千歌「レンタル屋に来るのなんて本当久しぶりだよー」
曜「沼津にこんな大きなお店ができていたんだね」
梨子「二人はあんまり借りに来ないの?」
曜「まあね。返しに行くのが面倒くさいからさ」アハハ…
千歌「私、あっちのアニメコーナーに行ってくるー!」タタタッ
梨子「ちょっと! 作詞の参考用の映画を借りるんでしょ!!」
曜「あはは…取り敢えず別々に探してみようか?」
梨子「全くもう…」ムスッ
元スレ
梨子「AVコーナから知り合いが出てきた」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1498754346/
梨子(えーっと…今回はラブソングを作るんだったわね)
梨子(私は外国の恋愛映画をいくつか探してみようかな)
梨子(確か、お店の奥の方にコーナーがあったハズ)スタスタ
梨子「お、あったあった……ん?」
(レンタル屋特有の のれん)
梨子(あー…あんまり奥の方に来た事無かったけど、このお店はここにあったんだね)
梨子(小さい頃、知らないで迷い込んだ時は軽くトラウマになったなー)クスクス
梨子(ただ、このコーナーに入っていく人って滅多に見かけないわよね…やっぱりそういう時間帯だと出入りが多いのかな?)
梨子(ま、私がこのコーナーに入る事は無いからどうでもいいか――)
???「……誰もいませんわよ…ね?」コソコソ
梨子(お、誰か出てきたわね。……え、女性? これは予想外)
梨子(それにしても結構大量に借りるのね。でも、こういう場所って中にレジがあるって聞いた事があるんだけど…このお店は違うのね)
???「っっっっ!!!!!!?」ビクッ!
梨子「あっ」(目が合っちゃった)
???「り、りりりりりり梨子さん!!!? どどどどどどうしてここに!!!?」
梨子(おう…まさかの知り合いですか……)
梨子(あなたもお馬鹿さんね。声を掛けなければバレ無かったのに)
梨子(マスクと眼鏡で顔がよく分からないわね……一体誰なのかな?)
???「ち、違うのです! これは、その……きゃっ!」ガシャン
梨子「だ、大丈夫ですか!?」
???「は、はい……」
梨子「ありゃりゃ、派手にぶちまけちゃいましたね…一緒に拾いま――」ヒョイッ
『外人素人図鑑~ご近所さんは淫乱ロシア人~』
梨子「………(複雑な表情)」
梨子(これはまた…凄まじいパッケージね。これは特殊性癖御用達の作品なのね、きっと)フムフム
???「あの、どうしま……ピギャアアあああああ!!!!!!?」
梨子「うわっ!?」ビクッ
???「あわわわわわわ」アセアセ
梨子「あ、いや、別にどうも思っていません…よ?」
梨子「ええっと…金髪の女性が滅茶苦茶にされるのがお好きなんですねー」アハハ
???「…う、うぅぅ……」グスン
梨子「!?」
???「ううぅ…どうして……どうしてこんな事に……あんまりですわ………」ポロポロ
梨子(き、気まずい! 未だにこの人が誰だか分からないけど、このまま泣かれるのは心が痛い……)
梨子(仕方ない…フォローしてあげるか)
梨子「――あなた、お店選びのセンスがいいですね」
???「!」
梨子「色々なレンタル屋を周りましたが、ここほど良作が集まっている場所はありませんよ」
梨子「この『外人素人図鑑シリーズ』はどこで知ったんですか?」
???「い、いえ…ここで初めて見つけましたわ」
梨子「そうですか…このシリーズは当たりハズレの差が激しいんです。でも、あなたが選んだこれはシリーズ最高傑作と言っても過言ではないですね」
???「そ、そうなのですか!?」
梨子「ええ、シリーズを全て観た私が言うのですから間違いないです」
梨子「あなたが選んだ他の作品も良作ばかりですよ。暫くはオカズに困る事は無いでしょう」
???「そ、そうですか……///」
梨子(完璧なフォローね……この人が誰だか分からないけど、身近な知り合いなのは間違いない。さらにエッチなDVDを借りる事を知られるのを極端に嫌がっている)
梨子(相手は私の事を知っているみたいだから、この子は明日必ず私にコンタクトを試みるハズ)
梨子(だって、私は人には言えない趣味を理解てくれる唯一の存在だもんねぇ…ま、私は全然知らないんですけど!)
梨子(ふふ…この子が一体誰なのか、明日が待ち遠しいわ~~)ニヤニヤ
千歌「へー、梨子ちゃんって、そのパッケージみたいなのが趣味なんだ」
梨子「!!!?」ビクッ
曜「ちょっ、千歌ちゃん! どうして出て行っちゃうのさ!」アセアセ
梨子「ふ、二人とも……い、いつからそこに……?」
千歌「梨子ちゃんがその手に持ってるDVDをべた褒めしているところからだよ」
梨子「最悪なタイミングだね!!?」
千歌「別に梨子ちゃんがどんなDVDを借りてもいいんだよ? でも、友達と一緒の時は流石にそのジャンルは遠慮して欲しいな」
曜「そ、そうだよ! そもそも、そういうDVDはまだ見ちゃい、いけないん…だ……よ///」ゴニョゴニョ
梨子「ち、違うの! これには訳が――」
千歌「大丈夫だって、私は梨子ちゃんの“趣味”に口出しするつもりは無いからさ」ニコッ
梨子「」
千歌「さ、曜ちゃん帰ろうか。こんなド変態さん置いて行っちゃおう」
梨子「そ、それは言い過ぎよ! この人にも失礼じゃ……っていない!? あの子はどこ行ったあああ!!!?」
曜「梨子ちゃん、その、またね……///」
梨子「お願い待って…私の話を聞いてええええ!!!!」ウワーン
???(ふふふ…早く帰って鑑賞会ですわ~♪)
おわり
(自分の体験談を元にしました)
14 : ◆ddl1yAxPyU - 2017/06/30 02:02:48.64 Z1CByeIM0 14/14過去作です。
千歌「GANTZ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1477559947/
曜「千歌…ちゃん?」高坂「……」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491145319/