1 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:12:32.76 z/6zupRDO 1/61


モバマスSSです。

のんびりするのがメインなお話なので、そんな感じで、読んで頂けると嬉しいです。


↓メインで登場するアイドル

・喜多見柚
NtMpafM


・市原仁奈
g0JNWeF


・荒木比奈
ty6HoQv



元スレ
喜多見柚「タイトルコールっ、よっろしくぅ!♪」 モバP「はいはい」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370358752/

2 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:15:19.08 vJm3PWAUo 2/61


「…」

「って、え? 俺がタイトルコールすんの?」

「うん」

「…いやおかしいだろ。俺今日は一応ゲストなんじゃ…」

「うん、そうだよ?」

「ゲストにタイトルコールさせていいのか?」

「べつにいいと思うけど。ね、比奈サンっ」

比奈「…」zz…

「……なんで寝てんだこいつ」

「昨日徹夜だったんだってー」

「仕事中だぞ!? そんなもん理由になるか!」

仁奈「デレラジ×モフモフ、始まるですよー」

「そんな名前だったっけこれ!? てか結局俺は言わなくていいのか!」

「始まるよー♪」

比奈「…むにゃ…」zz…

「は、始まります」

3 : VIPに... - 2013/06/05 00:15:24.74 jrHXto6M0 3/61

また何か飛んでくるのか
期待

4 : >>3 きっと飛んできやがります。 ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:19:30.75 z/6zupRDO 4/61


「みなさんこんばんはー。デレラジ×モフモフ? 今夜ものぺっと始まりましたー」

「のぺってなんだ…。ええっと、疑問形なのは?」

「タイトルは毎回適当に変えてるんだー」ニコ

「なんだそれ!」

仁奈「それがこのラジオのほーこーせーでやがります」

「…方向が定まってない方向に定まってるんだな…」

「?? よく分かんないケド、そんな感じ? てへ」

「あ、挨拶が遅れちゃったね。へへ。アタシは喜多見柚だよー先週ぶりー」フリフリ

仁奈「仁奈は市原仁奈ですよ! リスナーの野郎どもこんばんはでごぜーます」パッ

「それからそれからーいま仁奈チャンの隣で寝ちゃってるのが、荒木比奈サンだよ!」

「…ラジオだぞこれ」ツタワラネエヨ

比奈「……むにゃむにゃ…ス…」グゥグゥ

5 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:22:20.33 vJm3PWAUo 5/61


zzz…


「よく寝てんなぁ」

「だねー」

「うーん…このところ仕事入れすぎたのかな…ちょっとスケジュールは考え直さなきゃだな…」ブツブツ

「まーこのラジオはゆるーい感じが売りだからね。アタシは忙しいの嬉しいよ?」

「そうか?」

仁奈「仁奈もです! もっともっと頑張って、もっともっとみんなにキグルミのモフモフを伝えるですよ!」

「そっか。仁奈は偉いな」ナデナデ

仁奈「えへへ」ムフー

「…まあでも、だからと言って無理をしていいことにはならないからな。俺は俺で、いろいろ考えてみるよ」

「俺はお前たちのプロデューサーだからな」

「…Pサン…」

仁奈「プロデューサー…」

「…はは。な、なんて、ちょっと気障なこと――」

「Pサンいまのないす! 自己紹介の手間が省けたカモ!」

「え?」

6 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:25:19.18 z/6zupRDO 6/61


「と、いうことでー今日のゲストは! アタシたちのプロデューサーさんなんだー」ニコ

仁奈「です!」

「…」

「あ、いまこれラジオなんだっけ」

「うんっ」

「だよな」

仁奈「でやがります」コクン

「…うん。はは」

「あはは」

「…はは…」

「は…」

ゴン

「う、うおおおお! ラジオでなんつう恥ずかしい台詞言ってんだ俺!?」ゴンゴン

「!? ぴ、Pサン!? 落ち着いて! 机に頭を打ちつけたりしたら死んじゃうよ!?」

仁奈「こ、ここはキグルミの出番ですよ!」


モフモフー  ウオワアアアア!!




~~~~~しばらくお待ちください~~~~~

7 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:29:11.18 vJm3PWAUo 7/61


「…」

「お、落ち着いた?」

「あ、ああ。すまん、ちょっと取り乱した」ダラダラ

「(…血がだらだら出てるけどね…あ、あはは…)」

「仁奈のきぐるみがなかったら死んでいたかもしれない。助かったよ」

仁奈「えっへん! でごぜーます!」

「ごめんな。血で汚しちゃったし、今度新しいの買ってやるから」

仁奈「本当でごぜーますか!? それは楽しみです!」ピョン

仁奈「…えと、それじゃあそのキグルミはPにあげやがりますから、今度は一緒にモフモフしやがりましょうー」ニヘラ

「おう」

仁奈「えへへー。約束ですよー!」ピョンピョン

「(可愛い)」

比奈「やっぱ仁奈ちゃんは癒しッスねぇ」

「うおぅ!」

比奈「…あの、人をお化けを見るような目で見ないで欲しいッス」

「あ、ごめん…だってさっきまで寝てたから…」

「…」

「って、じゃねえよ」

比奈「ちっ」

「比奈サンおはよー♪」

8 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:30:25.72 z/6zupRDO 8/61


比奈「おはようござース。あふ」ボリボリ

「仕事中に寝るんじゃありません」

比奈「えー…でもこのラジオ、いつもこんな感じでスよ?」

「…まあ…それは、そうかもしれないが」

比奈「ッス! だから私は悪くないッス!」

「…」

比奈「…」

比奈「スいません」

「許さん」ムニ

比奈「ひあ!?」

9 : VIPに... - 2013/06/05 00:33:10.56 vJm3PWAUo 9/61


ペタペタ


比奈「ち、ちょ、プロデューサー!?」//

「こんな…クマまで作って、何してんだお前」ゴシ

比奈「……あ、う…」シュン…

比奈「ご、ごめんなさい。…でもっ」

「あ、いや…謝るのは俺の方だよな。すまん」

比奈「…へ?」

「正直、今のお前たちならこのくらいの仕事量なんてことないよなーなんて思って…けど、そんなわけないよな」

「比奈には大事な趣味があるんだし。ちゃんとバランス、考えないとな」

比奈「……プロデューサー…」

「けど辛いときにはちゃんと言ってくれよ。俺にできることはなんだってするからさ」ニッ

比奈「は、はいッス!」//

比奈「……えと、それは大変嬉しいお言葉でス……けど、その、言い難いんでスが……」

「なんだ?」

比奈「…いまコレ、ラジオッスよ…?」

「…」

「……」

「うおおおおお!」ガンガンガンガンガン

「Pサーン!!」




~~~~~しばらくお待ちください~~~~~


11 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:35:37.40 z/6zupRDO 10/61


「…」

比奈「…なんかホント…ごめんなさい…」

「…いや、いいんだ……俺が勝手に暴走しただけだからな…」ボタボタ

「あ、あはは……あ、あんな恥ずかしい台詞が二度も公共の電波に…」アハハアハアハハハハアアハハア

比奈「(プロデューサーが壊れたッス…)」

「そうか…素人がラジオに出るとこうなるのかぁ…」アハハハハ

12 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:38:48.75 vJm3PWAUo 11/61


「…えっと」

「アタシは、Pサンのそういう恥ずかしいところ好きだよ?」

「誤解を招く言い方はやめなさい」

「?? 誤解?」

比奈「(意味深)ッスね」

「こら」ポコ

比奈「あう」

「…それにそれ微妙にフォローになってないし…」

「ありゃ?」

比奈「むしろ抉りに来てまスよね」

「…そうだな」フ…

「あれー?」

13 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:41:41.73 z/6zupRDO 12/61


「そうかなー」ムム

「そうだな」

比奈「プロデューサー。その、死んだような半目は怖いんでやめて欲しいッス」

「ふ…いいんだよ、俺なんてもう…」フヒ…

比奈「(アカンス)」

「えっと…ほら。Pサンの臭い台詞って」

「ぐふ」

比奈「(あれ!? 柚はどうして止めを刺しに行くんスか!?)」

「だ、大丈夫?」

「…へ、平気だ…続けて、いいぞ」ヨロ…

比奈「(プロデューサー…あんた男ッス)」グッ

「(正直もうなにも怖くない!)」

比奈「(…死なんでくださいよ)」

「う、うん。続けるね」コク

14 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:43:32.32 vJm3PWAUo 13/61


「ほら。Pサンが言うことって、いつだってアタシたちを心配してくれてることなんだもん」

「だからその…臭いって言っても、アタシは、Pサン優しいなーって思えるから…好きだよ?」

「……柚…」

「えへ」ニコ

「あ、ありがとう」

「…だけど、…これラジオなんだけど……そんなこと言って大丈夫か…?」

「うんっ」ニパッ

「(あ、この顔は俺が言いたいこと分かってない顔だ)」

比奈「いい笑顔でスね」

「だな」

「♪」ニコニコ

「(…刺される覚悟はしておこう…)」ハハ…

15 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:47:37.42 z/6zupRDO 14/61


「てへ――だってそういうコーナーなんだもん♪」

「は?」

仁奈「以上、ゲスト×モフモフ紹介のコーナーだったですよー」

「!? も、モフモフはいるのか?」

比奈「ノリでス、ノリ」

「ていうかなに? 俺コーナーだからあんな恥ずかしい台詞言わされたの? ていうか自己紹介はオープニングトークの中にあったよな?」

「こんな感じで、アタシたちのプロデューサーはとっても優しい人なんだよ! ってことで、次のコーナー行ってみよー!」

「だれか聞いて」

比奈「おー」

仁奈「おー、でごぜーますー」

「……。お、おー…」

「(…はあ……もうすでに胃が痛い…)」ズキズキ



比奈「お察しするッス」ポン

「じゃあフォローしてくれ…」

比奈「てへ?」

「(…可愛い)」

16 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 00:50:43.59 vJm3PWAUo 15/61

今晩はここまでです。

ちなみに、もしなにか4人にラジオのノリで質問を! みたいなのがあったら使いたいので、↓いくつか拾いますので書いてみてください。
……対応できるネタだったら使わせて頂きたいと思います。できなかったらスイマセン。


では、また今度お付き合いください。

24 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 15:51:58.56 CyHSI6iNo 16/61


「ふつおたのコーナーでーす」

「お、普通のコーナーか…なんかほっとするな」

比奈「このラジオのことなんだと思ってんでスか」

「えと、メールはリアルタイムで比奈サンがチェックしてくれてるので、よかったら聞きながらでも送ってみてね!」

比奈「よろしくッス」

「さっきまで枕代わりになってたけどな、そのノートパソコン」

比奈「ちょっと固かったッスね」

「当たり前だ」

仁奈「そんなときはこのキグルミ!」モフン

「エン○リーか」

「おたより読んで行くよー」

比奈「と、パソコン起こさなきゃッスね…」カチ ウィィィィン…

「(……ホントにゆるいなコレ…)」

25 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 15:54:11.20 z/6zupRDO 17/61


比奈「あ、そう言えば…」カタカタ

比奈「やっぱりこの質問がたくさん来てるッスね。代表して一つだけ読むッスよ」

「おう」



『25歳児は?』



「…」

比奈「…」

「? にじゅーごさいじ?」

「…まあ、個人的にも的確な形容だと思う」

比奈「か、可愛いあだ名でスよね」ウン

仁奈「??」

26 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 15:59:00.86 CyHSI6iNo 18/61


比奈「リスナーの方々には大変申し訳ないでス。実は今日楓さんはお休みッス」

「あ、楓さんのことだったんだ」ポン

「(即納得するのもどうかと思うが)」

「そうそう。それで今日はPサンが代理なんだよねー」

「代理でプロデューサーを出すという発想がおかしいと思うんだ」

比奈「出ちゃったものは仕方ないッス」

仁奈「楓おねーさん…大丈夫でごぜーますかね。心配ですよ…」シュン

「アタシも…」

「(ラジオのパーソナリティが意気消沈してどうする)」

比奈「そんなわけで、楓さんへのお見舞いメールもお待ちしてるッスよー」

「お、お待ちしてます」

27 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:02:12.58 z/6zupRDO 19/61


・・・・・



「くちゅん」



「……うう、頭がぽーっとするなぁ…」クラ

「あ、でも、もしかしたらだれか噂してくれていたのかも…」フフ…

「……」


シーン


「…お水…」パサ


トントン…


28 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:05:33.94 CyHSI6iNo 20/61


コクコク


「…」

「…さみしいなー…」

「…あ、そうだ。今日はたしか、いつもならラジオのお仕事で…」

「わ、もしかしたらみんなの声を聞けるのかしら? え、えと、ラジオはどうやって聞いたら…」ワタワタ





「…分かんない…」ズーン

「……プロデューサーさんに、聞いてみようかな…」ポチポチ

29 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:08:21.91 z/6zupRDO 21/61


・・・・・


比奈「お、さっそく本日のゲストに質問が届いてるッスよ!」

「…いやいや、俺はいいよ。これはアイドルがメインのラジオだし」

「でも今日のゲストはPサンだもん! アタシたちがもてなすのが筋だよー」

「そうか?」

仁奈「そうですよ」コクン

比奈「はい。それにきっと、リスナーの皆さんも、プロデューサーのことたくさん応援したいと思ってるッス。だからおたよりも来るってもんでス」

「…そ、そっか。な、なんか恥ずかしいな…」ハハ…

「…よし! 分かった。今日は俺どんな質問でも答えるぞ!」

「その意気だー」

仁奈「わー」パチパチ

比奈「じゃ読みまスねー」

30 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:11:30.90 CyHSI6iNo 22/61


『Pさんは爆発しないんですか?』



「…」

比奈「…」

「…」

仁奈「? Pは爆発しやがりますか?」

「…」

「…爆発とかむーりぃ」

比奈「調子に乗るからッス」

「乗せたのはお前だろうが!」

比奈「人のせいにするのはよくないと思うんでス」

「そうだねっ」

仁奈「ですです」

「……すいません…」

31 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:14:30.01 z/6zupRDO 23/61


「ご、ごめんなさい」

比奈「答えにはなってないでスね」

「し、仕方ないだろ」

「Pサンが爆発しちゃったら、アタシは悲しいなー」

「…ありがとう」

比奈「まだまだおたよりお待ちしてるッスー」

「このタイミングで言うなや!」

32 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:17:20.42 CyHSI6iNo 24/61


比奈「同じ類の質問がありまスんで、続けて読むッスね?」

「…はい」

比奈「…今度はたぶん、そんなに身構えなくても大丈夫でスよ?」



『プロデューサーさんは既婚者ですか?』



「…ああ、えっと…そうだな。イエス、ノーで答えられるし」

比奈「ス。まあ質問の背後に…ただならぬ意図を感じるッスけど…」

「わ、分かってるから言わないでくれ」

「?? えと…ひょっとして、……結婚したら爆発するの??」

「!? な、なんの話だ?」

「あれぇ?」

33 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:19:50.05 z/6zupRDO 25/61


「ちなみに結婚はしていません。独身です」

比奈「お相手もとくにいないんでス?」

「ストレートに聞くなぁ」

「わくわく」

「わくわくしないの」

仁奈「もふもふ」

「も、…。もふもふはしていいや」

仁奈「わーい♪ しやがるですよー♪」モフモフ

比奈「(マイクが毛だらけになりそうでス)」

34 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:21:15.22 CyHSI6iNo 26/61


「まあな。仕事柄、異性と接する機会はもちろん多いけど…」

「大半は対象にできない人たちだからな。そもそも未成年だって多いし」

比奈「でスね。仰る通りでス」

「じゃあさ、例えば楓さんはどうなの? 年齢的にも雰囲気的にも、大人の女の人って感じだけど!」

「……」

「楓さんは、ほら。25歳児だから」

比奈「そうでスね」

「うん」

仁奈「♪」モフモフ

「仁奈はいつまでもふもふしてやがるんだ」

比奈「楽しそうでなによりでス」

「そうだな」

35 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:23:09.87 z/6zupRDO 27/61


比奈「つぎ行くッスよー。今度はみんなに質問でスね」

「よし来いっ」



『皆さんのマイブームはなんですか?』



「マイブーム」

「柚はなにかあるのか?」

「うん!」ニッ

「えと、アタシはよく仁奈チャンともふもふするんだけどね?」

「ああ、うん」

仁奈「えへへ。柚おねーさんは優しいですよ!」

「そんなことないよー。アタシも楽しいからー」エヘヘ

比奈「柚は優しいでスね」

「そうだな」

36 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:24:36.68 CyHSI6iNo 28/61


「でもほら、アタシはパーカーも好きだからさー」

「最近はよく仁奈チャンとお買い物に行って、似合うパーカーを選んであげるんだよー」

「へえ。仁奈にきぐるみ以外の服をな」

仁奈「はい。モフモフしないのは残念でごぜーますけど…」

仁奈「柚おねーさんとおそろいの格好は楽しいですよ!」ピョン

「なるほど」

比奈「平和なマイブームでスね」

「……なんだか意味深な言い方だな…」

比奈「そ、そんなことないでスよ?」

「ほう」

37 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:27:13.18 z/6zupRDO 29/61


比奈「わ、私のことはいいんでス!」

比奈「せ、せっかくいまの質問があったので…また関連の質問を続けるッスよ!」

「はいはい」

比奈「むう!」



『仁奈ちゃんの現在所持するキグルミの数はいくつぐらいですか?
事務所の衣装を合わせた数と両方知りたいです』



比奈「ッス!」

「落ち着け」

38 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:28:21.81 CyHSI6iNo 30/61


仁奈「キグルミの数…でやがりますか」

「事務所にたくさん転がってるよな。俺もちゃんと数えたことないけど」

比奈「お仕事の衣裳をもらってくることなんかもありまスもんね」

仁奈「えと…お家にあるのは…そうでごぜーますね……」

仁奈「……」

「…?」

仁奈「…」グゥ…

「えっなんで寝だしたのこの子」

比奈「ヒツジを数えちゃったんじゃないでスかね?」

「だとしてもこんな簡単に寝るか!?」

「Pサン。静かにしてあげようよ」シー

「あ、ごめん…」

「(って、じゃなくて…)」

仁奈「…もふ…」スヤスヤ

「…」

「まあ、いいか…」ハア

「(仁奈も疲れてたのかなー…)」

39 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:30:24.69 z/6zupRDO 31/61


「…張本人が眠ってしまったので…質問には答えられないな。ご、ごめんなさい」

比奈「パーソナリティが寝ちゃうのはこのラジオではよくあることでスから」

「……。うん、知ってる」

「…」

「あ、そうだ」ティン


比奈「よしよし」ナデナデ

仁奈「…♪」エヘヘ…

「なあ比奈。お前への質問はなにかないのか?」

比奈「へ? わ、私でスか? …いやーたぶん見てないッスけど…」

「ほう」

40 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:32:33.04 CyHSI6iNo 32/61


「じゃあパソコン貸してみろ」ガタ

比奈「! あ、ちょ」

「まあ自分へのおたよりなんて読み難いだろうからな。俺が代わりに読んでやるよ」

比奈「や、やめるッス!」ナデナデ

「だったら止めればいいだろ? …くく」

「しかし、いまお前の両手は仁奈を撫でるので精いっぱいなはずだ!」

比奈「くっ…こ、この卑怯者! でス!」ナデナデー

仁奈「むにゃ」

「ふっふっふ」ニヤニヤ

「Pサン悪い顔ー♪」

41 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:33:59.40 z/6zupRDO 33/61


カチカチ


「なんだ、やっぱりあるじゃないか。読むぞ」

比奈「あう…」



『荒木先生の新刊はどんな内容ですか?』



比奈「…」

「…」

比奈「…えと」

比奈「は、恥ずかしいのもあったんでスけど……この質問、公共の電波に乗せて答えていいもんでス…?」

「…」

「やめとこうか」

比奈「…ス」

「…なんかゴメン」

比奈「いえ」

42 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:36:08.74 CyHSI6iNo 34/61


「ちなみに先生、マイブームで言い淀んだのもなにかご趣味の関係で?」

比奈「反省してないッスね!」

「あはは」

「まだまだおたよりお待ちしてまーす!」

仁奈「…もふ」zz…

44 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/05 16:37:54.83 z/6zupRDO 35/61


ブブブ…


「んおっ」

比奈「変な声上げないで欲しいッス」

「変な声とは失礼な。…うわ、携帯の電源入れっぱなしだった…」

比奈「それはいかんでス」

「な、慣れないんだよ、こういうの。許してくれ」

「許すもんかー♪」

「…ごめんなさい…」パカ

「…え?」

比奈「?」

「……か、楓さん?」

53 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 17:56:55.16 CS7J/tc00 36/61


幸子「それでは、ボクはそろそろ失礼しますね」

ちひろ「ええ。お疲れさま」カチカチ


ザ…ザザ――


幸子「? ちひろさん。なんです、それ?」

ちひろ「これ? えっと…ポータブルのラジオだけど」

幸子「…ラジオ? へえ。ボク、インターネットでしか聞いたことがなかったです…こんなのもあるんですね」

ちひろ「(世代の差を感じるわ…)」

ちひろ「まあ最近はあまり見ないわね。携帯で聞けたりもするし…」

ちひろ「でも、やっぱりラジオを聞くとなるとこれかなって」

幸子「なるほど。形はたしかに大事かもしれませんね」

幸子「ところで、そうするとなにか聞きたい番組でもあるんですか?」

ちひろ「ええ。ちょうどいま、柚ちゃんたちのラジオをやってるハズで…」


ザリザリ――…


ちひろ「あ、繋がったかも」

幸子「(…ボクもちょっと聞いて行きましょうか)」


ザ―ザ――

54 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 17:58:50.92 CS7J/tc00 37/61


『も、もしもし?』

比奈『なんで当たり前のように、ラジオの番組中に電話出るんスかこの人』

『こらー! ルール違反だよー』

仁奈『Pは仕方のない野郎でごぜーます』

『…お前ら…自分のことは棚に上げやがって…くそぅ…』



幸子「…どうしてプロデューサーさんがラジオに?」

ちひろ「…さ、さあ」

幸子「(相変わらずこの五人組は自由ですね!)」

幸子「……そう言えば、楓さんの声は聞こえませんが」

ちひろ「あ、たしか楓さんは今日はお休み…」

幸子「お休み?」



『『あ…プロデューサーさんですか? よかった、繋がりました』』



幸子「…」

ちひろ「…」

幸子「…声…聞こえましたね」

ちひろ「そ、そうね。……あれぇ?」

55 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:01:01.22 CS7J/tc00 38/61


・・・・・



「プロデューサーさんですか? こんばんは。ふふっ」

『…か、楓さん…えっと、こんばんは。…じゃなくてですね…』

「けほっ」

『! だ、大丈夫ですか? まだ体調が…』

「…あ、心配させて、ごめんなさい。…ええっと…体調は、もう平気なん

ですけれど…お聞きしたいことが」ケホッ

『なんですか?』

「さっき、いつもならラジオ番組に出てるなってことを思い出して。お休みしているとやることもないですし、せっかくだから聞きたいなって思ったんです」

「けれど私の家にはラジオがなくて…」

『……なるほど』

56 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:02:43.97 CS7J/tc00 39/61


『……』

『えっとですね…たぶん、楓さんのスマホで聞けますよ』

「へ、本当ですか?」

『ええ』

『…ちょっと押して欲しいボタンがあるんですが…』

「?」



「…こうですか?」ピ

『こんばんはー、楓サーン』

仁奈『聞こえやがりますかー』モフモフ

『もふもふすると聞こえないんじゃないか?』

仁奈『モフモフすると元気になるですよ!』モフモフン

『携帯を元気にしてどうする』

比奈『楓さん、寝てなきゃダメじゃないッスか』

「…ぅ」キーン

「き、聞こえました…耳が痛いです…」

『あ、すいません。耳から離してくださいね』

「さ、先に行って欲しかったです…うぅ…」スリスリ

57 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:04:35.76 CS7J/tc00 40/61


「わー。でもこうしてラジオも聞けるんですねー。すごい」キラキラ

『…そうですね』

『えっと、体調は本当にもう何ともないですか? ちゃんと横になってます?』

「あ…はい。大丈夫です。お布団に入ってますから…」

「!」ピーン

「そうですね。お布団が吹っ飛んで行ったりしなければ、きっとすぐ治ります」フフ…

『…そうですか』

「はい」ニコニコ

『…まあ、無理はしないでください。ちゃんと安静にして。いいですね?』

「分かりました」コクン

58 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:06:00.47 CS7J/tc00 41/61


・・・・・


「…」

「(たぶん、なにが起きてるか分かってないなこの人)」

「…まあ、元気そうでなによりです」

『ありがとうございます』

「スマホは横に置いてもらって…えっと、まあ、大きな声は出さないようにしてください」

『? はい』

比奈「……荒業ッスねぇ…」

「…別の方法を説明するよりも、手っ取り早そうだし…こ、これで行こう。うん」

「えへへ。これで五人揃ったしね! 質問コーナー続けるよー」

仁奈「おー、でごぜーますー」

59 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:09:02.62 CS7J/tc00 42/61


仁奈「質問でごぜーます!」



『今一番してみたいこととか』



「はい」

比奈「私は……寝たいッス」

「寝たりないのか」

比奈「ス。せめてもうちょい柔らかい枕を用意して欲しいッスねぇ」コンコン

「だからパソコンは枕じゃないって」

『私の枕を貸してあげようか?』

「それは……ちょっと難しいんじゃないですかね…」

『そうですかー…』シュン

「(…楓さんって、そもそもラジオがなにか分かって普段出てるのかな…分かってなさそうだなぁ…)」

比奈「? プロデューサー、なんだか遠い目してまスけど…」

「ああ、なんでもないよ…」ハハ…

60 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:10:33.99 CS7J/tc00 43/61


「柚はどうだ?」

「アタシ? アタシは…そうだなー。お風呂に入りたいカモ」

「なに? みんなもうお仕事疲れちゃったの?」

「あっつーいお風呂とか、気持ちいいよね♪」

比奈「分かるッス。目が覚めるッスよね」コクコク

「俺はぬるい方がいいんだけど」

比奈「男らしくないッスねぇ」

「男らしさ関係ないだろ」

仁奈「めめしーです」

「仁奈にまで言われると傷つくッス…」

比奈「マネしないでくださいよ」

『…』クスクス

61 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:11:37.65 CS7J/tc00 44/61


『今度、みんなで温泉になんか行きたいですねー』

「いいですね」

「旅行番組とかどうカナ!」

「どうかなってのはなんだ」

比奈「おたよりお待ちしてるッスー」

「タイミングを計ったような呼びかけはよしなさい」

仁奈「してやがりますー」

「ほら。子どもはすぐ真似しちゃうんだから」

比奈「親かあんた」デモ、ゴメンナサイ

仁奈「Pは仁奈のパパですよ!」ピョン

「違うぞ」

62 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:12:40.70 CS7J/tc00 45/61


「今度は仁奈に聞いてみようか」

「今一番してみたいことは?」

仁奈「してみたいこと…、で、やがりますか…」

比奈「…そういえば、さっきはなにも考えずに答えちゃいましたけど」

「聞き捨てならないな」オイ

比奈「…考えてみると、して「みたい」ことなんでスね。し「たい」ことじゃなくて」

「ああ、そうだな」

仁奈「?? なにか違いやがりますか?」

「えと…もっと、普段しないようなことってことかな?」

「たぶん、そんな感じじゃないかな」

仁奈「……ふだんしないような…?」ムム

「まあ気楽な質問だからな。あんまり難しく考えなくてもいいと思うが」

仁奈「そうでごぜーますね…」ウーン

63 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:13:40.73 CS7J/tc00 46/61


仁奈「!」モフピーン

「お。思いついたか?」

仁奈「はい! だったらですねー、仁奈はパパに会いたいですよ!」

「……ああ」

比奈「…仁奈ちゃんのお父さんは、たしか…」

仁奈「はい。海外にしゅっちょーしてやがります」

仁奈「えへへ。もうしばらく会ってないので――さ、さみしくは、ないです

けど。みんながいやがりますので」

「よしよし」ナデナデ

仁奈「…」エヘヘ

仁奈「でも、たまには…会って、話…しやがりたいです」

「…仁奈…」

「そうだよね。お父さんに会えないとさみしいよね」ナデナデ

仁奈「です」コクン

比奈「仁奈ちゃんは、いい子でスね」ナデナデ

仁奈「わぷ」

仁奈「…み、みんなして…なでなくてもいいでごぜーますよ…」//

「だな。…あとこの番組、定期的に何とも言えない空気になるのな…」

比奈「適当な番組でスから」

「分かってるのなら対処しろよ」ナデナデ

比奈「善処するッス」ナデナデ

仁奈「…聞いてやがりますかー…?///」

64 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/06 18:15:21.17 CS7J/tc00 47/61


「この調子で頑張ってれば、いつかきっと海外に行く仕事だって来るさ」

仁奈「そうでごぜーますか?」

「ああ。そんでお父さんに、仁奈の元気な姿を見てもらおうな」

仁奈「…はい! 仁奈は頑張るですよ!」ピョンッ

「その意気だ」ウン

比奈「期待してるッスよ、プロデューサー」

「おっきな仕事、取って来てね!♪」

「がんばります」ハイ

『がんばってくださいね』

「楓さんも頑張ってくださいよ」

『善処しますね』フフ…

「…」ハハ…

比奈「じゃー次の質問、行くッスよー」

仁奈「おー!」

「おー」

68 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:34:30.34 HLKVqBS9o 48/61


比奈「質問ッス!」



『アイドルのお仕事で行きたい所(地域・施設・風景)はありますか?』



「ちょうどさっきもそんな話題が出たな」

「旅行番組!」ハイ

仁奈「パパのところ!」ハイ

「ほぼ願望だな」

69 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:36:13.38 fTs7ZDsDO 49/61


『私は、えっと――』

「温泉ですよね」

『…もう、自分で答えさせてくださいよぅ…』シュン

「(いや、あなた一応今日は欠席ですから)」

比奈「でもたしかに温泉はいいでスねぇ。さいきん忙しかったし、ちょっとゆっくりしたいなーなんて」チラ

「俺を見ても休みは降って来たりはしないぞ」

比奈「えー」ケチー

「えー」

仁奈「えー」

『えー』

「最後の人はいままさにお休み中でしょ…」

『あ、そうでした』クスクス

70 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:37:12.78 HLKVqBS9o 50/61


「そんなに休みが欲しいか?」

「え? ――あ、いや…そうでも、ないかな」

「さっきも言ったけど、忙しいのはアタシ好きだよ。アイドルやってるぅって思えるもん」

「…そっか」

「比奈はどうだ?」

比奈「私も…まあ、柚ほど真っ直ぐにアイドル活動に向き合えてるわけじゃ、ないかもでスけど…」

比奈「楽しいでス。可愛い格好するのも悪くないでスよね」ニヘラ

「うん。仁奈は?」

仁奈「もちろん、楽しいですよ! みんなと一緒にお仕事しやがるのは――仁奈大好きです!」ニパッ

「そっか」ニコ

71 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:37:51.41 fTs7ZDsDO 51/61


「だよな。安心した」

「それこそさっきも話に出たけど――みんな、頑張りすぎじゃないかって、これでもけっこう心配してるんだ」

「柚はけっこう抱え込むタイプだし」

「ぎくっ」

「比奈は趣味があるし」

比奈「ス」

「仁奈もけっこう我慢する」

仁奈「…もふ…そ、そうでごぜーますかね…」

「ああ。お前たちは、適当そうに見えて意外と真面目だからな」

比奈「意外とは余計でス。…まあ、でも、そうかもしれないでスね」

「ああ」

72 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:38:41.07 HLKVqBS9o 52/61


「実際それで、楓さんは体調を崩しちゃったわけだし」

『も、もう本当に…なんともありませんよ?』

「はいはい。それでもいつぶり返すか分からないんですから――楓さんは、もうラジオは切って、ちゃんと寝てください」

『あぅ……』

『分かり、ました。…ふふっ。プロデューサーさんは、本当に、お優しいですね』

「とんでもない」

『それじゃ――プロデューサーさん、みんな、この後も頑張ってね』

比奈「はいッス」

「うんっ! お大事にー」

仁奈「ですよー」

73 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:39:12.39 fTs7ZDsDO 53/61


「…………と言うことで…」

「び、病欠のところ特別出演の……た、高垣楓さん、でした」

比奈「適当に取り繕いましたね」

「さすがに内輪で盛り上がりすぎた…は、反省します」

比奈「いいと思いまスよ。そういうラジオでス」

「もはやマジックワードだな。“この番組はこういう番組だ”って」

比奈「だってそうだもん。ね?」

「ねー」

仁奈「ねー♪」

「(可愛い)」

74 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:39:48.69 HLKVqBS9o 54/61


比奈「そんなわけで…そろそろお別れの時間でスね」

「え、質問コーナーしかしてないけど」

比奈「今日のゲストがゲストでしたからね。普段は聞けない私たちの話を! ってことで…まあ、いいんじゃないでスかね?」

「(だから適当すぎだって)」

比奈「…えと、それで――最後にこんな質問があるので。これで締めちゃいましょう」

「よし来い」



『せっかくなんでアイドルのみなさん、Pに一言ずつお願いします』



「…………お、おう。俺は聞く側か」

比奈「ちなみにこうも来てました」



『Pからアイドルたちに一言』



「……なるほど」

比奈「こっちはまあ、さっき言ってくれたッスよね」

「まあ、そうなるな」

75 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:40:20.25 fTs7ZDsDO 55/61


比奈「というわけで――こほん」

比奈「まず私から。えと、プロデューサー」

「は、はい」

比奈「いつもお世話になってまス」ペコ

「…お、おう」

比奈「……それじゃ、次は柚――」

「え!? いまので終わり!?」

比奈「なにか文句でも?」

「ありありだわ! 雑! やり直しを要求するぞ!」ブーブー

比奈「うざい」

「ひどい」

比奈「だって恥ずかしいんだもん」

「…………」

比奈「これでいいでスか?」

「……、うん」

比奈「…恥ずかしいのも本当でスけど、今さらだらだら垂れるような想いはないでス。本当に、プロデューサーにはお世話になってるッス」

比奈「こんなこと言うと、リスナーのみんなは嫉妬しちゃうかもしれないでスけど――」

比奈「私が、アイドルの“荒木比奈”になれたのは、この人のおかげでスから…許してあげて欲しいなっ、なんて」

「……」

「…柚、行くか」

比奈「照れてまス?」

「照れてない」

比奈「…」クスクス

76 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:40:52.84 HLKVqBS9o 56/61


「アタシ? アタシは、えっと…」

「ありがとうございます」ペコ

「…おう」

「てへ…いつも言ってるけど、ね。たまにはちゃんと、丁寧に伝えてみるよー」

「あ、いろいろな想いがこもってるのは比奈サンに同じだから!」

「…うん」

「じゃ、仁奈チャンにパスだー」

比奈「照れてまス?」

「う、うるさいなあ」

77 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:41:51.42 fTs7ZDsDO 57/61


仁奈「大好きでごぜーます!」

「」ブッ

「…ま、また…ストレートな台詞だなぁ…」

比奈「プロデューサー、生きてここを出れるといいでスね」ボソ

「(割とマジで不安だ)」

仁奈「仁奈はいまがいちばん楽しーですよ! 全部Pのおかげです。だから、大好きでごぜーます!」

「キグルミより?」

仁奈「!? あ、う…え、えと…………お、同じくらい!」

「そりゃ相当だ。ありがとな」ナデナデ

仁奈「えへへ…」

比奈「上手くかわしましたね」

「(首の皮一枚繋がったかなぁ…)」ハハ…

78 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:42:26.16 HLKVqBS9o 58/61


「そんなわけでー。デレラジ×モフモフはこんな感じで、ゆるーく来週も行くよーまた聞いてねー」

比奈「今日もお疲れさまでした。最後まで聞いてくれたみんな、ありがとでス」

仁奈「ちゃんとモフモフして寝やがるですよ、リスナーの野郎ども!」

「お、お休みなさい」

79 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:42:58.12 fTs7ZDsDO 59/61







「お疲れさまでしたー」


「いやープロデューサーさん! よかったですよ! 反響ばっちりです!」

「…まあ、どんな反響かあえて詳しくは言いませんが…」ハハハ

「…はは」

「(ホント、笑いごとじゃない…俺、明日の朝日拝めるかな…)」ハハ…

「でもね。彼女たちの素顔っていうか…普段のらしさってのが出てたってのは、ホント、よかったと思いますよ」

「…そう言って頂けると、…ちょっとは慰めになります」

「はははは」

「あはは…」

「そういう気取らないところが魅力の四人組ですからね」

「……。そうですね」

80 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:43:25.61 HLKVqBS9o 60/61


コク…


仁奈「…もふ…」

比奈「おっと。仁奈ちゃんはおねむッスね」ヨシヨシ

「今日もたくさんお喋りしたねー。楽しかったー」

「そうだな」

比奈「ね。プロデューサー、明日はお休みでスよね? みんなで楓さんのお見舞いに行きましょうよ」

「お、それはいい提案だ」

「…と言うか、そうじゃなくても楓さんには会うつもりだったんじゃないか?」

比奈「あ、ばれてました?」

「てへ?」

仁奈「…もふ…」グゥ…

81 : ◆qEJgO2U6bM - 2013/06/10 00:44:13.20 fTs7ZDsDO 61/61


「そりゃ俺だって、そのつもりだったし」

比奈「でスよねー」

「ま、比奈たちも誘うつもりだったしな。じゃあ明日は、みんなで楓さんの家に行って、お見舞いついでに――…って感じで」

「だね!」

比奈「おけーッス」

「よし。そうと決まればとっとと帰ろう! 今日もお疲れさま!」

比奈「はいッス」ニヘラ

「お疲れさまー」ニコ

仁奈「…で、ごぜーましゅ…」ニヘラ…




―――おしまい


記事をツイートする 記事をはてブする