1 : 1 - 2017/03/19 18:41:22.57 a33ErKVXO 1/24


「はいさーい!」ガチャッ

春香「あ、響ちゃんおはよう」

春香「そうだ、響ちゃんもクッキーどうぞ」

「いいのか!ありがとうだぞ!」サクサク

「うん、今日も美味しいぞ!」

春香「そう?嬉しいなぁ」

「…あれ?…なん、か…眠たく…」バタッ

春香「おやすみ、響ちゃん」


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元スレ
響「急に…眠くなってきたぞ…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1489916482/

2 : 1 - 2017/03/19 18:42:31.04 a33ErKVXO 2/24

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「ぅん……こ、ここは…」

春香「私の家だよ、響ちゃん」

「春香…自分なんでここに」

春香「響ちゃんの食べたクッキーに睡眠薬を入れてね、家まで連れてきたの」

「な、なんでそんなこと…」

「…!まさか自分にえ…ぇっちなことするために!」

春香「違うよ」

「え」

春香「と言うかもう帰っていいよ」

「え、あ、はい」

3 : 1 - 2017/03/19 18:45:12.78 a33ErKVXO 3/24


「昨日の春香は何だったんだ…?」

千早「あら。おはよう、我那覇さん」

「ん、おはようだぞ、千早」

千早「我那覇さん、いつもとちょっと声が違うわね」

「そうかな?自分じゃそんな変わらないと思うけど」

千早「アイドルは喉も気遣わなくてはダメよ、私ののど飴をあげるわ」

「そう?なんか悪いな」パクッ コロコロ…

「あれ…また…」ドサッ

千早「…ふふっ」


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5 : 1 - 2017/03/19 18:49:30.05 a33ErKVXO 4/24


「…ぐ…自分なにして…」

千早「目が覚めたかしら」

「ち、千早…ここは…千早の部屋…!」

千早「ええ。あの飴は溶かしてから睡眠薬を混ぜてまた固めたものなの」

「千早…自分になにする気なんだ!」

千早「何もしないわ」

「え」

千早「暗くなる前に帰った方がいいわよ」

「え、あ、はい」


6 : 1 - 2017/03/19 18:57:07.00 a33ErKVXO 5/24


「春香に続いて千早まで…一体何が目的なんだ」

美希「あ、響!おはようなの!」

「美希…」

美希「なんか元気ないね?あ、きっと朝ごはん食べなかったんでしょ!」

美希「しょうがないからミキ特製おにぎりをひとつあげるの!」

「あ…(食べ物か…)」

美希「どうしたの?」

「(美希は多分大丈夫だよな…)いや、いただくぞ」モグモグ

「う…」バタッ

美希「…あはっ」


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7 : 1 - 2017/03/19 19:04:28.85 a33ErKVXO 6/24

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「ぅぐ…もしかして…」

美希「響、よく寝てたの」

「美希まで…やっぱり美希の部屋だし」

美希「ミキ特製睡眠薬入りおにぎり、美味しかったでしょ?」

「美希…一体目的は何なんだ!教えて欲しいぞ!」

美希「特にないの」

「え」

美希「ミキもう寝るから帰ってもいいよ」

「え、あ、はい」

10 : 1 - 2017/03/19 19:10:53.51 a33ErKVXO 7/24

「これで3人…眠らせるだけで何もされてないのも謎だぞ…」

「今日は散歩でもするぞ」

「あ、おーい!」

「おー、真!おはようだぞ!」

「もしかして走ってたのか?」

「そうだよ。響も暇なら走らない?」

「ちょうど身体を動かしたい気分だったんだ!」

「じゃあ走る前の水分補給。飲みかけで悪いけど、はい」

「自分そんな気にしないぞ」ゴクッ

「…ぁ…」バタッ

「…へへっ」


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11 : 1 - 2017/03/19 19:12:56.79 a33ErKVXO 8/24

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「ぅ…ここは、草むらの陰か」

「あ、響ったら急に倒れるからびっくりしたよ。熱中症じゃない?」

「違う…きっとあの飲み物に睡眠薬を入れといたんだろ!」

「…あーあ、バレてるんだ」

「ひっ!…バレたら、じ、自分をどうするんだ!真!」

「別に」

「え」

「じゃあまた走るから、気を付けて帰りなよ」

「え、あ、はい」

13 : 1 - 2017/03/19 19:21:05.90 a33ErKVXO 9/24

「ここのところ毎日眠らされてるぞ…ただそれだけって言うのが釈然としないけど」

「いや、何かされたいわけじゃないけど」

雪歩「響ちゃん、おはよう」

「おはようだぞ」

雪歩「ちょうどお茶が入ったんだけど良かったらどうぞ」

「待った!そのお茶、先に雪歩が飲んでみて欲しいぞ!」

雪歩「えっ、い、良いけど」ズズッ

「……大丈夫みたいだな」

雪歩「?」

「ごめんな、何でもないぞ」ズズッ

「うん、美味し…ぃ…」バタッ

雪歩「…響ちゃんって可愛いなぁ」


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14 : 1 - 2017/03/19 19:29:55.83 a33ErKVXO 10/24


「ぅ…なんか薄暗いぞ」

雪歩「ここは私の家の地下室だよ」

「地下室!?と言うか、何であのお茶で」

雪歩「湯呑みの飲み口にね、響ちゃんの側にだけ睡眠薬を塗っておいたの」

「なんて巧妙な…!これだけ手の込んだことして、何が狙いなんだ!」

雪歩「特には」

「え」

雪歩「じゃあもう外出ようか」

「え、あ、はい」

15 : 1 - 2017/03/19 19:37:36.75 a33ErKVXO 11/24


「うぅ~自分もう騙されないぞ!」

伊織「あら、響じゃない」

「伊織か」

伊織「あんた最近あまり見ないわね。仕事はハム蔵がこなしてるから良いけど」

「ちょっと色々あったんだ、大丈夫だぞ」

伊織「ふ~ん、まぁ良いわ」

伊織「それよりこの前欲しいって言ってた香水、あったから買ってきたわよ」

「本当か!」

伊織「この香りので良かったかしら?」プシュゥッ

「」バタッ

伊織「…にひひっ」


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16 : 1 - 2017/03/19 19:43:29.59 a33ErKVXO 12/24

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「…ぅぐぅぅ…油断したぞ…」

伊織「あら、お目覚め?」

「伊織…伊織はこんなことしないと思ってたのに!」

伊織「そう。残念だったわね」

「こんなことして…何の利点があるって言うんだ!」

伊織「ないわ」

「え」

伊織「今、新堂に車を出させるわ」

「え、あ、はい」

17 : 1 - 2017/03/19 19:52:58.10 a33ErKVXO 13/24

「なんか毎日これだと疲れるぞ…」

やよい「うっうー!響さん、おはよーございまーす!」

「やよい…うぅ、やよいはかわいいなぁ」

やよい「はっ、そうでした!響さんにもこれをどうぞ!」

やよい「最近春香さんに習って作ったミニケーキです!」

「あ…や、やよいごめんな。今ちょっと食べ物とかは貰えないんだ」

やよい「…そ、そうですよね。私が作ったお菓子なんて不安ですよね。これは仕舞っちゃいまーーー」

「あーごめんやよい嘘!嘘だぞ!いただきまーす!」パクッ

「ぐっ!」バタッ

やよい「…響さんって、とーってもちょろ甘かなーって」


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18 : 1 - 2017/03/19 19:59:26.99 a33ErKVXO 14/24

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「………もう誰も信じられないぞ…」

やよい「あ、目が覚めましたか!」

「やよいぃ…やよいまでこんなこと…」

「教えてくれ!自分が何をしたって言うんだ!」

やよい「えーっと、よく分かりません!」

「え」

やよい「今玄関までお見送りしますね」

「え、あ、はい」

19 : 1 - 2017/03/19 20:11:36.18 a33ErKVXO 15/24

「なんかだんだん自分が悪いような気がしてきたぞ…」

真美「あ、ひびきん!おはろ→」

亜美「おはおは→」

「亜美と真美。おはようだぞ」

亜美「おやおや→何やら元気がないですなぁ」

真美「そんなブルーなひびきんにはとびっきりのイタズラをしちゃおっかな→」

「な、なにを」

真美「えいっ!」プシュゥッ

「早…い…」バタッ

亜美真美「…んっふっふ→」


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20 : 1 - 2017/03/19 20:24:22.56 a33ErKVXO 16/24

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「ぅ…完全にやられたぞ…」

亜美「やぁやぁひびきん」

真美「ようやくお目覚めのようだね→」

「…自分もう帰っていいよね?」

亜美「…亜美たちがわざわざこんなことしておいて」

真美「…簡単に返すとでも思ってるの?」

「えっ!ま、まさか今度こそ本当に…!」

亜美「ま、返すんだけどね→」

「え」

真美「ささっ、お帰りはこちらですぜ」

「え、あ、はい」


22 : 1 - 2017/03/19 21:35:35.01 a33ErKVXO 17/24

「はぁ…もう何があっても驚かないと思うぞ」テクテク…

「ん、あのコンビニから出てきたのって」

あずさ「あら~、響ちゃん、こんにちは。この頃暑くなってきたわねぇ」

「こんにちはだぞ」

あずさ「今そこのコンビニでアイス買ったの。響ちゃんにもあげるわ~」

「(今買ったものなら…)ありがたくもらうぞ」ペロペロ

あずさ「あらあら響ちゃんったらお鼻にクリームが。私のハンカチで拭いてあげるわ」フキフキ

「わっぷ……ぅっ…」バタッ

あずさ「…うふふふふふふっ」


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23 : 1 - 2017/03/19 21:44:29.61 a33ErKVXO 18/24

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ーーー


「ぁぁ…ハンカチなんて古典的なのに…」

あずさ「うふっ、うふふふふ」

「あ、あずさ…?」

あずさ「ちょーっと待ってね~」ガサガサ…

「な、何を出す気なんだ!」

あずさ「うふふふ~」ガサガサ…

「やめてくれぇ…自分、どうなっちゃうんだ…」

あずさ「はい、タクシー代」

「え」

あずさ「ここから響ちゃんの家まで遠いでしょ?」

「え、あ、はい」

24 : 1 - 2017/03/19 22:00:45.90 a33ErKVXO 19/24

「多分このまま全員仕掛けてくるんだろうなぁ」

律子「どうしたの?なんか疲れてるみたいだけど」

「律子…ちょっとね」

律子「…ちょっと待ってなさい」


律子「はい、コーヒー淹れたから飲んで元気だしなさい」

「…律子、その律子が持ってる方と交換して欲しいぞ」

律子「え?良いけど私のはブラックだから苦いわよ?」

「砂糖入れるから大丈夫だぞ(念のために飲み口も拭いて…)」フキフキ

律子「そう?じゃあ、はいこれ、シュガーポット」

「ありがとう」サラサラ… カチャカチャ ズズッ

「」バタッ

律子「…甘いわね、響」


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ーーー

25 : 1 - 2017/03/19 22:10:54.47 a33ErKVXO 20/24

ーーーーー
ーーー


「ぐ……あれだけ警戒してもダメかぁ」

律子「薬が入ってたのは砂糖にだけど、ちなみに両方のカップの持ち手とティースプーン自体にも塗っておいたわ」

「…睡眠薬じゃなかったら最悪今頃この世にはいなさそうだな、自分」

律子「さーてと、じゃあ早速だけど」ガタッ

「っ!」ビクッ

律子「事務所閉めますかね」

「え」

律子「いや、もう終業時間だから」

「え、あ、はい」

26 : 1 - 2017/03/19 22:13:43.62 a33ErKVXO 21/24

「…もしかして貴音もやってくるのかな」

「そしたらなんかショックだぞ…」


貴音「…」zzZZZ


「お菓子の包み紙の散乱する中で貴音が寝てる…」

「貴音ェ…」

27 : 1 - 2017/03/19 22:18:17.32 a33ErKVXO 22/24


小鳥「あ、響ちゃーん」

「ピヨ子、どうしたんだ」

小鳥「ちょっと珍しいお茶が手に入ってね、一緒にどうかなぁって」

「ピヨ子はなんかガチで危ない気がするから遠慮するぞ!」ダッ



小鳥「」



28 : 1 - 2017/03/19 22:24:29.41 a33ErKVXO 23/24


P「ただいま戻りましたー」

「あ、プロデューサー」

P「ん、響だけか」

「みんなは出掛けてるぞ」

P「そっか、じゃあはいこれ、外回りついでにケーキ買ってきたから先に食べてもいいぞ」

「!」

「プロデューサーも…」

P「ん?」

「プロデューサーも自分に睡眠薬を飲ませる気なんだ!このケーキに入ってるんだろ!」

P「?!」

「そして眠った自分に色々と…その…するつもりなんだろ!バカ!この変態!変態プロデューサー!」

P「ありがとうございますっ!」



P「で、睡眠薬ってなんのこと?」


おわり

32 : 1 - 2017/03/19 22:28:49.99 a33ErKVXO 24/24

おわりです
今回は特にコンセプトはありません

関係はないですが過去作も良ければよろしくお願いします

P「響はもう黙らせるしかないな」
http://ayame2nd.blog.jp/archives/4148220.html

P「響…もういい加減アイドルを辞めてくれ」
http://ayame2nd.blog.jp/archives/12450089.html

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