あやめ2nd

亜美「ふぁ……毎朝髪大変だね真美」

真美「うんうん、めっちゃ頑張ってるっぽいよ！亜美も伸ばしてみる？」

亜美「亜美はいいや。めんどいし」

真美「そう？んじゃ、顔洗ってきなよ」

亜美「あーい」

真美「～♪」ｸｼｸｼ

亜美「準備OK！んじゃ765プロ行こっか」

真美「んっふっふー！ところがまだ準備は終わってないんだぜお嬢ちゃん！」

亜美「え？どういうこと？」

真美「じゃじゃーん！真美特製お弁当！ほい亜美の分だよ」

亜美「うぇええ！？これ真美作ったの？」

真美「最近みなりんに料理色々教えて貰ったからね！」

亜美「……みなりんに？」

真美「ちょっとカロリーがヤバイっぽいけど味は兄ちゃん保証！双海真美印のバッチリめちゃうまだよ！」

亜美「ふぅん……真美の料理、兄ちゃんも食べたんだ」

真美「まあユニットのミックスナッツのメンバーに食べさせたかんね！」

亜美「みなりんに育りんとひなぴーとこのみん？」

真美「そうそう！みんな美味しいって言ってくれたよ～♪」

亜美「へえ」

亜美「亜美は食べてないのにー……」

真美「え？だって亜美いなかったから仕方無いじゃん」

亜美「読んでくれれば良かったのにー！真美のはくじょーものー！」

真美「亜美、無茶苦茶言ってるっぽいよ？」

亜美「……でも真美の初めての弁当は亜美が貰ったかんね！」

真美「……ごめん、弁当初挑戦は先週でそれは兄ちゃんに」

亜美「うぎゃー！」

765プロ

亜美「おはよー！兄ちゃん！」

真美「おっはよー！あっ、もっちー！バトルしよーよ！」

P「来ていきなりそれか」

杏奈「真美ちゃん……勿論。……今日は負けない」

真美「んっふっふ～！このゲームは真美の方が得意だよ！」

杏奈「……それは昨日までの話。……今日の杏奈は違う」

P「お前ら……まあ今日は待機して貰うから少しは遊んでてもいいが」

亜美「…………」

伊織「おはようございまーす！」

真「ちょっと伊織」ﾋｿﾋｿ

伊織「ん？急に何よあんた達そんな声を潜めて」

春香「あれ見て」

伊織「……？真美と杏奈がいつもみたいにゲームしてるだけじゃない」

真「そのもう少し向こうだよ」

伊織「亜美？少し離れて二人を見てるわね。あいつにしては大人しいじゃない」

P「もう二人がゲーム始めて2時間ぐらいだけど、亜美がずっと二人を睨んだあのまままったく動かないんだ」

真美「ぐっ、イッタイイッタイ戦いだよ！互角だね！」

杏奈「……もしかして一進一退？……流石に強い。……勝率は五分五分」

真美「次こそ！めためたにするかんね！」

亜美「…………」ｷﾞﾛﾘ



伊織「律子も真っ青なレベルで二人を睨んでるじゃない」

P「ああ、修羅になった律子より恐ろしい顔をしてるな」

真「二人の言葉を律子が聞いたらすぐに越えると思うよ」

春香(三人の言葉を今律子さんが聞いてることを伝える手段がない)

／ｷﾞｬｰ＼

杏奈「……そろそろ時間……今日は楽しかった」

真美「んっふっふ～！ギリギリで真美の勝ちっぽいね！」

杏奈「……次こそ負けない」

真美「真美は逃げも隠れもしないよーん。いくらでも挑戦したまえ」

亜美「……」

真美「あれ？そういや亜美ずっと見てるだけだったね」

亜美「うん……まあ見てるだけの気分だったし」

真美「そう？」

真美「亜美もゲームする？」

亜美「今日は気分じゃないからいいや」

真美「ふーん。じゃあ真美はゲームやってるね」ｶﾁｶﾁ

亜美「……」ｽｯ

真美「ん？どしたのそんなくっついて」ｶﾁｶﾁ

亜美「なんとなくだよ」ぎゅー

真美「ちょ、ちょ、操作が！ゲーム中にくっつくイタズラはダメッしょ！」

亜美「……」ｷﾞｭｩ

真美「うーんゲームが出来ない……。あみー？そんなくっついて寂しいのかい？この甘えん坊は」

亜美「うん」

真美「うんうん寂しいのねー……うん？？」

亜美「最近真美さ、亜美の相手してくれないよね」ｷﾞｭｩ

真美「別にそんなことは無いと思うんだけど……」

亜美「……」ぎゅー

真美「亜美ー！熱いよー！」

このみ「おはようございます！」

P「このみさんおはようございます」

律子「おはようございます。さあ4人とも話は終わってないわよ？」

P「……」ｶﾞｸｶﾞｸ

伊織「ひぃ」

真「ぐぅ」

春香(酷いとばっちり)

このみ「あら真美ちゃん亜美ちゃん仲が良いのね」

真美「仲は良いけど違うよー！亜美離れてってば！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

亜美「やだー！」ｷﾞｷﾞｷﾞ

真美「やだって何さ！？」ｸﾞｸﾞｸﾞ

このみ「ふふふ、真美ちゃん？亜美ちゃんは甘えたいのよ」

亜美「むぅ」

真美「それはわかったんだけどさ」

このみ「まあどうしてもっていうならこのアダルティでセクシーな私が大人の包容力で甘えさせてあげるわ。ほら、ほら！」

亜美「真美がいいもんねー」

真美「真美の勝ちっぽいね！大人のミリキもセクシーさも」

このみ「なっ……！」

真美「でもいくら勝ちでもそろそろ離れてくれないと重さでムキムキになっちゃうっぽいよ？」

このみ「流石にムキムキにはならないでしょ」

真美「でも筋肉痛にはなるかも」

このみ「亜美ちゃんがちょっと抱きついただけで筋肉痛になるならアイドルとして特訓が足りないんじゃ？」

真美「えーそう？でも」

亜美「……もう限界」

真美「へ？」

亜美「真美！他の娘と話さないで！！！」

真美「ええ！？無茶苦茶言わないでよ！？」

このみ「何を言ってるの……」

亜美「このみんは黙ってて！真美は最近後輩が出来てから亜美と遊ぶ時間めっちゃ減ってんじゃん！もう誰とも話さないでよ！」

真美「んなオーボーな」

亜美「他の娘とゲームもダメッ！話しちゃダメ！息しないで！」

真美「それ真美に死ねって言ってるよね？」

亜美「真美の美味しい料理だって亜美が一番最初に食べたかったのに！！」

真美「いやそれはみなりんから教えて貰ってる時点で無理っしょ」

このみ「というか亜美ちゃんが近くにいたらイタズラ料理が完成してまともに食べれる料理にならないと思うわ」

亜美「真美は亜美だけのものなの！誰にも渡さないよ！真美のものも亜美のもの！」

このみ「ジャイアンかな？」

P「なにか騒がしいと思ったらどうしたんだ亜美」

このみ「あ、何かの説教終わったんですね」

真美「兄ちゃーん！ヘルプミー！」

亜美「！！兄ちゃんは真美に半径5キロは近づいちゃダメ！」

P「俺はお前らのプロテューサーなんだが？」

亜美「あと先週食べたっていう真美の料理吐き出してよ！」

P「流石にもう既に血肉に変わってるだろそれは」

このみ「弁当といえば前に真美ちゃんが作ってくれたおせち凄かったわね」

亜美「お、おせち？？」

真美「ちょっと何で今そんな話するの？」

P「ああ、料理が入ってるかと思ったら綺麗にお菓子が詰まってたあれですね」

亜美「……！」ﾜﾅﾜﾅ

このみ「あれ素敵だったわね」

亜美「そんなのずるいよ！！」

真美「もはやわざと煽ってるよね？」

真美「もうどうすればいいんだろう」

このみ「仲が良いのは良いことじゃない」

真美「ちょっと仲が良いとかそういう話は越えてない？どう？」

亜美「真美！」

真美「亜美？」

亜美「亜美は……亜美は！亜美は真美のこと大好きだよ！なのに真美は全然わかってくれないし！」

真美「うん流石にこのレベルとは思わないっしょ」

亜美「他のアイドルとユニット組んで仲良くしてるし！」

真美「それは亜美の方が先じゃん！」

亜美「亜美はいいの！」

真美「ちょい」

亜美「真美は亜美の双子のお姉ちゃんなんだよ！　毎朝起こしてくれて、亜美のノリに付き合ってくれて、真美さえいれば何でも楽しい！」

真美「亜美……」

亜美「真美は亜美のお姉ちゃんなんだよ！　だから……だから！

他のアイドルと仲良くなってそのうち取られるんじゃないかって……。このままだと亜美遊んでくれなくなっちゃうんじゃないかって……ｸﾞｽｯ」

真美「……」

真美「亜美……」ｷﾞｭｩ

亜美「っ真美！」

真美「だいじょーぶ、真美は亜美だけのものだよ。亜美は大事な真美だけの亜美で真美は亜美だけの真美、取られたりなんて無いよ、当たり前じゃん」

亜美「まみ……」


このみ「ふふふ、やっぱり仲が良いだけじゃない」

P「ですね」

亜美「ゲームやろー！」

真美「どれにする？」

春香「すっかり元通りだね！」

真「二人は一緒にいるのが良いよ」

P「だな！」

亜美「そういえば今日の朝弁当3つ用意してたけど誰のなの？」

真美「……」ﾋﾟﾀｯ

真美「えっと……それはえっと」

亜美「アイドルの誰かに作ったんでしょ？　もう取られないってわかったからもう文句言わないよ」

真美「う、うん！皆に味見をしてもらおっかなーって」

P「お、今日も俺のために作ってくれたんだな！　毎日楽しみにしてたんだよ」

真美「ちょっと兄ちゃん！！」

亜美「……は？今日『も』？『毎日』？？」

亜美「ああそっかそっか、先週って一回だけじゃ無かったんだ」

真美「違うんだよ亜美！兄ちゃんは毒味係でさ！！」

P「まあ最初に出された時はヤバイ物が間違いなく入れてると思ったが普通にうまくてびっくりしたよ」

亜美「そっかー、兄ちゃんのために作ったんだね」

P「そういえば渡された時に『愛情たっぷり！真美特製ラブラブお弁当だよー！』ってのが良かったなぁ」

亜美「……」ｷﾞﾘｷﾞﾘ

真美「べつにそんなのはゲロマズ料理食べさせてる時も同じようなこと言ってるっしょ！？」

亜美「危険だったのはアイドルじゃなくて兄ちゃんだったんだ……！」

真美「……あ、亜美」

亜美「やっぱり兄ちゃんは5万キロ以内は真美に近づくの禁止……！！」

P「地球越えちゃう」

亜美「真美は亜美だけのものだよ！！」ｷﾞｭｩ～

真美「もう勘弁してよ！」

おわり