1 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 01:36:58 4J73HIOk 1/35





 夕方 765プロ事務所



「と、言う訳で、俺を踏んでくれないか?」

「お断りします」


「いや、変な意味じゃないんだ!!」アセアセ

「変な意味にしか聞こえませんけど?」ジトーッ



「まず床にシートを敷いて、そんで靴と上着を脱いで俺がうつ伏せに寝るからさ?」

「足の裏と背中を踏んで欲しいんだ」


「ああ……マッサージですか?」

「そうそっ、頼むよ真。五分で良いからっ!!」ペコリ


2 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 09:11:20 4J73HIOk 2/35




「うーん。まぁ、それなら……」

「よしきた!! それじゃ、シートとマットを敷いて」シキシキ


「上着と靴を脱いで」ヌギヌギ

「うつ伏せに寝転んで」ゴロン



「さぁさぁ、いざぁ、踏んでくれー!!」

「はぁぁっ、仕方ないなぁ……じゃあ、ボクも靴を脱いで、っと」ヌギヌギ


「行きますよプロデューサー?」

「おー」


3 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 09:37:58 4J73HIOk 3/35




「まずは、足の裏から」

「いっち、にっ、いっち、にっ」フミフミ


「あーーーーー」

「ふふっ、変な声。そんなに気持ちいいんですか?」クスクスッ



「ああ、やっばいぐらいクるな」

「よっ、はっ、踏まれて気持ちいいなんて、よっぽど疲れてるんですね?」フミフミ


「もっと、強くしてみますか?」

「ん? そうだな、やってみてくれ」


4 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 09:47:20 4J73HIOk 4/35




「はいっ、せーーーのっ」

「ぎゅぅぅっ、ぎゅぅぅっ……っと」ギュッ ギュッ グリグリ


「あひいいいいい!!」

「あれっ、もしかして痛いとか?」ギュム ギュムッ



「いや、まこりんの足テクたまらん」

「ちょっ、そんな言い方ヤメてくださいよもうっ!!」ギュッ ギュッ


「あーーーーー」

「ふふっ」クスッ


5 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 11:54:19 4J73HIOk 5/35




「……」フミフミ ギュッギュッ

「あーーーーー」


「あっ、そろそろ背中を頼めるか?」

「まだそんなに踏んでませんよ?」



「最初に五分って言ったからな」

「気にしなくていいのに……」クスッ


「わかりました。背中ってどの辺りですか?」

「腰から、徐々に上へ移動する感じでお願いしまうま」


6 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 14:53:01 4J73HIOk 6/35




「はいはい。それじゃ、お馬さんの背中を踏んじゃいますよぉ」

「えいっ!!」フミッ


「いやいや、踏むと言うか、そのまま乗っかってくれ」

「……」



「重いとか、言いません?」

「言わないよ」


「ホントですかぁ? 言ったら怒りますからね?」

「おう。ぜーーーったい、言わないって」


7 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 15:30:52 4J73HIOk 7/35




「……」

「あく」


「……」

「……」ノシッ



「おっ」

「重いって言ったなぁ、このぉ!!」グリグリグリグリ


「ぐえっ、言ってないだろっ!? 言ってないから顔を踏むのヤメろ!!」

「普通に背中をっ、ぐっ、ぐぎぎっ、た、たしゅけ、て……」プルプル


8 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 18:29:03 4J73HIOk 8/35




「はぁぁっ、しようがない人なんだから全く」パッ

「重い女の子が、背中に乗りますよーだ」ノシッ


「いっち、にっ、いっち、にっ。ふみふみ、ぎゅっぎゅっ、ふみふみ、ぎゅっぎゅっ」フミフミギュッギュッ

「だから重くないって。真のグラビアは俺が一番見てるんだから」



「どれだけ身体が細いのかも知ってるよ」

「……」


「……」フミフミフミフミフミフミフミフミ

「まっ、真!? もっ、もう少し、し、しっ、ゆっ、く、く、くりっ」ブルブル


9 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 21:50:03 4J73HIOk 9/35




「……」

「背骨の、ちょっと横の所を……ぎゅぅぅっ。こんな感じですか?」ギュムッ ギュムッ


「あーーーーー」

「あーーーーー」



「そんな感じ。そのまま、腰から肩甲骨の位置まで、少しずつ上がって来てくれ」

「はいはい、っと」ギュッ ギュッ


「あーーーーー」

「よっ、ほっ、とりゃ、なかなか……バランスを取るの難しくて、体幹を鍛えるトレーニングになりそうですね」ギュムッ ギュムッ


10 : 以下、名... - 2015/06/27(土) 22:00:59 4J73HIOk 10/35




「ん、もしかしてフラついてるのか? だったら危ないし、もう止めよう」

「あははっ、心配性だなぁ。大丈夫ですって、ボクにお任……あわわっ!?」ヨロッ


「きゃあっ!!」ドシンッ

「っ、てて……」



「あ」チラッ

「プロデューサーの上にっ、尻餅ついちゃってすみません!!」サッ


「真に、け、ケガが無くて何よりさ。わっはっはー」

(俺の腰から、変な音しなかったか今!?)ダラダラ


15 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 10:44:09 KZAlXc0E 11/35




「大丈夫、ですか?」スリスリ

「ははっ。大丈夫だよ。へーきへーき」


(うおおおおっ、腰を触らないでくれえええええ)ピクピクッ

「ありがとう真、引き留めて悪かったな。帰って良いぞ?」



「……」スリスリ ナデナデ

「まこ、と?」


「プロデューサーが立ち上がれたら、帰ります」

「え゙っ!?」ギクッ


16 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 10:50:53 KZAlXc0E 12/35




「どうなんですか?」スリスリ ナデナデ

「ごめんなさい……」


「やっぱり」

「あっ、でも少し横になってれば治るし、問題ないさ」



「ふぅっ。仕方ありませんね」トテテッ

「えっと……アレがあっちで、コレがそっちでー」ガサゴソ


「ん、何か探してるのか?」

「はいっ、せっかくなので、耳かきでもして上げようかなぁと……あったあった♪」


17 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 11:09:53 KZAlXc0E 13/35




「耳かき?」

「最近したの、いつか覚えてますか?」


「確か、先週。いや、先々週……んっ? ちょっと待ってくれ、すぐ思い出す」

「あー、もういいです。分かりましたから」



「それじゃ、念入りにコッチのもーっと」ガサゴソ

「うん。これでよしっ」


「プロデューサー、横向きになれますか?」トテテッ

「おう、それぐらいなら」


18 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 11:24:05 KZAlXc0E 14/35




「ではっ、ボクがここに座りますので」スッ

「頭を、ボクの太もも(ココ)へ」ペチペチ


「……」

「ちなみに、硬いって言ったら耳かき棒を突き刺しますからね?」



「……」ゴロンッ

「まこりんの太ももは、か……柔らかいです、はい」


「ですよねぇー?」ニコリ

「はい」


19 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 11:33:08 KZAlXc0E 15/35




「始めはこっちの耳から……」

「耳の中を、は、い、け、んーっと」ジィーッ


「ふむふむ」

「うっわ、だいぶ汚れてますよ?」



「なんかごめんなさい。やっぱ汚いよな?」

「これからは、小まめにするよ」


「えっ? まぁボクは別に、気にしませんけど……気にしませんけど?」

「そうだ!! これからは、ボクがプロデューサーの耳かき、してあげますねっ」


22 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 15:58:17 KZAlXc0E 16/35




「以前話題になった、JK耳かきっての思い出すな……」

「あははっ、なんですかそれぇ。料金なんか取りませんてば」クスクスッ


「ではでは、ティッシュを化粧水で湿らせて、と」チャポチャポ

「耳の外側を拭いて、マッサージからして行きますよ?」



「おっ、何か本格的だな」

「そうですか? すこーし冷たいけど、我慢してください」スッ


「ごーしごーしー、きゅっきゅっ♪」ゴシゴシ

「このボクが、綺麗にしちゃいますからねぇ」


24 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 17:27:00 KZAlXc0E 17/35




「あーーーーー」

「ふふっ」ゴシゴシ


「真に耳を拭かれるだけの仕事をしたい」

「ぷっ、くくっ、あはははははっ!! あー、はいはい。そーですねー。考えておきますねー」



「おっとと、もういいかな?」

「次は、耳のコリコリする所……軟骨部分を指でマッサージします」スッ


「耳を少し折り畳んで、親指と人差し指で摘まむようにして、ぎゅっ、ぎゅっ……っと」コリコリ ギュッギュッ

「おおっ!! 新鮮な感覚だな。これは好きかも知れない」


25 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 18:51:55 KZAlXc0E 18/35




「普段されない事をされると、気持ちいいですもんね」ギュッギュッ

「あーーーーー」


「このまま、柔い耳たぶもっ」モミモミ フニフニ

「真に耳をマッサージされるだけの仕事をしたい」



「ふふっ。もう浮気ですかぁ? じゃあ拭きませーん」モミモミ フニフニ

「ああ、拭かれるのも愛してるよー」


「はいはい」クスッ

「っと。マッサージは、このぐらいにしましょう……」


26 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 19:03:39 KZAlXc0E 19/35




「そしてここでぇ……ジャガジャガジャガジャガ、バァーーーン!!」

「耳かき棒の登場っ!! これ、普段からボクが使ってるヤツなんですけど、すっごく感触が良いんですっ」ニコリ


「へーっ、俺はいつも100円ショップのだからな。それは楽しみだ」

「期待しててくださいプロデューサー。それじゃ、行きますよー」スッ



「最初は、穴の周りから……えいっ」カリッ カリッ

「あーーーーー」


「わはぁっ、いっぱい取れますねぇ」

「これ、楽しいなー♪」カリッ カリッ


27 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 19:16:56 KZAlXc0E 20/35




「真に耳かきされるだけの仕事をしたい」

「言うと思った」クスッ


「ゴホン。そろそろ、穴の奥まで耳かき棒を入れますよー?」

「危ないですから、絶対に動かないでください」



「ん」

「ではではでは、耳の中も……カリ、カリっと」カリッ カリッ


「あひいいいいいいいい」ゾクゾクッ

「うわぁっ!? だから、動くと危ないですよっ!!」


28 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 19:28:00 KZAlXc0E 21/35




「いや、でもだな……」

「男は我慢ですよ、が、ま、ん」ニコリ


「むっ」

「ふふっ」カリッ カリッ



「……」

「……」スッ


「ふーーーーっ」

「あひいいいいいいいい」ゾクゾクッ


29 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 19:41:07 KZAlXc0E 22/35




「急に、いっ、息を吹き掛けるなっ!!」プルプル

「くすっ、変なこえっ、あはははははっ!!」


「ひーっ、笑わさないでくださいよぉ、ん、くくっ」クスクスッ

「……」



「あれれっ、怒っちゃいました?」

「別に」


「ふふっ……」クスッ

「ほらほらっ。お詫びに、耳を綺麗にしてあげますってば」カリッ カリッ


30 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 21:12:17 KZAlXc0E 23/35




「ん……」カリカリッ カリッ

「んー、んっ?」


「?」

「んんっ!?」



「おい、どうしたんだよっ!?」ビクッ

「あ、ただのクセです。耳かきする時の」


「……」

「そっちの方が、変な声じゃないのか? と言うか、俺が不安になるから止めてくれ……」


31 : 以下、名... - 2015/06/28(日) 21:21:33 KZAlXc0E 24/35




「はーーーい」クスッ

「取れにくいのは、こっちの綿棒を使いますね?」


「綿棒? 俺のはカサカサだぞ?」

「だぁかぁらぁ、この綿棒も化粧水で湿らせて」ピチョピチョ



「ああ、成る程なぁ……」

「今度は、耳の中を擦るように、こすこすしてきますねっ」スッ


「はーーーい」

「ではではでは、ではっ……こす、こす、っと」コスコスッ コスコスッ


37 : 以下、名... - 2015/06/29(月) 22:08:01 wiT1X31Y 25/35




「あーーーーー」

「もう、どうにでもしてくれー」


「こうされるの、気持ちいいですか?」コスッ コスッ

「睡魔が襲ってく、りゅ……」



「ふふっ」ニコリ

「お疲れ様ですプロデューサー、明日からまた大変なお仕事ですもんね」コスッコスッ


「しばらく、こうしてますから……このまま、寝ちゃってください」ナデナデ

「……」


38 : 以下、名... - 2015/06/29(月) 22:18:33 wiT1X31Y 26/35





 30分後 765プロ事務所



「すぅぅっ、すぅぅっ……」コクリッ コクリ

「……」ナデナデ


「あ、外……暗くなってる」チラッ

「そろそろ、起こそうかな?」



「結局、片方しか耳掃除してないや」クスッ

「すぅぅっ、すぅぅっ……」


「……」

「プロデューサー、ボクをトップアイドルにしてくれたら……」ボソッ


39 : 以下、名... - 2015/06/29(月) 23:24:35 wiT1X31Y 27/35




「さっき言ってたお仕事、考えてあげますよっ」ニコリ

「あははっ、それじゃまるでボクたちが結婚するみたいじゃないですかぁ……なーんて」


「……」

「……」



「寝息が聞こえなくなりましたね?」

「っっ!? すぅぅっ、すぅぅっ……」


「もしかして、起きてました?」

「寝てるヨ。何も聞いてないヨ」


40 : 以下、名... - 2015/06/29(月) 23:29:35 wiT1X31Y 28/35




「……」

「……」


「う」プルプル

「鵜?」



「うっ、うぅっ……」プルプルプルプル

「鵜っ鵜ー?」


「うわああああああああああ!! 忘れろっ、わすれろおおおおおおおおおお!!!」ベチベチッ

「いてっ!? 叩くな叩くなっ!!」サッ


41 : 以下、名... - 2015/06/29(月) 23:57:24 wiT1X31Y 29/35




「フフフフフフフフフ」

「おい……」タジッ


「プロデューサーを殺して、ボクも死ぬしか」スチャッ

「やめろ、耳かき棒を向けるな!!」



「ワンワン、がるるるるるるるるるっ!!」

「って、普通に動けてないですか?」


「ん? そう言われれば、立てるし、腰の痛みも無くなったな」グイッ グイッ

「ふぅっ、良かった……安心してボクも帰れます」


42 : 以下、名... - 2015/06/30(火) 09:23:01 hwYeJKlk 30/35




「送るか?」

「いえ、お気持ちだけで。事務所を空にする訳にもいきませんしね」


「そっか……ゴメン。五分って言ったのに」

「……」



「やっぱり……」

「どした?」


「やっぱり、反対の耳も綺麗にしちゃいますので」ストッ

「はいプロデューサー、ボクのココに頭を乗っけてください」ペチペチ


43 : 以下、名... - 2015/06/30(火) 09:30:29 hwYeJKlk 31/35




「……」

「そうだな。お願いまこりん」ゴロンッ


「おまかせまこまこりん♪」ニコリ

「こっちも拭いてきます。今度は、寝ないでくださいよぉ?」



「おうっ!! むにゃむにゃ……」

美希「ハニーの寝顔も可愛いのっ」クスッ


「そうだねっ」クスッ

「……」


44 : 以下、名... - 2015/06/30(火) 09:37:29 hwYeJKlk 32/35




「ごめんだぞ真……実はさっきからドアの外に皆」ガチャッ

「は?」


貴音「気にせずとも宜しいのですよ? 誰も非難など致しません」

「……」



真美「ひそひそ」チラッ

亜美「ひそひそ」チラッ


「……」プルプル

「思いっきり引いてるじゃないか!?」


45 : 以下、名... - 2015/06/30(火) 09:50:44 hwYeJKlk 33/35




真美「引いてないよっ、ねっ亜美?」

亜美「そうだよっ……そ、そうだよっ!!」コクコク


真美「まこまこり……キクチさんを、バカにしたりしないよね?」プルプル

亜美「ぶふっ!! くくっ、キクチさんをバカにする人が居たら、ゆるさないよ亜美たち!!」プルプル



「……」

「……」プルプルプルプル


「うわああああああああああ!!!」

「皆を殺してボクも死んでやるうううううううう!!!」


46 : 以下、名... - 2015/06/30(火) 09:53:14 hwYeJKlk 34/35


おわり

特にオチも無い、765プロの日常。真編

前の
P「写真撮影に孤島へ行くぞ!!」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1431929891/
http://ayame2nd.blog.jp/archives/1836155.html


47 : 以下、名... - 2015/06/30(火) 09:59:39 hwYeJKlk 35/35


本当はこの後に、

Pがクーラーの壊れた真夏の事務所でビニールプールに入りながら、フェアリーの三人に背中を踏んでマッサージして貰うのと、

真美亜美に左右同時に耳かきしてもらって、その後に真から「耳かきはボクがするって言ったじゃないですか!」と怒られる所まで考えてたけど、蛇足っぽいし、キリが良いのでここまで。


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