あやめ2nd

春香「もうほんと千早ちゃんとは性格が合わなくって」

春香「まあ仕事だから一緒にいますけど...」

千早「性格が正反対なんですよ」

千早「一緒にいてイライラすることも多いですし、なんというかソリが合わないっていうか...」

千早「まあ仲は悪いですね」

インタビュアー「何か見てる感じ仲よさそうですね」

春香・千早「良くはないよねぇ」

インタビュアー「...きれいにハモりましたね」

インタビュアー「では、お互いの趣味を教えてもらえますか？」

千早「趣味ですか...」

千早「もうほんと春香とは正反対で、私結構インドア派なんですよ」

千早「部屋で一人で音楽を聴いたり、本を読んだりしていることが多いですね」

春香「わたしはアウトドア派で、ショッピングとかよく行ったりするんですよ」

春香「あ、この間の話なんですけど、買ったものが多すぎて、袋が破けちゃったことがあるんですよ」

春香「そしたら千早ちゃんったら、笑ってるだけでぜんぜん手伝ってくれないんですよ」

インタビュアー「え、一緒にいたんですか？」

千早「いやいや、たまたま見かけただけですって」

インタビュアー「そうですか,,,」

春香・千早「はい」

インタビュアー「では、お互いのことが嫌いといいますが、どういったところが嫌いなんですか？」

千早「春香はね、とにかく時間にルーズなんですよ」

千早「このあいだもね、北海道に泊まりだったんですけど、ホテルのロビーに朝１０時集合だったんですよ」

千早「それなのに春香ったら何時に来たと思います？１２時ですよ１２時！」

千早「私そのときはほんと怒りましたよ」

千早「まあプライベートだからまだ良かったですけど...」

インタビュアー「えっプライベートの旅行ですか？」

春香「千早ちゃんったらその日ずーっと機嫌悪くて、牛乳搾りのときもムスっとしちゃって」

春香「まあソフトクリーム食べさせてあげたらやっと機嫌直ったんですけど」

インタビュアー「えっ食べさせてあげたんですか？」

インタビュアー「...春香さんはどういったところが嫌いなんですか？」

春香「千早ちゃんはね、歌以外のことにまったく興味がなくって」

春香「交換日記にも歌のことばっかりで...」

春香「もうほんとやになっちゃいますよ」

インタビュアー「えっ交換日記してるんですか？」

インタビュアー「...やっぱり仲いいんですね」

春香・千早「だから悪いですって」

インタビュアー「ほらまた綺麗にハモった」

インタビュアー「あー、じゃあ春香さんから将来の夢を聞かせてください」

春香「わたし、ドラマとか舞台にもチャレンジしてみたいんです」

春香「たまーに新垣結衣さんににてるねーなんて言われちゃうんですよーえへへ」

千早「はぁ？」

千早「どこが新垣結衣よ寝言は寝てから言いなさいよ」

千早「堀北真希見たいな顔してるくせに」

インタビュアー「...千早さんの夢は？」

千早「私の夢は世界に通用する歌手になることです」

千早「グラミー賞とかとれたら最高に幸せです」

春香「はぁ？」

春香「そんなのとれるわけないじゃんバカじゃないの？」

春香「千早ちゃんはせいぜいゴールデングローブ賞の主題歌賞止まりだよ」

インタビュアー「...お互い認め合ってていい関係ですね」

春香・千早「いえいえそんなことないです」

春香「...あ、ちょっとトイレ行ってきていいですかね...」

インタビュアー「ああどうぞどうぞ」

千早「それくらい済ませておきなさいよ...」

千早「...きゃあゴキブリ！」

インタビュアー「あ～いやいやいや千早さん、ただのシミですよ」

千早「えっえっえっ...なんだただのシミじゃないの」

インタビュアー「...そういえば千早さん顔色悪くないですか？」

千早「実は昨日お寿司を食べにいったんですけど、当たっちゃって...」

千早「だからものすごくおなかが痛いんです」

インタビュアー「二人で行かれたんですか？」

千早「...そんなわけないじゃないですか」

千早「まったく、宝くじも懸賞も当たらないのにお寿司には大当たりですよ」

千早「...ﾌﾟﾌｯ」

インタビュアー「....」

春香「ほんとすいません戻りました」

春香「昨日食べたお寿司が当たっちゃいまして」

インタビュアー「...やっぱり一緒だったんですね」

千早「一緒じゃないわよね？春香？」

ｼﾞｰｯ

春香「...別ですよ。あたりまえじゃないですか」

春香「いやー宝くじも懸賞も当たらないのにお寿司には大当たりですよーあははは」

千早「ﾌﾟｯ」

インタビュアー「...あぁ～そうですか」

春香「...キャーゴキブリ！千早ちゃんゴキブリ！」

千早「春香よく見て。それはシミよ」

春香「えっ,,,ほんとだびっくりした～」

インタビュアー「ほんと息ぴったりですね」

春香・千早「いやいやいやいや」

千早「だってうっとうしいでしょ春香って」

春香「...なによその言い方」

千早「事実じゃない」

春香「千早ちゃんだって陰キャラのくせに！」

千早「...あらそう」

千早「おせっかいばっかり焼いて正直迷惑なのよあなた」

春香「ｶｯﾁｰﾝ！もう頭にきちゃったもんね！」

春香「もう魚の小骨とか取ってあげないからね！」

千早「...っ。いいわよそれくらい！缶詰があるもの！」

春香「あーそうですか。千早ちゃん一人で缶詰開けられるんですかー？」

千早「...それくらいあけてよ！」

春香「やだね、絶対やだもんね！」

千早「あーもう怒ったわ。今年の冬マフラー編んであげないからね！」

春香「...編んでよ！」

春香「あれなしでどうやって今年の冬の寒さを乗り切ればいいの！」

春香「あーもう怒ったほんとに怒った！」

春香「もう二度とクッキー焼いてあげないからね！」

千早「なんでよ！あれ日曜日の楽しみなのよ！」

千早「あーもう怒った。本気で怒ったわ！もう寝る前に歌歌ってあげない！」

春香「えー！千早ちゃんの歌がないと私眠れないんですけど！」

千早「春香なんて不眠症になっちゃえばいいのよ！」

春香・千早「もう知らない！」

インタビュアー「ほんと仲いいですね...」

春香・千早「だから良くないですって！」

インタビュアー「...はいはい」



この後二人がIA賞を全制覇するのはまた別のお話...

おまけ

～帰り道～

春香「...ねえ千早ちゃん」

千早「なに？春香」

春香「えっとその...怒ってる？」

千早「...ﾌﾌｯ」

千早「怒ってなんかないわよ」

千早「春香の嘘くらいすぐわかるんだから」

春香「...えへへ。わたしも！」

ｷｭｯ

千早「きゃっ！」

春香「えへへー千早ちゃん手冷たい」

千早「...もう春香ったら」

千早「今年の冬はセーターを編んであげるわ」

春香「ほんと！？やったー！」

千早「お店のほうがいいセーターかもしれないわよ」

春香「なにいってんの千早ちゃん」

春香「千早ちゃんがくれたものだから暖かいんだよ」

千早「...はいはい」

春香「わたしも今日はカレー作ってあげる！」

春香「...それとももう遅いし食べに行っちゃう？」

千早「もう、答えは決まってるでしょ」

千早「私は暖かい料理が食べたいの」

春香「...えへへ、なんか嬉しいな」

春香「ち～はやちゃんっ」

千早「なに？」

春香「えへへ、呼んでみただけ」

千早「なによそれ...」

千早「...春香」

春香「呼んでみただけ？」

千早「...ふふっ」

春香「.......」

千早「.......」

春香「...............」

千早「...............」

ｷﾞｭｯ

春香「千早ちゃん、だ～いすきっ！」

千早「...私もよ、春香」

春香「えー言葉にしてくれなきゃ私には伝わらないなぁ」

千早「もう...はずかしいわよ」

春香「わたしはちゃんと言ったのに千早ちゃんは言ってくれないんだー」

春香「悲しいなー言葉にしなきゃ伝わらないことだって...！？」

ﾀﾞｷｯ

千早「...大好きよ、春香」

千早「誰よりもあなたが好き」

春香「...わたしも」

春香「わたしも千早ちゃんのこと世界で一番好き！」

千早「...ふふっ」

春香「...えへへ」

春香「千早ちゃん、あったかい」

千早「私体温高めだから」

春香「も～そういうことじゃなくって...」

千早「わかってるわ」

千早「春香もすごくあったかいわよ」

春香「...もうっ」

千早「...いつまでこのままなの」

春香「....もう少しだけ」

千早「....しょうがないわね」

ｷﾞｭｰｯ





春香「....................」

千早「....................」






ﾁｭｯ



おしまい