1 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:03:55.33 xDSjdg/6O 1/18

事務所

「プロデューサー!おはようございます!」

P「おっ、真。おはよう。」

「プロデューサー、この後時間ありますか?」

P「この後か?まぁ、少しは暇かな……」

「じゃあ!前みたいにゲームセンターに行きませんか!?」

P「ゲームセンター…真、ハマったな?」

「へへへ……」

元スレ
響「ぷ……プロデューサーが……自分を……殺……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1407395035/

3 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:09:57.74 xDSjdg/6O 2/18

「だってあのガンシューティングゲーム、結構楽しかったじゃないですか!」

P「まぁ、ハマったら最後、お金が尽きるまでやっちゃうんだよなぁ……」

「でしょ!?」

「しかも、最近新しく出たヤツも面白そうなんですよ!」

P「へぇ、何てやつ?」

「ダークエスケープとかいうヤツで……」

P「ダークエスケープか……」

4 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:14:31.02 xDSjdg/6O 3/18

ガチャ

「……おっ、誰かいるな?」

「はいさ………」

(……いや、ちょっと待って…)

(そうだ!急に出て来て皆を驚かそう!)

(いっつも自分が驚かされてるからな!逆襲さー!)コソコソ

(………ここなら、バレないはず)コソッ

P「いいな!響がいいよ!」

「でしょ!?響が……」

(??)

(自分の話してるのか?)

5 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:18:19.09 xDSjdg/6O 4/18

P「いいなー、本当に」

P「そんで、早く撃ってみたいなー」

(!?)

(う、撃つ!?)

(な、何の話だ!?)

「銃も撃ちやすい感じでしたよ!」

P「おぉ、そりゃあ楽しみだ」

(銃……撃つ………)

(ヒッ!?)

(プロデューサー……まさか……)

(じ、自分を銃で撃つ気じゃ……)

7 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:25:11.82 xDSjdg/6O 5/18

(そ、そんな……)ガクガク



P「しかし、ダークエスケープって、名前の響がいいなぁー」

「確か名前の3Dって付いてましたよ?」

「グイーンッて飛び出るんじゃないですか?」



(えっ?な、なに?)ガクガク

(ふ、震えてて、聞いてなかったぞ……)ガクガク

(と、とにかく、隠れるのをやめて、2人の所に行って話を聞いてみなきゃ……)ゴソッ

P「へぇー」

P「じゃあ、飛び出て来た時に仕留めたいな」

(!!!??)バッ

10 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:34:06.68 xDSjdg/6O 6/18

(い、今出たら、撃たれちゃうぞ……)ブルブル

P「早く撃ちたいなー」

「プロデューサーの最高ってどれくらいなんですか?」

P「ん?今まで撃った中で最高の?」

(か、過去にも人を撃った事あるのか!?)

P「えーっとな……確か……」

P「覚えてる限り、68000(ポイント)くらいかな……」

(!!!!???)


(そ、そんなに人を撃ったのか!?)

(ぷ、プロデューサーは何者なんだ!?)ガクガク

「へぇ!凄いじゃないですか!」

11 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:40:36.31 xDSjdg/6O 7/18

(な、何で真はそんな呑気に反応してるんだ!?)

(国家レベルの犯罪者だぞ!?)

「ボクはそれの半分くらいですよ~」

(うぎゃーー!!同業者だったぞーー!!)

P「今度は交代でするんじゃなくて、2人一緒にしような」

「へへへっ、いいですよ!2人プレイ!勝負です!」

(さ、最悪だぞ……)

(史上最強のガンマン2人が、タッグを組んじゃったぞ……)ガクガク


P「………それにしても、響遅いなー」

(!!!??)

12 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 16:48:30.72 xDSjdg/6O 8/18

「呼んでるんですか?」

P「うん、響に渡したいものがあるって言ってね……」

(そ、そうだぞ……)

(だから今日は来たんだけど……)

(この状況じゃ、どう見ても誘き出してるとしか思えないぞ……)ガクガク

「響に何か渡すんですか?」

P「あぁ、これを」スッ

「あっ、鉄砲………」

(!!!!???)

(ひ、ひぃ!!もっと、ちゃんとした所に隠れないと!!)タタタ

(しゃ、社長室!これだぁ!)

ガチャッ




「水鉄砲?」

P「合宿の時に、響が忘れててな……」

13 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:10:13.55 xDSjdg/6O 9/18

(はぁ……はぁ……)ハァハァ

(そ、それで、鉄砲を自分に渡すって……?)ススッ

(何とか、声や音は社長室からでもわかるな……)



「懐かしいですね」

P「あぁ……小さい時はよくこれで遊んだなぁ」

(あ、遊んだって……)ガクガク

P「俺、小さい時もうまかったんだぞ?」

P「よく友達を撃ったもんだ……」

(と、友達を……撃つって……)ガクガク

P「当たったらあいつら、よく『ヒャァッ!』『イテッ!』『冷たっ!』とか叫んでたなぁ」

(そんな軽い感じに叫んでたの!?)

(というか、弾丸って当たったら冷たいのか!?)

16 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:19:15.03 xDSjdg/6O 10/18

「響も運動神経いいんだし、撃つの上手そうですよね?」

(!!?)

(自分、鉄砲なんて撃たないぞ!!)

P「そうだな……そうだ!」


P「今度、皆で海に行って、響と勝負しよう!」

「あっ、いいなぁ!ボクも一緒にしたいです!」

(うぎゃーーー!するわけないだろぉ!!)

(ふ、2人の世界にはついていけないぞ!)

P「途中、俺達が響を集中狙いしたりして……」

(ひっ!!)

「ははは!そしたら響、『もう!ずるいぞ~!』とか言いそうですね!」

(そんな呑気言わないぞ!必死に助けを乞うぞ!!)

19 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:25:04.05 xDSjdg/6O 11/18

P「しっかし、響遅いなー」

P「響に渡して、早く撃ちたいのに……」

(て、鉄砲を渡して、自分を撃つつもりなのか!?)

(な、なにがしたいんだ!?プロデューサーは!?)

(ま、まさか決闘でも……)ガクガク

「ボクも早く一緒に撃ちたいなぁ…」

(に、2対1!?)

「近くに来てるかもしれませんね、見て来ます!」ダッ

P「!!!」

P「真!!待て!!」

「えっ?」

P「………いるぞ……近くに」

(!!!??)

20 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:30:50.11 xDSjdg/6O 12/18

(ば、ば、バレたぁ!?)

(話なんて聞いてる場合じゃない!)


(部屋の隅に隠れるぞ!!)タタタ




「近くにって……響が?」

P「………いや、違う」

P「…………蚊、だ」

「え?蚊?」

P「いま、耳をブーンって通る音が聴こえた」

「そ、そんな、大げさに言わなくても……」

P「いや、最近の蚊は噛まれると凄く痒く……」

P「!!」

P「真!腕に乗ってる!」

「え!?え!?」

21 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:35:01.80 xDSjdg/6O 13/18

(……………)

(な、なかなか音沙汰ないぞ……)

(どうしたんだろ……やっぱり、聞いちゃお)ススッ




P「動くな!!」

(!!!!!????)

(ば、ば、バレてたぁ!!)

P「動くな……じっとしてるんだ……」

(う、うぅ……怖いぞ……)ガクガク

「そ、そんな……」

P「静かにするんだ!!」

(しゃ、喋ってないぞ!)

P「俺が……殺してやるからな……」

(ひゃあぁぁあ!!)ガクガク

22 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:43:09.04 xDSjdg/6O 14/18

P「さぁ……手を……」

「は、はい……」スッ

(手って……上げるん、だよね?)スッ

P「よし……じゃあ、行くぞ!」

(ヒィ!)ビクッ

(目を覚ましてぇ!!プロデューサー!)ブルブル





ペシィッ

(……………)

(…………え?)

(な、何?今の音?)

P「ちぃっ!!外したか!!」

「惜しかったですね……」

(えっ!?今の銃声!?)

(音ショボッっ!!)

24 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:51:57.87 xDSjdg/6O 15/18

P「逃したか……次こそは……!」

(えっ!?いや、自分いるぞ!?)

(か、勘違いしてるのか……?)

(よ、よかった、なら逃げるぞ!)

(このまま、逃げ…………)

(………………)





P「くそっ、遅く叩き過ぎたか……」

「僕に構わずにもっと早く叩いてよかったのに……」

P「いやいや、大事なアイドルに傷何かを……」



ガチャッ

「……………」

P「ん?あれっ?響?」

「社長室にいたの?何でそんな所に……」

P「あっ、響。渡したいもんが……」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあん!!」グスッ

P「!!!?」

27 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 17:59:34.45 xDSjdg/6O 16/18

P「えっ……泣っ……えっ!?何!?」

「ひ、響!?どうしたの!?」

「やだぞぉお!自分、皆と仲良くアイドルしたいぞぉお!!」グスッ

「プロデューサぁ!!真ぉ!!」

「もう人殺し何てやめてぇぇえ!!」グスッ

「2人と……2人と、ずっと一緒にいたいんだぁぁぁあ!!」グスッ

「765プロで……皆と一緒にぃ!!」グスッ

「うわぁぁぁぁぁん!!えぇぇぇえん!!」グスッ


P「………………」

P「人………殺したか?俺達?」

「あ、ありませんよ!!」

28 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 18:14:47.73 xDSjdg/6O 17/18

1時間後

「プロデューサー!真!早く行くぞ!」

P「まったく……さっきまでは勘違いに気付いて、顔真っ赤にさせて、枕に顔をうずめてたくせに……」

「ゲームセンターに行くって言ったら、ついて来ちゃいましたね」

P「泣いたり笑ったり、元気なやつだなぁ……」

「ふふん!自分、ガンシューティングゲームでも完璧な所、見せるぞ!」

「よぉし、勝負だよ!響!」

P「長い勝負になりそうだな……」

32 : ◆p3yuNM37DY - 2014/08/07 18:22:55.69 xDSjdg/6O 18/18

次の日

春香「おっはよー!皆!」

春香「………あれ?いない……皆、奥かな?」スタスタ

春香「……あっ、皆ソファーに……おはよう、みん……」

「昨日はいっぱい敵を撃ったぞ!」

「プロデューサー、本当に撃つの上手いですね!」

P「まぁな。あの銃も撃ちやすかったしな」

P「しっかし、撃ったらあんなに血がブシャーッてなるとはな……」

「うぅ~!自分、また撃ちたいぞ!次は100人は撃ちたいぞ!」

「そうだね~……あっ、春香、おはよう!」

P「………春香?」



春香「」

春香「ひっひっ……」

春香「人殺しぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!」







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