1 : 以下、名... - 2017/04/10 21:58:05.25 Zx182ytO0 1/17

アイドルマスターシンデレラガールズです。佐藤心さんのお話です。

佐藤心「暇だぞ☆ 構って☆ 構えよ☆」千川ちひろ「私は暇じゃないです」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491111285/
http://ayame2nd.blog.jp/archives/14241023.html

一応続きと言うか、世界観が同じです。呼んでなくても問題は無いです。
しゅがはさんとちひろさんが仲良しです。

元スレ
佐藤心「え? 手違いでダブルルームしか取れてない?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491829084/

2 : 以下、名... - 2017/04/10 21:58:40.95 Zx182ytO0 2/17

イベント終了後 タクシー内

「いやー☆ 今日は楽しかったね♪」

モバP(以下P)「心さんに楽しんでもらえたなら、この仕事取ってきてよかったですよ」

「地方営業ってさ、ファンの人とたくさん触れ合えるから楽しい☆」

「あ、もちろんライブとかも楽しいんだけどね☆」

P「心さんはファンと騒ぐ系のイベントとかの方が生き生きしてますもんね」

「そうだろ☆ 菜々先輩と同じで、皆で楽しくってのがはぁとも楽しいんだぞ☆」

P「モデルとかグラビアも似合うんですけどねー」

「いやん♪ それってぇー……はぁとのボディにメロメロって事かー☆」

P「あっはっは。はいはいそーですよーそーですよー」

「おい☆ 急に投げ槍になるなよ☆」

P「心さんがアホなフリをするからでしょうに」

「アホとはなんだ☆ アホとは☆」

P「はいはいスウィーティースウィーティー」

「スウィーティーはそこまで万能じゃないぞ☆」


3 : 以下、名... - 2017/04/10 21:59:09.73 Zx182ytO0 3/17

P「っと……今日のホテルここですね」

「もう着いたの?」

P「はい。心さんも疲れるだろうと思ってなるべく近場を抑えてもらうようにちひろさんに頼んでおいたんですよ」

「さっすがプロデューサー☆ はぁとの身体についてはカンペキだな☆」

P「プロデューサーですからね」

「あはは☆ プロデューサーがキリッてするとなんかウケる☆」

P「心さんって結構失礼ですよね」

「だってぇ、はぁととプロデューサーの仲だし♪」

P「まぁそうですねぇ」

P「さて、じゃあチェックインしますか」

「うん☆」




4 : 以下、名... - 2017/04/10 22:00:32.33 Zx182ytO0 4/17



フロント

P「え!?」

「んー? どしたー?」

P「いやいやいやいや。ちょっと待ってください。え、本当にですか?」

フロント「はい。ご予約はダブルルームとなっておりますが……」

(ダブル!?)

P「ちょっと待ってもらっていいですか。こっちも確認とらせてください」

フロント「かしこまりました」

(え、ちょ、ダブル!? ダブルって言った!? ツインじゃなくて!? ダブル!?)

P「……あ、もしもしちひろさんですか?」

ちひろ『はい。どうしましたか?』

P「あの、今日のホテルって、シングル二部屋でお願いしましたよね?」

ちひろ『そうですね』

P「あの……それがダブルルームしか取れてないらしいんですが……」

ちひろ『え? そうなんですか?』

ちひろ『あーっ。いっけない。ちひろったらドジっ娘☆ 手違いでダブルルーム予約してました☆』

P「……は?」


5 : 以下、名... - 2017/04/10 22:01:13.40 Zx182ytO0 5/17

ちひろ『と言うわけです。予約はダブルルームで間違いないです』

P「まずいでしょ!? 何考えてんの!?」

ちひろ『プロデューサーさんなら大丈夫ですよ』

P「何を根拠に……」

ちひろ『? 万が一にも間違い何て起きませんよね?』

P「そりゃ……」

ちひろ『だって「プロデューサー」ですもんね♪』

ちひろ『じゃあそういう事です。私も忙しいんで切りますね』

P「あ! ちょっ待って! ちひろさん! ちひろ! 千川ァ!」

P「……まじか……本気で切りやがった」

「えっと……どゆこと?」

P「……ちひろさんの手違いでダブルルームしか予約出来てないらしいです」

「だぶるって……ベッドふたつのやつだっけ?」

P「……一つですね」

「ひとつ……」

P「一つです」

「っ!? ちょそそそそれはまずくない!?」

P「まずいです……」


6 : 以下、名... - 2017/04/10 22:01:48.56 Zx182ytO0 6/17

P「あのー……」

フロント「はい」

P「他に部屋って空いてたりしますか?」

フロント「えー……少々お待ちください」

(だぶる……だぶる……ぷろでゅーさーといっしょ……)

(いやいやいやいやいや。まずいっしょ。それはさすがにまずいっしょ)

(ん……? メール……)

『この前のお礼とお詫びを兼ねてダブルルームにしておきましたよ♪ せいぜい頑張ってください。 ちひろ』

「千川ァ!」

P「!?」

P「ど、どうしました……?」

「あ、ごめん☆ なんでもない☆」

(おいおいおいおい……☆ 待って、待ってよちひろちゃん)

(お礼がこれって過激すぎない? え、最近の若い子ってこれくらいは平気な感じなの?)

「……歳か」

P(……心さん、疲れてるのかな)


7 : 以下、名... - 2017/04/10 22:02:27.89 Zx182ytO0 7/17

フロント「お待たせしました」

P「あ、はい。どうですか?」

フロント「大変申し訳ございません。本日は満室でして……」

P「そう……ですか……」

P(くっ……どうする? 今から他に泊まれるとこ探しに行くか……?)

P(けど……この近辺にはほかに泊まれるようなとこないって話だし……)

P(よし……!)

P「心さん」

「は、はい!?」

P「俺はちょっとこの辺りで他に泊まれるところないか探してみますんで、とりあえず心さんだけチェックインしましょうか」

「……見つからなかったらプロデューサーはどうするの?」

P「まぁ……春……ですし、最悪野宿で凌ぎます」

「えっと……大丈夫なの?」

P「多分……」

「あの……さ……はぁとなら大丈夫だから……」

P「はい?」

「だから……その……はぁとなら大丈夫だから……ね?」

P「いやいやいやいや」

「プロデューサーははぁとと一緒は……嫌……?」

P「嫌なわけないですけど……」

「じゃあおっけーだろ☆」

「と言うわけでチェックインお願いしまーす☆」

フロント「かしこまりました。こちら鍵になります」

「ありがとうございます☆」

「あ、いこっか☆」

P「あ、はい」




8 : 以下、名... - 2017/04/10 22:02:58.32 Zx182ytO0 8/17



客室内

P「「わー……ほんとーにダブルルームだー……」」

「まじか……」

P「あの……俺、床で寝るんで。心さんは気兼ねなくベッドで寝てくださいね」

「プロデューサーも疲れてるでしょ? 床で寝ても疲れとれなくない?」

P「大丈夫です。プロデューサーってのは激務に慣れてるんで」

「うー……あー……」

P「大丈夫です! 屋根のある所で寝れるだけでも幸せです!」

「……つ、つべこべ言わず一緒に寝ればいいだろ☆」

P「いや、でも……」

「はぁとが良いって言ってんだ☆ 一緒に寝てね☆ 寝ろよ☆」

(って……! 私は何を言ってるんだ!)

P「あの……あー……その……」

P「……はい」

「よ、よし! と、とりあえずはぁとシャワー浴びてくるから!」

P「ご、ごゆっくりー……」

「の、覗くなよ☆」

P「覗きませんから!」




9 : 以下、名... - 2017/04/10 22:03:45.90 Zx182ytO0 9/17



「さて……」

「携帯取り出しポパピプペ♪」

「とりあえず……今の状況ってかなりやばくない?」

「と言うか、ガチでやばい☆」

「早く出ろよ☆」

ちひろ『はーい、千川でーす』

「ちひろぉ!」

ちひろ『なんですか。そんな大きな声出すとプロデューサーさんに聞こえますよ』

「なんで!? なんでこーゆーことするの!?」

ちひろ『ですから、お礼とお詫びって……』

「私のハートじゃこんなの耐えられないに決まってるでしょ!?」

ちひろ『あはは。しゅがーはぁとだけにハートですか。面白いですね。楓さんが大喜びしそうですね』

「今は楓ちゃんはいいの!」


10 : 以下、名... - 2017/04/10 22:04:17.17 Zx182ytO0 10/17

「と言うか、ほんとに何してくれてんの……」

ちひろ『まぁいいじゃないですか。一緒のベッドで寝たくらいじゃ何も起きませんよ』

「でも万が一って事も……」

ちひろ『あーないない』

「なんでぇ……」

ちひろ『だってお二人ともヘタレですもん』

「てめぇ☆」

ちひろ『大丈夫ですって。心さんはいつもの心さんらしくしてればつつがなく夜は過ぎますよ』

「くそぅ……言い返したいのに言い返せない……」

ちひろ『あ、でももし万が一があったら報告だけはお願いしますね♪』

「誰が報告するかバーカ!」

「あいつめ……。帰ったら絶対にしばく……」




11 : 以下、名... - 2017/04/10 22:04:44.03 Zx182ytO0 11/17



「お、お待たせ……」

P「い、いえ! 大丈夫です!」

「……」

P「……」

「ぷ、プロデューサーもシャワー浴びて来たら……?」

P「あ……はい。そうします」

「う、うん☆」

「……」

「……どうしよう」

(ちひろちゃんにはあんな事言ったけどさ……)

(年頃の男女が一つ屋根の下でしかも一緒のベッドだよ!?)

「何も起こらないわけがなく……」

「なんて事にまじでなりかねないぞ、おい☆」

「……どうすればいいんだ……」




12 : 以下、名... - 2017/04/10 22:05:18.57 Zx182ytO0 12/17

P「し、心さん?」

「ふぇっ!?」

P「どうしました……? 頭抱えて」

「な、なんでもないよ☆ ないぞ☆」

「というか、早いんだね☆」

P「え? そうですか? こんなもんかと」

「そうなの?」

P「シャワーだと、まぁ大体こんなもんですね」

「へ、へー……」

P「はい……」

P((会話が続かない……))

「えっと……」

P「は、はい……?」

「つ、疲れたし! 寝よっか!」

P「そ、そうですね!」


13 : 以下、名... - 2017/04/10 22:06:08.49 Zx182ytO0 13/17

「よっと……」

P「……」

「ねぇ」

P「なんでしょうか」

「落ちないの? そんな端っこで」

P「大丈夫です。これが俺のデフォルトです」

「……あんまり気にしなくてもいいよ?」

「プロデューサーの事……信じてるし」

P「ですが……」

「えい☆」

P「……引っ張らないでくださいよ」

「大丈夫だから気にすんな☆」

P「……じゃあお言葉に甘えて」

「おう☆」

P「あー……やっぱこっちの方が楽ですね」

「そりゃそうだろ☆」

P「なんか今日はすみません」

「気にすんな☆ 全部ちひろちゃんが悪い☆」

P「いえ……ちひろさん任せにしてた俺にも非が……」

「いいから。全部ちひろちゃんが悪い」

P「あ、はい」


14 : 以下、名... - 2017/04/10 22:06:47.15 Zx182ytO0 14/17

「それにさ……たまにはいいじゃん?」

P「そうですか?」

「うん☆ はぁともプロデューサーも一人暮らしでしょ?」

「だからさ、こうやって眠くなるまでお話出来るのってあんまりないから☆」

P「確かに……そうやって言われてみると何年ぶりなんだろ」

「友達の家とか泊まりに行ったりは?」

P「男なんて基本そこらで雑魚寝ですからね。眠くなったら寝る。それだけですよ」

「へぇー☆」

P「心さんは菜々さんとか麻理菜さんの家にはよく行くんですよね?」

「うん☆」

「でも、菜々先輩とかマリナルの家だとプロデューサーとあんまり変わんない☆」

P「あはは。なんとなく想像できますね」

「だろ☆ みんな酔っぱらってて朝起きたらそのあたりで倒れてる感じ☆」

P「じゃあ心さんもこうしてるのは久しぶりなんですね」

「んー……あ、でも美優ちゃんとかの家にお泊りする時はこんな感じかも☆」

P「あー」


15 : 以下、名... - 2017/04/10 22:07:32.32 Zx182ytO0 15/17

「美優ちゃんすごくキチッとしてるからねー☆ お酒飲んでてもなんかオシャレだし☆」

P「ワインとかシャンパンとかカクテル飲んでそうですね」

「案外ビールも飲むけどね☆」

P「へぇ……それは知りませんでした」

「お、プロデューサーにも知らない一面ってあるのか☆」

P「そりゃありますよ」

P「俺が知ってるのなんてほんの少しだけです」

「なんでも知ってる気がしてた☆」

P「あはは。そりゃ無理ですよ」

P「それに、こうして今も心さんの知らない一面を知れましたし」

「はぁとの?」

P「はい……今の心さんの何ていうか、穏やかと言うか、安心しきった顔は見た事なかったです」

「なっ!?」

P「いつも目まぐるしくくるくる表情変わってて。見てて飽きないですし、そこが可愛いなって思ってましたけど」

「か、可愛い……」

P「今の心さんの落ち着いた笑顔は、何ていうか……綺麗です」

「も、もぉ~☆ はぁとが綺麗なのはいつもの事だろ☆」

P「あはは。そうですね。すみません」


16 : 以下、名... - 2017/04/10 22:08:17.11 Zx182ytO0 16/17

「まったく☆ はぁともう寝るからね!」

P「はい。おやすみなさい。心さん」

「うん。お休み、プロデューサー」

(……あー、やばい。まだ心臓がどきどきしてる)

(ほんとに……この人は急にこんな事言うからまったく……)

P「ふわぁ……」

(あ、あくび。やっぱり疲れてたんだろうな)

P「すー……すー……」

(寝ちゃった……か☆ 早いな☆)

「……」

(私達のためにいつも頑張ってくれてるもんね……☆)

(……ちひろちゃんにはヘタレって言われたけど、ほっぺくらいなら大丈夫……だぞ☆)

「んっ……」

「いつも、ありがと☆ プロデューサー」

「えへっ……はずい☆」

「さ、寝よ寝よ……」

P(……寝たふりだなんて死んでもバレるわけにはいかねぇ!)

P(あー……でも、役得……かな)

P(ありがとう、ちひろさん……)

End

18 : 以下、名... - 2017/04/10 22:12:38.18 Zx182ytO0 17/17

以上です。

心さんはヘタレ。間違いない。

さて、今年もこの時期がやってまいりました。
第6回シンデレラガール総選挙です。
昨年は皆さまのご尽力のお陰で、佐藤心さんにボイスが実装されました。本当にありがとうございました。
今年は「目指せシンデレラガール」です。
是非、佐藤心さんに一票を投じてやってください。そして、私のもう一人の担当でもある神谷奈緒にも是非一票を。

総選挙時期には心さんか奈緒をより推していけるように何かしら書いていると思いますので、見かけましたら暖かく見守って頂ければ幸いです。

では、お読み頂ければ幸いです。依頼出してきます。

記事をツイートする 記事をはてブする