけど、その表現は…)」

雪歩「うん。何か、繊細ではかなげな様子が伝わってくるよ。特に心に風が吹く部分とか」

春香「私には、大胆かつ衝撃的だったけどね…。心に大嵐的な風が吹いたけど。」


13 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:29:04.17 sdt4xNwK0 10/51


小鳥(さっきから、大声で二人は何を話しているのかしら…?…っ!?)

小鳥「あ、あれって…電子ノート!? でも、かばんの中には…!?」ガサゴソ

小鳥(…まずいピヨ。今電子ノートの中を見たら…春香ちゃんの日記…ってことは、あれ私のだ…見られたあああああああああ。春香ちゃんも同じの持ってたなんて!!)

小鳥(冷静に考えるのよ、音無小鳥! アノ様子と話してる内容からして、二人は中身を見てしまった…しかし、春香ちゃんはあれが私のだと気付いていない!! 何か間違いがあって、自分のノートがあんなことになったと思ってる…。)

小鳥(うまいことごまかして、春香ちゃんのノートと入れ替えないと…その為には、まずあの電子ノートを取り返さないと…)

小鳥「二人とも、どうしたの?大きい声出して」

春香雪歩「!(まずいよ、小鳥さん来ちゃったよ)」


14 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:32:14.01 sdt4xNwK0 11/51


春香「あ、えっとごめんなさい。ちょっと大きかったですね、声」

雪歩「す、すみません」

小鳥「いいわよ、別に。けど、もし電話がかかってきたら、静かにね。あら、春香ちゃんそれって…電子ノート?」

春香「違います。(興味持たないでえええええええ)」

小鳥「え?でもそれって、電子ノートじゃ…?(ていうか、私の電子ノートだし…)」

春香「これは、その、えっとあれです。けけけ消しゴムです」

小鳥「消しゴム!?(え、何そのごまかし方。どんだけ動揺してんの春香ちゃん!?)

雪歩「そ、そうです消しゴムですぅ…」

小鳥(雪歩ちゃんも乗っかってきちゃった!! え、何?消しゴムで押し通すつもりなの!?絶対無理よ!?)

春香(何消しゴムって!? 自分で言うのもなんだけど馬鹿じゃないの!?)

雪歩(…何で私今一緒になって乗っかっちゃったんだろ…)


15 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:34:39.84 sdt4xNwK0 12/51


小鳥「…も、もう、大人をからかっちゃだめよ、二人とも。見るからに電子ノートじゃない。…でも、便利そうね。ちょっと見せてもらってもいい?(ええい、回収回収!!)」

雪歩春香「ダメです!!」

小鳥「え、どうして?」

春香「その、中身が…見たら死ぬようなひどいモノだからです!!」

雪歩小鳥「ひどくない春香ちゃん!?」

春香「!?」

春香(え、何!? 何でそこで雪歩も小鳥さんも食らいつくの!?))

雪歩(そんなにひどく言わなくても…)ズーン

小鳥(やっぱり…見せられるもんじゃない…)ズーン


18 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:37:22.10 sdt4xNwK0 13/51


春香「えっと、その…(何で落ち込んでるの?そんなに見たいの…?でも見せられない…)」

春香「何で見せられないかというと…乙女の秘密です!勝手に見ちゃいけないんですよ!」

雪歩「そ、そうです!乙女の秘密です!(やっぱり絶対見せられないですぅ)」

小鳥「そ、そうなの…(ちいっ、そこまで甘くはないか…)」

春香(持って行かせるわけにはいかないよね…何か知らないけど、雪歩持ち主を割り出したい割には、この場に同意してくれてありがとう。)

雪歩(見られるわけにはいかない…何か知らないけど、春香ちゃんみんなに見せたい割にはこの場で同意してくれてありがとう。)

春香小鳥雪歩(…一旦この場は三人とも出かけて、早く戻ってきて回収しよう…)

小鳥「ふふ、乙女の秘密ってところ? わかったわ。」

春香「えへへ、そうですよ。だから見せられません。あ、小鳥さん、あっちに行って話しませんか? お菓子用意してきたんですよ!」

雪歩「あ、だったらお茶淹れます!是非一緒に行きましょう。」

小鳥「あら、いいわね。電子ノートは(私的に隠さないとまずいから)、一応、『テレビの後ろ』にでも置いておきましょうか。」

春香雪歩「そうですね!(何でテレビの後ろなのかものすごい突っ込みたいけど、誰も見つけないような場所に置いてくれた小鳥さんGJ!!)」

ワイワイガヤガヤ


20 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:40:53.82 sdt4xNwK0 14/51


「おっはよーうございまーす!!あ、みんな向こうで何かやってる。まいっか。いつも通り、荷物を置いて、さあ頑張るぞ!!」

「あれ、『ソファの近くの棚の上に』電子ノートがある。いつもボクが荷物置いてるのに。春香のかな? どうしよう…このまま荷物置くのもまずいし…電子ノート、移動させていいかな?」

「ちょっとだけずらす為に…電子ノートを充電器から抜いて…ん、何この内容…詩?」

「…」

「……え、何これ。」

(めっちゃくちゃ可愛い!! 春香こんな趣味あったんだ。ていうか、何ボク勝手に人のもの読んでるんだろう…いけないいけない!! すぐ直さないと。)

「…あ、でもこの詩すごいわかる!!この部分すごくいい!」

春香雪歩小鳥(結局抜け出せなかった…どうしょう…っ!?)

「あっ…!」バッ

春香(まずい、見られた。ていうか、テレビの裏に隠したのに何で!?どんだけ目ざといの!?)

小鳥(なんてこと…。良く見つけたわね、テレビの裏に隠したのに。ホコリ食べるのが趣味とかそんなんじゃなきゃ見つけないわよね!?)

雪歩(さ、最悪ですぅ…。何でテレビの裏においたのに…見つけたんだろう、真ちゃん…ゴミでもあさるのが趣味なの!?)


21 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:44:17.68 sdt4xNwK0 15/51


「あ、あはは。ゴメン。春香。つい、その…すぐ電源は切ったんだけど…。」

春香「へ!? 何で私に謝るの!?」

春香(まずい、それはまずいよ真。だってそれ、私のだって言ってるようなものじゃん!! 社会的に私を殺したいの!? こんな所でアサシンにならなくていいんだよ!! 切り抜けないと…)」

春香「…ち、違うよ真。それは、私のじゃないんだ。」

春香(ああ…なにも思いつかない…おわった。さらば青春。私はちょっと事務所にいられないかもしれません。)」

(へ? 何で春香は否定したんだ…? …ああ、内容が恥ずかしいのか。自分の詩集だと思われたくないのかな。ちょっと気持ちはわかるかも。春香には後で、良かったって一人の時に伝えるか。)

「あ、春香のじゃないんだ。そうなんだ。てっきり春香のかと。」

春香「ううん、違うよー」

春香(何か知らないけど、真がすごい空気読んでくれてる…私のだとわかった上で…そうだよね…あれを暴露されたらさすがにって思ったのかな。すごいよ、真!! 後光が差して見えるよ!! 王子だよ!! でもドン引きされてるよね!! 最悪だよ!!)

雪歩「真ちゃんのでも、春香ちゃんのでも、小鳥さんでもないなら、誰のだろう?(私のですぅ…)」

小鳥「そうねえ、誰のかしら(言えない…この流れは言えないピヨ)」

「でも、この内容…すっごく良いよね!!」

春香雪歩小鳥「!?」


22 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:46:21.30 sdt4xNwK0 16/51


現在の状況
真 → 電子ノートは春香のものだと思っている。実際見たのは雪歩の詩集電子ノート
春香 → 真が見た電子ノートはBLだと思っている。 真の良い発言に焦る。
小鳥 → 自分のBLノートが見られたと思っている 真のいい発言に焦る
雪歩 → 自分の詩集ノートが見られたと思っている ちょっと嬉しい。

春香「へ、へぇー、そうなんだ。」

春香(何言ってんの!?真…いくら王子様キャラでも…嘘だよね!?さすがに擁護できないよ!! どんだけ普段欲情してるの?)」

雪歩(真ちゃんはやっぱりわかってくれたんだ。ふふっ、恥ずかしいけど、嬉しいなあ)

小鳥(まさか…真ちゃんにそんな一面があるとは…これは仲間を増やすチャンス!!)

雪歩「そうだよね! あの、私も内容見ちゃったんだけど、特に、海を想像させるあたりがすごく良かったと思うんだけど!」

「あーうんうん!すごく海を想像しちゃうよね!あの部分」

小鳥春香「海!?」

春香「え、え!? 海!? 確かに何か深く考えさせられたけど、そう!?」

小鳥(ここまで想像できるとは…真ちゃんと雪歩ちゃん、才能あるわね…探ってみよう…)

小鳥「私は見てないけど、想像するに、二人にとっては、とても素敵な内容なのかしら?」

雪歩「はい!」

春香「!?」


23 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:48:59.53 sdt4xNwK0 17/51


春香(どういうこと!?何!?私が変なの!?え、えええええ)

小鳥(やはり神は私を見捨てていなかったピヨ)

「もう、とっても可愛いんですよ!!内容が!!」

春香「可愛い!? 激しいじゃなくて!?」

雪歩「あれが激しいなんて、春香ちゃん、ちょっと大げさだよ」

小鳥(え、あれかなり激しい方…あれで可愛いって…まさか、二人とももうすでにこっちの道に…しかもかなりディープに)

「激しいって…あれを見て春香はどう思ったのさ?」

春香「なんていうか…えらい肉体的だと思ったよ」

雪歩「肉体的!? それはおかしいよ春香ちゃん」

小鳥「私は中身を見てないけど、ちょっと発言が春香ちゃんだけずれてるわね」

春香「!?」

春香(え、何この流れ。何で私アウェーなの?わたしがおかしいの!? いや絶対違うよ!何!?皆なんか頭やられてるの?)

「肉体的はないよ…春香。むしろ精神的なものだと思うよ。」

春香「精神的なのは確かに精神的だけど!…うん!今この瞬間も何か精神攻撃食らってる感じだしね!汚染的な!!」


25 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:52:01.94 sdt4xNwK0 18/51


小鳥(すでに心で感じ取っているなんて…天性よ、真ちゃん雪歩ちゃん!!)

小鳥「…」

小鳥(って、こんなことしてる場合じゃないわ! 真ちゃんと雪歩ちゃんは同意してくれたけど、他の人がどうかは違うわ。回収しないと)」

小鳥「そうだ、3人とも、まだお仕事前だし、これから衣装の準備があるの。ちょっと手伝ってちょうだい。」

春香雪歩「あ、はい。(チャンス!今度こそ早く抜け出して回収しよう)」

「はーい。あ、電子ノートは…」

小鳥「私がしまっておくわ」
雪歩「わ、私がやります!。」
春香「いいよ雪歩、私がやるよ」

小鳥「いいわよ、みんな。気を遣わなくても」ウフフ
雪歩「いえいえ、小鳥さんこそ」フフ
春香「みんな、譲り合ってるって微笑ましいですね! でも私がやりますよ」

小鳥「いや私が」ウフフ
雪歩「私が」フフ
春香「私がやりますよ」

「クドイよ!?いや別に誰がやってもいいと思うんだけど!?」


26 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:54:34.98 sdt4xNwK0 19/51


小鳥「しかたないわ、プロデューサーさんの机の『引き出しの中』にでも置きましょう」

春香雪歩「賛成!!(まだプロデューサーさん来てないし、そこなら大丈夫。早く帰ってくれば回収できるし)」

「なんで!?どうしてプロデューサーの机の中!?」

「なに訳のわからないこと言ってるんですか。ボクが元あった場所に仕舞っておきますから、いいですよ」

小鳥春香雪歩(まあ、真(ちゃん)ならいいか…どうせ後で回収するし)

小鳥「それじゃあ、真ちゃん、よろしくお願いね」

「はい。」

「~♪よし、これで充電完了!ボクも雪歩たちについていくかな」

「…あれ? 『テレビの裏に』何かある…? って、あれ…?電子ノート…? 何で?」

「もしかして、ボクが手に持ってる電子ノートって、春香のじゃない?」

(そういえば、春香否定してたなあ。あれ本当だったのかな。ってことは、ボクが手に持ってるのはプロデューサーのかな? みんなプロデューサーの引きだしだのなんだの言ってたし…これプロデューサーの電子ノートだったのか…)

「てことは、テレビの裏に置いてあった方は『春香の』電子ノートかな…?まったくおんなじタイプの電子ノートか…あれ…?もしかして…お揃い…」

「…」ムスー

「プロデューサーと春香…ずるい」ムスー

「…少しいたずらしちゃえ!プロデューサーの机の引きだしに、春香の電子ノートを入れちゃえ!!」


27 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:56:54.34 sdt4xNwK0 20/51


プロデューサーの引き出しの中 → BLイラストのノート
充電器 → 雪歩の詩集ノート

「…何か罪悪感がわくけど…ええい、やっちゃえ!…みんなに合流しないと」
タタタッ

真美「おっはよーう!!て、あれ、誰もいないし…」

真美「ふっふっふー悪戯しちゃおうかな→今日は何のいたずらしようかなー」

真美「…にーちゃんの机の中にいたずらしーちゃお♪」

真美「…別に見たいわけじゃないけど///」
ガラッ

真美「御開帳~ってあれ、これなんだろ…電子ノート…?」

真美「…!ふっふっふ…中身見ーちゃお♪」

真美「…え、何これ…?男の人が素っ裸で…」

真美「…」

真美(にーちゃん…ホモだったんだね…)

真美(道理でみんながアプローチかけても反応しないはずだよ…)

真美「馬鹿だなあ…私がどんだけ…はあ、ちょっと外出てこよう…」ジワァ
タタッ


28 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:59:26.77 sdt4xNwK0 21/51


(やっぱり冷静に考えて、いたずらでもあんなことしちゃ良くないよなあ…そりゃ、ちょっとは嫉妬したけど…)

「入れ替えてっと…よしっ!ok」

プロデューサーの引き出しの中 → 雪歩の詩集ノート
充電器に装着 → BLノート
タタッ
「あ、真美」

真美「まこちん…!その電子ノート…プロデューサーの引き出しにあったやつ?」

「うん、そうだけど(ていうか今から引きだしに入れるとこだけど)」

真美「見たんだね…」

「ま、まあ見たけどさ(中身はプロデューサーの詩集だけど)」

真美「最悪だったよ…」

「!? ま、真美は見たことあるの…これ?」

真美「まあね…」

(プロデューサー、真美には前に見せたことがあったんだ…)

真美「うん、にーちゃんの新たな一面が見られたよ…見たくもなかったけど…」

「そんなことないと思うけどなあ。ボクはとってもいいと思ったよ!」
真美「!?」


30 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:02:08.30 sdt4xNwK0 22/51


真美「いやいや、いやいやいやいや。ないっしょ。マジでないよこれは」

「そうかなあ、ボクはありだと思うけど。」

真美「まこちん何言ってんの!? プロデューサーがホモなんだよ!?いいわけないでしょ」

「言い過ぎじゃない!?ホモって!?」

「まあ確かに、男とは思えないけどこれもプロデューサーの一つの個性だと思うよ。否定しすぎだよ。」

真美「ホントに男と思えないから困るんじゃん!!アウトだよ!!」

「いや…さすがにそこまではないと思うけど…」

真美「いや、どう見てもそれ以外考えられないっしょ!!」

「どこからそういう結論に至るのさ…ボクはむしろ深い愛が感じられて全然いいと思うけどね」

真美「感じたくもない愛だよ!!」

「あ、真美も衣装の方、手伝ってよ。人手、もう少し欲しいんだ」

真美「うん…行くよ。何か体動かしてないと色々とパンクしそうだから。主に頭とか。」
タタッ


32 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:05:11.75 sdt4xNwK0 23/51


「あ、どうしよう電子ノート…まあいいか『プロデューサーの机の上』で大丈夫だよね」

「…どうしよっかなーやっぱり、悪戯仕掛けよっかなー…でもよくないよなー」

「…プロデューサーと春香…お揃い…」

「…」ムスー

「やっぱりいたずらしかける!!」

プロデューサーの机の上 → BLノート
充電器に装着 → 詩集ノート

タタッ

千早「おはようございます。…? 皆いないわね…まだ来てないのかしら?」

千早「あら…これ…プロデューサーの机の上に置いてあるのは…何かしら…?」

千早「ええと…あれ…?き、切れた…!?」

千早は電源ボタンを押した!! 電子ノートの電源は消えてしまった!!

千早「え、嘘。どうしよう…画面、消えちゃった。」

千早(もしかして…壊した!?)オロオロ

千早「え、あれ、その…わ、私」


33 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:07:25.23 sdt4xNwK0 24/51


伊織「おはようございます」

亜美「おーはよーう!!」

あずさ「おはようございます」

千早「!!」ビックゥ

伊織「あら、千早おはよう。」

千早「…お、おはよう…」サッ

亜美「んー?おやおやー?千早お姉ちゃん、何を隠したのかなー?」

千早「べ、別にななななな何でもないわ」

あずさ「どうしたの?千早ちゃん。ものすごく動揺してるけど」

亜美「おりゃー!!」バッ

千早「あっ…!」


34 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:10:00.96 sdt4xNwK0 25/51


亜美「亜美に隠し事なんて、百年早い!!って…なーんだ、律っちゃんの電子ノートじゃーん」

伊織「ああ、最近律子が使ってる電子ノートね…」

千早「えっと、その…」

あずさ「律子さんの電子ノートだけど、画面、何も映らないわねえ」

伊織「そりゃあ、電源ボタン押さないとつかないわよ。」

千早「えっ…電源ボタン?」

あずさ「あ、この横の奴ね。ボタンを押せば電源が入るみたいね。わからなかったわあー」

千早(壊したわけじゃなかったんだ)ホッ

伊織「…!」ピコーン

伊織「あ、つい電源ボタン押しちゃった♪」

亜美「!」ピコーン

亜美「あー『ついならちかたないね→』」


36 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:12:56.48 sdt4xNwK0 26/51


あずさ「えっと、人のものだから見るのは良くないわ亜美ちゃん、伊織ちゃん」

伊織「そう思うんだったら、見なければいいのよ。私は律子のこともっと知りたいから。」

亜美「それに竜宮小町に関わることは知っときたいしねー」

千早(律子の電子ノート…ちょっと見てみたい…)

あずさ「…(確かに、少し見てみたい気はするわねえ…)」

電子ノートは起動した!!

あずさ亜美伊織千早「!?」

あずさ(律子さん…これって…///)

伊織(…え、何これ…///)

亜美(…え)

千早「…これって、男の人が二人でセック○…じゃ…ないかしら…男同士で…///」

亜美「…律っちゃん、男に飢えてたんだね…///」


37 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:15:53.01 sdt4xNwK0 27/51


タタッ
真美「あ、みんな…っ!それって…電子ノート…」ショボーン

亜美「あ、真美…うん、今中身見ちゃったんだ…」

真美「そう…じゃ、把握しちゃったんだね」

亜美「うん…まあ、言わずもがな…わかっちゃったよ」

亜美「(律っちゃんが)男に飢えてるって…」

真美「うん…(プロデューサーが)男に飢えてるって…わかっちゃうよね」

律子「おはよう、みんな」

あずさ亜美伊織千早「!…おはよう(ございます)!!」サッ

真美「おはよう…」

亜美(とっさに電子ノートはにーちゃんの机の引き出しに直したけど)ヒソヒソ

あずさ(ちょっとどんな顔して律子さんと話せばいいか分らないわね)ヒソヒソ

伊織(…いやマジでどうすんのよ、これ…何か致命的なひびが入った気がするわ私。)ヒソヒソ

千早(プロデューサーの机の上に自分で電子ノート置いたってことは…そういうことなのかしら…)ヒソヒソ

あずさ亜美伊織千早(どうしよう…接し方が分からない!割と本気でわからない!!)


38 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:18:19.67 sdt4xNwK0 28/51


真美「ねーねー律っちゃん。にーちゃんのことど―思う?」

あずさ亜美伊織千早「!?」

亜美(真美!? 何でそんなブっ込んでいくの!?地雷! 地雷だから!!)

律子「はあ? それどういう意味よ?」

真美「いや、ちょっと色々あって…(にーちゃんがホモ…)」

律子「んー、どうもこうも、『同僚』じゃない?」

あずさ「それだけなんですか?」

律子「?」

伊織「何というか…その、他に感じる部分はないの?」

千早「あ、私ちょっとトイレに…(春香に電話で相談してみましょう)」
タタッ


39 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:20:21.38 sdt4xNwK0 29/51


律子「他に感じる部分って…? 別に何にも思わないけど…」

律子(どうしたのかしら、皆…? プロデューサーと何か…あ!)

律子(この前プロデューサーの所に料理作りに行ったことを言ってるのかしら。あんまり冷凍食品ばかり食べてるっていったからつい作ってあげちゃったのよね)

律子(でも、みんなにスキャンダルに気をつけてって言っている手前、私がそれをするのはどうかって話よね…一応元アイドルだし…たまに、ステージに立つし…)

律子(けど、たまになら…いいわよね/// 少し位なら…)

律子「べ、別にっ…何もないわよ」

あずさ亜美伊織(動揺した!!)

律子「ま、まあそれは置いといて、いきなりどうしたのよ、真美。相談なら乗るわよ。」

真美「うん、ありがと、律っちゃん…」


41 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:23:01.61 sdt4xNwK0 30/51


真美「真美ねー、つい最近、正直すぎるのはどうかなって思ったんだ…(にーちゃん、せめて仕事場ではホモだということを悟られないよう自粛してほしかったよ)」

律子「そうかしら、正直になった方が世の中は得よ。(真美なんかは、ダンスとかももっと感情的でもいいかもしれないもの)」

伊織「あんたは正直すぎよ!!カミングアウトしすぎでしょ!? 正直に欲求を表しすぎよ!」

律子「そうかしら?そこは正直じゃない方だと思うわよ…私はうまく表せない方だから、表せる人って羨ましいけどね」

あずさ(プロデューサーさんの机の上にあれを置いてるの見ると、とてもじゃないけどそうは言えないわね…)

千早「…」プルル

春香「はい、もしもし」

千早「あ、春香。」

春香「どうしたの千早ちゃん?」

千早「実は…(律子の)電子ノートを読んだんだけど…」

春香「!!? 電子ノートを読んだ!?」

雪歩小鳥「!?」


42 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:24:43.83 sdt4xNwK0 31/51


千早「想像以上に問題な内容で…相談したくて」

春香「うん、わかるよ。その気持ち死ぬほどわかる。すぐ行くよ」ダッ

雪歩「わ、私も行きますぅ(まずいですぅ)」ダッ

小鳥「私も行くわ。」ダッ

「あ、皆置いていかないでくださいよー」


43 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:27:17.91 sdt4xNwK0 32/51


真美「さっき考えたんだけど…もしかしたらさー…(にーちゃんは)女になりたがってるんじゃないかなって思うんだ…」

律子(真美が自分のことを『女になりたがってる』なんて…まあ、そんな年頃よねえ)

伊織亜美あずさ(攻めすぎよ!?律子(さん)にド直球で『女になりたがってるって』まあ、なってるわけだけども!!)

律子「…そうねえ、最近そんな気もするわねえ。(真美は)確かに女になりたがってるかもね。」

伊織亜美あずさ(認めちゃったよ!?(自分で)女になりたがってるって!?)

伊織「さすがにそれはどうかと思うわよ!?(律子がここまで)女になりたがってるって、私はあまり信じたくはないわ。」

真美「そうだよね!!そう思うよね!!いおりんは味方だよね!!」

律子「そんなことはないんじゃないかしら」

伊織亜美あずさ「!?」

真美「え…つまり、(にーちゃんが)女になる可能性があるってこと…?」

律子「そうね、多分確実になるんじゃないかしら(ま、真美も女にはなるわよね)」

伊織「なるの!?(少しは隠しなさいよ!確実に自分が女になるだなんて、どんだけさらけ出してんのよ!!)」


45 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:30:07.30 sdt4xNwK0 33/51


真美「ちょっと…外出てくるね」
ガチャ

真美 プルル

美希「はいなの」

真美「あ、ミキミキ? ちょっと相談があるんだけど…」

美希「真美? どうしたの?何?」

真美「プロデューサーが豊胸手術と性転換手術受けるかもしれないんだ…」

美希「ハニーが!?いったい何があったの!?」

真美「実はね…」


46 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:33:31.33 sdt4xNwK0 34/51


小鳥「急いで戻らないといけないのに…うう、ライブ衣装の倉庫の鍵とかいろいろしてたら出遅れちゃった…」

P「あ、小鳥さん、おはようございます」

小鳥「ぷ、プロデューサーさん!(まっずーい!!電子ノートはプロデューサーさんの机…)」

小鳥「あはは、今日は営業回りをしてからだから、少し遅くなるって…」

P「思ったより早く片付きましてね」

小鳥「そうなんですか…プロデューサーさん」チョイチョイ

P「どうしたんですか、小鳥さん?」ヒョコヒョコ

小鳥「どっせ―い!!」ガチャ、バターン

P「!?(何か知らないけど、倉庫に閉じ込められた)」

小鳥「すぐ戻ってきますんで!! じゃあ」ピュー

P「え!? ちょ 小鳥さん!?」ドンドン


47 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:36:07.14 sdt4xNwK0 35/51


雪歩春香「千早ちゃん!!」

千早「春香!萩原さん!!」

春香「電子ノートの中…見たんだね(あのノートを見られた…死にたい)」

雪歩「…(お願いだから、千早ちゃんも肯定派であってほしい)」

千早「その…律子さんが…」

春香雪歩「律子さんが…?」

千早「物凄い、欲情してるの…」

春香雪歩「ええ!?」

春香(え、何!?あのノートを見て欲情したってこと!?え、ええええええ)

雪歩(私の詩集って、そんなに男の人を想起させるの!?)

P「何故閉じ込められたんだ…? そう言えば、小鳥さん慌てていたな…まさか、何かあったのか…」
プルルルル

P「ん、美希か…」

P「はい、もしもし」


49 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:39:27.26 sdt4xNwK0 36/51


美希「ハニー!? 一旦思いとどまるの!」

P「!?(何だこの逼迫した声は…まさか、事務所で何かあったのか!?)

P「落ち着け、美希!!」

美希「落ち着いていられないの!(まさかハニーが男をやめようとしてるなんて…!)」

P「いいから、落ち着け!!まずは、何をそんなに心配しているんだ…?」

美希「(面と向かって言わせるの!?)えっと、その…ハニーの身を案じてるの!」

P「俺に…(ということは、小鳥さんが俺を案じる理由…まさか、アイドルにストーカーでもついたのか…あり得る…病的なストーカーなら、男の俺に嫉妬して攻撃することもあるのかもしれん…独占欲が強いタイプか…)」

P(だから、俺をここに閉じ込めたのか…ストーカーと俺が引きあわない為に…)

P「なるほど、事情は大体分かった。俺はすぐに(ここから脱出して、事務所に)向かう!!」

美希「向かっちゃダメなの!?」

P「いや、俺は行かなきゃならないんだ!(もしアイドルに何かあったら…俺は)」

美希「思い直して!?そんなに変わりたいの!?」

P「大丈夫、心配しなくていい」
プツッ ツーツー


50 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:42:13.13 sdt4xNwK0 37/51


美希「マズイの…想像以上に決意が固いの…辞めさせないと…!」ダッ

P「くっ、一刻も早くここを出て、事務所に向かわないと」←警察のことも忘れるほど必死
ドーン ドーン

「~♪」

ドーン ドーン

「!?」

「な、何事…?」

「倉庫ドアに…何かぶつかってる…?」

「こ、怖いぞ、と、取りあえず、事務所に行って誰かについてきてもらって…」ピュー

「…だれか、だれか…ピヨ子!(良かった、ちょうど階段の途中にいたぞ)」

小鳥「!?」

小鳥(響ちゃん!?こ、このタイミングでええええええええ!? あと20秒もあれば…事務所に行って電子ノートを入れ替えられたのにいいいいいい)


51 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:44:54.67 sdt4xNwK0 38/51


小鳥「響ちゃん!? どうしたの!?」

「し、下の階で誰かが倉庫の中で暴れてるぞ!!」

小鳥(し、しまった。プロデューサーさんを閉じ込めてるんだった!! 何とかごまかさないと)

小鳥「あ、あれは放っておいていいのよ。」

「へ、ど、どうして?」

小鳥「プロデューサーさんが中で暴れてるだけだから」

「何で!?」

小鳥(何ド直球で言ってんの私!?)

(え、何?プロデューサーが暴れる…?怒ってるってことか…何かやらかしたのかな…自分…)

「それって、何が原因なの?」

小鳥「たまにね、プロデューサーさんも人間だから、イライラすることがあるのよ」

「それって、ストレスってこと…? にしては、ものすごい暴れ方だぞ」


53 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:48:07.75 sdt4xNwK0 39/51


小鳥「実はね、プロデューサーさん…病気なの…」

「病気!?」

小鳥(しまったあああああ。嘘に嘘を重ねて墓穴を掘ったわ!! けど引き下がれないし、プロデューサーは閉じ込めておかないと、電子ノートを回収できない!!)

「ぷ、プロデューサー、病気なのか…じゃあ、ストレスっていうか…苦しくてってこと?」

小鳥「そ、そういうことになるわね!!」

「き、救急車を呼ばないと!!」

小鳥「そこまでしなくても大丈夫よ!!」

「で、でも…すごく暴れてるよ…」

小鳥「…実は、プロデューサーさん、病気って嘘なの…中でダンスしてるのよ」

「中でダンス!?何で!?」

小鳥「アイドルの気持ちをわかる為には、ダンスや歌、もっと知らなきゃならないって…皆には秘密にしてくれって…」

「…そうなのか…でもその割にはすごい激しいダンスしてるぞ…ドアにぶつかりまくってるし…」

小鳥「ま、まあそうね…(この嘘は無理がある…終わった…無理。絶対ごまかせない…)

「へへっ、でも、すごく嬉しいぞ!プロデューサーが自分達のこと考えてくれてるなんて!貴音にもメールで送っておこう『プロデューサーが倉庫でダンスしてるから、開けないようにっと』」

小鳥(通じた!? 誤魔化せた!? 響ちゃん馬鹿なの!? まあいいわ、急いで回収に向かわないと!!)


54 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:51:27.03 sdt4xNwK0 40/51


小鳥「私、先に事務所に行くわね、響ちゃん」ダッ

「はいさーい!!って、あ、自分も行くぞ」

春香雪歩「あ、小鳥さん!!(しまった。小鳥さん追いついちゃった!!響(ちゃん)もいるし)」

「はいさーい!皆おはよう!!」

千早「おはよう…」

「どうしたの千早?何か元気がないぞ?」

千早「いや、律子の新しい一面を見ちゃったから…ちょっとね」

「自分はプロデューサーの新しい一面を見たぞ!でもちょっと嬉しいぞ!!」

春香雪歩「プロデューサーの新しい一面?どういうこと?」

「うん、プロデューサー、もう事務所に来てたんだ! さっき倉庫にいたぞ!」

春香雪歩(!? プロデューサー(さん)もう来たの!? 早い…電子ノート、机の引きだしの中に入れたままにしてるのに!?)

小鳥春香雪歩「…(新しい一面とか聞いてる場合じゃない…早く回収しないと!!)」

小鳥春香雪歩「」ダッ

「え?何で3人とも走っていったの…?」


55 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:53:37.45 sdt4xNwK0 41/51


千早「我那覇さん、プロデューサーの新しい一面って?」

「そういえば、律子の新しい一面って?」

千早「律子、今物凄い欲情してて…プロデューサーを狙ってるみたいなの…///」

「!?(え、何!? もしかして、プロデューサーのことを…)」

「そ、そんなこと自分…///う、うがー!!させるわけにはいかないぞ!!」ダッ

千早「そうね、そうよね…こんなことしてる場合じゃないわね!! 止めないと」ダッ

貴音「やよいと一緒に歩くのは楽しいですね」

やよい「うっうー!! まさか途中で会うとは思ってませんでした。」

貴音「そういえば、響からめーるが届いておりました。何でもプロデューサーが倉庫の中で踊っているので、そのままにしておいてほしいと」

やよい「そうなんですかー」

貴音「私達の気持ちを少しでも知ろうと、あの方なりに努力をしているようです。ふふ、いかにもあの人らしいですね」

やよい「そうですねー」

「あ、二人とも。おはよう」オロオロ

貴音「おはよう、どうしたのです真?」


57 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 17:57:12.39 sdt4xNwK0 42/51


やよい「おはようございます。 どうしたんですか?」

「いや、倉庫のドアの前からすごい音が…」

やよい「ああ、そのことなら…」

「ああ、そういうことなんだ。自分から鍵も掛けてもらってするなんて、ある意味プロデューサー、熱心だよねー」

貴音「せっかくですから、見に行ってみましょうか」

やよい「うっうー!! そうしましょう!!」

P「くっ、開かない…くそ!もう一回だ!!」

ドーンドーン

やよい「すごい熱心ですねー」

P「やよいか!?」

貴音「私と真もいます」

P「貴音!真!やよい!ちょうど良かった!! 開けてくれ!!」

やよい「えへへー開けませんよー」

P「何で!?」


58 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:00:34.05 sdt4xNwK0 43/51


貴音「あなた様、心配せずとも、私達は見守っておりますゆえ、存分に頑張ってください」

P「いや開けてくれよ!?」

P(待てよ…まさか、三人とも、脅されてる?でも声色に恐怖は感じられない…)

P「大丈夫だ。(しっかり俺が守るから)だから、開けてくれ!!」

「…本当に出たがってるんじゃないかな?」

やよい「そういえば、ドアにカギがかかってるって変ですね…閉じ込められてるみたい」

貴音「…そういわれれば、そうですね…一度、開けてあげてからでも」
ドドドドッドド

美希「はあっ…はあっ」

「美希!? どうしたのそんなに息を切らして」

美希「は、ハニーは!? ハニーは!?」

やよい「プロデューサーなら、そこの倉庫の中にいますよ。鍵がかかってて出られないですけど…今から開けようと―「ダメなの!! 絶対開けちゃダメなの」

貴音「どうしたのです、そんなに慌てて…」

美希「実は―」


59 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:02:30.54 sdt4xNwK0 44/51


やよい「…」

貴音「…」

「…それは…本当なの…?」

美希「わからないの…でも…」

貴音「閉じ込めたままの方がよさそうですね。もう少し、考えて結論を出して貰いたい…そうでしょう」

やよい「そうですね」


60 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:06:00.64 sdt4xNwK0 45/51


P「おーい!? 美希もいるみたいだけど!何を話しているんだ!頼むから開けてくれ!!」

美希「無理なの」

P「!?」

貴音「あなた様、どうしても私にはこのドアを開けることができません」

P「!!??」

P「くっやっぱり力づくでも」
ドーンドーン

やよい「そんなに出たいなんて…」

「…あ!ドアが…!」
メリッ バーン

P「はあっ…はあっ。お前たちけがはないか!? ないな!? くっ…行かないと!!」ダッ

美希「行かせないの!!」ダッ

「上に行った!!」ダッ

やよい「急いで捕まえないと!!」ダッ

貴音「逃がしませんよ!!」ダッ


64 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:09:20.40 sdt4xNwK0 46/51


小鳥春香雪歩(いっぱい人がいすぎて、どうにもできないいいいいい)

律子「一体どうしたっていうのよ!?あんた達!?」

「だ、ダメだぞ!プロデューサーに手を出したらダメだぞ!!」

千早「そ、そうです!!」

律子「あなたたち何言ってるの!///そ、そんなことあるわけないでしょ!!」

伊織「嘘おっしゃい!!」

亜美「律っちゃん!!ネタは上がってるんだぜぇ!!」

あずさ「さすがにストレートすぎだと思います…」

律子「は、はあ?」

真美「いや、意味ないよ…どうせにーちゃん、ホモだし…次に会うときはねーちゃんだし」

律子「はあっ!?」

春香(どうでもいいけど、早くノートを回収しないと…ああでも、律子さんの話気になる!!)

雪歩(ノートを回収しないと…でも律子さんがプロデューサーのこと狙ってるなんて…)

小鳥(まずいピヨ…社会的な問題もあるけど、律子さん問題も結構重要だわ…ていうか、ねーちゃんって何?)


66 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:12:56.49 sdt4xNwK0 47/51


P「みんな無事か!?…うおおおおおおっ!?」ガッシャーン

やよい「捕まえました!」

美希「離さないの!」

「逃がしません!」

貴音「考え直すのです!!あなた様!!」

全員「!?」

P「みんな、何もない…無事なのか?」

春香「ぶ、無事…?何を言っているんですか…?」

P「は?」


67 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:15:49.81 sdt4xNwK0 48/51


美希「ハニー、男をやめて女になんてなっちゃいやなの!!」

真美「そ、そうだよ!性転換手術とか受けちゃいやだよ!!」

P「はあっ!?そんなことするわけないだろう!!」

やよい貴音「へ?」

「そうだぞ、今は律子の異常な欲情について話してるんだぞ!!」

千早「そうです!!」

律子「ないって言ってるでしょ!!どこから来たのよそれ…」

伊織「でも、電子ノートに…」

亜美「そうだよそうだよ…」

あずさ「さすがにあれはないかと…」

律子「はあ? 電子ノートって…これのこと? 」 自分のカバンからヒョーイ

あずさ伊織亜美「!?」


69 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:21:46.01 sdt4xNwK0 49/51


真美「皆何言ってるの? あの電子ノートはプロデューサーのものでしょ?」

P「はあ?電子ノートなんて俺は持ってないぞ」

真美「へ?」

春香雪歩小鳥「(終わった…もう無理だ…)実はあれ、私の」スッ

春香雪歩小鳥「!?」

小鳥「え、何で雪歩ちゃんが…?」

春香「え、何で二人が…?」

雪歩「え、何で…?あれは私の…」

全員「はあ?え?え?」

その後、この事件はおよそ1時間の話し合いの後、謎が解け、解決した。
 「この事件は後に『765壮大な勘違い』の日として、後々まで語られることとなった。」
そして小鳥は、この事件で自分の秘密をさらけ出すこととなり、毎年、この日にはいつも小鳥あてに
ねぎらいの言葉とささやかなプレゼントが贈られることとなったとさ。

おわり

見てくれた人、支援してくれた人、途中でアドバイスくれた人も、つまらんって言った人もありがとう。
見てくれただけで嬉しいよ!! 途中のコメは励みになったよ!! これで終了です!! あとは落とすなり、コメするなり、何なりと自由に使って下さい!!
あと質問に応えるけど、>>16 Pがメールを誤信するやつ書いてた人ではないよ。ゴメンね。俺が書いたのは他には一つだよ!


16 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 16:34:45.68 SHI8eB4j0 50/51


Pがメールを誤信するやつ書いてた人?


73 : 以下、名... - 2013/04/07(日) 18:34:02.24 sdt4xNwK0 51/51


>>16
一応前に書いたのは
春香「黒い春香の765プロラジオコーナー」ってやつね。
http://ayame2nd.blog.jp/archives/19155715.html
それだけだよ!
じゃあね!


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