1 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:48:34.58 RWzCqF9B0 1/46

P「Zzz…」



ガチャリ



P「Zzz…」



カチャカチャ




P「Zzz…」



ゴソゴソ




P「Zz………ん?」

P「(あれ…?何か物音が…台所からか…?)」

P「(ああ、そっか俺今実家に帰ってきて……ねえよな。ここの俺のアパートだし…)」



ガタッ



P「(え、何これ怖い)」

2 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:49:18.07 RWzCqF9B0 2/46

P「(あ、さてはまゆだな?アイツまた勝手に人の家に忍び込みやがっ…あれ?今日アイツ地方ロケか)」

P「(じゃあ誰だ?響子は…忍び込んだりしないはずだし、佐藤と早苗さんは酒たかりに来るだけだしな…)」

P「(後は…うーん………わからん…)」

P「(っていうかもしかして…ガチ泥棒とか?)」



ガチャッ



P「(!?部屋に入って来たぞ…!どうする…どうしよう…)」

???「…」スッ

P「(ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ…!)」

P「(ええいっ、こうなれば!)」ガバァッ!!

3 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:50:30.71 RWzCqF9B0 3/46

ドサッ!

バタンッ!


???「きゃっ!」

P「捕まえたぞコラァッ!!元アメフト部補欠のパワー舐め…え?」

「ぷ…プロデューサーさん!ウチ!ウチだって!!」

P「う…海?どうして俺んちに…!?」

「とりあえず離してくれないかな…手首とか痕残ったら拙いし、その…」

P「その???」

「ズボン穿いてほしいし…さ」

P「え?」



\ミロッ!ゾウサンダ!/



P「…」

P「きぃぃぃやああああああああああああああっ!!!??」

4 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:51:57.10 RWzCqF9B0 4/46

***********






P「…」

「…」

P「………えっと…どうしてうちに?」

「あ、あははは~…ちひろさんに住所を聞いてさ…」

P「何をしに?」

「プロデューサーが自炊出来ないってちひろさんに聞いたから…作りに…」

P「玄関鍵かけてたはずなんだけど」

「ちひろさんから鍵もらって…」

P「」

5 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:52:44.23 RWzCqF9B0 5/46

「……その、ごめんなさい」

P「まぁ、うん。気持ちは嬉しいけどさ…………あれ…何か臭くない?」

「え…?やばっ!火点けっぱなしだ!!」ダッ

P「マジか!?」

「っと…あちゃー…黒こげ…」

P「わ…悪い…」

「ううん、いいよ。ウチのせいだから。すぐ作り直すから座っててよ」

P「いや、せっかくだし食べるよ」

「ダメだって、体に悪いだろ。心意気は嬉しいけど、ウチの料理でお腹壊されたら落ち込むよ?」

P「ぅ……分かったよ…」

「ありがとっ、すぐ出来るからさ」

6 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:53:10.91 RWzCqF9B0 6/46

カチャカチャ

ジャアー



P「…」ジー

「えっと…しょうゆは…」

P「…」ジー

「……あのさ、まじまじ見られると気が散るんだけど…ウチの格好変かな?」

P「えっ?…いや、Tシャツにジーパンなんて珍しいカッコしてるなーってさ」

「ああ、これ?今日は色々プロデューサーの世話しようと思ってたからさ、動きやすい方がいいかなって。似合わない?」

P「まさか。すげえ似合ってるし、なんて言うのかな~その~…………有り体に言うとエロい」

「さっき押し倒されたお礼がまだだったね…////」ギリッ

P「すいません、フライパン置いてください」

7 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:56:11.57 RWzCqF9B0 7/46

「まったくもう……普段はそんな事言わない癖に、何でこんな格好の時いうのさ」

P「えーっと…何かこう……人妻っぽくていいな~って」

「お礼」ギュッ

P「包丁置いて、ごめんなさい」

「はぁ……プロデューサーってそういうのがいいの?」

P「人妻は男のロマンだからな。ロリコンよりはマシだろ」

「マシだから良いって話でも無いんだけど」

P「それに海ってエプロン姿が似合うから尚更ね」

「そうかい?へへっ、結構気に入ってるんだ、コレ」

P「着てるモデルがいいしな」

「それは褒めすぎだって。でも、もしそう思うんなら、今度そういうモデルの仕事持ってきてくれてもいいんだよ?」

P「たま○クラブとか○よこクラブとか」

「せめてゼク○ィにしない…?」

8 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:56:49.16 RWzCqF9B0 8/46

P「むしろ写真集にしようか。『杉坂海と擬似家族シチュエーションが楽しめる』がコンセプトで」

「う~ん…それはちょっと……」

P「まあ検討しとくよ。どの道こんな可愛い姿を世に出さないなんて損だからな」

「ふふっ、頼んだよ」

P「はいよ」




「~♪」

「愛は言葉じゃ~なーいーこーとーが~♪」



P「お、懐かしいなそれ」

「そうだろ?ちっちゃい頃よく聴いてたから、今でも時々口ずさんじゃうんだよね」

P「え、そんなに昔の曲だっけか」

「だってこの曲、ウチが小学校の低学年の頃に流行った曲だよ?」

P「なん…だと……?」

9 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:58:41.80 RWzCqF9B0 9/46

「ホントだって、スマホで調べてみなよ」

P「…………」



ゴソゴソ

Prrr...



菜々「…ふぁい……何ですかプロデューサーさん…こんな朝早く…」

P「いや、急に声が聞きたくなってさ。お前も辛い思いしてんだなって…」

菜々「はあ…?もう…こんな時間から私を口説いてないで、さっさと早苗ちゃんをもらってやってくださいよ…それじゃ……」ピッ

P「あっ……朝早くってもう10時回ってんだけど……」

「……ウチが来てるのに他の子に電話?」ムスッ

P「悪かったよ…ちょっと傷の舐めあいしてただけなんだって」

「ふーんっ、まあ良いけど」

P「だって当時俺高校生だぞ?悲しくもなるよ」

「あーそっか……あはっ、高校に通うプロデューサーさん見てみたかったな。アルバムとか無いの?」

P「別に面白くもないぞ。地味だったし」

「そんな事ないよ。今より生え際が前にあっただけで面白いって」

P「…泣くよ?」

「いいよ?ウチが慰めてあげるから♪」

P「ぐぬぅ…」

「当時彼女とかいた?」

P「今日の海さん的確に人の傷口抉りにくるね」

「あははっ、やっぱりいなかったんだっ」

P「…嬉しそうだな」

「うん、プロデューサーさんをいじるネタが増えて嬉しいよ♪」

10 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:59:15.99 RWzCqF9B0 10/46

P「お前な…」

「はいっお待たせ。出汁巻き卵ね」

P「おっ、いいねぇ。好きなんだよなーこれ」

「へへっ早苗さん達からそれが好きだって聞いてたんだ」

P「そうそう居酒屋でついつい頼んじゃうんだよね~…はむっ、ん!?うまっ!」

「ホントに?良かった~。あと煮魚とおひたしと…」

P「あっうまっ!これもうまっ!あー…こんなに充実した朝食何年ぶりだろ…」

「いつも何食べてんのさ」

P「パン!」

「いや、そんなにっこり八重歯見せられても…」

P「いやー、やっぱ和食はいいなぁ…これなら毎日でも食えるよ」

「へへっ、じゃあ…毎日食べる?」

P「んー…週に一回くらいパンだしてくれれば」

「はいはい、洋食もちゃんと勉強しておくよ」





P「ご馳走様でした!…はぁ~、美味かった」

11 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 02:59:58.74 RWzCqF9B0 11/46

「お粗末さま、響子に色々教わっといて良かったよ。さてと…」カチャカチャ

P「あっ、待った」ガシッ

「ひぁっ!?///…ちょっと!何で尻ポケット掴むのさ!!/////」

P「いや、かわいい尻してるからつい…じゃなくて、洗い物なら俺がするよ。貸してみな」

「えっ?いいよ。ちゃんとゴム手袋持って来たから手荒れの心配も無いし…」

P「そういうんじゃないよ、朝飯のお礼だ」

「でも…」

P「ズボン下ろすぞ」

「分かったよ!…じゃあお願いするね」

P「かしこまり!」



ジャー

カチャカチャ



P「(ああ~なんかあれだな、新婚みたいでいいなあこういうの…)」

12 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:01:39.57 RWzCqF9B0 12/46

P「~♪」


P「ねえ聞いて、すってきな、行為を、シテるのっ♪」

「??プロデューサー、ご機嫌だね」

P「んー?そりゃあ朝から美少女の手作り料理食ったら元気になるだろ」

「ふふっ、そりゃどーも♪」


「~♪」


P「その辺の雑誌とか読んでていいぞ、ゲームしててもいいし」

「いいよ、ここでプロデューサーの背中見てた方が楽しいし」

P「なんだそれ」

「頭頂部はいつまで持つのかな、とかさ」

P「…………」

「プロデューサー、背中が泣いてるぞー♪」

13 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:02:45.23 RWzCqF9B0 13/46

P「さて、洗い物も済んだ事だし……」

「掃除と洗濯…」

P「おやすみー」

「ちょっと待て。何寝ようとしてるのさ」

P「え?だってお休みだよ?お休みはお休みするものだよ?」

「せっかくのお休みだからこそ活動しないと、ぶくぶく太るだけだって」

P「えー…あ、じゃあ…海、来いよ…(イケボ)」ファサ…

「ふんっ!」ドサァッ

P「ぐぇっ!?」

「その臭い洗濯物と一緒に燃えるゴミに出されたい?」

P「はいはい…」

「ふふふっ、いい子いい子。さて、ウチは掃除に取り掛かろうかな」

P「うぅ…実家に帰って来たみたいだ……」

「今日はウチのこと「お母さん」って呼んでもいいよ♪」

P「クソバ…」

「何だって?」

P「バ…カにすんなこんちくしょー洗濯でも何でもやってやらあ!!!」

「あははっ、がんばって☆」





P「ふいーっ、洗濯物も干し終わったな……おーい、海!……海?」




[うず高く詰まれたエロ本の山]




P「」

14 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:03:25.82 RWzCqF9B0 14/46

「…」ドサッドサッ

P「あ、あのー……海さん…」

「え?ああ、ごめん。何?プロデューサー」

P「何をされてらっしゃるんで…?」

「え?なにって…掃除に決まってるじゃん。もうっ、プロデューサーさん家はモノ多すぎなんだよ」

P「う、うん…で、それ……」

「???……ああ、コレ?ウチは別に気にしないよっ、男の子だもん。こんなもんでしょ」

P「……お、おぉう…」

「だ・け・ど!この部屋、他の子も来るんだから、こんな分かりやすいとこ置いてたらダメじゃんか」

P「いやあ…どこにどう隠してもまゆと早苗さんに見つかっちゃうからもういいかなって……」

「だーめっ!早苗さんはともかくまゆだって女の子なんだから、こーんなもん見せたらダメでしょ」ピラッ

P「やめてー見せないでー」

「えーっとなになに『黒髪ポニーテールのドスケベ若妻とネットリエッチ。昼下がりのアパートに響く甘い嬌声』……」

P「あっ…………」

「………………//////」

15 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:04:10.69 RWzCqF9B0 15/46

P「いやー!!参っちゃうよなー!!どうしてこうエロ本の煽りってダサいんだろうなー!!」

「あ、あははははっ!そっ、そうだよねー!大体こーんな女がこんな安アパートに住んでる訳ないよー!!」

P「そうそう!あはははははははは!!!」

「ははははははははは!」

P「さぁて、掃除掃除!」

「そうだね、じゃあウチこっちの棚を…」


トサッ


「おっと、ごめんごめん何か落としちゃ……え」

P「おいおい、ドジッ子めー……あ」



[0.01mmコンドーム]



「」

P「     」

16 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:05:08.01 RWzCqF9B0 16/46

「……えと…その」

P「あー!わりぃわりぃ!昔彼女いたときに買ったやつまだ残ってたかー!!」

「……えっ」

P「いやーはっはっはー!!失敬失敬…」

「……」

P「いんやー懐かしいなー!アイツこーんな太った女でさー!今思えばなんであんな女と付き合ったのか…」

「……い、いいよそんな無理矢理ごまかさなくても…別に彼女くらいいたって……」

P「え!?あ!?いやいやいや!違う違う違う!そんなんじゃ……」

「もうっ、ウチだって子供じゃないんだから、別に気にしてなんか」

P「えー…いやー…そのー…」






P「(い……言えない…)」


P「(あれが……○ナホールを繰り返し使うために買ったゴムだなんて言えるわけがない……)」

17 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:06:22.69 RWzCqF9B0 17/46

「じゃあ聞くけど、なんでそんな隠したがるの?」

P「いや別に隠したがってる訳じゃ…」

「まさか……事務所の子!?」

P「はあ!?」

「そういえばこないだ朋の地方ロケに同行して……ま、まさか!」

P「ちがーう!!!」

「ホントに?」

P「ホントに」

「うちの朋を傷つけたら承知しないよ?」

P「だから、違うって言ってるだろ!」

「……」

P「……」




P「………あーもう!分かった!分かったよ!それはオ…オナホで使うんだよ!!」

18 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:06:56.25 RWzCqF9B0 18/46

「…え?」




P「かくかくしかじか…!分かったな!?」

「え…うん……////」

P「で!これが現物だ分かったか!!」プルンッ

「みっ、見せなくていいよ!!」

P「うるせえ!自分のオ○ニー事情を説明する俺がどんなに惨めで恥ずかしいか分かるか!オラァ!ちゃんと現物握って確かめろ!!」

「いい!いいってば!!もう分かったから!掃除の続き!!ね!?」

P「何逃げてんだ!このっ!」

「逃げてない!いや…逃げるでしょ普通!!」

P「どっちだよ!!」

「いいから!そのオナ…それしまって!!」

P「………わぁーったよ…」




「……」

P「……」

19 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:07:25.32 RWzCqF9B0 19/46

(この空気のまま2時間後)




「……じゃ、ウチ昼ごはん作るから」

P「おう…」



P「………」

「…………はぁ…」



P「……なんだよ、元気ないじゃないか」

「…プロデューサーこそ、いつもは二言目には下ネタ言ってるのに大人しいね」

P「…いや、言わねえよ」

「…………」




「はい、できたよ」

P「……ん、ありがと」

「……」

P「……」

「………」

P「………(気まずい)」

20 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:16:57.11 RWzCqF9B0 20/46

PiPiPi...



P「あれ?電話…って俺じゃない」

「え、ウチの?………あれ、朋…?」

P「朋?」

「もしもし、朋?どうしたの?」

『あ、海ちゃん?ねえ、いま何色のパンツ穿いてる?』(大声)

「はぁ!?バッ…大声で何言ってんの!?」

『はあ…はあ……お姉ちゃん今…何色の』

「うるさいっ!切るよ!!」

『あーごめんごめんごめんって!!もうーどうしたの海ちゃん、今日機嫌悪いよ~?』

「いきなりこんな電話来たら機嫌も悪くなるでしょ…」

「ごめんごめん、今見た占いでね『赤いものを身に着けてると恋愛運アップ』って書いてあって、『肌に直接触れてれば効果アップ』って書いてあったからさー!で…えっへっへ…お姉ちゃん何色の…」

「ベージュ!!!!」ピッ


P「お前切らなくても…」

「いいんだよ、朋ってばいつもしょうもない事で電話してくるんだから…」

P「アイツらしいな……でもお前アイドルがベージュの下着はマズイだろ」

「怒るよ?」

P「なんでだよ!」

「そんなの着けてる分けないだろ。適当に言っただけ」

P「ふーん、じゃ何色の…」

「…」ギロッ

P「……ナンデモナイデス」

21 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:18:46.73 RWzCqF9B0 21/46

「ふん……あっ、じゃあ…プロデューサーがいいとこ見せてくれたら見せてやってもいいよ?」

P「マジか」ヌギッ

「食事中に粗末なもの見せるな」

P「粗末って……」

「遊んでばっかだと晩御飯抜きだからねっ」

P「……はい」

「ぷっ…ふふっ…あははははは!」

P「…笑いすぎだろお前」

「ごめんごめん、だってプロデューサーの顔、うちの弟そっくりでさ、ふふふっ」

P「馬鹿にしやがって…」

「でも、どっちにしても夜までには帰るけどね」

P「ふーん」

「……」

P「じゃあ、午後から出かけないか?」

「え?」

P「おかげさまである程度片付いたし、ちょっと遊びに行こうぜ。お礼もしたいし」

「お礼って、今日の来たこと自体がウチからのお礼だし」

P「オレ、オマエ、デカケル、オレ、タノシイ、オマエ、タノシイ」

「何で片言なんだよ…」

P「いいから、いいから。な?」

「…分かったよ」

P「じゃ、飯食ったらいくぞ!」モグモグモグ

「はいはい、もっと味わいながら食ってよ…あーもう口に米付いてるし…」

22 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:19:55.44 RWzCqF9B0 22/46

~お外・公園~



「プロデューサーとこんな風に歩くなんて新鮮だな~」

P「ん?まあそっか、手でも繋ぐ?」

「そうだね、プロデューサーが迷子にならないように♪」

P「俺かよ」

「だってプロデューサー、いっつもキョロキョロして可愛い子探してるじゃん」

P「そんな事ないよ、今はお前の事しか見てないさ…海」

「明らかに焦点がウチの後ろなんだけど?」

P「あ…」

「え…?」

23 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:20:23.35 RWzCqF9B0 23/46

*****



椿「今日はいいお天気♪絶好のカメラ日和ですね」


椿「あ、素敵な雰囲気の公園!」


椿「うふふ、親子連れにカップルに…皆さん幸せそう。せっかくだし、素敵な光景を……っと」ピピッ




P「あ…」

「え…?」



*****



椿「あれ…………プロデューサーさん?と……海ちゃん?……はっ!?」

P「江上!?いや、これは!そのっ…!」

「プロデューサー!逃げるよ!!」ガシッ

P「えっ!?なっ…おい、海!」ダダダダ


椿「えー!?二人とも!!ちょっとー!!……行っちゃった…」

椿「この写真…どうしよう……」

24 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:20:50.40 RWzCqF9B0 24/46

「ハア…ハア……」

P「ゼー…ゼー……お前な…なんで…走るんだ……」

「ごめん…ちょっとビックリして…つい」

P「身内なんだから…別に……」


ギューッ


「…うわっ!ごめん……手、引っ張っちゃって…痛くなかった?」バッ

P「いや、全然……海、お前」

「?」

P「結構華奢な手してんだな」

「そ…そうかな////」

P「意外とやわらかいし」

「やめてよ…照れるじゃんか////」

P「てっきり、もうちょっと硬いかと…」

「え?」ギロリ

P「何でもないです」

「…えい」ブミュ

P「おい、何をする」)・3・(

「ほらほら、やらかいだろ~。ウチの手は硬くないって分からせてやる~////」

P「ぷひゅー」)・3・(

「うわっ、息吹きかけてきた!」

P「お前が作った料理の香りを分からせてやる~」

「なにをー!///」




椿「あわわわわ…これはやっぱり確定なのでは…///////」←追いかけてきた

25 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:21:51.98 RWzCqF9B0 25/46

~大型ショッピングモール~



P「近いと思ったけど結構遠かったな」

「そうだねぇ、でもま、退屈しなかったけどね♪」

P「足、大丈夫か?今日ヒールだし」

「大丈夫だよ、ありがと。さ、早くいこ!見たいお店があるんだ!」

P「はいはい、急ぐと転ぶぞー。お姉ちゃん」



P「化粧品か」

「うん、雪菜に色々教わったから早速ね」

P「勉強熱心だなあ」

「これでもアイドルだからね☆」

P「で、何見に来たんだ?」

「ん?グロスをちょっとね~」

P「ふむ」

「この辺が今年の新商品なんだけど」

P「へぇ、オレンジ色なんてあるんだ」

「オレンジっていうかアプリコットって言ったほうがいいかな」

P「杏色か」

「なんか急にだらけた色に聞こえるからやめて…」

P「どれ買うんだ?」

「うーん、プロデューサーはどれがいい?」

P「え?俺?」

「うん、プロデューサーさんに選んでもらいたいんだけど…だめ?」

P「うーん……そう言われても…」



???「何かお悩みですかー?あれ?」



P「え?」

26 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:22:39.00 RWzCqF9B0 26/46

「雪菜!?なんでここに!?」

雪菜「あー!やっぱり海さんとプロデューサーさんだー。どうしたの?デート?」

P「おー井村、仕事か?」

雪菜「そうなんです~、ここのキャンペーンガールのお仕事で」

「へぇ~、衣装かわいいじゃん」

雪菜「えへへっ、ありがとうございます♪」

P「実は海の口紅選んでてな~…悩んじゃって」

雪菜「あ~……なるほど」チラッ

「……(目を逸らす)」

雪菜「うふっ、じゃあ私のオススメをお教えいちゃいますけど……いいですか?海さん?」

「う…うん」

雪菜「じゃ、お許しが出たところで~…私のオススメはコレですね。海さんキリッとしててかっこいいですけど、これを使えば可愛くなりますよ~」

P「なるほど…」

雪菜「はいコレ、テスターです」

P「???何で俺に渡すの…?」

雪菜「海さんに塗ってあげてください♪」

P「は?」

「ちょっと雪菜ぁ!?」

27 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:23:13.76 RWzCqF9B0 27/46

雪菜「うふふ、せっかくなんですからプロデューサーさん色に塗ってあげてくださいね☆」

P「いや、これお前が選んだんだけどな?」

雪菜「うふふ、まあいいからいいから♪」

P「はあ…」

「……雪菜、今度覚えときなさいよ」

P「んじゃ…塗るから唇向けて」

「ぅ…うん」

P「………」

「………////」

P「(なんかキス待ちみたいでエロいな)」

「………まだ?////」

P「お、おう…すまん」

「んっ……////」

P「………」プルプルプル

「………………………………もうっ!何してんのさ!//////」

P「うるせえな!お前こそ目ぇつぶってんじゃねえよ!緊張するだろ!!!」

「ちょっ、直視できる訳ないだろ!!こんな至近距離で!!//////」

P「すぐ済むからもうちょい大人しくしてろ!!」


雪菜「……」ニヨニヨ


P「いくぞ…………」

28 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:25:28.96 RWzCqF9B0 28/46

ピトッ

「っ……////」

雪菜「ほらほら、グロスが垂れちゃいますよ♪真ん中から口角に向かって、唇をなぞる様にっ」

P「……」ヌリヌリ

「…………////」

雪菜「ほ~ら、よーく見てください…海さんの唇、ぷるぷるで美味しそうじゃないですか?…ね?」

P「…お、おう」

雪菜「厚みがあってみずみずしくってなんだか……キスしたくなってきませんかぁ…?」

P「う…うむ」

「雪菜!!アンタ何いって…!!」





ズボッ





P「あっ」
雪菜「あっ」


「あっ…ふぇっ…………へっっっくしょい!!!!」


雪菜「わわわ!?鼻からピンクのキラキラが!!?」

29 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:26:26.54 RWzCqF9B0 29/46





「はあ……ひどい目にあった……」

P「お前それ人の顔面にクシャミした奴のセリフか?」

「悪かったってば……でも、そもそもプロデューサーさんがさっさと塗ってくれてたらあんな事には…」

P「しゃーないだろ……」

「あ、プロデューサー。ここ寄ってっていいかな」

P「え?おお、アジアン雑貨か」

「うんっ、ちょっとだけでいいからさ」

P「いいよ、ゆっくり見てこうぜ」

「ほらほら、この帽子とかプロデューサー似合いそうじゃない?」

P「えー、そうかな…どう?」

「ぷっ…はははっ、似合ってる似合ってる。なんか現地の人って感じ」

P「現地ってどこのだよ」

「あははっ!あっ、ねえ見てコレ、可愛いアクセ」

P「お、ホントだ。どれ、付けてやるよ」

「ん、お願い♪………どうかな?」

P「似合ってるぞ……でも…もうちょっとこう…胸元開いてる服の方が…」

「……」ジトー

P「え?あ、いや、そういうんじゃなくて素直にコーディネートをだな…」

「じゃあさ、服も選んでよ」

P「はい?」

30 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:27:09.45 RWzCqF9B0 30/46

「プロデューサーさんが着せたい服選んでみてよ、ここ雑貨だけじゃなく服もあるしさ」

P「いやあ、俺のセンスなんてなぁ」

「それ、禁止ね」

P「う…」

「ウチはセンスのいい服を選んでなんて言ってないよ、プロデューサーさんがみたい姿にしてって言ってるの」

P「……あとから文句いうなよ?」

「言わないよ、絶対に」

P「じゃあ……コレと…それから」



「お待たせ」

P「お、試着終わった……か…」

「どうかな?似合ってる?」

P「……マーベラス…」

「えっと…似合ってる…って事でいいのかな?」

P「…うん……」

「……へへっ、なんか照れるね…こういうの」

P「色も素材も夏らしくていい感じだろ?」

「じゃあ、これ買うね」

P「ああいいよ、俺が出す」

「いいよ、ウチが無理やり選ばせただけだし」

P「いいからいいから、俺が着せたかっただけだしさ」

「うーん…じゃ、割り勘で!」

P「いやでも」

「ワ・リ・カ・ンで!!その方がホラ…」

P「?」

「一人が買ったものより、2人で買ったものの方が……なんか良くない?」

P「……そっか」

「へへっ、ありがと。すいませーん、コレ一式買うんでこのまま着てっていいですかー?」

31 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:27:54.69 RWzCqF9B0 31/46

******



「~♪」

P「なんだよ、そんなに嬉しいのか」

「もちろん♪す…誰かに選んでもらった服を着るって楽しいよ。自分では選ばない服も着れるからね」

P「そりゃ何より、じゃあ次はこっちで」

「こらっ、なーんで下着屋に入ろうとするの」

P「いや、だって」

「だってじゃないっ、ホントにプロデューサーさんはエッチなんだから」

P「ベージュパンツの癖に…」

「穿いてないって言ったろ」

P「どれ、確認を」

「えい」ベシッ

P「いでっ」

「エッチな子にはお仕置きっ」

P「オカンかよ」

「言ったでしょ、今日はお母さんでいいって♪」

P「ママー、アイスー」

「はいはい」

32 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:28:43.19 RWzCqF9B0 32/46

******



P「ただいまー」

「ただいまー」

P「お帰り、海」

「お帰り、プロデューサーさん♪」

P「……」

「……////」

P「さて…と、晩飯の時間までまだあるな…映画でも観る?」

「うーん、そうだね」



***



P「……」

「……」

P「……」

「……zzZ」

P「あれ?……海?」

「………zzZZ」

P「おいおい……これからいい所だってのに寝る奴があるかよ…」

「……んんっ…」

P「年相応な可愛い寝顔しやがって、ラブコメなら俺の名前呟くとこだぞ…こいつ」

「…プロデューサー……」

P「……………」

33 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:29:25.92 RWzCqF9B0 33/46

「…………んっ…あれ…ごめん、ウチ寝てた…」


「あれ…?プロデューサーさん?……」




カチャカチャ



「プロデューサー…?」

P「ん?おう、起きたか。わりいな、今日は朝から働きづめで疲れただろ」トントントン

「ううん、それより……できたんだ、料理」

P「ん?ああ、ちひろさんの情報網もまだまだだな、俺は料理が出来ないんじゃなくてしないんだよ。めんどいからな」

「そうなんだ…でも、いいよ。今日はウチがやるって言ったんだから」

P「いいんだよ、俺がやりたくてやってんだから」

「いいって…」

P「じゃ、割り勘」

「え?」

P「一人で料理作るよりも、2人でやった方がホラ…なんかいいじゃん」

「………………うん!そうだね」

P「よし、じゃあ味付け方面は任せるわ、朝も昼も美味かったし」

「任せてよ!…あーあーもうプロデューサーさん不器用だな、切った野菜の大きさバラバラ…ホントに料理できるの?」

P「うるせえな、出来るとは言ったけど、上手いとは言ってねえぞ」

「あはっ、じゃあウチはこっちやるから」

P「はいよ」

「プロデューサー、塩とって」

P「はい」

「あと、醤油と…」

P「砂糖な」

「うん、ありがと♪」

34 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:30:02.29 RWzCqF9B0 34/46

P「「いただきます!」」

P「お、美味い。海の味付けいいなあ、安心する味」

「へへっ、そりゃどうも。プロデューサー、あーん☆」

P「おまっ、恥ずかしいな……あむっ」

「へへっ、どう…?////」

P「うん美味い…って今言っただろ」

「もう一回聞きたかったの♪」

P「じゃあ…ほれ、あーんっ」

「えっ?………んっ、はむっ…美味しいね」

P「自画自賛か?」

「ううん、プロデューサーさんが食べさせてくれたからだよ」

P「そうかそうか、じゃもう一口」

「もう……あむっ」モグモグ

P「はっはっは、よしよし」

「ウチはペットじゃないんだけど////」

P「そんな事思ってないよ、俺の可愛い…アイドルだと思ってるって」

「ふーんっ……じゃもう一口もらっとこうかな」

P「はいはい」

35 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:30:52.75 RWzCqF9B0 35/46

******




「じゃあウチ……帰るね」

P「おう、気をつけてな」

「また…来てもいいかな?」

P「もちろん、いつでも来いよ」

「じゃあ、その…またね」

P「うん、またな」





P「……」



P「…………あー、クソッ…エロビデオでも見て寝るかぁ!」


ポツ…ポツ…


P「……ん?」



ポツポツポツ…

ドザアアアアアア!!



P「うおお!?何だよゲリラ豪雨かよ!」

36 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:31:53.68 RWzCqF9B0 36/46

P「海の奴…大丈夫かな…ん?」




「……プロデューサー!!」

P「海!?……早く!うちに入れ!早く!」

「ごめんね!急に降って来ちゃって…」

P「いいよいいよ…とりあえず今着替え持ってくるから」

「いいよ、タオルだけで」

P「良くねえよ、色々透けてんだから」

「!?////」

P「とりあえずベージュじゃないのは分かったから礼はいらないぞ」

「怒るのはアリだよね…?////」

P「…ダメです」

37 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:32:41.58 RWzCqF9B0 37/46

******



「シャワーありがとね」

P「ん」

「はあ、いつ止むのかな…」

P「すぐ止むと思ったんだけどなあ…」

「……」

P「……」

「……あの」

P「海」

「…え?」

P「今日泊まってかないか?」

「え!?だって…/////」

P「雨しばらく止みそうもないし、服だって乾くの時間かかるしさ」

「い、いいよ、そんな!それに…お泊りならホラ色々準備がさ…!」

P「嫌か?」

「嫌じゃない!けどさ…」

P「まあ無理にとは言わないけど、俺もシャワー浴びてくるから上がってくるまでに決めといて」

「う…うん」




P「(ちょっと露骨だったかなぁ…)」

38 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:33:20.20 RWzCqF9B0 38/46

P「ふぃー…ただいま」

「お、おかえり…」

P「……」

「……」

P「で、どうする?」

「うん……泊まってこうかな…」

P「お、そっか。じゃあ…何して暇つぶすかー」

「そ…そうだね……」

P「映画はさっき観たし、ゲームは海が好きじゃないだろうし、とはいえ仕事の話してもなあ」

「そうだねえ…」

P「やっぱりここは…」

「ここは…?」ゴクリ



P「恋バナだな」



「なんでだよ」

39 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:34:18.83 RWzCqF9B0 39/46

P「え?だってお泊りの定番といえば恋バナだろ」

「いや、そうだけど、確かにそうだけど…今それウチとすることか?」

P「じゃあ他に何かあるのかよ」

「それはホラ…あのー……おしゃべりとか」

P「大差ないじゃん」

「ある!」

P「ねえねえ海ちゃんてー初恋はいつー?」

「勝手に始めるなって!」

P「んっとねーアタシはねー」

「…うんうん」

P「そこは乗るのかよ」

「ぅ…いいじゃん、ちょっと気になるんだから」

P「仕方ないな…俺の初恋話で海の乙女心をキュンキュンのりゅんりゅんにしてやるからな」

「いや、よくわかんないけど…続けて」

P「まあいいや、あれは俺がまだティーンエイジャーの頃……」

40 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:35:28.51 RWzCqF9B0 40/46

***


「あははははは!それ…それホントに言ったの!?あはははは!」

P「いやーアレ我ながら決まったー!って思ったんだけどな~」

「無理無理無理っ、ウチがその子の立場だったら笑って告白どころじゃないよ!」

P「でもま、おかげさまでそれ以来恋すらまともにしてないんだが」

「はあ…はあ……そりゃそうだよ、そんなプロデューサーさんに軽々しく恋されちゃったら、みんな困るよっ」

P「ひでえ言い草だな、おい」

「傷ついた?」

P「ちょっと?」

「うそ、プロデューサーさんが傷つくはずない」

P「今ので傷ついた」

「唾付ければ直るよ♪」

P「付けてもらっていい?」

「そういうところ」ベシッ

P「あ、痛」

「まったく…」

P「逆に海は無いのかよ、そういう話」

「え…いや……無くは無いけど」

P「ほう…?」

「別に面白い話なんて無いよ」

P「いいんだよ、俺が気になるだけだから。今後の参考にする」

「なんのさ」

41 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:36:00.86 RWzCqF9B0 41/46

P「これからする告白の」



「…………え?」



P「聞かせてよ」



「……ぅ…うん…えと……ウチも中学の話なんだけどね…」

42 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:36:42.55 RWzCqF9B0 42/46

「……って、そんな感じ」

P「ふーん…」

「ふーんって……何か他に感想無いの?」

P「海って意外と押しに弱いんだなって」

「そうかな…うん…そうかも…」

P「ん、わかった」ズイッ

「え!?ちょっと、プロデューサー!?////」

P「いいから、大人しくしろ」ドンッ

「ひゃっ!?な、何コレ!?壁ドン!!?」

P「ん?違ったかな?じゃ…」グイッ

「きゃっ////」


ギュッ


P「こっちの方がいいか?」

「う…さっきよりは////」

43 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:37:41.61 RWzCqF9B0 43/46

P「……」


「…………何も言わないの?」


P「いい匂いだな」


「そうじゃなくて」


P「柔らかいな」


「そうじゃなくて」


P「こうしてるとホッとする」


「そうじゃなくて…!」


P「一家に一台欲しいなぁ…これ」


「もうっ、そういうんじゃなくてっ…」



チュッ



「……!!!!!!????/////////」

44 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:38:51.11 RWzCqF9B0 44/46

P「わり、嫌だったか」

「いや!だからっ!!そういうのじゃ無っ…んむうっ!?//////」チュウウウ

P「…こうか?」

「だ…だから……んきゅっ」ンチュウウウチュッチュパッチュルルル

P「違うか?」

「ハア…ハア………違わない…けど」

P「けど……?」

「順番ってもんがあるでしょ…////」

P「だってホラ…その……こういうのは言葉じゃなくないか?」

「だからってこんなにキスするバカがどこにいるんだ//////」

P「ここ」

「……バカ」

P「さっき話した通り、しゃべるとろくな事無いからな、今回は行動で示してみた」

「……限度があるでしょ…もうっ」

P「それに…ほら」ゴソゴソ

「…?」








P「…………ゴムもある」

45 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:47:08.65 RWzCqF9B0 45/46

「…」

P「…」

「………………ぷっ…あははははははは!!」

P「…笑いすぎじゃない?」

「最低!こんな最低の告白、聞いたこと無いよ!バカ!アホ!これから一生フラれろ!」

P「…………ごめん」

「いいよ……それ、確か使用期限もあるんだろ?」

P「ん?……ああ、確か」

「じゃあ、もったいないよね…」

P「え?」

「今日はプロデューサーのお世話するって決めて来たんだ……いいよ、してあげる////」

P「それはその…つまり…」

「………言葉にさせるな」

P「……ん…」










P「海……愛してるぞ」

「いま…言うな……バカッ/////」

46 : 墓堀人 ◆2C5kzhFqI. - 2017/07/20 03:52:54.12 RWzCqF9B0 46/46

おしまい


杉坂海のキリリとした目じりが口に合うこの季節、杉坂海P皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
今回は海さんお誕生日おめでとう&今まで書いたこと無いからやってみようの実験SSでした。

それではHTML化の依頼出してきます。

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