1 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:44:24.00 vvtiHo0v0 1/16
2 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:45:20.63 vvtiHo0v0 2/16


自宅


「……はい、これで良し、です」キュッ

モバP「ありがとう、翠。いつもありがとうな、わざわざネクタイ締めてくれて」

「服装の乱れは心の乱れ、ですから。……あなたはよく、荒く締めてしまいますので」

モバP「はは……つい、な。いやあ直そうとは思ってるんだけど」

「……それに、ですね」

モバP「?」

「そうでなくても、やりたいんです。こういうささいなことだからこそ、ですね」

モバP「翠……ありがとうな」ギュッ

「あっ……ふふ、こちらこそ♪」ギュッ

モバP「翠はあったかいな、心も体も」ギュー

「あなたこそ、力強くて暖かくて……とても安心します」

モバP「……さて、もう少し翠を抱きしめていたいんだけど」

「ええ、もう時間ですね……」シュン

モバP「ほら、そんな名残惜しい顔しない」

「えっ、そ、そんな顔していましたか」アタフタ

モバP「ははは、翠は甘えん坊だな」

「もう……意地悪ですよ」

モバP「ごめんごめん。……じゃ、行ってくるよ」

「行ってらっしゃい。あなた」

モバP「うん、翠と居るためになるだけ早く帰ってくるから」ガチャ

「もう、あなたったら……ふふ、お待ちしています♪」

3 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:45:52.99 vvtiHo0v0 3/16


バタン


「ふふ……さて、お洗濯とお掃除をしなくては」

(晩御飯の準備も要りますし、お買い物に行かないといけませんね)ピロリン

(おや、通知……美由紀ちゃんからですね)

(……『おっはよー! 今日学校お休みになっちゃったからさ、お買い物行かない?』)

(ちょうどいいですね、えーと、一緒に行きま、しょ、う……っと)ピピピ ピッ

(よし、では速やかに終わらせましょうか)

4 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:46:34.66 vvtiHo0v0 4/16


寝室


「よい、しょっ……」

(ふう、そこまで重くはないのですが……動かすとなると、なかなかですね)

(おや、まだ暖かいですね。あの人の温もり……でしょうか。ふふっ)

バサッ

(よしっと……さて)

(……あ、洗濯機そろそろ止まっているでしょうか)

(それからお掃除もしないと……あとは、えーと)

(ふふっ、次から次へと忙しいですね。ですがこれもまた、楽しく感じます)

5 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:47:32.07 vvtiHo0v0 5/16


お昼



ピンポーン


「はい、今出ます」

『美由紀「もしもーし!」』

「美由紀ちゃん、ちょっと待っててくださいね」

カタン

ガチャ

美由紀「おっじゃましまーす!」

「こんにちは、美由紀ちゃん」

美由紀「へへ、こんにちは翠ちゃん! あ、これおみやげ!」スッ

「ありがとうございます♪」

美由紀「いっぱい入っているやつを買ってきたから、翠ちゃんでも安心だね」

「も、もう……大丈夫です、そんなに食べませんから」

美由紀「ほんとかなー?」

「あんまりからかうと用意していたお菓子、しまっちゃいますよ?」

美由紀「いっぱい入ってるやつ買ってきたから、Pさんと二人で仲良く食べられるよね! うん!」

「もう、調子いいんですから」クスッ

美由紀「へへー♪ ごめんごめん!」

「ふふ……とりあえず、上がってください。ちょっとだけやり残したことがありますので」

美由紀「はーい♪」

6 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:48:09.56 vvtiHo0v0 6/16


リビング



「では、すぐに終わりますので少々待っててくださいね」

美由紀「はーい!」

「さて、と……」

美由紀(翠ちゃん、がんばってるなー)モグモグ

「~♪」

美由紀「」キョロキョロ

「~~」

美由紀(……あ、あの写真)

美由紀(うわあ、懐かしいなあ……美食公演)

美由紀(まだあたしがあんなちっちゃい頃だったんだね……うーん)

美由紀(翠ちゃんの女神、すごかったな。綺麗っていうか美しいっていうか)

美由紀(あの頃も良かったなあ……って、こんなこと思ってるとなんだか歳とったみた)

「……由紀ちゃん、美由紀ちゃん?」

美由紀「ふぁい!?」

「どうしましたか? ぼーっとしてたようですが」

美由紀「あ、あー……いや、なんでもないよ?」

「そうですか……気分が悪いなら、言ってくださいね」

美由紀「うん!」

「さて、私も用事は済ませましたので……行きましょうか」

美由紀「はーい♪ エアコン切って~っと」

7 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:49:28.38 vvtiHo0v0 7/16


家の前


「よし、では……」スッ

美由紀「? あ、それって車の」

「ええ、この度私も免許を取りまして……まだまだ不慣れ、なのですが」

美由紀「すごーい! え、もしかして乗せていってくれるの?」

「こんなに暑いですからね、体調悪くなってもいけませんし」

美由紀「やったー♪」

「では、参りましょうか」




ブロロロロ……


美由紀「おおー」

「もし狭かったら椅子を下げてくださいね」

美由紀「はーい! ううむ、しかし翠ちゃんが運転かあ」

「へ、変でしょうか?」

美由紀「うーん……いや、なんだかイメージできなかったからさ」

「そうですね……私も、取ろうとはあまり思っていなかったのですが」

美由紀「なんか理由でもあったの?」

「えっと……です、ね」

美由紀「んー……ああ、Pさんが取ってたから? 一緒のが欲しくなっちゃったんだ」

「うう、お見通しですか」

美由紀「まあ、あんなにPさんにべったべたな翠ちゃんだからねー」

「恥ずかしいです......」

美由紀「......ちなみにさ、いつもPさんはどこ座ってるの?」

「え? ああ、いつもはPさんに運転してもらうのですが......そうですね、私が運転するときは助手席に......」

美由紀「なるほど、ここかー。......えいっ」ぽふっ

「?」

美由紀「うん、なんかPさんの感覚を感じる気がする。なんとなく」

「なるほど……? そういうもの、でしょうか」

美由紀「そういうもの、だよー」ポフポフ

8 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:50:01.67 vvtiHo0v0 8/16


駐車場


ブロロロロ……

ガチャ


美由紀「ついたー!」

「ふう、やはり外に出ると暑いですね」

美由紀「だねー。うん、はやく入っちゃおうよ!」

「ええ、そうしましょうか」




ショッピングモール



美由紀「翠ちゃん、まずどこから行こっか?」

「えーと……最後にご飯の用意を買っていきたいだけなので、それ以外は特にきめてません」

美由紀「そっか、あたしは……そうだね、服とか見ていきたいなーって感じかな」

「なるほど……では、美由紀ちゃんの用事から行きましょうか」

美由紀「いいの?」

「ええ、私は大きい用事はないのです。本屋などに一緒に寄っていこうかな、と思っていたもので」

美由紀「なるほどねー。うん、じゃああたしのから行こっか」

9 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:50:34.81 vvtiHo0v0 9/16


服屋


「……あ、あの」

美由紀「んー? どうしたの? ……あ、はい! 次はこれ!」

「はい。……じゃ、なくてですね……どうして、私が着せ替えられてるのでしょう?」

美由紀「……翠ちゃん、Pさんに喜んでほしいんだよね?」

「は、はい」

美由紀「もしさ、翠ちゃんが突然とーっても可愛い服したりしたらどう思うかな?」

「どう、とは……」

美由紀「きっとPさん、すっごく喜んでくれると思うよ? 翠ちゃんにあまあまだからねー」

「なるほど」フムフム

美由紀「喜びすぎて褒めてくれるだけじゃすまないかも」

「……」

美由紀「と、言うわけではいっ! これは次の次ね!」

「わかりました、着こなして見せましょう」キリッ

美由紀「よし」グッ

10 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:51:23.43 vvtiHo0v0 10/16



「……どう、でしょうか?」

美由紀「わー! すっごく似合ってるよ! せっくしー!」

「ありがとうございます。ふふ、なんだかこそばゆいですね」

美由紀「えへへ、あたしのコーデ気に入ってくれたならうれしいな!」

「ええ、とても良かったです。美由紀ちゃん、おしゃれの方もすごく勉強しているのですね」

美由紀「もっちろん! へへ、これも事務所の皆のおかげかな」

「事務所……ふふ、懐かしいですね」

美由紀「そっか……翠ちゃん、もう随分来てないもんね」

「そうですね……皆さん、元気にしているでしょうか?」

美由紀「うん! 皆元気だよ!」

「なら、良かったです♪」

美由紀「ちょっと元気すぎてPさんが苦労してそうだけどねー」

「そ、そんなにですか……」

美由紀「……ねえ翠ちゃん。たまには戻ってきたり、してみない?」

「……そうですね。たまには顔を出したいです」

美由紀「ほんとっ!?」

「ええ、最近やっと家事にも慣れてきましたので……余裕が出てきまして」

美由紀「いつでも来てねっ! あ、いやでもあたしがいる時にして!」

「ふふ、了解しました」

美由紀「待ってるからね! ……っと、それもそうだけど。はい!次はこれね!」

「はい♪」

11 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:52:08.64 vvtiHo0v0 11/16


ーーーー

本屋


「ふむ……」

美由紀「翠ちゃん何探してるの?」

「料理や家事などの本、ですね。色々な技術を身につけていきたいので……」

美由紀「なーるほど……」

美由紀(料理、家事……うーむ、翠ちゃんならもう十分だとは思うんだけど)

「……?」

『良い結婚生活のための100の項目』

美由紀(翠ちゃんは真剣だなー。ふふっ、そこはやっぱり変わんないね)

「むう……」

美由紀(さて、あたしも何か探してこよっかな……ん?)

「」ジー

美由紀(あー……どうしよ、翠ちゃんには多分合わなさそうなんだけど。気づいてなさそう)

「……よし」

美由紀(あっ、あー……うーん、こうなったら止められないや)

「すいません、これを……」

美由紀(……まあ、なるようになるでしょ。翠ちゃんなら変なことはしないはずだし)

「よし、これで……」

美由紀(……大丈夫、だよね?)

12 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:52:40.79 vvtiHo0v0 12/16


ーーーー


食品街



美由紀「翠ちゃん、今日は何作るの?」

「そうですね……昨日はお肉でしたから、お魚にしようかな。というイメージはあるのですが」

美由紀「なるほどー」

「……では、アジにしましょうか」

美由紀「あ、じゃああたし取ってくるよ!」

「ええ、お願いします。……あ、三人分、お願いしますね」

美由紀「やった! よーし、いってきまーす♪」タタタ

「それから……えーと、何を買っておきましょうか」

美由紀「」タタタ

「? 美由紀ちゃん、早かったですね」

美由紀「バレちゃった」

「え?」

美由紀「えっとね、ちょーっと人と真正面から顔合わせちゃって。……えへへ、アイドルだってバレちゃった♪」

「だ、大丈夫なんですか?」

美由紀「い、急いでいけば……? 大丈夫、かなあ?」

「い、急ぎましょう!」

美由紀「ごめんなさい翠ちゃん~!」

13 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:53:16.38 vvtiHo0v0 13/16


アリガトウゴザイマシター


「ふう……」ガサガサ

美由紀「あー、ごめんね? 翠ちゃん」ガサガサ

「いえ、大丈夫です。私もこういうのは慣れていますから」

美由紀「うー……ありがと。あ、これみゆ……あたしが持つよ」

「これくらいなら大丈夫ですよ、私が」

美由紀「いーのいーの! 今日もごはん食べさせてくれるんだから、あたしが手伝います」

「いえ、ですが……」

美由紀「これくらいなら大丈夫!レッスンで鍛えた体だもんね」

「……わかりました、ではお願いしますね」

美由紀「まっかせて! ふふー」

(……ふふ、すっかり頼もしくなりましたね、美由紀ちゃん。前よりもうんと……)

14 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:54:28.98 vvtiHo0v0 14/16



帰路


ブロロロロ……


美由紀「楽しかったー!」

「ええ、本当に……久しぶりに、二人だけのお買い物でしたね」

美由紀「ほんとにねー。あたしがとっても忙しかったから……」

「今日色々あって思いましたが……アイドル活動も順調みたいですね、美由紀ちゃん」

美由紀「うん! バリバリ絶好調なのです」ブイ

「実はですね、この前のライブをこっそり見せてもらいました。とっても元気で、良いパフォーマンスでしたよ」

美由紀「わわ、見てたの!?」

「ええ、美由紀ちゃんらしくてとても良かったです」

美由紀「え、へへ……ちょっと、照れちゃうね」

「でも、元気すぎて少しステージから落ちそうになっていましたね?」

美由紀「あれは……うう、Pさんにもこってり怒られちゃった」

「ダメですよ、けがしちゃったら悲しむ人がいっぱいいるんですから。私だってそうですし、ファンの皆や事務所の皆もすごく悲しみますからね?」

美由紀「は、ハイ……反省してマス」

「……ふふ、ですが先ほども言いましたが全体的に良いライブでした。それだけは間違いありませんよ」

美由紀「翠ちゃん……」

「今日の料理は美由紀ちゃんへのライブの……遅かったですがお祝いとしましょう。たーんと食べてくださいね♪」

美由紀「うん!」

15 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:55:18.72 vvtiHo0v0 15/16


ーーーーーー

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ーー


自宅


ガチャ

モバP「ただいまー」

~~ ~~

モバP「おっ、この靴、この声……美由紀か」

……美由紀ちゃん、どうでしょうか?

うん、とってもおいしいよ!

ふふ、ならよかったです♪

モバP「……ふふ、今日も賑やかな食卓になりそうだな」

ガチャ

ただいまー

おかえりなさい。あなた♪

おかえりなさーい、Pさん!

おっ、今日は魚かー

うん! あとはみゆきのお味噌汁です。よーく味わってね?

はは、そいつは楽しみだな。あとは……


ガチャン




16 : ◆Xz1yv1fzOo - 2017/07/15 23:56:05.67 vvtiHo0v0 16/16

終わりです。依頼出してきます。
ずっとsageてた……

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